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1999-12-31 0167

漫画「ビリーバーズ」山本直樹

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ビリーバーズ 1 (ビッグコミックススペシャル)

ビリーバーズ 1 (ビッグコミックススペシャル)

恋愛は全人類に関係する深刻なビョーキだ。世界で一番美しいビョーキである側面もさることながら、それは自分を取り巻く世界全体に作用する誇大妄想だって捉え方もできるだろう。この山本直樹の久々の新作「ビリーバーズ」はまさにそんな側面から恋愛を捉えた悲痛なコメディなのかも知れない。


どこかの孤島で暮らす男二人と女一人。彼らは何らかの宗教のような団体に属していて、その島での暮らし自体がその団体からの「指令」と呼ばれるプログラムに基づいている。3人で足の裏を合わせて昨日の夢をすべて告白しあう。倉庫に入ったいくつかの段ボール箱を本部からの指令通りにただ並び替える。雨水をためた浴槽で体を洗う。俗世間を絶ち、禁欲的で、盲目的なプログラムの実践は、表向きでの平穏、永遠、安住の地を約束されている。お互いがお互いを信じ、そのすべてを嘘偽りなくさらけ出し循環させることでこれから先もずっと「平穏」であるためのエネルギーを保つ。でもそのバランスがメンバー同士の小さな秘密によって破綻してしまう時、正気は狂気になり、坂道を転げるように世界は崩壊に向かう。


この本のタイトルである「ビリーバーズ」には、悲しい響きがある。「信じている者達」というより「信じていたい者達」という、自分を一度欺いた過去を物色したいようなそんな響き。誰もいない(客観性の存在しない)島で裸で抱き合いながら、他のメンバーにうち明けられなくなる更なる秘密を増やし、何が正しくて、何が汚れなのかが分からなくなっていく。涙を流し、体中で相手を感じて、より人間的な感情を獲得していきながらも、その一方で団体の教えを信じることは忘れ切れないでいる。


一見極限状態に見えるそれらの光景は、誰の胸にもある葛藤の根っこをうまく切り出している。恋愛自体が原罪意識そのものであるかのように、より深い秘密を持つことが二人の目に映る世界をいびつな物へと変えていってしまう。でも孤島にあるのは自分の目に映るすべてが真実であり、秩序であるということ。自分が決めて信じないことは「存在しない」し「意味がない」のだ。


好き?と恋人に尋ねる時に胸によぎる一抹の不安は、大事な人からこぼれるコトバや仕草や体温だけが信じられる孤島での視点にぴったりと重なっている。でも島の平穏は「守る」ためのものや「継続させる」ものや「約束され続ける」ものではない。そう気づくとき、恋愛は「信じていたい者達」の悲しいビョーキなんだと、いつも再確認する。

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1999-12-30 0166

リンク

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リンクページを作ったよ。個人的なものなので今後、表紙から行けるようにするかはまだ検討チュウ。興味がある人はこっそりブックマークなど。僕もこっそり更新します。それではメリークリスマス


秘密リンク(ここ

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1999-12-29 0165

「ポケットモンスター金銀」

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ポケットモンスター  金

ポケットモンスター 金

生まれた時期によって「当たり前のこと」って変わるじゃないですか。戦時中に生れた人は「男女7歳にもなって同じ席に座っちゃいけない」とか「結婚するまで操は守るべき」とか、あるいは食べてるもの一つ取っても、僕らの両親ぐらいからインスタント製品やファーストフードがかなりの割合として入ってきたり、家族構成も戦後の核家族化を過ぎて現在、更に崩壊しつつあるし、ウォークマンファミコンの登場や、ピアッシング、髪の染色っていうわかりやすい部分も含めて、見た目は同じ「人間」なんだろうけど、それを成立させている構成要素ってここ30年ぐらいでものすごい変わっている気がすんのね。


で、思うのは携帯電話インターネットのような距離感と時間を超越しているようなツールが生まれた時から当たり前のように存在する平成生まれの人たちって言うのは、なんかもう一つ大きな進化というか、今までと違うレベルに生き物の「当たり前」が変わって行くと思うのね。でも今日はそれがどう変わって行くかじゃなくて「当たり前」って感覚についての話です。その片鱗をポケットモンスターの新作から感じてみようって主旨です、今回は。


99年冬現在「ポケットモンスター」ってゲームの名前を知らない人は少ないと思うけれども、この新作「ポケットモンスター金銀」が11月末に発売されました。CMが毎日どの局でも流されているので、いやでも目に入ってくるんじゃないでしょうか。前作の大ヒットもあって、予約の数だけでも300万本を超えたっていうこのマンモスソフトは、僕が発売日に購入してプレイ時間がゆうに50時間を超えた今(←かなり夢中)も、全体像がちっとも分からないというものすごい奥行きをもった作りになっている。


まずは前作のおさらいから。ジャンルとしては「ドラゴンクエスト」のような「物語の主人公になりきり、旅をして、各地の謎を解き明かしていく」というロールプレイングゲームという枠に収まるのだろう。でも単体のゲームパッケージとして「ポケモン」を見た時に、その魅力はぜんぜんたいしたことがない。一言で言うとかなり味気ない。マップは一本道で行き先が限られているし、ポケモン勝負を待っている「トレーナー」と呼ばれる敵達は、そういうアルバイトでもしているかのように、そのマップ上を順番に並んで主人公を待ち構えている。彼らを倒さないと先の道に進めない。もう、なんつうか作業の連続。「敵と戦う」→「経験値をためてキャラクターを成長」→「更に強い敵と戦う」っていう無限ループ。下手するとクソゲー呼ばわりさえしかねない、ゲームの為のゲームっていう嫌な部分が見えちゃう。


