ラヴフール (www.lovefool.jp) このページをアンテナに追加 RSSフィード

1998-11-30 0054

クラムチャウダー

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秘密ページとして始めた「えりなべクラムチャウダー」ですが、今日だけで「あ、いつも読んでます」って話しを三人から聞きました。「さらっとしたというより、だいぶ煮込んだスープですよね」とかね。ぜんぜん秘密じゃないじゃんな。


まぁ、二人で何か作ろうって話しは前からあって。僕もえりなちゃんのモノづくりの才能をとても尊敬しているので、何か答えてあげられたらいいなとはずっと思っていて。でも生活とかは全然かみ合ってないから、具体的なヴィジョンが持てないままに時間が過ぎたのでした。


でも理想だけは結構はっきりしていて、1)二人にしかできないことで 2)合作とかじゃないんだけど、二人の呼吸みたいのが感じられて 3)さくさくすすんでゆく ようなものだろうと言う確認はとれてました。例えて言うなら「夜の長電話」が一番の理想だろうと。


メール交換のようにしなかったのは、まとまった独り言のぶつけあいっていうのは、ある意味ホームページとしての責任感は感じられるんだけど「呼吸」が少なすぎるということで却下。長電話そのものを何かに録音してそれを文字に起こし直すっていうアイディアもあったけど、そんな暇あったらもっと違ったいいモノをその時間で作ると思ったので却下。というわけで現在の掲示板書き込み形式に落ち着いたわけだな。


わざわざホームページ上で公開しておきながらも、ラヴフールと違って全然外に向けて書いてない。(だから秘密なんだけど)わかって欲しいという気が最初からないし、そのためのモノでもないから。でも二人の会話には生活上の接点がないせいか馴れ合いの部分が少ないので、独特の疾走感がある。それに気が合う人はラヴフールにもえりなちゃんのページに来る人にもいるだろうと。それを作品として受け取るかどうかは別にして、おもしろがって毎日のぞくだけでも別にいいんじゃないかと、まぁそう思ったわけです。


実際、その想いはいろんな人に届いているようで、あの親密感に「うえー」っとなりながらも、結局毎日のぞいている人っていうのはかなりいるみたいね。ま、愛想がない喫茶店なんで「来てね」とは言わないけど、気が向いたときは一声かけてくださるとわたくし共々「ふふーん」とか思う次第です。ではまたね。

作品集をつくる

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ここ3年間の作品をまとめたファイルを作っている。昨日作り始めて、明日完成予定。すげえ大変。工業デザインの人やクラフトなんかの立体系デザイナーって言うのは「モノこそすべて」みたいな部分があるんで、平面になってしまう写真や、説明用のプレゼンボードなんかはおろそかにしている部分がありがちですけど、モノを見せられないからこそ、ファイルはかちっとびしっと作りたいって言うのが僕の信条です。


言ってみりゃ見合い写真みたいなモノですから、もうだませる限りのテクニックは惜しみなく使う。写真は薄曇りの日の自然光で色紙をバックに望遠で撮るとか、説明に使う文章は一文字でも少なく読みやすく簡潔にするとか、専門用語や造語を使わないとか、レイアウトはある一定の法則で1冊をまとめるとかそういうの。普通にやろうと思うと一作品作るよりよっぽど時間がかかります。編集の方が。


表紙からどの順番で見せていくかみたいなのとか、あえて息抜きのページを4つめぐらいに持ってくるとか、そういうのを考えるのも好き。ま、好きな娘に自分の編集テープとかをあげちゃう気持ちみたいなものだよね。70年代の人なら「中央フリーウェイ」をカセットのどこに入れるかで、ドライブの意味が変わったりとかそんな感じ。


とは言え、昨日まで宙ぶらりんだった幾つかの時系列が、たったの数日間で筋の通った過去として並び替えられ整頓されるのはなんかすごい感じ。押し入れの手紙の山とか消印順に読み返しているみたいなそんな追体験。アルバムとは違ってどんどん磨きをかけれるとこもなんかずるくて好き。だんだん密度が上がってくるにしたがって「あ、オレって結構かっこいい人生歩んでんじゃん」とか、目をきらきらさせたりね。でも自分がかからない魔法にだまされる人は少ないんで、精一杯がんばることにするよ。機会があれば、みなさんにも見ていただこうかと思います。仕事上問題あるから、ラヴフールじゃやらないけどね。

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待ってて。積み重ねた愛を届けます。

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1998-11-26 0053

手紙

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メールの返事を全然書かない。ひどいです。もうそういう状態が2ヶ月以上続いている。


今日、好きな娘から久しぶりに手紙が届いた。ギターを弾いてる男の絵が描いてある絵はがき。僕が会社入ったとき「ギターを弾けるようになって、歌って踊れるデザイナーを目指す!」とか言ってたので、その娘がくれる手紙にはいつもギターっぽいものが描かれている。


僕はよく手紙をもらう。なんでかよく知らない。なんかさ、思い出すと手紙が書きたくなるような人とかっているの? 手書きだとなんかプレゼントをもらったくらいの気持ちに感じるので、必ず返事を書く。するとやがてその返事が来る。なし崩し的にブンツウみたいになって、きりがなくなる。読むのだけだったらうれしいんだけどなぁ。僕は手紙の返事とプレゼントがものすごく苦手なんです。


でもその娘はものすごくちょうどいいサイクルで手紙をくれる。半年とか3ヶ月にいっぺんとか。僕の返事を入れれば2ヶ月にいっぺんとかのサイクル付き合いなるのかな。そんぐらいだったら僕もお返事を書けます。たぶん少しだけでも成長を確認できる最短の時間なんだと思う。2ヶ月とかが。だからその娘に対して書くべきことがちゃんとわかるんだ。その時間の中で。


