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2008/02/29 (金)

[][]"文書は保存されましたが、音声認識データを保存する十分な空き領域がないため、データは失われました"が非常にウザい件について

Wordでドキュメント作るたびに、いらいら。

http://support.microsoft.com/kb/881872/ja

[]Windows共有 from MacOS X "Leopard"

MacOS X 10.5 "Leopard"の共有フォルダをWindowsから参照させようとして、ふと戸惑う。OS Xの[システム環境設定]の[共有]に10.4 "Tiger"まであった[Windowsファイル共有]のチェック項目がなくなっていたからだ。

で、結果としては設定画面が変更されていた。MacOS X "Leopard"側のフォルダをWindowsに対してネットワーク共有する設定は以下の通り。

  • "インターネットとネットワーク"欄にある[システム環境設定]を開く
  • [共有]を選択する
  • [ファイル共有]にチェックをつける
  • 右側の[共有フォルダ]欄に共有させたいフォルダを追加する
  • 追加した共有フォルダに対して[ユーザ]欄でアクセスを許可するユーザと権限を設定する
  • [オプション]をクリックすると以下の項目が選択できるようになっている
    • AFPを使用してファイルやフォルダを共有(Default:Check)
    • FTPを使用してファイルやフォルダを共有
    • SMBを使用してファイルやフォルダを共有
  • [SMBを使用してファイルやフォルダを共有]をチェックし、その下のユーザ欄でSMB共有を許可するアカウントを選択する

以上でWindowsからMacのフォルダにSMBネットワーク共有によってアクセスできます。AFPだとかSMBだとかを整理したかったのだと思いますが、[ファイル共有]にまとめてしまうというのはどうなんだろう。ま、項目を減らして分かりやすくしたかったのでしょう。

2008/02/28 (木)

[]ThinkPad x300 vs. MacBook

ThinkPad x300 vs. MacBook Airだったら、今のところThinkPad x300だけれども、ThinkPad x300 vs MacBook or MacBook Proだったら、MacBook or MacBook Pro

ThinkPadはまだ実物を触っていないので判断できないが、あれだけの薄さにしてThinkPadならではのキーボードの鍵打感が得られるのかがちょっと心配。MacBook AirはせめてEthernet Portだけでも残してもらいたかった。まぁそういうことしないのがAppleのすごさなんだけど。

今回の新バージョンではまだ採用が見送られたMacBookへのマルチタッチパッドはかなり魅力的。タッチパッド大嫌いだった私が普通に現MacBookのスクロールタッチパッド(二本指でのスクロールのみマルチタッチ対応)を使っているのだから。

[][]やっぱりガレージ。

趣味はちょっと違うんだけれども、志向性という意味でけっこう私の理想と近い家は所さんの世田谷ベースかな。もちろん、世田谷に300坪の土地なんて買うお金はないけれど。

復刻版所ジョージの世田谷ベース (NEKO MOOK 1033)

復刻版所ジョージの世田谷ベース (NEKO MOOK 1033)

http://www.art-front.com/setagaya-base.html

2008/02/27 (水)

[]書評:『森博嗣の道具箱 The Spirits of Tools』森博嗣/中公文庫

ほかの本も読みながらVシリーズを、といって読む本がそれかいっ!というつっこみは聞こえないふりをしておいて、今月発刊のこちらを。

森博嗣の道具箱―The Spirits of Tools (中公文庫)

森博嗣の道具箱―The Spirits of Tools (中公文庫)

本書は、森博嗣が主に自宅のガレージにある工具やホビー、そしてガレージそのものなどについて思いを語ったエッセィ本。

目次をそのまま紹介するよりも、本書で写真として紹介される"道具"をリストアップした方が本書の内容が伝わりそうなので。

(なお、本文で紹介される道具は必ずしも写真の道具がすべてではない)