でも、それは全体のうちのほんの些細なことだとすぐに気づく。なぜならこのゲームの本質(主)は通信ケーブルを利用したポケモンの交換にこそある。物語はその機能を生かすための為の「従」であるという言い方だってできちゃう。一人遊びである「対モニター」のゲームが自己完結しないで、他者により補完しあうことで商品としての完全形に近づくという新しいスタンダードをこのゲームは作り出してしまったんだな。ゲームという入れ物を通して。


メインの物語を終わらせても、もう一つのテーマである「ポケモン図鑑を完成させる」(150種類の捕獲)の方は3分の1にも満たないでしょう。なぜなら、単体のソフトでは150種類を出現させることは不可能で、友達や兄弟との「ポケモン交換」により、初めてそれが完結するようにはじめから作ってあるからです。赤や緑などのパッケージの違いはその差にあるわけで、赤にしか出現しないポケモン、緑にしか出現しないポケモンって言うのがいて、お互いがお互いを補完しあっているのね。150種類の中には、もう本当に姿を現さないレアなポケモン、カセットの中に一匹しかいないので逃すと2度と会えないポケモン、条件が揃わないと成長しないポケモンなど多種多様なわけ、それらの情報交換や信じられないような噂(もちろん肉声でする方)も含めて、初めてこのゲームはワンパッケージとして認識されるべきものになったわけですよ。もうプログラムがゲームを作ってんじゃなくて、子供たちのコミュニケーション自体がゲーム、つまり遊びになっているって構図。昔ながらのおもちゃの在り方に酷似している。ポケモンはそのための「ハード」って言い方だってできるかもしれない。ちょうど携帯電話と通話のような関係で。


子供の頃に何に夢中になったかを思い出しながら作った、っていうのが製作者代表、田尻聡(ゲームフリーク)のコメント。つまりは昆虫採集、メンコやバッジなどのコレクション自慢、ベーゴマ、紙相撲みたいな対戦ゲームなんかの面白さをこのゲームは凝縮して詰め込んでいる。何かを集めること自体が楽しかったり、それぞれのキャラクターのバックボーンを友達同士で想像して膨らませたりっていう、ある種の「寄り道」を最初から取り込む形で作られているわけだな。


で、新作。前作から4年も経っていて、なおかつその間、前作が毎週売り上げベスト20位に入ったままって言うのもすごいけど(ついに国内600万本ですよ、世界一売れたゲームになりました)最初のアナウンスより2年近い遅れもものともしないすばらしい出来に仕上がっています。


まずポケモンの数が増えた。どのくらい増えたかは正式なアナウンスがないのでわかりませんが、おそらく250種前後なのではないかと。その上それらが前作とのポケモン交換が可能。3年後という時代設定の今回、前回の冒険を共にした仲間たち(ポケモン)をまた呼びだしたっていいわけです。そういうのってパソコン以外じゃなかなか実現しなかったよね。携帯電話のメモリーぐらいかなぁ、いまのところ。


あと時間の経過がリアルタイムになった。最初に日時を入力すると、現実の時間とゲームの中の時間が完全にシンクロ、朝やれば朝の画面だし、夜やれば夜になる。もちろんそれぞれの時間にしか姿を現さないポケモンがいるわけです。社会人にはかなりのペナルティだな。床屋さんは月曜日休みだし、決まった曜日に公園では何かのイベントがあったり、週末になると不穏な噂が流れたり、水曜日にしか表れない人がいたりとか、ゲームを持って歩いていない時でも「あ、明日金曜じゃん! 洞窟行ってみないと!」なーんて、完全に画面の向こうとこっちで二重生活を送る毎日ですよ。すごい体験だそれは。あの小学生達が現実世界を自転車で疾走したり、塾帰りか何かのバスの中で情報交換しているあのCM知ってる? 僕はあのゲームを表すのに適確すぎるあの演出に「わかるー! その感じー!」って叫びたくなった。


あと、主人公が持っている便利ツールに「ポケギア」って言うのがある。これは地図や電話やラジオ、道具を入れるたくさんのポケットなど、冒険に必要なものがきちんと納まる携帯ツールなんだけど、草むらなんかをポケモンを探してとぼとぼと往復していると、ぷるるるるーって電話が鳴るんですわ(画面の中でよ)。で、こないだ戦ったトレーナーが何ともつたない会話をしてくる。「聞いてくれるー? こないだコラッタを見つけたんだけど、逃がしちゃったのー、あたし向いてないのかなー、じゃーねー」、その感覚がなんとも2000年。見えてる画面の中だけで物語りが終わってるゲームじゃなく、構図から見えてないところでも今まで会ってきたキャラクター達がちゃんと生活している感じ、もっと広く考えれば、誰もが自分の事情を抱えて毎日をちゃんと生きているっていう現実が、背筋に寒気が走るくらいに僕には伝わってきちゃうのです。