結びに書いてあるコトバ「また会える日を楽しみにしてます」。なんか単純にうれしいなぁ。顔がほころぶよ。次に会うのはいつになるかわからないけど、前よりちょっぴりずつ成長しているのがわかる人と会うのはホントに楽しみ。惰性で続く日常に慣れ合いで生きるよりは、ちょっぴり離れていても一生懸命を続けているのがわかる仲間と過ごす一瞬の方が遙かにスリリング。口には出さないにしても「次に会うときは僕の方がかっこよくなっててやるぜ」ぐらいの気持ち。もうずいぶん彼女とも会ってないです。早く君に会いたいよ。またしばらくしたらお返事を書きます。メールも待っててくださいね。

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クラムチャウダー」にて昨日、更新。「夕暮れどくろ」。お暇があればどうぞ。

映画「CUBE」

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CUBE [DVD]

CUBE [DVD]

目が覚めたらいつの間にか囚人服を着せられて、4畳半ぐらいの立方体の中に閉じこめられていることに気がつく。6面ある壁の中央にはそれぞれハッチがついていて、どうやら隣の部屋へは行けるらしい。ハッチから見えるのはどれもここと同じようなデザインの部屋。いったいいくつ続くんだ? しかも6つの出口のうち5つは殺人的な罠が仕掛けてある。さてどうする?


この設定を聞いただけで僕は震えたよ。すごすぎ。もうほとんど「ジョジョの奇妙な冒険」の世界。6人の登場人物がひとつになって、この目的不明の危機状態から抜け出そうとするわけですよ。黒人の警察官、女性の医者、無気力なエンジニア数学を習っている女子大生、7つの刑務所から脱獄した男、そして自閉症


彼らには何の罪もなく、この極限状態が誰による何のためのものなのかわからない。でも彼らが選ばれたことには理由があって、どうやらうまく力を合わせれば脱出できるかもっていう能力をみんな持っているわけです。


でも食べ物も水もなく、外の光もない閉鎖的で極限的な世界の中では、お互いがお互いに懐疑心を抱き、その不安を押さえることができなくなって、自滅的な道を辿るしかなくなる。何もしなくたって殺人機械に囲まれているのに、自分たちですすんでそうしてしまう。怖いねー。


そうした中で吹き出す普段は押さえ込んでいた様々な不満や、隣人に対しての拭えない不信感は、自分の輪郭を他者なしでは確認できない人間の弱さそのものだ。監督も言うようにテーマはその辺なんだそうです。多数決の多い方にいることに安心したり、好きだっていってくれる人を大事に思ったり、自分のしている仕事にプライドを持ったりとかね。そのエネルギーが負の方向に反転すると「罵倒」や「人殺し」なんていう自己確認になるわけです。


でも自己確認をするために他者がいる訳じゃない。ほめられたがりの僕でさえ、その輪郭は自分にしか判定できないものとして認識している。信じる力、その範囲のすべてが自分の宇宙で、中心にいるのが自分。宇宙から自分を抜いたすべてのものが世界。世界と宇宙の差は「自己」の存在、あるいは「意志」しかないわけです。これってバックミンスター・フラーのコトバですけど。


この映画には「キューブ」をつくったとされる黒幕が出てこない。黒幕なんていう安易な他者は、妄想や恐怖や欺瞞という「意志」とは反対のものの中にしか存在しないからだ。それを監督は許さない。そこがすごくかっこいい。自分を信じること、他者をわかろうとすること、その努力だけで僕らの周りはかなりずいぶんすっきりする。でも明日目が覚めてキューブの中だったりしたら、やっぱりおかしくなっちゃうかな。

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運命ならきらって光るってよ

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1998-11-25

夕暮れどくろ

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 夕暮れが赤くアスファルトを染め上げていて、僕らは汗ばんだ手をずっと離せずにいた。本物の君に触れたくて光の速度で飛んで来たんだ。でも暮れていく太陽を前に、今日という一日が、夜の到来と共にぱちんと消えてなくなってしまうんじゃないかとちょっと不安だった。


 古い瓦屋根がずっと続いて見える坂道を、言葉もなくとぼとぼと下っていくと、やがてその先に小さな公園が現れた。コンクリートの滑り台、柵の中の小さなプール、そこに浮かんだ広葉樹の葉とあめんぼ、風に揺れるブランコ、緑色のベンチはペンキが剥げていた。


 水道から溢れる水で顔を洗い、最後に頭からざばざばかぶった。夕暮れの風がやさしく僕を撫でた。上気した君の顔が僕を見て笑顔に変わったので、僕は来てホントに良かったなと思った。


 灼けたベンチに座り、僕らは中学生みたいにまだお互いの手を離せずにいて、ペットボトルに入ったぬるいお茶をちょっぴり口に含んでは、君のサンダルからのぞくまるまっちい爪先や、モジモジと動き絡め合った臆病な指先や、シナリオが書いてあるわけでもない空を眺めた。


「ねぇ、プレゼント」
「ん?」
 彼女が不意にそう言ったので、僕は大げさにその目をのぞき込んでしまった。
「プレゼントって言ったの。もらってよ」
「なんだろう」
「きっと気に入るよ。すごく」
「すごく? ほんと?」
 彼女はポケットから小さな小さな包みを出した。
「はい」
 僕はそれを手に乗せたままじっと眺めた。ぷっくりと膨らんだ小さい小さい駄菓子屋の包装紙。
「軽い」
「あけてよ」
「うん」
 丁寧にセロテープをはがすと、中からは紙粘土でつくられた何かのいびつな固まりが出てきた。なんだろう。マスコットかな。手にとり、正面を向けると僕の顔は途端に真っ赤になった。
「指輪!」
 おもちゃの指輪だった。誰かの手作りでポスターカラーで塗ってラッカーを吹いたような、そんな素朴な指輪。しかもそこに描かれた柄と言えば
「どくろだ」
 どくろだったんです。
 彼女は得意げに笑って、手をモジモジ、足をバタバタさせた。僕の反応に手応えを感じたのかも知れない。
「よく覚えていたね」
 と僕は言った。僕がどくろのバックルをいつもしていること。冬になるとどくろのカウチンを着て歩くこと。どくろは静かで頼もしい僕の相棒だったのだ。
「喜んでくれる?」
「もちろん」
「ホント?」
 そう言うと彼女は笑ってポケットの中から何かを出した。
「実はね」
 とまた恥ずかしそうな顔をして、何かを隠すように両手を重ねた。
「何? 見せてよ」
「じゃーん!」
 と同じ指輪を左手に輝かせたのだ。僕はめまいがした。これは夕暮れのほんの一瞬が見せる短い短い魔法なんだと思った。もう新しい恋なんかいらないって、いつか言ったはずだったけど、今は謝りたい気持ちでいっぱいだ。