  • パソコン
  • マウス
  • 関数プログラム電卓
  • 手回し計算機
  • タイプライタ
  • 映写機
  • よくわからない機械(紫外線発生器と書いてある)
  • 手回し鉛筆削り
  • 天秤
  • 黒電話
  • スターリング機関
  • 色鉛筆セット
  • ロゼッタストーン(ペーパウェイト)
  • 蒸気エンジンモデル
  • ビデオデッキの磁気ヘッド
  • 地球儀
  • 電動両頭グラインダ
  • 万力
  • 風力計
  • 旋盤
  • 非常押しボタンスイッチ
  • 自作スロットマシン模型(木製)
  • セメダインC
  • ノギス
  • ヤスリ
  • 電動ドライバ
  • ガレージの電動シャッタモータ
  • フライス盤
  • エアブラシ(プラモデル用)
  • ボール盤
  • ICチップ
  • 蒸気機関車ホビー(アルコールランプ使用)
  • ラジコン飛行機
  • 機関車ホビー
  • ガレージの書斎スペース
  • 製図用テンプレート
  • ガレージ(骨組みのトラス構造)
  • 標識
  • 工具ボックス(ドライバー)
  • 飛行機のおもちゃ(レプリカ)
  • ゼンマイ式時計

こうしたものにワクワク感を感じる人は読んでみてもいいと思う。以上

2008/02/26 (火)

[]書評:『黒猫の三角 Delta in the Darkness森博嗣/講談社文庫

S&Mシリーズ、そしてなぜか四季シリーズと来て、また正しい?順序に戻ってVシリーズに舞い戻ってみる。

黒猫の三角 (講談社文庫)

黒猫の三角 (講談社文庫)

VシリーズはS&Mシリーズほどどっぷりとシリーズに埋没して読み進めようとは思っていないので、バシバシ間に色々な本を挟みながらのんびりと読み進めていこうと思っている。別に勢いがなくなったとか、飽きたというわけでもないんだけれども、まぁほどほどにということで。

一年に一度決まったルールの元で起こる殺人。今年のターゲットなのか、六月六日、四十四歳になる小田原静子に脅迫めいた手紙が届いた。探偵・保呂草は依頼を受け「阿漕荘」に住む面々と桜鳴六画邸を監視するが、衆人環視の密室で静子は殺されてしまう。森博嗣の新境地を拓くVシリーズ第一作、待望の文庫化。

しかし姓名が少々ややこしい。紫子(むらさきこ)だとか紅子(べにこ)だとか、木綿子(ゆうこ)だとか。この木綿子ってよくあるのかな?変換リストにちゃんと出てくるし。

本作において、真犯人自体はそれなりにちゃんと読んでいるとかなり冒頭のシーンですぐにわかる。所在と発言に完全に矛盾が発生しているからだ。小説の読み方は人それぞれだと思うのだが、私の場合はある程度の映像化が脳内において構成される。リアルな映画ほどにまではいかない。結構リアルに描かれた漫画ぐらいかな。必要な要素の配置が完了するまでは読み進める速度はそれほどでもないのだが、おおよそ構成が完了するとかなり読むのが楽になる。場面転換、シーンの切り替え、時間軸の前後が発生してもそれほど問題なくついていくことができる。"あらさがし"読みをするわけではないので、そこまで「犯人はどいつだ」という意識で読み進めるわけではないのだが、けっこう多くの場合、「ん?」と思う点がでてきて、けっこうそこはポイントだったりする。もちろん、著者のダミーにまんまと引っかかることも多いのだけれども、それもそれで面白いので全く問題ない。

森博嗣ミステリィには基本的に、天才肌の登場人物が出てくるのだが、それが「ウザくならない」ように仕上げるところが絶妙。やはり、作者が基本的に頭のいい人間だからこそできる技だといえるだろう。そして、作者がどこまで練って創り出しているのかはまったく伝わってこないのだが、ポロポロとスパイスが振りかけられている。んー、結局なんだったの?という点だったり、おそらくそういうことなのかなぁ、という思わせぶりなところなど、ある意味ではミステリィにあるまじき要素が盛り込まれているのだが、それが森博嗣作品のポイントといえばポイントか。

別に読み直そうとか、2回目はそういうところに着目して読んでみようとか思っていないので、きっと私が見逃しているスパイスもまた多くありそうな気がするが、それはそれ。ま、小説なんて楽しく読めればそれでいいのだ。

2008/02/25 (月)