そういう体験を前作との通信機能との調整(古いゲームボーイ全機種に対応させるチェックというハードな作業)だけで1年近く掛けて磨き上げ、3800円なんて言う「子供のおもちゃ」ってパッケージに詰め込む任天堂は、やっぱすげえなぁって思った。こないだリコメンドしたプレイステーションの「どこでもいっしょ」も相当にすばらしいものはあったけどさ、ポケットステーションと合わせたら6800円って値段は、やっぱりどうしても大人向けの嗜好品って気がすんのね。奥行きも浅かったし。ポケモン嗜好品じゃなくて、子供の遊びの為の「ハード」って考えると、そんな値段は「ありえない」し、今回もまたこのゲームを買ってもらえるとは限らない子供が多いとすると「前作と通信しないわけにはいかない」わけですよ。そういうことにちゃんと時間と脳みそが割けて、これだけゴージャスな作りになっていて、本編が終わった後の方がぞっとするくらい楽しみの広がるこんな「おもちゃ」をぜひ2000年になる前に一度はみんな体験しておくべきだと思った。来年4月には携帯電話を介した新作ポケモンも用意されてるって発表もありました。これからの子供達の「標準規格(当たり前のこと)」を知っておくためだけでも、3800円はお釣が来ると思うよ。加藤あいに言われなくてもびびるってマジで。これをやって育った子供たちがオトナになって生み出すものを早く知りたいよ。ガンダムヤマトを見た世代がエヴァンゲリオンを作ったり、YMOにはまった人たちが電気グルーヴやテイトーワになったりするみたいな「かっこいい共鳴」が必ず来るんだろう。生きていられるといいなぁ。2020年

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1999-12-26 0164

takanabe1999-12-26

そっと手を添える

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泣きたいときは泣いたっていいんだ。甘えたいときは甘えたいだけ甘えればいい。武田鉄也みたいでなんかやだけどさ、とてもニュートラルな気持ちでそう思います。


昔は「わかってほしい」「伝えたい」「どうしたら気づいてもらえるだろう?」って気持ちだけで頭の中がパンクしそうだった。恋愛だけに限らず、生きることは伝えること、だと思う僕は、今でもその気持ちをあらゆる方面で磨いていく毎日ですが、質問することよりされることの方が多くなってくる27才っていう現在は、誰かの「伝えたい」っていう純粋な気持ち達にそっと手を添えてあげるのが、先輩面しておこがましい部分もありつつも、ちょっとうれしい感じ。


もちろん僕には教員免許があるわけでも、人生の間で一度はセンセイになりたいわけでも、人に教えるのがとにかく上手ってわけでも、人を魅了して止まないカリスマが備わっているってわけでもないんだけども、最近は計算やモラル、経験で積み重ねるような足し算引き算的に答えをはじき出せるすごいロジカルな部分と、その人が持っている湿り気のある情念(乗算やわり算? 端数な感じ)のような部分の割り振りを冷静に見れるようになってきた気がすんのね。それもエゴじゃない部分で、その気持ち本体が持つベクトルを勢いよく伸ばす方向で、引っ張り上げられる気がする。


うわー、文章にして読み返すとぐったりしちゃうような傲慢さですな。言ってて恥ずかしくなってきた。


何かをあきらめる度に誰かにやさしくなっていく、そんな過程が「オトナ」になる悲しみなら、おじいさんやおばあさんに刻まれた皺がいとおしく思える瞬間がわかるよ。意志のない手紙や、独り言が存在するためには他人が必要であるように、その柔らかでいとおしい気持ちを、はっきりと加速させる。それが雲を突き抜けたとき、とてもシンプルで懐かしい形をしていることに気づくだろう。



ぶうこ003

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身の回りで見つけたぶうこちっくなものを不定期に紹介。ぶうこちっくって何よっていうのは続けて見てくれるとおぼろげに分かるかな。


チョコエッグ


ぶうこ度:★★★☆☆


捕獲場所:何故か社内便で送られてきた。


考察:本家キンダーサプライズも相当なぶうこ度を誇っていますけれども、このフルタのチョコエッグも負けないくらいいい感じ。まず名前からして「チョコエッグ」。まんますぎて突っ込みようがないよ。その上、日本の動物コレクションだよ? チョコレート食べたら、中からニホンアマガエルとかメダカとかサンショウウオが出てくんの。変なの。これがね、リアルな動物ってだけならオーストラリアのヨーウィーってチョコも同様の「オーストラリアのめずらしい動物シリーズ」って言うのをやっていて、平気でヘビとか忍ばせてたりもすんだけど、チョコエッグのすごさは原型の製作を海洋堂っていう、ホビー関係に詳しい人なら「まじ??」って感じの有名なところが手がけていることだな。実際手に取ってみると他のメーカーにはない日本人の地味なんだけどめちゃくちゃまめな感じが、ぎゅっと詰まっていてなんかしみじみしちゃいます。形もそれぞれ動きを感じさせるつくりになっていので実際よりずいぶん大きく見えたりします。一緒に入っている紙には「第1弾!」とかって書いてあるから、これからちょっと目が離せない感じ。

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1999-12-24 0163

takanabe1999-12-24

YES/NO

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「考えてる顔してる」と待ち合わせた彼女は開口一番、そんなことを言った。温かい手のひら、困ったような笑顔とかさ、白い息を吐き吐き、寒空の下を歩くだけだっていいんじゃない? 秘密のお店が開いていたので、根拠のないぜいたくメニューを並べて笑おう。ウォッカトマトイタリアンサラミ、真っ赤なオレンジ、合わせチーズのマルガリータ。ディナーでもランチでもないそんなねじれた時間。スパイラルスパイラル