 手を重ねた。照れくさそうに彼女は笑った。目がちょっと潤んでた。ものめずらしそうに近所の子供がやってきて、気になるのか「なんで大きな指輪をしているのか」と聞いた。「兄ちゃんたち、結婚するんか?」
 僕は面食らったが、やがて子供の目を見て「そうだ」と言った。お兄ちゃんたちはコイビト同士なんだ。子供はコイビトってなんだろうという顔をした。でもそんなことはすぐにどうでも良くなって「同じの僕も欲しい」と言うので困ってしまった。
 僕は言った。
「こういうのは大好きな人にもらうんだよ。好きな娘いるだろ?」
「でもそれが欲しい」
「大事なものだからあげられない」
 彼女は笑って子供たちにお菓子をあげた。それで気持ちが少しお菓子の方に傾いたけど、それでも指輪が気になるみたいだった。
 僕はだんだんに物語の世界の住人のような気になってきて、誰かの思い出を追体験するようにお姫様の手を取った。明日のことはわからない。君にできる約束なんか一つだってない。でも今必要なことだけがはっきりとしていて、それをずっと放すもんかと思う。
 皮膚病の犬、古い木造住宅の匂い、カラス、畳屋。バス停の壊れた椅子、中くらいの展望台、あっけらかんとした空腹と二層スープに横たわる性欲。
 やがて日が沈む。暗い暗い夜が来る。魔法は解けてなくなってしまうかな。僕らは小さくくちづけて、坂道を駆け下りていった。
「どこまでも行ける」
 彼女は黙ってうなずく。
 太い指輪を薬指にはめた手で、解けない魔法を掛け直す。どくろはいつだって味方なんだ。

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1998-11-22 0052

takanabe1998-11-22

ひみつ

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表紙から「クラムチャウダー」。別の次元、別の時間のもう一つの部屋。

新表紙(8)

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冬ですね。息とか白いし。冬は僕の誕生日なので大好きです。高く澄んだ空、お気に入りのマフラー、海とか行って凧揚げとかしたいですな(できれば犬付きで)。というわけで今回は僕が表紙になってみました。なんかルミネとかを目指している中途半端なデパートの車内吊り広告みたい? そろそろピンクも飽きてきたかなぁ。来年からはイメージカラーも変えたりしましょう。今年もお正月は海に行きたいね。もうすぐ26才です。

ユリちゃんへ

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廃線の写真(0047)をちゃんと見れるように直しました。前は見れなくてゴメンね。今は冬の新企画を考え中です。

漫画「漂流教室」楳図かずお

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ある朝学校に行ったら、原因不明の事故で小学校の敷地がまるまる砂漠のど真ん中にテレポートしてしまうというお話。辺り一面には何もなく、電気も水もなく、食料といえばその日の給食のみという、極度のサバイバル状態が繰り広げられる。子供たちは泣き叫ぶ。オトナたちは幼い小学生たちに「落ち着け」「怖がるな」「大丈夫だ」と繰り返す。でも原因不明の事故の中で絶望し、混乱し、冷静さを欠いてしまうのはむしろオトナたちの方だったりする。


恐怖とは経験や知識で積み上げた想像力からは及ばない未知のことであり、子供たちより知識と経験の積み重ねに揺らぎのない自信とはっきりとした境界線を持ったオトナは、自己の崩壊を免れない。倫理観のあるオトナが、判断能力のない子供たちを外界から守るという一般的な構図が壊れ、むしろ前向きに物事を判断できるのは現実だけを直視できるハダカの心だ。


価値観やコトバは日々新しくなる。経験と知識が豊かであるからという理由で、すべての未来や未知に対処できるとは思えない。テレビを見たって「政治」や「不況」なんかの現状に不満を漏らしているのはオトナだし、その現状を打破できないのも同じオトナばかりだ。そんな人たちに僕らの築く未来に口を出して欲しくないし、出したところで実際未来はどうにもならないだろう。


何かを排除していくためのフィルターを増やしていくことが成長ならば、そんな成長は欲しくない。「選び、育てること」と「否定し、削っていくこと」は似ているようだけど違う。新しい現実を目の当たりにした時、多少時間がかかったってそのすべてを一度肯定し、ちゃんとその世界のコトバで考えられるように生きていきたい。選び、育て、その結果を見つめる。不平も不満も認めない。選んだ一生懸命の結果は良かれ悪かれ次の世代の価値観にすべて委ねるしかないのだ。それまでの自分の時間を大切にする。生き生きと生きる。例え、この本の子供たちのように確実に閉じた未来に向かって行くにしたって、今はそう思っていたいのだ。

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懐かしい未来へ旅立つ、指先から解き放つ。

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1998-11-18 0051

ゲーム年鑑

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今年買ったゲームと、その達成率についての考察。


●「鉄拳3」PS/ナムコ 10時間 クリア!
パンチの振動(コントローラー)に感動しながら、特に上達もしないまま没頭。友達がいないことを悔いる。


●「ダブルキャストPS/SCE 4時間 クリア!
デジタル紙芝居の最新型。1度クリアしたにも関わらず2週目3週目に突入。はまった。


●「新世紀エヴァンゲリオン・鋼鉄のガールフレンド」PS/ガイナックス 4時間 クリア!
ゲームとしてはほぼ最悪のシステムながら、シナリオの魅力に引っ張られなんとかクリア。