[]トヨタ vs. ホンダ

テストのニュースを読む限りは、今年もトヨタの方に分がありそうだ。とはいえ、トヨタもウィリアムズの後塵を拝しそうでうかうかしていられない。フェラーリとマクラーレンが一歩抜け出るとして、BMWは第3のポジションを守ることができるのか、ルノーは復活するのか、ウィリアムズは栄光を取り戻すのか、レッドブルはその本領を発揮するのか、など、いい意味で今シーズンが面白くなるといいのですが。

[]スーパーアグリ、最終バルセロナテストも不参加

真面目に暗雲漂ってきました。2008年シーズンの初戦オーストラリアGPまで2週間を切りましたが、スーパーアグリはほとんどのテストに参加できずにいます。佐藤琢磨がF1のレースに参加できないことになればもったいないことです。佐藤琢磨F1ドライバーとしての完熟期は05-08シーズンぐらいだと思うので、たとえレースの最後尾であっても、参戦して欲しいものです。

2008/02/24 (日)

[]ドコモショップの対応が予想外によい件について

愛用の?携帯電話D503iTVのボタンのいくつかが押しても反応しない状態になったため、修理を依頼すべくドコモショップへ。機種変更してから1年もたっていないものの、保証書もなかったため、いくらかの支払としばらくの修理期間がかかることは覚悟して行ったのですが、いやー、すばらしい。予想外。

  • 店頭での受付は店に入ってからわずか1分。
  • すぐに故障の状況を確認、「保証期間であることを確認したので修理交換ということで、新品に交換させていただきます」とのこと。
  • 15分の待ち時間で、メールやブックマークなどのデータを移行し、同じ色の同じ機種に変更してくれる。
  • さらに、ダウンロードデータなどの移行は著作権的にできないので、ということで500円分のプリペイドカードもくれる(ダウンロードした有料データなんてないけど)。

まぁ競争の激しいケータイ業界。新規加入者がほとんど見込めない以上お互いの加入者を奪い合うしかないわけで、アフターサービスが充実することはいいことだと思います。

[]もやしもん第6巻

予告どおり、限定版をAmazonにて購入、通常版を書店にて購入しました。病気ですね、はい。だいぶ醸されている模様です。

まず、こちらが通常版。

f:id:takaochan:20080224102620j:image

つづいてこちらが限定版。カップルの片割れが違います(^_^;)。

f:id:takaochan:20080224102648j:image

通常版のカバー裏。

f:id:takaochan:20080224102800j:image

f:id:takaochan:20080224102820j:image

ちなみに、限定版のカバー裏はこんなかんじです。なんか微妙にエロいかんじ(^_^;)。

f:id:takaochan:20080224102717j:image

f:id:takaochan:20080224102737j:image

限定版は段ボール箱に入って売られています。本屋さんの店頭でも見かけましたが、どうも書籍というより梱包を解いていない箱が置いてあるだけのように見えてお客さんも気付きづらいような気が…。まぁ、それを目指して来店する人にだけ見えればいいような気もしますけど。

f:id:takaochan:20080224102844j:image

こちらが巨大Aオリゼーぬいぐるみ。あと、クリアフォルダ+ブックカバーがついてきます。

f:id:takaochan:20080224102941j:image

ちなみに、毎度恒例の次回予告も限定版と通常版では異なる元ネタになっているのですが、まぁそれは実際に手にとって確認されてみてください。

[]入籍、その後

こっそりと入籍したものの、多くの人たちがお祝いをしてくれています。ありがとうございます。

式などを行う予定はまったくの未定ですが、何かイベント?が決まりましたらご報告させていただきます。

なお、こちらにありますように、10月にBabyが誕生予定です。

どたばたとしそうではありますが、このBlogでも次第に親バカっつぷりを全開にしていきたいと思いますので(^_^;)、ご容赦下さい。

結婚一年生 (Sanctuary books)

結婚一年生 (Sanctuary books)

2008/02/22 (金)

[][][]Microsoftは変わるのか

MicrosoftがOfficeのバイナリファイル(.doc, .xls, .ppt)フォーマットについてのドキュメントを公開、さらにWindowsを含めた製品のソースコードの開示を行うことを示唆しています(API仕様やプロトコルの開示レベルのような気もしますが…)。