体中がイタリアンになったような満腹感、どんな酔いも吹っ飛ぶような熱いエスプレッソでちょっとだけ目が覚めた。今日の自分が甘えたコトバを吐いてないし、優しい誰かに慰められるような期待もしてないことを復唱して確認。そんなことを風の匂いで感じとって、どっちにも引き込まないあなたが大好きです。おみやげには3択のスティックを。「はい」「いいえ」「わかりません」の3つ。怖い質問はしないの。だって3つのうち2つはやな答えだもんな。


ぶうこ002

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身の回りで見つけたぶうこちっくなものを不定期に紹介。ぶうこちっくって何よっていうのは続けて見てくれるとおぼろげに分かるかな。



クサイハナ(ポケモン


ぶうこ度:★★★★★


捕獲場所:コンビニでお菓子のおまけとして


考察:名前からしてクサイハナ。それって名前?? 何がすごいって手元の資料(ショウワノートぬりえ)によりますとですね、

 

きけんを かんじると くさい においを だす
なかの よい ひとと いるときは くさくない

 
ショックでかくないですか? 仲のよい人といるときは臭くない! 僕はもう立ち直れません。おそるべきぶうこ度。

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1999-12-21 0162

takanabe1999-12-21

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ここの欄にはゲームとテレビ番組「電波少年」を引き合いにした文章を載せる予定でしたが、大変おもしろい記事をネット上で見つけてちょっと「お!」って思ったので代わりにそれを読んでみて下さい。ゲーム業界と広告の話し。





今日は朝、仕事を終えた後、のんびりと買い物をしました。こないだ免許証を落として気づかなかったパスケースや、コンビニで小銭をばらまいていた財布を新しいのに買い換えた。穴が空いてないやつにね。サザビーの青緑色の皮のやつね。前のとおんなじ。あと思いつきで洋服などばらばらと。ネルシャツ、パーカ、タートルネックのセーター。レジに運んでみて全部くすんだ寒色系を選んだことに気づく。そういえばこないだ買ったフリースも鈍い紺色だったな、心理状態とかってこういうところに現れるのかな。いや、落ち込んでるとかそういうんじゃないよ。


夕飯は母と焼き肉など。お互いの誕生日祝いなどかねてな。滅多に二人で外食などしないのでなんか照れくさい。中途半端に将来の話しなんかしちゃったりして不思議な時間をすごす。



ぶうこ001

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身の回りで見つけたぶうこちっくなものを不定期に紹介。ぶうこちっくって何よっていうのは続けて見てくれるとおぼろげに分かるかな。
リュージュ選手のバーディマクドナルドのおまけ)


ぶうこ度:★★★★★


捕獲場所:アンパンマン主任にもらう。


考察:ふつうにしててもぶうこだろうっていうバーディが全身タイツを着て、わざわざリュージュっていう組み合わせが天文学的なぶうこ度を醸し出しています。背中にはパチンコ玉みたいのが埋め込んであって、付属の滑り台からサーって滑らせて遊ぶらしい。このシリーズを始めるにあたって今後の指針になる一品。(リュージュウインタースポーツの一種、ひとり乗りのそりで、氷のチューブを滑って速度を競う)。

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1999-12-17 0161

takanabe1999-12-17

27

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12月6日に27回目の誕生日を迎えました。今回は両親にありがとう。心臓が悪く生まれた身としてはまず今日まで生きてこれたこと自体に感謝です。これからも今までの時間に感謝しながら生きていきます。


池袋で昔のバイト先であるニコラスでピザを食べた。「PIZZA」を「ピザ」と最初に日本でカタカナに変えたこのお店はやっぱり最高にピザがうまいよ。生地が薄くてカリッとしてさ、チーズがどすんって感じの割と硬派なやつね。世の中にはいろんな種類のピザがあるけど、僕が「ピザが食べたい」って時の気持ちにいつもストライクで答えてくれる。バイト時代の店長が巡り巡ってまた同じ場所で働いていたのでかなりサービスしてもらった。遠くからちょっと照れながら店内をのぞき込む僕に「変わってねー!」って開口一番それかよ。いや、実際変わってないんだけどさ、ここ15年ぐらい。


一日はやかったけどさっそくプレゼントをもらった。コーデュロイでできた煉瓦色のウエストポーチみたいの。小さくておんなじ形のが3つベルトに並んでる。かわいい。革製品とかもいいけど、こういうやさしい素材感が好きよ。それぞれ電話用(右)、ゲーム用(真ん中)、音楽用(左)と役割任命。これでほぼ手ぶらでどこにでも行けちゃうってことだな。うれしいな。


家に帰るとガラス工芸家のヨシカさんからおめでとうのメールが。おいおい画像付きだよ。愛されてるなぁ(誤解です)。冬の青い空を見ると凧上げがしたくてたまんなくなるよ。機会があったら一緒に河原にゴーですな。ヨシカさんの両親は12月7日が結婚記念日だそうで、そちらもおめでとうございます。


