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1999-02-09 0073

やさしさの空きメモリ。

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コンピューターにはメモリという部分があって、机に例えるとハードディスクという「引き出し」からメモリという名の「机の上」に様々なファイルやアプリケーションを広げて作業しているんだって。だからメモリのサイズはとても重要で、「机の上」よりでかいファイルや仕事はできないのはもちろん、たくさんの小さな仕事を足してメモりいっぱいいっぱいだったりすると、うわーってなってクラッシュしたりするんだって。まるで僕の机の上そのままのようです。


ところで僕は26才にもなって相当ココロが狭いオトナなので、忙しかったり辛いことがあったりすると周りの人や後輩やコイビトにやさしくなれません。で、思ったのは、僕は空きメモリで「やさしさ」を開いていて、メモリの全体容量が小さいんだなぁということ。体の具合が悪かったり、仕事が忙しかったりするとすぐメモリがいっぱいになって「やさしさ」が開けなくなっちゃうんだわね。で場合によっては無理に開こうとしてクラッシュとかしちゃったりね。


もちろん人間は機械じゃないし「ノートン・ユーティリティーズ」みたいな診断も自分の理性で行わなくちゃいけないんだけど、このメモリ容量はどうやったら増えるんだろうか。街のすぐそばで延々スライムばっかり斬りつけていれば「パラパッパッパパーン!」ってファンファーレが鳴って「タカナベヒロユキはレベルが上がった。やさしさが4増えた」とかって言われるんだろうか。いや、言って欲しいんだけどね、むしろ。


幸いなことに、僕の周りにはやさしさの達人ばかりが溢れているので、僕がひとりでクラッシュしてても、そのたびにとっておきの外部起動ディスクとかで立ち直らせてくれちゃいます。ありがたい。というかそろそろいい加減にかなり申し訳ない。


そんなときにどういう間違いか「たかなべくんはやさしいねぇ」とか言われたり、相談の電話とかかかって来ちゃうと胸が苦しくて息ができなくなる。神様に試されているような気になる。思いつく限りのやさしさとひたむきをぶら下げて戦うひ弱な勇者。敵は自分への甘えですか? こりゃ相当デカイっすよ。世界を黒雲で埋め尽くすような強靱さ。しかしいつレベルアップすんのよ。まったく。

CD「My Girl」スーパーカー

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My Girl

My Girl

前シングル「サンデーピープル」で見せた新しいスーパーカーとして放つ2段目のシングル。これがまたファンの意表をつく変化球なしの直球ラヴソング。


「淡い願いの恋は叶ってたんだった。永い誓いの愛に構えてたんだった。期待をひいた分の甘いストーリーをギターを弾いて今日は歌うつもりさ」


スーパーカーと言えば、10代のココロを代表する新しい世代のギターポップバンドという説明がわかりやすいかと思うんですが、「サンデーピープル」の2曲で見せた打ち込みを多用したとがったアレンジや、今回のアコースティックギターが奏でるやさしさなど、実に引き出しが多様でフレキシブルな感性を持ったバンドだと言うことがよくわかる。帯には冗談なのか本気なのか「スーパーカーノイズギターを捨てた!?」なんて書いてある。それだけファンとの間に認識のずれがあるって言うことなんだろう。


この曲で歌われているのは、恋心に芽生える底抜けの期待や希望ではなく、あらかじめそこに横たわっている絶望を知っているが故のまっさらなスタート。誰かが作った常識やセオリーなんてなんの意味も持たない。誰かが決めたことなんてなんの価値もない。だからって偽りのセオリーやポリシーを抱えてがむしゃらに疾走するんじゃなく、自分たちの目とペースを信じて歩いていこう。緩やかに始めてみよう。そうして歩いた先にまた再び出会えたらいいねって、そういう曲ですね。


楽曲は昨年のライブツアー「サンデーピープル’98」でも披露されていたので、びっくり感はなかったです。やさしくて淡くて、切ないいい曲だと思う。僕はナカコウの作る曲を基本的に信じてしまっているので、戦略的な部分が少なければ少ないほど純度の高い気持ちが伝わってくる気がしていい。音も飾り気がほとんどなくてすっかすかだけど、僕はあえてドラムのおかずも極限まで減らして、頼りないくらいか細くしたものが聴きたい。まぁ、これはシングルなんで、ラジオ向きの見栄えも必要なんでしょうが、アルバムではもっとぼんやりしたアレンジのやつをぜひお願いしたいね。


最近またクルマで音楽を聴く機会が多くなって、お気に入りのMDを作ったりするのにせいが出るんですが、こういう夕焼け系の曲は心の隙間にすっと寄り添う感じが気持ちいい。だらしないくらいルーズなギターのストロークとかね。コイビトの寝顔みたいでうれしいね。


サンデーピープルもやさしさという意味ではかなりびったり添い寝してもらっていた感じだったけど、この曲は目に見えて変わる革命ではなく、気がついたら一緒に住んでたみたいなそんな曲。


僕の登録しているメーリングリストでは「今回、ちょっと拍子抜けだったねー」と言うような発言が多くて、へーとか、ふーんとか思いましたが「周りの期待をするりと抜けて気がついたらいつも一番」みたいなのはデビュー前からの彼らの持ち味だし、そんな裏切りをひょうひょうとやってのけるフットワークの軽さが僕にはいつもうらやましく感じられます。ファンの勝手な気負いなど持たずに自由にかっこよくなってほしい。それをそばで見ていられたら僕は結構幸せだよなぁ。そう思いました。

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とっておきの魔法で、治して。

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