MicrosoftがOffice市場の覇権を握っていた理由は、一度デファクトスタンダードをつかんだ後、そのファイルフォーマットを非公開とすることにより強力なロックインを生み出していたことであることは明白です(StarOffice一太郎はその犠牲者?)。しかし、最新バージョンのOfficeでは標準のフォーマット形式がxml形式となりバイナリフォーマットではなくなりましたので、Microsoftとしてもバイナリフォーマットを非公開とすることによるロックインの価値よりも、フォーマットを公開することによるWindows市場の拡大や拡張機能の充実といったことの価値の方が大きくなったと判断した結果なのでしょう。

OpenOfficeなどはこうしたドキュメントが公開される以前から、これらのフォーマットとの高い互換性を持たせるまで出来るようになっていましたが、このドキュメントの公開によって、フォーマットレベルにおける「完全な互換性」が明確にできるようになることのメリットは小さくないと思われます。

WindowsとOffice、そしてIEの覇権があるがゆえにオープンソースサイド?の人間からはまるでスターウォーズの銀河帝国のように嫌われているMicrosoftですが、今後、そのつながりはどういうものとなっていくのか、注目していきたいと思います。

[]もやしもん

本日は待ちに待ったもやしもん第6巻の発売日でございます。

もやしもん(6) (イブニングKC)

もやしもん(6) (イブニングKC)

もやしもん6巻限定版 ぬいぐるみ付き

もやしもん6巻限定版 ぬいぐるみ付き

すでに限定版ぬいぐるみ付きをAmazonで予約している私ですが、きっと毎度恒例、通常版も…。

2008/02/21 (木)

[]mylo2

SONYが発表した第2世代myloにちょっと魅かれたのですが、考えてみるとiPod Touchを活用すればほぼ遜色のないことができるわけで、いらないや、と。

逆にAPI公開でiPod Touchの方が色々なツールが充実しそうだし。

[rakuten:jism:10257478:detail]

[]書評:『ライディング・ロケット(下)ぶっとび宇宙飛行士、スペースシャトルのすべてを語る』マイク・ミュレイン[金子浩:訳]/化学同人

本が好き!プロジェクト経由での献本御礼。

やっと下巻も読了。今年読んだ本の中で、非小説本では一番面白かった作品。書評としては、2/16に書いた上巻の書評の続き。


ライディング・ロケット  ぶっとび宇宙飛行士、スペースシャトルのすべてを語る

Amazonで購入
書評/サイエンス

下巻では、2回目・3回目のフライトについて、そして引退についてが書かれる。

(上巻から続く)

  • 第23章 宇宙飛行士の翼
  • 第24章 パートタイム宇宙飛行士
  • 第25章 黄金時代
  • 第26章 チャレンジャー
  • 第27章 伏魔殿
  • 第28章 墜落
  • 第29章 変化
  • 第30章 ミッション割りあて
  • 第31章 神の失墜
  • 第32章 豚フライト
  • 第33章 機密任務
  • 第34章 「びくびくしながら死ぬことはないさ」
  • 第35章 流星に乗って
  • 第36章 クリスティとアネット
  • 第37章 未亡人たち
  • 第38章 「MECOのあとのことなんか考えてないね」
  • 第39章 九分でのホールドはつらい
  • 第40章 最後の軌道
  • 第41章 ホワイトハウス
  • 第42章 旅路の果て
  • エピローグ
  • 訳者あとがき

上巻が宇宙に旅立ちたいという野望に満ちあふれた、理想を目指した顛末記だとすれば、下巻は野望を達成した後の現実と苦悩、そして新たな旅立ちへの顛末記である。そして、下巻最大の山場はやはり、チャレンジャーの事故をめぐる部分だろう。

p.46

アビーからジョンソン宇宙センター所長、さらには長官にいたるまでの幹部はみな、シャトルの運航システムというレッテル、脱出システムの欠如、そして乗客プログラムに関する宇宙飛行士たちの懸念に耳を傾けるべきだった。だが、彼らはそうしなかった。わたしたちは、下手なことをいったら宇宙への順番に影響がおよぶのではないかと恐れていた。わたしたちは、職を失うことの経済的側面を、住宅ローンや子供の学費を払えなくなることを心配しているふつうの男女ではなかった。わたしたちが恐れていたのは夢を失うこと、わたしたちをわたしたちにしている核心を失うことだったのだ。