●「バスト・ア・ムーヴPS/エニックス 10時間 クリア!
パラッパラッパー」の亜流感は否めないものの、単純に楽しくてクリア。


●「テイルズ・オブ・デスティニーPS/ナムコ 15時間 4分の1ぐらいか?
中盤にさしかかるも、何となくおたく的なムードと、些細な迷路が解けなくて挫折。


●「リンダキューブ・アゲイン」PS/SCE 2時間 50分の1ぐらいか?
斬新な世界観にオープニングだけで満足して挫折。


●「ナムコミュージアム・アンコール」PS/ナムコ 4時間 20分の1ぐらいか?
ワンダーモモ」の他愛ないパンチラと、「スカイキッド」の左スクロールに2時間ずつ熱中ののち飽きる。


●「ナムコアンソロジー1」PS/ナムコ 4時間 20分の1ぐらいか?
スターラスター」の10年先取りだった先進性と「バベルの塔」の不朽のおもしろさに2時間ずつ熱中ののち飽きる。


●「ナムコアンソロジー2」PS/ナムコ 6時間 10分の1ぐらいか?
ワルキューレの冒険」の新作アクションに没頭するも、そこはかとない寂しさが否めなく挫折。


●「ガンバァール」PS/ナムコ 3時間 10分の1ぐらいか?
ガンコンをちゃんと2丁用意してあるにも関わらず、分かち合う友達がいなくて挫折。一人じゃ寂しすぎ。


●「バイオハザード2」PS/カプコン 6時間 5分の1ぐらいか?
リアルな世界観に圧倒されつつも、小さな謎に行き詰まり挫折。


●「グルーヴ地獄V」PS/SCE 4時間 5分の1ぐらいか?
グラフィックセンスの良さとピエール瀧シニカルな笑いについていこうと必死になるが、愛が感じられず挫折。


●「私立ジャスティス学園」PS/カプコン 2時間 10分の1ぐらいか。
格闘ゲームでありながら育てる要素まで含むオリジナルディスクに感動しつつも、画面の荒さが気になり挫折。


●「クレイマン・クレイマン」PS/リバーヒルソフト 10時間 3分の1ぐらいか。
粘土アニメと斬新なゲームシステムに感動するも、やっている最中に2が出て、やる気をそがれ挫折。


●「ジャングルパーク」PS/バンダイ 1時間 20分の1ぐらいか。
サルブルネイの松本弦人(デザイナー)作と聞き驚喜するも、入り口から入れずに挫折。



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●「ポケットモンスター赤」GB/任天堂 65時間 クリア!
言わずと知れた名作。ピカチュウとコレクションの魅力にめろめろになりながらクリア。小学生に戻りたくなる。


●「ゲームボーイギャラリー1」GB/任天堂 20時間 5分の1ぐらいか。
ゲームウオッチの持っていたテトリス並の普遍性と現代アレンジ版のすばらしさに感動しつつ、今でも継続中。


●「ポケットカメラ」GB/任天堂 10時間 4分の1ぐらいか。
デジカメや写真加工ソフトを簡単に飛び越えるその斬新なアイディアと存在に感動するも、一緒に分かち合う友達がいなくて挫折。


●「カービィピンボール」GB/任天堂 3時間 4分の1ぐらいか。
ボールの挙動はよくつくられていながらも、ステージの作り込みの甘さにすぐ飽きる。


●「マリオピクロス」GB/任天堂 40時間 10分の9ぐらいか。
ゲームボーイ文庫本としてとらえたときに、一番適していると思われるソフト。最後の8問が全然解けずに一ヶ月が過ぎる。継続中。


●「ドラゴンクエストモンスターズ」GB/エニックス 10時間 10分の1ぐらいか。
ポケモンの亜流っぽさを否定できないながらも、モンスター同士の掛け合わせに没頭。継続中。


●「ワリオランド2」GB/任天堂 3時間 10分の1ぐらいか。
アクションなのになぜか主人公が無敵という疑問を拭えぬまま、継続中。


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●「大相撲64」N64/ボトムアップ 3時間 20分の1ぐらいか?
力士育てゲーム(!)として抜群のインパクトにココロをさらわれるも、相撲の部分に奥の深さがなく挫折。


●「電撃イライラ棒N64/ハドソン 2時間 10分の1ぐらいか?
アナログスティックと振動パックの特性を生かした佳作ながら、グラフィック、実況の寂しさに哀愁を感じ挫折。


●「闘魂炎導」N64/ハドソン 1時間 20分の1ぐらいか?
演出、システムともに良くできた佳作ながら、プロレス自体に愛が感じられず(!)挫折。


●「スターウォーズN64/任天堂 20時間 クリア!
映画をなぞった作品ながら、外国産のそこはかとない味わいにひかれ、夏の夜にクリア。


●「007N64/任天堂 40時間 クリア!
映画をなぞった作品ながら、その恐るべき完成度に感動しつつクリア。64をみんなに薦めるも無視される。


●「1080゜」N64/任天堂 30時間 クリア!
スノボゲームの決定版。新雪の柔らかさ、岩肌のざらつき、高く澄んだ空に感動して涙が止まらない日々。


●「F-ZERO X」N64/任天堂 30時間 10分の9ぐらいか。
発狂しそうなスピード感に引き込まれながら、最後の最後のコースがクリアできずに2ヶ月が過ぎる。継続中。


●「デザエモン3D」N64/アテナ 5時間 100分の3ぐらいか。
ポリゴンシューティングゲームを自分で作れるソフトながら、そのあまりの深い奥行き(時間が膨大にかかる)とサンプルゲームの完成度の高さにめまいがして挫折。


●「トップギアラリー」N64/ケムコ 15時間 5分の4ぐらいか。
よくできたレースゲームながら、緊張感をそぐ音楽のちゃちさとライバルカーの棒立ちな感じに挫折。


●「ポケモンスタジアムN64/任天堂 5時間 5分の1ぐらいか。
ポリゴンになって暴れまくるポケモンたちに感動しつつも、151匹中40匹しか対応してないことに憤慨、そしてまた試合をしてくれる友達がいないことに挫折。


