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2010-08-31

takanabe2010-08-31
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2010-08-30

映画「ガタカ」

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そう遠くない未来、遺伝子操作によりマイナス因子は排除されたエリートとして生まれることが当たり前になった世界。血液検査で身体的特徴も病気のリスクも寿命もすべてが瞬時に分かるために遺伝子操作がない人間は「不適正」の烙印を押され、あこがれの職業「宇宙飛行士」にはなることができません。それでも夢をあきらめられない「不適正」の青年の物語です。


この話は大きく3つの背景を持った人間によって構成されています。
(1)遺伝子操作によって生まれてそのままエリートコースを歩む者
(2)遺伝子操作を受けずにエリートコースへの入門を予め阻まれた者
(3)遺伝子操作によって生まれたけれど、事故によってエリートコースの脱落を余儀なくされた者


(2)が観客の共感しやすい主人公として描かれますが、実際のところ根深いのは(3)の脱落を余儀なくされたエリートの方です。1度輝かしい将来を約束されながら、もう社会からは不要な存在になっているところです。この映画では主人公をイーサン・ホーク、脱落したエリートをジュード・ロウが演じ、本当にそういう運命の人がいるかのような、圧倒的な説得力を見せつけます。それぞれが背負った悲哀が画面から吹き出してきます。数奇な人生を演じさせたらこの二人にかなう者なしという感じの完璧な配役です。


SF的な舞台背景ながら、完璧に人間ドラマだけにフォーカスして、ジャーゴン(職業専門用語、隠語)やガジェットで誤魔化さない点、50年代趣味の美しい美術設計、マイケル・ナイマン叙情的な音楽、耽美で気高い言葉の数々は、コンプレックスと絶望の中で僕らが何を信じて生きていくべきか、限られた可能性の中でどんな行動に価値があるのか、そういうことを何度も何度も何度も何度も考えさせます。


経歴詐称に迫り来る捜査官というサスペンス要素の緊張感でテンポを早めていく作りながら、その演出はどこを取っても無駄や虚飾のない研ぎ澄まされたもので、登場人物全員のそれぞれの人生観が台本に書かれていない行間をも満たしていきます。映画にしかできない物語のこの説得力に言葉に詰まります。総合芸術の力ですね。


若い人が見ても、それなりに人生経験を積んだ人が見ても、それぞれの今のライフステージにおいて「人生それでも捨てたもんじゃない」と思わせてくれる名作です。



最初から職業が勇者っていうのは実におかしい

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分不相応な肩書き与えて持ち上げるだけ持ち上げて実績を上げる事を義務付けといて死地に赴かせるくらい、大人の世界じゃよくある事

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2010-08-29

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2010-08-28

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2010-08-27

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2010-08-26

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2010-08-25

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2010-08-24

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2010-08-23

映画「トイストーリー3」

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2作目から11年が経ち、映画の中の世界も同じように時間が流れ、おもちゃの持ち主は17歳という大人の階段を登り、おもちゃたちとの別れの時が迫っていた。


ホームビデオをフィーチャーした予告編からして、かなり泣かせに来ている作品なのかと思いきや、実際の中身は「脱走モノ」であることに結構な衝撃を受けます。屋根裏にしまわれるはずのおもちゃたちが間違って送られた保育園で、まるで収容所のような扱いを受け、そこから力を合わせて脱出する行程にかなりの時間を割きます。正直なところ、出来が悪いところはなく、テンポよく進んでいくんですが、もうちょっと心情の変化に寄せた話を期待していたのでなんか置いてけぼり感がありました。


思えば、3作ともアクシデントで遠くに置かれたおもちゃたちがそれぞれの力を合わせて自力で帰ってくる話なんですよね。で、毎回「帰って来れた=おもちゃとしての平穏(持ち主からの愛情回復)」という図式でハッピーエンドだったわけです。


でも今回は持ち主はもう17歳で、これから大学の寮生活が始まることが決まっています。収容所を命からがら脱出したところで「帰るべき場所」がすでにないわけです。とすると、どういうラストになるかといえば、うん、それは「変化を受け入れる」しかないですよね。愛情が永遠であるかのような錯覚をもたらすのは、それはそう思いたい双方の願望でしかなく、実際に永遠性のある愛情って言うのは、相手が選ぶ未来の意味を尊重して受け入れることなのかもな、とも思うわけです。持ち主に愛されずに悪役になったキャラクターがフィーチャーされる本作では、それは主人公側との明確な対比でしょう。報われることは愛情の目的ではない。その点において逃げずに完結させた本作は価値があったと言えます。悲しくとも切実なその想いは、目に見えなくても、感じてくれた誰かを確実にリレーして行くんだと思います。


あとサービスで劇中にトトロのぬいぐるみが出演してましたね。ややアメリカナイズトトロだったけど。



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2010-08-22

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2010-08-21

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2010-08-20

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2010-08-19

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2010-08-18

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2010-08-17

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2010-08-16

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2010-08-14

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2010-08-13

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2010-08-12

コミック「cocoon」今日マチ子

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爽やかでピュアな恋愛を軸にした今までの作品群とは打って変わり、戦時下の女学生たちの極限状態の日々を描きます。


代表作「センネン画報」の裏面、だと作者自身が言っている通り、観念や心象で描かれた現実と境目のない美しい妄想とは真逆の、直視せざるを得ない現実でのどん詰まり感、その中での逃げ場として機能する美しい妄想(心象風景)という構造になっています。そういう意味では映画「ダンサーインザダーク」にも似ています。