アメリカであっても、組織の官僚化による問題は発生している。NASAにおいても。スペースシャトルは多くの問題を抱えている(それぞれの問題は1つずつ、解決されているが、それでも根本的な問題を含め、問題は数多い)。

チャレンジャーの事故を乗り越え、著者ミュレインは再開後2回目のフライトに参加、続けて3回目のフライト予定も決まる。そして、3回目のフライトを最後にNASA/空軍を引退することを決心する。

p.212

わたしはマイクのオフィスを出ると家に電話をした。「やったよ、ドナ。いま、こんどのミッションのあとで辞めるってマイクに申し出たんだ。」ドナは一瞬、黙り込んだ。その日の朝、引退を申し出るつもりだとドナに話しておいたが、ドナが信じていないのはわかっていた。それまでに、何度も決心をひるがえしていたからだ。ドナはわたしのジレンマを知っていた。パラシュートで落ちてくるコーヒー缶のカプセルのほうに走っていく十代の少年だったわたしが映っているフィルムを見ていた。手垢のついた『宇宙制服』が、わたしにとってどんなに大切な宝物かを知っていた。うちには何箱分もの、わたしが子供時代に収集した宇宙グッズがあった。

宇宙飛行士を辞める。その決心は普通の仕事を転職するのとはレベルの違う決断だっただろう。

p.303

グリフィン博士は上院で、「シャトルはもともと欠陥のあるシステムです」と述べて、2010年までにシャトルを退役させる意向を言明した。博士は正しい。(中略)「人間には完璧を実現することなど不可能です。遅かれ早かれ、またシャトルは事故を起こすでしょう。そのまえに引退していたいものです」

NASAは多くの人名と、多くの予算と、多くの時間を費やしたものの、その結論に達した。地表からたった300km上空に行くだけで、これだけの課題があるのが現実だ。しかし、宇宙へのチャレンジを人類がやめることはないだろう。様々な理由がつけられるであろうが、そこは人類にとってのフロンティアなのだから。

2008/02/20 (水)

[]工場(こうじょう/こうば)

仕事で工場に行く。

いやー、工場って面白い。きっと、絶対に自分はこういうところで仕事をすることは出来なさそうな気がするけれども、工場自体に対して機能美というか、なんともいえない人工美を感じる。天井を無数の配管がうねっていたり、スチームの煙がぶわっと出ていたり、工作服を着た作業員の方々が黙々と働いていたりする姿はいい。

同じ工場でも、作っているものや業界によってだいぶ雰囲気や人々の表情が異なるところも面白い。

やっぱり景気のいい工場には活気があって、人々の顔つきも明るい気がする。

日本の製造業について悲観的な情報が数多く出回っているが、きっと、日本の製造業のしぶとさは誰もが思っている以上だと思う。

工場は無理だけれども、工場(こうば)があるような生活空間が欲しいな。

[][]HDDVD撤退

HDDVD事業から撤退する東芝の株価が上昇した、という結果がすべてを物語っているような気もする。BlueRayは統一されたメディアとして市場を拡大させるだろうが、それ以上にネット配信+HDDレコーダーという組み合わせが標準化していき、BlueRayは映画等の映像データの販売用や個人使用のデータ保存用などに使われるようになっていくだろう。

ただ、これだけDVDが普及して一般化しても音楽はCDで売られていることを考えてみると、意外とDVDがしばらく使われてしまい、BlueRayは意外と市場が拡大しない、というパターンも考えられる。

ま、HDDVDもBlueRayも持っていない私としては、まだ関係のないはなしなんですが。

2008/02/19 (火)

[]本日入籍致しました

本日、私 id:takaochanid:dadachamusume さんと入籍しました。

お世話になっている皆様、個別にご報告すべきところかとは存じますが、取り急ぎここにご報告させて頂きます。

今後とも末永くよろしくお願い致します。

2008/02/18 (月)

[][]その裏側には壊れるシステムがある。

USではAmazonが運営するストレージサービス"Amazon S3"がダウン、日本では航空管制システムの一部がダウンするなどして混乱が発生しています。

米国Amazon.comのストレージ・サービス「Amazon S3」が2月15日未明にダウンし、同サービスを利用するWebアプリケーションにさまざまな障害が及んだ。