●「テュロック」N64/アクレイム 5時間 10分の1ぐらいか。
インディアン恐竜時代にタイムスリップして、何故か殺戮を繰り返すという異様なビジュアルセンスと音楽にみなぎる緊張感、そして途方もない難易度に何故か心を打たれ没頭。継続中。


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 なんと30本以上も手にしていながら、満足(半分以上)にプレイしたのが10本という怠慢さです。小学生とかが聞いたら今すぐ暴動とか起こされそうな感じ。全部あわせると一年で15万から20万円近くゲームにつぎ込んだ計算? 一瞬すごいかと思ったけど、一月のバイト代で買えると思うとそうでもないなぁ。ただ感動も20万円分授かった?とか聞かれるとさすがに割りにはあってないみたい。そんで反省を込めて来年からの対策。


1)ロールプレイングシミュレーションなど時間がかかりすぎるゲームは一つが終わるまで買わない。


2)パーティーゲームは友達がいないんだから買わない。あるいは友達を増やしてから買おう。(さみしー)


3)パッと見の印象やネームバリューにだまされない。


 この3つを守れば「感動:投資」のバランスはかなりいい感じになるはず。つまんない話ですみません。次回はレコード編か?

にじんでこぼれる(うれしかったおたより)

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今日見た(lovefresh1111)よかったよ。良かったなんて言うと失礼かな。丁度俺も精神的に不安定なので(ここ1年程)会社で読んでなんか目頭が熱くなっちまった。良い友達がいっぱい居るようだね。羨ましいな。これを機にその”友達リスト”に私のメールアドレスも端っこにちょこんと載せてくれると幸いです。

love*1114を読んで、メール書こうと思いました。わたしはすぐ「NO」と言うから、どきっとして。5つめの●がいちばん良かった。自分が生み出したものが伝わるエネルギーの弱さとか。わかると思った。こころのなかにある言葉にはならないきもちを、タカナベさんが言ってくれたような。それこそタカナベさんのほんとうのきもちを、わたしはわかってなんかないんだろうけど。こんな表現しかできないけど。野望メモは、うなずくことができるときもできないときも、面白いです。

久しぶりにインターネットをしました。いろんなページがしばらく見てないうちにたくさん更新してました。タカナベさんのページもいつのまにか、表紙が新しくなってましたね。ひさびさに見に行ったけど、すごくよかったです。でも、運悪く、廃線列車の旅は写真が受信できなくてすごく残念。

タカナベさんのページを見ていたら、なぜか急にスピッツが聴きたくなったよ。「ビー玉」聴きたいなあ。すっかりなんか冬っぽいね。

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星から来たコドモ。

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1998-11-16 0050

ラヴフール

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このホームページが「ラヴフール」という名前と体裁になってからはや2ヶ月が経ちました。カウント数なんかも前よかちょっと多めになってたりしてうれしい限りですけど、もうそろそろ次のステップに進みたくなってきたね。


(1)まず今より増して「パーソナル」な感じにします。僕の毎日とやる気はいろんな人の気持ちに支えれらているので、その人たちに感謝していくようなスタンスで日記風なモノを書いたりします。0048や0047はそのパイロット版です。時には名指しもあるでしょう。公開一人書簡みたいなテイストで。じっくりと気持ちを込めて書きます。


(2)秘密企画がスタートです。今はほんとに秘密なんでどこからも行けないんですが、水面下で新しいホームページの実験をします。おそらく形式としては掲示板を使用した交換日記のような感じ。夜中の長電話のような感じから始めて最終的には「うた」のような掛け合いになればいいなと思います。軌道に乗った時点でみなさんにも公開しようと思います。


まぁ、まとめてみれば今までの「きてみてさわって」なスタンスから「きたい人がきて」みたいな割と愛想がない感じになるのかな。でもラヴ度は確実に加速&倍増です。「昨日より少しでも分かり合うための、僕の日々の気持ち」ってコトバで統一できるんじゃないかと思う。そんな風なことにリアリティを感じられる人が来ていただけるとうれしいです。それではまた。

ぴかちゅうと星の誕生の話し。

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任天堂のじゃなくてコイビトのぴかちゅうの話し。ぴかちゅうは学校で働いているんだけど、とてもそうは思えないと言うような事件や出会いに巡り会います。坂道でポンキッキーズのPちゃんが「ピー!!」とか言いながら疾走するのを見たり、自分が世界的な科学者だと盲信している人の「早く特許に出願してください」っていう発明や発見の数々をつづった手紙をもらったり、海で岡崎京子の「あなたの犬になりたいの」を読んでいたらSM好きの黒人に話しかけられたりとか、なんかそういうすごい日常の中に住んでいます。で、最新の出会いが先日あったらしいんだけど、それは「星が新しく生まれるときには、なんかガスがでてるらしい」ってことを世界で初めて見つけちゃった人なんだって。


発見というのはどうしても気づいてしまうその鋭敏な感覚が先立っているわけで「とにかくなんかガスがでてる」っていう曖昧さが逆に生々しくてすばらしいよね。そのガスはホントに出所が不明で「ゼロ」と思われるところから突然に現れて星を生むんだそうな。すっげーでしょ?


でね、その人は天文学者にも関わらず、一度、目が見えなくなりそうな病気になったんですよ。そしたらその入院中に「やっぱりあなたが世界で最初の発見者でした」って通知が来たんだって。


そのおかげか、目の方はなんとか無事にすんだんだけど、自分で発見しておきながら、そのガスは理論化の目途が全く立っていないのでした。無から生まれているとしか思えないんだから仕方ないと言えば仕方ない。例えれば基準点のない図面を描くようなもんです。「(1)ガス→(2)生まれる「星」」とかじゃいけないんだろうな、当然だけど。


ところでぴかちゅうはその人とすっかり仲良くなって、世界でもまだ数人しか見たことないであろう「星の誕生の瞬間」の写真をこっそり見せていただいたんだそうな。うわーん、うらやましすぎ。あまりのすばらしさに「ください」ってずいぶんねだったらしいけど、それだけは勘弁してくださいとのことでした。ちぇ、いーなー。


