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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 

「最初で最後の恋」

takanabe2000-09-10



休みをつぶして仕事をがんばったのに、思ったほど成果が出なかった。コンビニのスパゲッティを食べながら、頭休めに上の絵を描いた。逆光以外はイラストレーター9だよ。ぼかしや半透明もいけちゃうのだ。すごいねー。


今月のこのページデザインは数年前、僕やうでっちやあんぱんまん主任の間で瞬間的に大ヒットした恋愛シミュレーションゲームのイメージをフェイクしたものなのだけど、そのゲーム自体それほど有名じゃないし、美少女の絵を載せるなどの配慮がなかったので、ただ単に不気味なだけのデザインになっていまいました。ものすごく反省中。


そのゲームはとても画期的なゲームシステムを持っていて、そのメインとも言えるのがこの絵に表される「下校」のシチュエーションなのだった。ルーチンワークの授業を終えると、みんな各の生活に帰るわけですが、程々仲がいい女の子に下駄箱や校門のあたりで出会えると「一緒に帰ろう?」って誘うことができんのね。で、上の画面になる。もちろんここには僕ではなく、かわいい女の子が歩いている。左上のゲージのうち一番外側の輪っかは「学校→じゃあねまた明日ーの場所」までの距離を表していて、で、数々の話題ジャンル(例えば「学校のこと」「音楽のこと」など)の中から、好きなモノを選ぶと、その娘の関心があることだった場合には、話題が弾んで笑顔に。そして左上の心臓の鼓動が激しくなり、その外側のわっかで示される「学校→じゃあねまた明日ーの場所」までの距離の縮まり方が若干遅くなる。反対に、関心のないことや触れてはいけない話題だったりすると、心臓の鼓動は弱くなり、つまんなそうな顔になり、帰る足取りも速くなってしまう。サイアクの場合は「たかなべくんと帰ってもつまんない、あたし先帰るね!」ってコールドゲームよろしく愛想を尽かされてしまったりする。


面白いのは面白い話題をどんどん機械的に繋げばいいものではないと言うところ。あんまりリズムよく関心の高い話題を振りすぎると、今度はドキドキさせすぎて「あ、あたし用事を思い出しちゃった! ごめん、先帰るね!」って顔を赤らめて逃げてしまったりする。「じゃあねまた明日ーの場所」に着くまでにいかに程良くドキドキ度を高め、週末のデートの約束にこぎ着けるかっていうのを計算するわけ。そんなことに夢中になって朝までテレビの前に釘付けになった僕ってまさしく思春期のそれじゃん! ってところが大変評価されたのだった。いや、僕ら三人ですけど。


女の子の髪の毛がピンクだったりもせず、エロもなく、デザインがいわゆるオタク絵でないところや、オープニングムービーが80年代アニメさながらのキャッチーな歌謡曲付きだったり、背景の水彩画のようなやさしさ、ロゴデザインの計算され尽くした「ぬるさ」(上のを参照)など、モノヅクリの姿勢としてほれぼれする部分盛りだくさん。去年に続編の「2」がボリュームを大幅にアップした3枚組で登場して、例の3人は「あの季節が再び?」と思って洒落で予約までしたんだけど、みんな1回以上プレイしなかったようだ。理由はよくわからない。最初で最後の画面の向こうに恋した体験だった、あの数ヶ月は。