同社のWeb Services部門が運営するディベロッパー向けの掲示板には、Amazon S3ユーザーからの書き込みが殺到し、同社スタッフは対応に追われた。S3サービスがダウンし、「膨大な数(およそ500件)の内部サーバ・エラーが発生した」と最初に書き込まれたのは、米国太平洋標準時間(以下、すべて同時間帯)15日の午前4時30分ごろだった。その後、このスレッドには、「Amazon S3を使ってすべての動画をホスティングしているわれわれのWebサイトでも同じ問題が発生している」「バックアップの実施予定時間はいつになるのだろう」「このサービスを基幹業務で使っているユーザーもいるので、このフォーラムには書き込みを続けられるようにしてほしい」といった書き込みが相次いだ。

http://www.computerworld.jp/news/trd/98631.html

18日午後4時30分ごろ、国土交通省の東京航空交通管制部(埼玉県所沢市)でコンピューターの管制システムの一部がダウンし、レーダー画面に航空機の便名と目的地が表示されなくなるトラブルが発生した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080218-OYT1T00446.htm?from=main5

普段、あることが当たり前に使っているどんなサービスの裏側にも、そのサービスを支えるシステムがあります。現在のオンラインシステムの多くはIAサーバで構成されており、今あなたがお使いのWindowsのサーバ版や、Linux, Solaris, VMwareなどのIAサーバによって構成されたシステムがそのシステムの稼働を支えています。もちろん昔ながらの汎用機や、UNIXサーバなどもまだまだ多く使われているのですが、IAサーバは着実によりクリティカルな箇所で、より高負荷な使い方をされるようになっています。それらのシステムを構成するサーバ、ストレージ、ネットワーク機器は、あなたのパソコンや、ADSLルータや、8ポートスイッチなどよりもより高機能な、様々な冗長性が確保されたシステムが使用されていますが、基本的に使われている個々のパーツの信頼性には、それほど大きな差があるわけではありません。当然、いつかはどこかに問題が発生し、故障し、交換が必要になります。インターネットを使ったオンラインサービスが普及し、ハードウェアの姿が見えないサービスが無数に提供され、誰もがそうしたサービスを在って当たり前のもののように使っているのですが、その裏側には「実体」があるわけです。

社会はシステムに依存しています。人は社会をシステム化することによって現在の経済を維持しています。時々こうして障害が発生することにより、人々はその裏側に構築されたシステムの存在を思い出し、危惧してみたりするのですが、2,3日も経てばそうした危機意識は薄れてしまっています。

システムは普通、より多くのコストをつぎ込むことによってより安定性・可用性・信頼性を増すことができますが、90%の信頼性を99%にまで高めることはちょっとした追加コストで実現することができたとしても、99%を99.99999999%にするためには、場合によっては90%から99%に信頼性をあげるよりも桁違いに大きなコストが必要となる場合があります。そのサービスを提供する仕組みとして必要な信頼性を考慮して、適度なコストとの天秤によってシステム構築されますが、どんな考慮しても壊れるときには壊れるわけです。

そういうわけで、どんなシステムでも壊れるわけですから、「壊れたときのこと」をちゃんと考えておくこと。それが最後の、しかもコストには現れないものの最終的な結果を左右する最後の砦なのではないでしょうか。「壊れたときのこと」には2つの正反対の面があります。「壊れたら、どうするか」という対応策の面、そして「壊れたら、どうなるのか」という予測や検討の面。この2つの面はどちらも重要で、どちらが欠けていても「壊れたときのこと」を考えたということにはなりません。

些細なシステムから、非常に重要なシステムまで、現在はシステムを使わずして社会生活を送ることはほぼ不可能です。そんなわけで、どんなシステムでも「壊れたときのこと」を考えておいた上で、普段はその便利さを享受することが重要なのだと思います。

[]モバイルSuica ついに有料化(ビューカードなら"まだ"無料)

JR東日本は、モバイルSuicaについての利用方法の変更を発表した。これまでモバイルSuicaは、ビューカード以外のクレジットカードでの利用でも年会費が無料だったが、4月1日以降は年会費1,000円が必要になる。なおビューカードでの登録の場合、モバイルSuicaの年会費は当面無料のままで利用できる。

http://journal.mycom.co.jp/news/2008/02/15/036/index.html

やっぱりそうくるか。まぁ企業としては正しい道ではあるのだが…。

ちなみに、私はモバイルSuicaなんぞ使ったことがないクチである。こうやって時代から取り残されていくのか?

