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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

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固定化

takanabe2006-05-23



ラキノンジャペンが20周年記念号だったので、なんとなく買う。誌面デザインはいっつも足りない感じだよなーって思ってたのに、こうやって並べてみると、案外しっかりデザインされていて、統一感もあった。青春を共に過ごした音やビジュアル達に10年ぶりとか15年ぶりとかに再会する感じは悪くなかった。アート体験って「生きててどれだけいいものに触れたか」っていうより「一番多感な時期に触れたのが何か」でほとんど固定化されちゃうもんなのかなって気もした。ジェネレーションギャップってたぶんそうやって生まれるんだなぁ。

映画「トンケの蒼い空」

トンケの蒼い空 デラックス版 [DVD]

トンケの蒼い空 デラックス版 [DVD]

DVDで「トンケの蒼い空」を見ました。「彼女の頭の中の消しゴム」に出てたチョン・ウソンが主演だったので、カナ様が見たいかなーと思って。トンケって糞犬って意味らしくて、主人公のニックネーム兼、いつも連れてる犬の名前でもあるんだけど、始まって20分で、一番やな感じの動機付け悲劇イベントが起こって萎えた。カナ様はこの時点で見るのを断念。いや、でも、なんか先が読めない展開は飽きさせない感じではあるし、カメラも丁寧でしっかりしてるし、途中落こぼれな感じの仲間が増えていくくだりとか、その後の地味なダメっぷりとか割と細かくおもしろい。でもなぜ主人公が知恵遅れ気味なのか、その設定がどこに向かっていくためのものかわからないので、、誰に感情移入したらいいのかさっぱりわかんないし、見終わってもカタルシスがあるようなもんでもないので、結局何? 糞犬の一生? とかそんな感じ。そういう意味ではシナリオが悪いのかな。あとウソンは髪が短いとスネオヘアーにちょっと似てる。45点。

映画「この胸いっぱいの愛を」

DVDで「この胸いっぱいの愛を」を見ました。飛行機に乗ってたはずなのになぜか自分が子供の頃にタイムスリップしていて、そこであの時できなかったifを実行するというお話。日本語の長いタイトルで割と涙を狙ってる感じのストーリーといえば、大体は想像がつくんじゃないかな。タイムスリップしたのは4人で、伊藤英明が演じるニュートラルなサラリーマンと、ちょっとチンピラ風の若者と、クドカンと、目が見えない倍賞千恵子。これがひとつひとつおもしろいエピソードなはずなんだけど、それぞれ噛み合っていくわけではないので、オムニバス的ななんかちまちました感じがぬぐえない。そういう意味では、2時間にきちんと収める映画と言う形はあまり適してないのかも。連続ドラマっぽいほうが掘り下げやすい題材かもしれない。タイトルもなんか印象が薄い感じなのでもうちょっと引っ掛かりが欲しいかも。そんな中でも伊藤英明は、なんか小説的なニュートラルな主人公がよく似合うなぁと思った。あと昭和っぽい色使いとかけっこう良かったよ。好き嫌いで言うとかなり好きな題材だけど、全体的に少しずつ物足りない感じがもったいないです。55点。