モチーフは「ひめゆりの塔」なんでしょうね。僕も小学生の頃、読んでしばらく呆然としていた覚えがあります。「戦争」も「戦死」も日々の生活からはものすごい遠いところにあって、どんなレポートを読んでもはっきりとした像を結ばないのだけれども、今日マチ子が選んだ手法は「像を結ばないこと」をそのまま描くということでした。敵にも味方にも、兵士としての人間には顔がなく、あたかも「そこにいない」かのように振舞うことで、ぎりぎりの自我を保つという方法です。これは「現実を直視しない」「自分が見たくないものには人権がない」という二重の意味で怖いです。


そしてその方法について、きっと実体験があるんだろうなと思って読み進めていたんですが、案の定、作者本人の女子校体験にあることがわかります。自らの純潔を突き詰めるあまり、男性がこの世にいないかのように過ごした時期があるんだそうです。


この物語の中で、主人公の「まゆ」を引っ張っていく存在の本性がわかったとき、結局のところ「自分に都合のいい形で敵に認められたいんだな」という、人格形成の深いところに触れてしまった気がして、それは僕にとっての未知の領域であり続ける「女性性」が、「戦争」や「戦死」と同じぐらい遠くてあやふやな存在であることに気付かされた作品でした。リアルさというのは結局のところ実体験にしか宿らないのだと思います。


トラウマに向かい合うこと、未知の領域に踏み込むことは、作り手でなくともなかなか難しいことで、それを作品という形に落としこみながら、今自分が持っている武器(表現方法)でなんとか戦おうとするその姿は、とても立派だと思います。



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2010-08-11

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2010-08-10

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2010-08-09

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2010-08-08

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2010-08-07

コミック「最終兵器彼女」高橋しん

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付き合い始めたばかりの初々しい高校生カップルの、彼女の方がなぜか国防上の最終兵器になっている、というお話です。


セカイ系」の定義はよくわからないんですが、君と僕とのパーソナルで心象的な出来事がなぜか世界を救うだとか世界が破滅するだとかに直結している話だという解釈でいいのであれば、これはそういう話です。


なんで同級生の女の子が国の兵器に改造されているのか、なぜ普段は学生としての日常生活を過ごせるのか、戦っている相手は誰なのか、そういう説明はすっ飛ばして、どちらかというと恋の切なさだとか、相手のすべてを自分のものにできないどうしようもなさにフォーカスして全7巻を疾走していきます。一見突飛な設定でありながら、例えば彼女が芸能人だとか、例えば彼女が風俗嬢だとか、普通の高校生男子からは手も想像力も及ばない側に所属する恋人という範疇の出来事が積み重なっていくので、それほど異常な世界だとは感じさせません。


相手を分かり合いたいだけの拙い二人が努力して日々を生きていく。でも世界は終末に向かっていて誰にも止めることができない。だから今をもっと大事に生きようと頑張る。というループ構造です。


少女漫画のような線の細さや画面の白さ、北海道の方言だとか、彼女のドジっ子な性格だとか、そういうエッセンスが、好みの良し悪しはあるにせよ、作者の好みをはっきりと打ち出していて、人を黙らせるだけの真剣さを感じます。


セカイ系作品の一貫した弱さとして、最後は世界を行き先をほっぽり投げた主人公の個人的な納得度に収束せざるを得ない構造があり、この作品でも例外なく残念な感じではあるものの、作者が書きたいことだけをものすごいエネルギーで書き抜いたという読後感は、真剣な恋愛経験そのもののようにも感じられて、不思議な達成感を覚えます。


2006年に窪塚洋介の弟が主演で実写映画化され、序盤の15分に限ってかなりグッと来る出来でした。残りは各自自由時間にしていただいて構いません。主題歌を僕が大好きなメレンゲが歌っていたのも、今ではいい思い出です。呆れるくらいの名曲なのが違った意味で泣けます。売れてないし。



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2010-08-06

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2010-08-05

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2010-08-04

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2010-08-02

映画「ストロベリーショートケイクス」

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魚喃キリコのコミックを映画化したものです。


30歳ぐらいのダメな女性4人が出てきます。デリヘル嬢とその受付、イラストレーターと夢見がちなOL。それぞれに違ったダメさ、違った依存心を持っていて、日々幸せになりたいなと願っています。


このおはなしの面白いところは4人が同時に絡むシーンがなくて、生活上では二人ずつしか同じ空間にいないんですが、物語の進行として、同じモチーフでシーンを繋いだり、誰かが手放したアイテムが他の人に渡り歩いたりして、世界がやんわりとつながっていることを示唆しているところです。映像のしりとりのようです。どこかに行き着くわけではないんだろうけど、誰かの何かがフックになって別の誰かの毎日をドライブさせます。


少しでもましな未来を生きたいのに、溜め息は減ることがなくて、それを誰かや何かのせいにしたところでなんの解決にもならなくて、そうやって溢れてこぼれ落ちた感情や行動が、別の誰かの心をまた少し揺さぶったりして。誰かを大事に想うことと、自分が誰よりも大事にされることというのはなるべくセットがいいに決まっているのに、それぞれを別々の何かで代用しては、そのことにまたぐったりと疲れている。依存というバックドアを作ることによって、自分を許し、モラトリアムの檻に閉じ込めます。それは出口のない螺旋なんだと思います。


ダメな女シリーズとしては以前に紹介した「さよならみどりちゃん」にも似ているんだけれども、もがいた上でより深みにはまっていっている点においては、この映画のほうが根が深い気がします。それによって、少しでもましなレベルに上がっていければいいんですが、何かを達成してスッキリしたような顔で終わる本作では、よく考えると結局全員成長してないので、残念な感じです。むしろダメさが増してます。そんな彼女たちを「ダメな奴」って笑えるように生きていけたらいいんでしょうけど、それがとにかく難しいっていうのがこの問題の根本的なところです。



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