ところで、すごい人って結構身近にいたりしますよね。僕もなんか知り合いとか増やしたいと思いましたよ。てなとこで以上。

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まあるい君と、まあるい午後と。

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1998-11-14 0049

大人になれば。

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昨日も夜中に長電話をして小さな人生相談を受けた。2時間半にも及ぶ言葉を結ぶ一筋の線は「他人」を認めることから「自分」が確立されると言うこと。「NO」と言い続けることで存在を錯覚する自分のアウトラインは、誤解と傲慢に満ちた虚像に他ならないと言うこと。


「正しさ」というあやふやなリアリティは触覚の数分存在するわけで、その感覚の違いを比べ合うことでしか時間を費やせないのなら(あるいは逃避をやめられないのなら)、今すぐ何かを生み出すことを勧めます。絵でも文字でも音でもいいから、自分にしかできないことを自分のコトバ(表現)で紡いでください。そしてそこから伝わる伝達のエネルギーがあまりに脆弱であることに気づいてください。そのか弱く儚い光の粒を頭ごなしに否定する人たちの傲慢さに少しでも触れてください。


あなたや僕が日常「与えられる」ことの中には「取捨選択」の権利はあっても「否定」する権利はひとつだってないことを、もう少し大人になってわかろうとしましょう。僕は今よりもっと分かり合うためだけに生きているし、デザインというフィールドで努力を続けてゆくつもりです。

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僕なら大丈夫。まだ眠くないよ。
それが片づくまで、ずっとそばにいる。

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1998-11-11 0048

にじんでこぼれる

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「新しくいろんなひとに知り合う度にあなたのやさしさに気づく」


 と、深夜の電話口で言われて真っ赤になるほど照れた。その娘は僕のことなんか全然好きにもなりそうにないタイプの、活発で賢く感覚の鋭い女の子だった。1年前ひょんなことで知り合って、なんとなくつかず離れずの距離にいる。そして同じその日の内に


「あなたはどこかがずっと腐っている」


 と言われて、さらにショックを受けた。別にひどいことを言いあったわけではなくて、仕事で追われて先送りにしていた未来の話しをしていたら、すっと水底まで彼女に見透かされてしまったんだ。多分僕は何かを迂回するようにするようにいいわけじみたことを言い続けていたんだろう。それをすっかり悟られてしまっていた。僕は普段は怒ったりなんかしないコイビトにたしなめられるような気持ちになって、なんか小さな愛情のようなものを感じた。


 1年前の彼女はもっと自分の感情ばかりをむき出しにしたハリネズミのように臆病な生き物だった。身体にいくつも空けたピアス、長い指先からこぼれる煙草の灰、赤く染めた髪、継ぎ合わせたジーンズ。口から出る言葉と言えば「入れ墨」や「クスリ」や「血のつながり」や「死」とかそう言ったものばかりで、そもそもなんでそんな彼女が僕に関心を抱いたのかさえわからなかったが、話してみてなるほど、新しいモノやコトを前にして自分の定規で計り始めるときの姿勢や角度が確かにどこか似ているのだった。


「でも、あなたと寝ることは一生ないと思う」


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「今、何をしたいの?」と彼女は言った。時計は3時を回っている。


「逃げ出したいよ」と僕は言った。


「おいしいものとか、食べに行こうか」


「いや、そんなんじゃない」


「どうしたらいいかな」


温泉、かな」


 そう言って、つい笑ってしまった。でも彼女は笑わなかった。


温泉に行ったら、治る?」


「‥どうだろう」子供じみたことを言った自分を恥ずかしく思った。


「でも、考えてそう」


「うん?」


「遠くに行っても、その心配事が離れなくて、ずっと抱えてそう」


 僕は天井ずり下がってくるような気持ちになった。過去と未来の時間の固まりとかそういう重みで。一瞬に目の前でたくさんのものがぶつかって、砕けては消えた。


「‥そんなことまでわかる?」


「わかるよ」


「なんか出会った頃とは別人みたい」


「そう?」


「もっとなんかとげとげしてたよ」


「今は違う?」


「やさしくなったと思う。魅力的になったのかな」


 彼女は笑ってる。


「遠くで暮らそっか」


 自棄になってそんな困ったことを言い出してみる。


「遠くって?」


「すごくすごくすごく遠く。長い冬のために農耕とかするね、僕」


「私は?」


「猟師、血塗れのウサギとかぶらぶらさせて帰ってくんの」


「あー、猟師いいな」


「で、僕は心配症なんで、冬の支度で気が立っているわけ。馬鹿! そんなんじゃ冬は越えられない!とかゆっちゃって」


「あ、でもダメだ」


「ん?」


「私、舞子になるんだもん」


「いいじゃん、舞子で猟師。強そうだし」


陶芸家とかでもいいよ」


「なんか急に普通の幸せになったね」


「飛んでないか」


「別に飛ばなくたって幸せならいいんだけど、もう」


「もうって、何よ」


「ん、若くないからさ」


「あー、最低。飛べばいいのに」


「じゃあ、飛ぶための梯子とかつくるね、トンカチでこつこつ」


「梯子なんかじゃダメ、全然ダメ」


「ダメかな」


「ダメ。ヘリよ、ヘリ!」


 僕は笑った。


「羽根とかジェットじゃないんだ」


「ヘリ! ひとんちのヘリかっさらって飛ぼうよ」


 彼女と話していると自分がいかに大事な時期をただ呆然と生きてきたかがわかる。年をとったと実感するのは体力や気力の衰えではなく、むしろその輝きをまぶしくみつめ、応援してあげたくなる気持ちがわき上がる時のことなのかも知れない。


「ねぇ、一緒に何かつくってくれる?」


「僕と?」


「感覚が合う人とちゃんとしたモノをつくりたいの」


「感覚が合う人‥」


「え、あれ、合わない? 合わないかな」


「‥僕にはよくわからない。でも、モノをつくるのは楽しいよね」


「じゃあ、やろう」


 彼女にしてみれば、またいつものきまぐれのひとつにすぎないんだろう。でも僕はうれしかった。何かを生むのはとても楽しい。そしてそれを分かち合う人がいるのはなおすばらしい。