アメリカポケモンがブームなのは皆さんご存知のようですが、あれってなんかホントものすごいブームらしいね。おもちゃ屋はもちろん、街のいたるところがポケモンに染まっているらしい。ポケモンを目に入れずに街を歩くことができないくらい? ポケモンカードもニセモノがでるほど売れているようだし、子供たちも学校にポケモンを持ちこんじゃだめ!なんて、先生に言われたりしているんだってさ。(もちろん逆効果)、TIMEや、NEWSWEEKなんかも表紙にバーンってポケモンが刷られてたし、新聞にもブームを揶揄するような記事が必ず載ってる。おみやげにもらったCDはポケモン文化にインスパイアされたミュージシャンのコンピレーション・アルバムでした。


ゲームはほんとうに日本が誇るべき輸出文化なりえるのかっていう議題はもう10年ぐらい寝かせておくとして、ポケモンのような「作り手が自分がホントウに欲しかったものを丁寧に作った」って作品が子供たち、それも世界中の子供たちに愛されていくのはなんとも美しい。作り手の愛は新作の「金、銀」にも受け継がれていて、新しいポケモンが全部で何匹いるのかっていうような情報とか、攻略本の発売なんかをしばらく規制しているんだそうだ。もちろんその方がゲームをすること自体の発見や感動が増えるし、みんなで仲良くゲームを楽しんでいけるから。


前作の成り立ちがはじめからそういうブームを生むような戦略として生まれてないぶん、このソフトの核である「モンスター交換」が海外版と日本版でできないのは最高に残念なことだけれども、ネットなんていう距離を感じさせないうってつけのモノが当たり前に存在するこれからの時代は、ゲームって言う「道具」が新しいコミュニケーションの核(単に国境を越える話題のきっかけとかで充分)になってくのはまず間違いがない気がすんね。プレイステーション2がゲーム機の枠を超えてどこをどう目指して行くのかはまだ見ヲないけれども、なんかもっとゲームボーイの新しいのとかで先に世界が繋がって欲しい感じ。ドイツ人の子供とか、オランダのおねーちゃんとかとポケモン交換してたい。


そういう新しい時代の第一歩としてあのネット時間みたいな新しい世界時間を考えたスウォッチの腕時計が急に欲しくなったりした。「@645」とかって出るやつね。ほんとはスウォッチって大嫌いなんだけど、その世界意識は正しいと思ったよ。え? いや、誕生日だからっておねだり? いやまさか、そんな、ねぇ?

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1999-12-12 0160

リンク

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今日は特に話したいこともないんだけどさ、ユウスケくんのところ(ここ)に行ったら777って記念カウントにばっちし巡り合わせたんで、記念にイラストなど頂きました。ありがとう。そういう素朴な気持ちとか思いださなあかんねーってな具合にうれしかったですよ。僕が心配するまでもなく彼のサイトはちゃんとすごくおもしろい。だから特には宣伝とかしないよ。くやしいからな。


やっぱりホームページって何かの役に立つわけではない「ごっこ遊び」ではあるんだけれども、自発的な気持ちから生えた「芽」が誰のストレスにも曲げられずに伸びて育ったものっていう点でのみ、他に比べられない価値がある気がします。感じがいいページの人って、やっぱり会ってみても感じいいし。よくわかんないページを作る人は同じように訳わかりません。


もうここ半年か一年ぐらいネットサーフィン的ないいホームページ探しをしてないんだけれども、おととい訊ねたサカイユウコさんのマウマウ(ここ)はよかったなぁ。タイトルからしてもうグッと来る感じ。ドーナツのイラストとか持ち帰って壁紙にしちゃったもんね。あと、みなさんおなじみのカナちゃんのページ(ここ)も突然の大復活。プロにはけして描くことのできない味わい深いイラストも健在。日記の魅力は言わずもがなですわ。


ラヴフールの子ページのゲームのページや、音楽のページにもリンク集などつくったんですけど、そこで紹介したシンドウさんのドウタヌキというページ(ここ)の文体のリズムとかかなりジェラシーです。なんか僕のページもそろそろ原点を振り返る時期かもなのかもかも。足りないものはないはずなんだけど、ものすごくベーシックな構成とかが恋しくなりました。

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1999-12-11 0159

そういう意味での豊かさ

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ぼやぼやしてたら更新したばかりの運転免許証をなくしていたことに10日間も気づいていなくて、顔を真っ青にして慌てたところから一日がスタート。まぁ普段、車乗らないから(持ってないから)これって40万円した身分証明書以外の何者でもないんだけどさ、誰かに拾われてむじんくんとかでガンガンお金借りられてたりしたらこえーなーって思って各方面に問い合わせたら駅に届いてました。メデタシメデタシ。


冬の夜の寒い空気のせいなのか、眠る前の小一時間ぐらいがサミシイ・ビーム炸裂な感じ。お母さんに冷たい足を挟んで温めてもらわないと安心して寝れないっていう甘ったれな子供だったからな、その名残かもしんない。仕方なくひとりで寒さの中で体を小さく縮み上がっていると、現実との境目がないような白日夢的な妄想とか見たり、呼ばれてもいないのに返事をしたりとか、風呂のお湯を足していると、その音の合間に携帯電話の着信音が混じって聞こえたり、なにやらキチガイじみてます。ストレスとかはないはずなんだけど、初めてだそんな体験は。


