買っちゃったー、PS4。買う気なかったのに…。
Playstation 4 First Limited Pack (プレイステーション4専用ソフト KNACK ダウンロード用 プロダクトコード 同梱)posted with amazlet at 14.06.18
いやね、何度も公式サイト見て、「うん、どうしても今すぐやりたいゲームないし、初回版は見送るべし！」って決定をしっかりはっきり下したはずなんですけどね。買っちゃいましたね。
なんだろうなー。もう新しいゲーム機の発売日にときめくこと自体がそんなに新しくないっていうか。「やべー！並ばなきゃ！」とか「絶対予約しなきゃ！」っていう気分がもう違うっていうか。そういう天邪鬼的な部分が僕の中にあったのは否めません。
でも買ってから、買う前には気づけなかったいろんなことに気づくことが出来ました。今回はそれを書きます。
●メニューのキビキビ感
立ち上がりも早いですし、ダウンロード失敗したタスクを、プレイ中のゲームを中断してそれをリトライして、またゲームに戻る、みたいなことがフツーのテンポ感で出来ます。PCやスマホのマルチタスク感にやっとゲームが追いついた感じと言えばいいでしょうか？ 本来ゲーム機ってゲームに特化することで他に何よりもレスポンスがいいものの代表だったはずだったんですが、要求されるものが増えすぎたせいでゴチャついてたのは事実です。それがもう一回勝負できるレベルまで戻ってきた感じです。カメラをつけている場合は、音声でのコントロールも可能で、これもkinectでは一足先に搭載されていた機能ですが未来感あります。カメラもだいぶコンパクトですし。
●PS史上最高のコントローラ感
タッチパネルについてはまだばっちり活かしたゲームを触ってないのでわかりませんが、アナログスティック2本がやや外側に寄って指が届きやすくなったり、スティック自身の形状もドーナッツ的なくぼみが出来て、より滑りにくくかつ微妙なコントロールが可能になりました。使いやすかったとはいえない十字キーも薄く押しやすい感じにブラッシュアップされてますし、またWiiなどにもあったスピーカーが搭載され、高級なのかこれがかなりいい音を出すので、ボイスによるアラートなどの演出はけっこういい感じです。あと形骸化していたSELECT/STARTボタンだったものがそれぞれSHERE/OPTIONとなり、きちんと役割を与えられたのもいいと思います。背面のプラスチックには梨地加工がされており、興奮して汗をかきやすい方でもグリップ感を損ないません。汎用コントローラとしては現状1位かもしれないですね。ひとつ残念なところがあるとすればPS3の充電ケーブルと形状が変わってしまっているところでしょうか。台形の差し口に変わっています。
●大容量ダウンロード感
500GBのそこそこ大容量なハードディスクを積んでいるPS4ですが、それぞれのゲームタイトルもびっくりするくらいダウンロードサイズがでかいです。ゲームショップに行かなくてもゲームが買えちゃう時代の本格的な到来のはずではありますが、30GBとか平気であったりするので、ご自宅のネット回線が弱い人は要注意です。寝る前にポチっても翌朝まだ遊べないこともあるかもしれません（大容量だと途中でコケることもありますし）。寒い冬や暑い夏にゲームショップの前に我慢して並ぶ必要はなくなったけど、家でヤキモキする時間は確実に増えそうっていう感じです。
●別にディスク買わなくて良くなくね？感
本体を買ってからも特に今すぐどうしても欲しいゲームがなかったんですが、PlayStationStoreにはいろんなゲームの体験版が用意されていて、新ハードを体感するには結構それで間に合っちゃうな… っていうのも事実。ダウンロード専売のチャレンジングなゲームも安価に用意されてますし。どんどんディスクとダウンロードの垣根は曖昧になってきつつあるなぁと思いました。ひと通り遊んでみて、どのゲームを買うべきか（買わないべきか）じっくり決めてもいいわけですし。また3ヶ月分のPlayStationPlus体験の権利もついてます。これやばい。無料で遊べるパッケージソフトのダウンロード版がいろいろありますから、ゲームソフトを買って来て遊ぶ、というセオリーに別に縛られなくても、月額契約（500円）のゲーム受信機として充分楽しいわけです。PS4だけでなくPS3やPSVitaやPSPを持ってるなら、同じ契約でそれぞれの無料プレイも楽しめますからお得です。PS4に関してもよほどの決定的名作が発売する時以外は、もうこっちが通常営業ってことでいいかもしれない。
●ネット連携すごい感
ゲーム機がネットに繋がることが珍しくない時代ではありますが、PSVitaだけでなくiPhoneなどのスマホ連携も最初からしっかりできてるのは未来感かなりあります。ゲームをプレイしていると裏で自動的に15分分の動画を録画しているそうです。なので「あ、ここ、みんなにも見て欲しい！」と思った瞬間から15分さかのぼって動画を配信、共有できるというわけですね。もちろんリアルタイム配信も出来ます。その際、カメラが付いていると、バラエテイ―番組のワイプみたいに、プレイヤーのその時の顔が同時に録画されているのも、なかなか新鮮です。僕は自分のおっさん顔なんか見たくないし配信する気もないですが、ネットアイドル的なことの延長として、配信アイドル的な展開もフツーに期待できると思います。ゲームをプレイする前に、鏡の前で身だしなみを整えるだとか、メイクをがんばるみたいなことも増えてくるんでしょうね。PSVitaはwifi環境があれば、外でPS4をリモート・コントロールしてそのまま遊ぶことが出来ます。WiiUのタブレットコントローラみたいな遊び方もできますし、そのまま外にも持ち出せるということです。ローカルでも1Pのコントローラとして認識させることもできるので、コントローラを買い足さなくても二人プレイができちゃうのは、コントローラが6000円を超えちゃう時代の選択肢としてはすごいいいですね。またiPhoneなどのスマホからはユーザーが配信した動画を見たり、コメントしたり、気になったゲームを買ってダウンロードさせておくみたいなこともできるようです。家に帰る前に風呂やエアコンを操作する未来の片隅に「出先でゲームを買って落としておく」という選択肢も加わった、そんな感じです。
●個性は強くないけど結果的にこれが今世代はスタンダードじゃね？感
総括すると、PS4のローンチは、特に目立った個性はないんだけども、2010年代後半に求められるであろうスペックとかレスポンスがきちんとした値段の中（4万円内）に収めていて、結果的に今世代の据え置き機スタンダードになりそうな匂いがプンプンしました。kinectの体を使ったゲームやWiiUのタブレットコントローラから発想するような、すごい個性的なゲームは出にくいだろうけど、逆に言うと想像できる範囲でのまともで豪華できれいなゲームはけっこう出るだろうし、それをゲームに求めている人が多いことへの裏返しなんだろうなという感想を持ちました。
ゲームがいろんな方向に賑わっていくのは、プレイヤーとしても作り手としてもとてもうれしいことなので、新ゲーム機が出ることに興味を持ってくれる人が増えるといいと思います。