2008/02/16 (土)

[]書評:『ライディング・ロケット(上)ぶっとび宇宙飛行士、スペースシャトルのすべてを語る』マイク・ミュレイン[金子浩:訳]/化学同人

本が好き!プロジェクト経由での献本御礼。同じく本が好き!プロジェクト経由で指名献本されていたdankogaiさんは私がゆうパックで受け取った数時間後にはすでに書評をアップしていたが、いくらなんでもそんなスピード書評は出来ず。電車での移動中に読み進めてまずは上巻だけについて書評。


ライディング・ロケット  ぶっとび宇宙飛行士、スペースシャトルのすべてを語る

Amazonで購入
書評/サイエンス

  • 謝辞
  • 第1章 腸と脳
  • 第2章 冒険
  • 第3章 急性灰白髄炎
  • 第4章 スプートニク
  • 第5章 選抜
  • 第6章 スペースシャトル
  • 第7章 発育不全
  • 第8章 歓迎
  • 第9章 酒池肉林
  • 第10章 歴史の殿堂
  • 第11章 新人ども
  • 第12章 スピード
  • 第13章 訓練
  • 第14章 スピーチの冒険
  • 第15章 コロンビア
  • 第16章 序列
  • 第17章 プライムクルー
  • 第18章 ドナ
  • 第19章 中止
  • 第20章 MECO
  • 第21章 軌道
  • 第22章 帰郷

(以下、下巻につづく)

本書はスペースシャトルに3度乗り宇宙(といっても、せいぜい高度200-600km程度の、地球の大気のわずかに外側に過ぎないのだが)に行ったミッションスペシャリスト(MS)、マイク・ミュレインの自伝。本人だからこそ書くことが出来る、いや、本人にしか書くことが出来ないであろう人間臭さ満載のスペースシャトル顛末記といえるかもしれない。偏見や嫉妬、愚行、愚痴、そして下品な話が満載で、ちっとも最先端の宇宙をテーマとした本だとは思えないのだが、それが逆に、これまでスペースシャトルに対して抱いていた技術の塊のようなイメージを払拭し、その中には生きた人間たちが乗り、そして宇宙に旅立っているのだということを強く伝えてくれる。

p.135

NASAのシュミレーターでいちばん印象的だったのはトイレトレーナーだった。トイレトレーナーは、固定式SMSのとなりの部屋に設置されていて、SMS訓練中の宇宙飛行士が練習できるようになっていた。たしかに練習が必要だった。

シャトルのトイレは、基本的には掃除機だ(家の掃除機では試さないでいただきたい)。小便器は男女の使用者にあわせて交換可能な漏斗を備えた吸引ホースだった。吸引力が強いので(ある海兵隊員はプロポーズした)、トイレのチェックリストには、男性の体のいちばん大事な部分を漏斗に深く入れすぎないようにという警告が記されていた。不注意な宇宙飛行士のイチモツがこのホースに吸い込まれてしまったら、その宇宙飛行士は、「世界一細長いペニス!」と書かれた横断幕の下で、サーカスの見せ物という新しい仕事につく資格を得られることだろう。

本書の1/3ぐらいはシモのはなしかもしれない(少々誇張)。でも、だ。誰もが疑問に思ったり、興味を持ったりしているはずだ。宇宙飛行士はどうそれらを処理しているのか、と。本書ではこれでもか!とそうした話が実体験として描かれている。やはり実際にスペースシャトルに搭乗した宇宙飛行士自身にとっても、それらの訓練、そして本番!は衝撃的な出来事であり、印象深く記憶に刻まれているのだろう。