免許証をなくしたのもそうだけど、今年に入って電車を乗り過ごすとか、たったふた駅の間に切符を無くすとか、26年間一度もしなかったようなことが何度もあった。仕事とか遊びとかのデイリーなインプットが、なんか僕と言うパソコンのメモリーをちょっとオーバーしちゃってるのかもしれない。雑誌とか買っても数ページしか読まないうちに次の号が出ちゃったり、暇になったら買ってみようと思ったゲームがとっくに4作目になってたり(やる気減退)、自分の名前のついたメールアドレスが仕事用を入れると5つあったり、テレビ欄(新聞とってません)やCDの発売日なんか覚えてられないのはもちろんのこと、友達との約束の日付や約束そのものも忘れてしまう。


僕と言う個人はおそらく、いくつかの共同体に属したネットワークの一部、ノイズ入りのケーブルのようなものなんだろう。右や左から入ってくる情報になんらかの「自意識」(整理、加工、修正、追加、削除、あるいは発信そのものも)のフィルターを掛けて、与えられた情報を反対側に繋がっている人にわかりやすくした状態で手渡しすることで、存在意義や存在感っていうのを認識されているんだと思う。で、普通に社会で働いていれば、その共同体の数や規模、与えられる情報や問題は年々一回りずつ大きくなり、そのフィルターの有効性や貢献度によって、(ホントはそれだけじゃなくて誰かの恥を代理で消化することでそのギャップをお金をもらうことで埋めてる人も多い:サービス業等)肩書きが偉くなったり、給料明細の額が変わったりすると信じられている。


ところがそれは自分が思っているほどそんなに重要なことじゃないかもしんない、と最近思ったよ。というか、そういうことに疑問を持たないと資本主義的なサイクルからずっと抜け出せなくなっちゃうんじゃないかと不安になった。


僕が興味深く覚えている話の一つに「地球にやさしい製品のデザインコンペ」って言うのがあります。これは大学の先生(現役工業デザイナー)がしてくれた話なんだけど、昨今のエコロジーブームで製鉄業界も先行きが見えてない部分もあるから、デザイナーとしてなんか新しい提案してみない?っていうコンペがあったんだそうな。でその先生はまじめだから、「モノを作るにはその材料から考えなくちゃな」って思った。まず製鉄のプロセスの全行程をこまめにチェックしていった。そしたらどうにもならないことだけがわかった。どこをどういじっても「鉄を作る」って行為自体が「環境破壊」そのものだって結論にまで行き着いちゃった。で、その先生が出した答え。「モノを生み出すこと、鉄を作ることが自然の破壊ならば、その鉄を使って自然を生むようなものを作るぐらいしか自分にできる手助けはないんじゃないか」。そうしてできたのがステンレス製のプリミティヴな農機具だった。鎌とか鍬とかそういうのね。その作品はちゃんと理解されてコンペに入賞したんだそうな。でもどうなんだろう。その作品のよさ(絶望した中での前向きなアウトプット)はわかるけれどもその過程の中でほとんど無力だって気づいちゃった自分の気持ちはそこから先にどうフィードバックされて行くんだろう。


たぶん、その先生に限らず自分の両手に繋がっている人たちはそのことに大した関心を抱かないだろう。ほんとに絶望してそのままアウトプットがされなければ、なお気づかなかっただろう。大抵の人は隣の人の悩み事なんか興味ないし、自分が抱えた情報の荷物に行き先を書き記すのに手一杯になっているから。


そういうことに気付けずに、昨日も今日も明日も目の前に置かれた情報の整理だけに自分のほとんどが忙殺されていくのはしのびないな。情報誌を片手にデートするとか、攻略本がないと解けないゲームとか、それぐらい悲しい感じ。そういう意味での豊かさを少し考えてもいい時代になってるはずだと思うんだよなぁ。

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1999-12-08 0158

現実と仮想の境目に見分けがつかない時代

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エアコンが壊れたままの部屋からこんにちは。ジャンバー着て寝るのにも慣れてきました。息も余裕で白いしな。毎日寒さで4時には目が覚めるので寝不足です。通勤電車の椅子の温かさに、持ってるポケモン(銀)も手から落としてしまうぐらい眠い。


ところでそろそろ1900年代もあと30日と言った今日、妹の誕生日だと言うことに気がついたよ。24歳? おー、すっかり大人ですね。コイビトとかいるんでしょうか。ようわからんけど。っつうか母はその年にすでに子供二人できてたね。考えてみればすごいことです。僕も今度の月曜日には年が一つ増えますけれども、家庭とか子供とかいらないやって未だに思ってしまう。そのうちそういう気持ちになるだろうと二十歳ぐらいから思っていたけど、年々「どうでもいい」って気持ちばっか増えてる。たんぽぽの綿毛とか根無し草のようだ。ふらふらしっぱなし。


誕生日を迎えるにあたって「26歳の一年はどうでしたか?」と聞かれる。今年は人生を左右する大きなトラブルがいくつもあった。でも今日もおんなじ地面に立てているのはみんなのお陰だよ。って文字にすると駄目な弾き語りみたいでムカつきますけど、そういうことにちゃんと気づけた年だった。それ以外はホント幸せいっぱい。運命の出会いとか、広い意味で愛されたり頼られたりしていることを実感できた年だった。純粋な意味での独り言がこの世に存在しないように、人はひとりじゃ生きていけないの。頼るのも頼られるのも割とオトナチックに理解。まさしくラヴフール