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 そのうち何かが生まれる告知があるかもしれません。期待しないで覚えといて。

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夕暮れに突然切り裂かれた僕の皮膚。
にじんだ血を見ても、まだ正気に戻れない。
目の覚めるような痛み。
そしてやさしさ。
明日なら忘れられる? それとも。

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1998-11-08 0047

廃線列車の旅(夢実現委員会3)

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長野キャンプに行ってきました。寒かった。今回は「廃線列車の旅」ってことで、昔は使われていたけど、今はもうない電車の、線路の(跡の)上を延々と散歩しようよという企画。うーん、秋らしい。わざわざこの日のためにポータブルのラジカセと「スタンド・バイ・ミー」が何曲かに一回、繰り返し掛かるように編集されたテープまでつくったんだから。ダビング時間ぶんスケジュールまで押されたけどね。必要なモノだけに妥協ができません。


写真には写っていないけど、道中、崖崩れで大きな木がどーんと倒れていたり、どう考えてもそろそろ底が抜けそうな華奢な橋を渡ったり、なんか後からできた水門みたいの(すぐ下は川までの崖)を越えなくちゃいけなかったりと結構ハード目でした。でも景色は最高だったよ。


他にもメンバーによるおいしいクリームシチューや、釣ったニジマスの丸焼き、温泉など盛りだくさんでした。あれ? なんか普通のホームページみたいでしたね、今回。

スーパーカーのライブ

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11月6日、リキッドルームで行われた、スーパーカーのライブに行って来ました。先日発表されたシングル「SUNDAY PEOPLE」と同じ名を冠した今回のツアーは、メンバーもいうように来春発表されるセカンドアルバムとファーストの音楽的変化をつなぐ橋渡し的な内容でした。特に注目すべきはデザートストームによる音響効果。低音の張りがすごくよかったし、ギターのハウリングと、打ち込みと手打ちのドラムンベースだけで延々と続く中盤が、もうなんかトリップしちゃいそうな快感でした。


この日どうしても聴きたかった曲が2曲あって、それは「SUNDAY PEOPLE」のC/W「SEVEN FRONT」と、もう僕の主題歌とも言える名曲「PLANET」だったんだけど、これが何と今回2曲続けての演奏でした。大げさに思うかも知れないけど、その瞬間、死んでもいいと思った。僕はいつも感覚が不感症のように冷めていて、大抵のことじゃドキドキしないし、少しでも表現上のスキを見せれば、冷笑さえ浮かべるようなスタンスなんだけど、野望や格好つけや理屈なんかとは無縁の彼らのピュアネスには、いつも感情を裸にされるような強く澄んだ風と、高く青い空を感じさせる。突き上げるようなギターのイントロが鳴り響く度に、僕は大好きだった女の子に夢で会えたような興奮と安堵の深く入り交じった、熱くて冷たいものがこみ上げるてくるのを止められなくなります。数えられるだけでも4回ぐらい泣いてたね、僕は。


印象的だったのはもうファーストで披露した曲はもはやノスタルジーでしかなかったということ。客の求める、「LUCKY」や「CREAM SODA」などの盛り上がりと、打ち込みやサンプリングを多用したこれからのヴィジョンが、若い女の子のファンの間ではあまりうまく繋がって聴こえていなかったようだ。僕の中では圧倒的にこれからのスーパーカーが魅力的で挑発的に思えてうれしかったけど、タテノリのギターポップを求めた若さの中には欲求不満も残ったことだろう。


スーパーカーの登場により、ドラムンベースさえも「新しくはない」ロックの一文法としてすっかろ消化されたこれからは「スリーアウトチェンジ」とまで自身で言い放つような新しい「イニング(時代)」が待っているだろう。過剰な期待も、生ぬるい煩悩も持ち前のフットワークでするりするりとかわしながら、彼らの未来を一緒に体験して生きていきたい、と思った。あまりにも未熟でその分、才能とセンスが際立つ彼ら。未来はそっと、そして確かにここからやってくる。

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丸く大きなそのやさしさに、そっと這わせた僕の指先。

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1998-11-04 0046

サラリーマン

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今日、貸しポジ屋に用事があって青山を歩いていたんですが、そこでばったりアトリエ時代からの友達に再会した。大学も一緒だったんで、卒業式ぶりかな。3年間? まぁ、ひとしきり「元気?」ってな話をしたわけですわ。


ところが驚いた。彼女、最近独立して友達とデザイン事務所構えたんだって。すっげぇ。もともとグラフィックデザイン出身なんで、それ系メインのお仕事だそうですが、平行してファッションデザインと地方雑誌のライターもやってるそうな。しかもその記事の内容を聞いたら「東京の流行を地方の女子高生に伝えるような最先端風のやつ」だって。爆笑しつつも、そういうのの積み重ねだって、ちゃんと自分だけのご飯にあり着く立派な手段だと感心しました。


その娘は家も近いので、そのうち会おうと約束をして僕は仕事に戻りました。なんかうまく言えないけど、大きく社名の入った封筒片手に歩く僕の姿は、例え赤いネルシャツにスニーカーの出で立ちだってこてこてのサラリーマンだなぁ、と思った。メールアドレスのメモ代わりに名刺など交換したけど、マックで作ったっていうままごとみたいなデザインのそんな紙切れさえ、僕にはとても眩しくうらやましく映ったのでした。

妄想レストラン「コールスロー」

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ケンタッキーフライドチキンに僕が足を運ぶとき、10中8.9はチキンと無関係なときです。パイでスープを器ごと包んでしまったポットパイや、黄金のメイプルシロップを垂らしたあのもたもたしたビスケット、そういうモノが食べたくなってよくケンタッキーに足が向かいます。