ところで2000年ムードも騒がしいこの頃ですが、時代の数歩先の角を曲がってみんなを待っていたい僕としては、3000年のことなんかを考えていきたいわけ。3000年はいいぞー。だいたい地球に人間がいるのかすらよくわかりません。昨日コンビニで立ち読みしたら100年前の日本の写真が載っていて、まだ着物にちょんまげだったね。自動車って便利らしいぞ、とか、2000年までに空は飛べるのかなー、とか、世界中の出来事がその日のうちにわかるようになるらしいよ、とか、そのうち動物とも話せるだろう、とか、天気を思い通りに変えたいね、とかっていう夢もあった。


そっからインターネット携帯電話や.mp3ウォークマンゲームボーイカラー、プレイステーション2、たくさんの音楽ジャンルや、山姥みたいなメイクの若い女の子までが100年なわけですから、もうほんと想像の範疇を越えてて最高。その10倍先の3000年がつまらないはずがないもんね。


計算で出せるだけの未来を並べるだけでもかなり楽しいよ。例えば漫画「こちら葛飾区亀有公演前派出所」の単行本は年に4冊出ているので、2000年を120巻でスタートしたとしたら4120巻になってるはずだし、モーニング娘は2年間で三人入って、一人減って、二人増えたので、3000年には2008人だし、「ファイナルファンタジー」はほぼ毎年新作が出てるから1010作目、プレイステーションは5年ごとに新しいチップになって4倍賢くなっているので3000年の「プレイステーション202」は102400ビットです、同じだけの数字を32ビットのチップを並べて計算させようとするセガは3200個おんなじチップをつめこまないといけないな。よくわかんないけど。


あとJRの初乗りの運賃とか、郵便番号や電話番号が何桁になってるかとか、女の子のミニスカートはついに股上に到達しているのかとか、ブーツの厚底が何メートルなのかも気になります。


多分、僕が思うに「物理的な移動」「普通に食べる食事」以外は、もう現実と仮想の境目に見分けがつかない時代になってんじゃないか? プロジェクターの中に住んでて、瞬時に海外旅行できた風な体験とか、自分の好きなお店だけを数珠つなぎにした買い物とか、あるいは決まりきった経験の圧縮体験とかね。演奏者を前にしないと聞けなかった音楽が、現在普通にみんなのポケットからヘッドフォンに溢れてくるように、理想を生成する空間みたいなものを今のテレビみたいな普及率で持っているか、あるいは目に見えるほとんどのものがそれでできてるに違いない。「昨日の渋谷、1800年代のアメリカ風だったんだってー」とか、「こないだの恋愛映画、バイオレンスフィルターを足して見てみたら案外おもしろかったよ」とかさ。今より溢れる情報を、的確につかんで、更に組み合わせてリミックスしていくようなことのセンスを問われるのは、もう全然未来のこととは言えないあたりまえのことだよね。

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1999-12-07 0157

パソコン教室

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母がパソコン教室のようなモノに通いはじめて、何の役に立つのか「ワード」とか「エクセル」なんかの使い方を教わってるらしいんだけれども、僕のマックを見て「なんで同じパソコンなのに学校で使っている練習ソフトが使えないのか」と言いました。僕は「国が違うとコトバが違うように「ウィンドウズ」と「マック」は違う国の人のようなものだから、それぞれの言葉で書かれた本しか読めないんだよ」って説明しました。すると「だったらマックもみんなウィンドウズにしちゃえばいいのにね」という返事が返ってきたのでちょっと悲しかった。「それは明日から世界中で英語しかしゃべっちゃダメって言ってのと同じだよ」って言ったのに、わかってもらえませんでした。


それとは全然関係ないんだけど、なんとなく家から出たくない気分だったので「旅の扉」のそれぞれをけっこうちゃんと更新してみました。これで少しは体裁が整ってきたかな。おまたせの新作小説もついにアップですよ。やれやれ。もう寝るわ。おやすみ。

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1999-12-04 0156

網の目

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電話が変わって2週間ほど経ちました。ぽつりぽつりと入るメールが、突然の贈り物みたいでかなりうれしい毎日です。またね、この電話の変なところを見つけたんだけどさ、メールをサーバーに取りにいくとさ(取りに行くまで来てるかどうかわかりません)、メールのヘッダーに記された時間が「僕がサーバーの取りに行った時間」になってんのね。こんなんで誰が便利なんでしょうか。だから、せっかく届いたお手紙もどれぐらい前に僕に投げてくれた気持ちなのかわかんないの。かなりちゅうぶらりんな感じ。切ないメールとかさ、深夜に書いたのか、朝に書いたのかでかなり受け取る気持ちも違うと思うし、うれしいメールだったら一秒でもはやく気づいてあげたいじゃん。そういうことにぜんぜん無神経なのだった、この電話は。


朝とか夕方に見る空が冬は綺麗で好きです。朝はなんか田舎の朝のように空気がキンとしてて、深呼吸すると頭の後ろまで透き通るような気になるのが好き。のっしのっし、大手を振りながら会社に向かいます。夕方も3時ぐらいで世界がオレンジ色。それもちょっと古い写真のような微妙な色になんのね。70年代のドラマの中に住んでいるような気になって、やっぱり冬でも下駄かしらね、とか、長髪とベルボトムいっとく?とか訳のわからない自問自答を会社の窓越しにしてみたりな。


最近、小学生っぽい文化に興味があって、朝は6時45分の「おはスタ」に始まり、コロコロコミックを買って読んだり、道を歩きながらハイパーヨーヨーしたり(古い)、ポケモン金銀を目が赤くなるまでのめり込んだり、毎日買うお菓子は必ずおまけつき、マクドナルドに行けばハッピーセット(週2回以上)、ドラえもんの映画の単行本なんかも集め始めました。