でも実はそれすらいいわけ。ホントはコールスローさえあればいいんだ。僕は好き嫌いはない方なんですが、その日その時にどうしても食べたいモノっていうのはハッキリしていてそれがないと機嫌を損ねたりします。しかもそれはできたての「マックフライポテト」だったり時期はずれの「冷やしたぬき」だったり、真夜中の「胡桃パン」と「牛乳」だったりします。そのわがままぶりと言ったら、ちょっとした女の子よりたち悪い感じ。がばっとか起きて「赤くて豆の入ったスープと、コンビーフサンド 今すぐ!」とかって言うわけですよ。(誰にだよ)


無理難題指数が高い分、「それ」にちゃんとたどり着けたときはやっぱりうれしい。理想がハッキリしている分、変な達成感とかあるし。夏場とかどうしても大きな風呂でセブンイレブンのそばが食べたくて、セッティングするのにかなり手間取ったこともあったなぁ。最高においしかったけど。


コールスローはサラダなんだか、デザートなんだかわかんないようなすました感じが好き。特に工夫はないが品のいいベネチアングラスとかみたいな、生活必需品的な部分の希薄さが、とても僕のスタンスにしっくりきます。キャベツの切り方もケンタッキーみたいに小さく正方形に切ってくれてるやつがいい。そのへんは「オリーブ」とかに載ってる自作の宝石箱とかを見ている感じ。ほほえましくてにやにやしちゃう。好きなモノを好きなときにちゃんと食べれると、毎日がちょっとずつ輝いてくる。そういう栄養の方が繰り返しですり切れそうな僕にはとても重要です。

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超えてしまったら、取り戻せない輝きもあるのかな。
忘れられずに、同じ過ちを繰り返していくのかな。

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1998-11-01 0045

新表紙(7)

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11月になりまして、表紙を変えました。7個目ぐらい? フィルターとか何枚も使って、わざと見えにくく作ったけど、なんかこう「希望」みたいのを見つけた女の子っつー感じで。ホントは写真そのままがすごい出来がよかったから、それを載せたいんだけど、さすがに躊躇しましたね。照れとかあるしな。どうしても。隠しページにでも載せておくかな。


仕事もそろそろ一段落しそうだし、そろそろ野望全開の季節ですよ。新しいソフトも買ったりして、勉強とかにもいそしみたいね。

未完成であること。

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10代の頃、コイビトに「カンペキだ」と言ったことがあった。だってそう思ったから。コイビトは笑って「カンペキなんて人はどこにもいない」と言った。僕はその未完成さを以て、君のカンペキさは完成されているんだというような割とややこしいことを言った。ややこしいことを言うときは自分がよくわかってないときです。


そして僕はオトナになって「カンペキ」なんてことをあまり言わなくなってしまった。それがいいことなのか悪いことなのかは今後の人生でゆっくり考えるとして、最近は「未完成」なものに惹かれることが多い。


例えとして工業デザインの話をするなら「すべてのプロダクツ(製品)はその究極を目指す」って命題があると思うんですよ。とにかく速い飛行機とか、狂わない正確な時計とか、何度でも再利用できるビール瓶とか、小さくていい音のするポータブル・オーディオとかね。


でも究極をすべて達成できなくても、大抵のモノならもう満足できちゃう時代になってる。少なくとも何でもかんでも詰まった万能優等生みたいのはもう食傷気味。使うシーンによってほどほどのスペックというのが自分で計れるだけバリエーションがちゃんとあったりする。


欲しいモノを思い浮かべてみて、それが今家にあるモノのバージョンアップ版じゃないモノってほとんどない。テープがCDになりMDになるくらいの変化は究極へのベクトルと言うよりはバリエーションのひとつという受け取り方の方が適しているかも知れない。


で、そうした混迷の時代の中でキラリと光って見せられるのは、意味に埋もれていない新しい価値観だと思うわけです。つまり最大公約数的な欲求をすくいあげるのではなく、インディーズシーンから溢れ出してくるとがった感性を多少未整理たりともちゃんと土俵にのせてみること。そしてそれが結果的に今までのブランドイメージを壊してしまい、会社を成り立たせていたコアなユーザーの信頼を失ってしまうことになっても、新しさの方を優先したいね。特に不景気で内省的になりがちな時はね。


僕の周りでは今「カルビマック」が最高に不評。でも僕は初めて「カルビマック」と聞いたときに想像した味そのままだったので特に不満はなかった。ところが彼らが文句を言っているのは直接的なその味のことだけじゃないんだ。あんなに消化不良なアイディアを商品化したマクドナルドの気が知れない。マクドナルドびいきなのにどうしてあんな飛び道具に走ったんだろう。今までのマックの商品だけじゃどうしていけないんだろう。(昔はよかった、みたいな)。


たまたまマックつながりだけど、これってiMacの言われようとよく似てる。あんなの「マックじゃない」とか「部屋に置きたくない」とかね。まるでアップルのコンピューターはiMacしかなくなったみたいな言い方。いやなら他のを買えばいいじゃんよ。


つまりもう究極を目指さなくてもいい今日という時代は、思想ですら無数にあって、そん中ではぐくむ独自の組み合わせ方に個性や魅力を含めていくべきなんじゃないだろうか。与えられた中で遊ぶんじゃなくて、あらかじめ未完成な素材として集めたモノを自分なりの完成に近づけていく。


これは全然新しい考え方だとは思わないけど、モノに対するイメージを「与えられる」側から「カスタイマイズ」する側になるってことだけで、町に溢れるモノの見え方は変わってくはずだと思う。「マツモトキヨシ」のヒットとかね、絶対「自分カスタマイズ」。「プラグイン感覚」って言ってもいい。確かに女の子の方がそういう変化について節操ないというか、柔軟な部分があるよね。


ゲームの世界ではそろそろそういうシフトが始まっていて、来年あたりから今までみたいなおんなじ本をみんなで読むようなモノから、同じストーリーは世界にふたつとないというモノに変わっていくでしょう。ちなみにそれは「マルチエンディング」とかではなくて、小さな仕組みを組み合わせた「万華鏡」のようなプログラムになるはず。そういう部分のシンプルさを持って新しい時代の「カンペキ」さと呼びたいな。

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転がりあって弾けて笑って、日向の匂いと休日の風と。

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