これがね、あなた。楽しいのよ。底がないと言うか、きりがないと言うか、同じ情報やテクニックを共有していくことで、コミュニケーションが線形から網状のモノになって、より複雑で新しい波を生むのね。ポケモン関連のグッズ(ゲーム各種、カード、アニメ、映画、コミック)なんかはもうその最たるもんで、入り口があらゆるところに用意しながら、いったんその中に入ると情報が既に立体的に組まれていて、例えばお菓子のおまけから入って、本家のゲームを知ったり、ゲームでは静止画の一枚絵でチープな電子音ポケモン達の鳴き声も、アニメを見た後では頭の中で生き生きと再生されたり、そういう複雑な仕組みが他に類がないほど進化している。


ただ僕は自分が自由にできるお金を程々に持っているし、そこそこに忙しいので、片足だけを突っ込んだり、どぶーんって漬かってがら、すぐにざばっと上がったりもできるけど、少ないお小遣いの中で子供(小学生低学年以下)が、その網の目の中に入っていくのはどうかなーって思ったよ。お金があって、その情報を適度に循環できてる間はいいんだけど、それを絶つと、あるいはやむなく絶たれるとほんとどうしようもなくなっちゃうんだな、今のコミュニケーションは。まるで携帯電話を止められた高校生みたいな感じ?


考えてみれば、小学生の頃って言うのは周りと同じ情報を常に持っていないと居心地の悪い時間だったなぁ。小学生に限らずそういうなんとなくだけど輪の中に自分がいないとどうしようもないムードって言うのは、昔よりずっと強くなっている気がする。新規格の携帯電話やメール用携帯ツール、「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」なんかの人気ゲームの続編、女の子が下げてるお決まりのおっきな紙袋。コロコロコミックのカラーページに載っているおもちゃ屋からの新しい「しかけ」を見ていると、なんかそれに属さないとダメなんじゃん?って具合に脅迫されてるみたいにも感じるのだった。そういうのを明らかに「避ける」んじゃなく、もっと気楽に自分のものをつかんで生きていきたいな。言うのは簡単だけどな。

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1999-12-02 0155

takanabe1999-12-02

CD「turbo」 UA

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もうなんつうかUAのすごさって言うのは僕がひとことふたこと言ったところで、なんら変わりない確固たる存在感をすでに放っているわけだけれども、今日もまた僕はふつうにリコメンドするよ。だって彼女、ものすごく素敵じゃんか、なぁ。


彼女の唄やそれを取り囲む音を聴いていると、自分が女であることに甘えない「強さ」を感じる。相変わらずの乱暴な言い方をすれば、女性ヴォーカリストには2種類しかいなくて、「女であることの弱さ(痛み・甘え)」か「女であることの強さ(幸福・優越感)」どっちかだと僕は感じていて、それはとどのつまり「意識」の上ではひとつでしかないと思うわけ。だけど彼女はその先の地平からそっと振り返るように「女性」を唄う。青年が十代の頃を振り返るように、いつかの迷いや痛みをふと思い出すのだ。そして唄われるそれらの情景は自分の現在が幸せの中心にいることを裏打ちする。大事な人を許したり許されたりした長い長い道のり、行間に溢れる彼女のそんな濃密な時間が、案外直接的に描かれている部分の詞よりむしろ、映像喚起力があってそれがたまらなく美しい。

あの花の色がそっとピンクに染まる頃 星屑のかごを持ってあの娘に会いにゆこう
胸騒ぎはいつも素敵な予感の仕業さ 瞳閉じたまま 胸元に口づける 
君の癖が好きだよ


さらりと唄ってみせるそんなシーンの節々に、僕は少女でも、母でもない、やさしさに溢れた彼女の「女としての強さ」を感じる。彼女の目に映るのは自意識や欲とはかけ離れたやさしさのりんかくのようなもので、それが一緒にいる大事な人の毎日を柔かくしているのを感じる。いや、勝手な想像なんだけどさ。


もっとさっくり言ってしまえば、彼女の唄には「NO」って感情と「認めて欲しい(わかって欲しい)」っていう動機から生まれたものがない。いや、ないことはないけど、この3枚目のアルバムには極端に柔らかな印象のものが多い。そこにはいつも日本とは思えないようなだだっ広い景色が地平線まで広がっていて、その端と端とが、現実世界の他愛のない幸せと繋がっていたり、どこかの民謡と繋がっていたり、未来や宇宙やママと繋がっていたり、ちょっとまどろんだ時に見えるあっち側と繋がっていたりする。


女性の作品がすごいなーって思えるのはそういうシャーマン的な、というか、巫女的なと言うか、自意識を飛び越えた何かがその才能と肉体を借りて憑依しているなって思える時。ノイジーな自意識のかけらをちりばめるんじゃなく、まったく別のものがその才能と肉体を必要としていてそれがあますところなく発揮されているって気がする時。ウーアの声が空気を震わせるとき、僕はそんな気持ちになるんですわ。それはとても幸せな気持ち。


ところで、このアルバムを聴いて、僕は日曜日のドライブなんかを思い描きますけれども、あなたは何曜日のどんな風景を思い描きますか。聞かせてもらえるとうれしい。あと「リンゴ追分」のレコード版、譲ってくれる方、切望。よろしく。

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