もちろん、本書はそうした話だけではない。著者の語り口はシンプルに、宇宙に行きたい!という気持ちを強烈に持った者の顛末を生き生きと描いている。

p.60

固体ロケットブースターには、こうした重要な安全性が欠けている。いったん点火したら止められないし、固体推進燃料は流れないから、ほかのエンジンに流用もできない。もっとも基本的なレベルで、現代の固体ロケットブースターは、数千年まえに中国で発射された最初のロケットと変わっていない−点火したら最後、なにかあっても手の打ちようはなく、祈るほかないのだ。

p.61

NASAスペースシャトルの運航開始を宣言し、二席の射出座席をとりはずして、フライトごとに最大10名の宇宙飛行士を乗り組ませると発表した。計画されていた人工衛星の放出と回収、宇宙遊泳、それにシャトル時代の宇宙実験室における研究などのためには、そのような大勢のクルーが必要だったのだ。そうしたクルーのための飛行時脱出システムはなかった。

そうしたとんでもない乗り物であることを200%承知で、それでも宇宙へと飛び立ちたいと強く願う本能的な願望。

p.270

この瞬間に神さまがあらわれて、わたしは90パーセントの確率でこのミッションで命を落とすといわれ、クルーのヴァンから飛び降りるチャンスを与えられたとしても、わたしは「降りません!」と叫んでいただろう。なぜなら、このはじめての飛行で、10にひとつは生きて帰れる可能性があるからだ。わたしは、幼いころからずっと、この瞬間を夢見ていた。飛ぶしかなかった。たとえ神さまに、ほかの九の場合はどうなるかを、自分自身の黒焦げになった死体が袋に入れられてジッパーを締められるところを見せられても、やっぱりわたしはヴァンを降りるという選択をしなかっただろう。わたしにはこの飛行をおこなう必要があった。

何度も打ち上げ直前までいって中止に追い込まれながらも、何を失ったとしても宇宙へ行きたいという丸出しの欲望。

ソ連もかなりのところまで開発を進めたものの、スペースシャトルを実用レベルにまで至らせた国はアメリカしかない。当初の予定を大幅に下回り、年数回の打ち上げしか出来ていないとしても、その事実はアメリカのチャレンジャー精神を物語っている。1981年の時点でこれだけのものを創り出した国は、きっと本書の著者のような人たちにより支えられているのだろう。

上巻ではやっと最後の部分で著者は宇宙に旅立ち、そして帰還するまでが描かれていた。さて、これでもまだ折り返し地点。下巻ではどういう展開が待ち受けているのか。ワクワクせずにはいられない。

さて、続いて下巻だ。

2008/02/14 (木)

[]書評:『四季 冬 BLACK WINTER』森博嗣/講談社文庫

四季シリーズ完結編。もはやミステリィですらない、SFのような、詩集のような、孤高の極みともいえる真賀田四季の内面を描くとこうなるのか、とも思える作品。

四季 冬 (講談社文庫)

四季 冬 (講談社文庫)

完結編とはいえ、すべての出来事に答えが出されているわけではない。それどころか、より多くの謎を生み出したまま本作は幕を閉じる。冒頭の、四季と犀川のシーンはいつ?真賀田四季博士はいつ、どこに存在する?100年経っても?睡眠からの目覚め?そして、道流。

「それでも、人は、類型の中に夢を見ることが可能です。」四季はそう言った。生も死も、時間という概念をも自らの中で解体し再構築し、新たな価値を与える彼女。超然とありつづけながら、成熟する天才の内面を、ある殺人事件を通じて描く。作者の一つの到達点であり新たな作品世界の入口ともなる、四部作完結編。

森博嗣の作風は、本シリーズを通じて次第に変化しているように思える。まだ本作以降の森博嗣作品のほとんどを私はまだ読んでいないが、本シリーズを通じて森博嗣が何を描いているのか、その答えは今後、作品を読み進めていく中で次第に見えてくるのではないかと期待している。

[]Sun, innotekを買収

仮想化アプリケーションVirtualBoxを提供しているinnotekがSun Microsystemsに買収されました。

Sun Microsystemsは米国時間2008年2月12日,オープンソースの仮想化ソフトウエアを手がけるドイツinnotekを買収することで両社が合意に達したと発表した。取引は株式購入方式で行い,Sunの2008会計年度第3四半期(2008年1〜3月期)に完了する見込み。買収金額などの詳細については明らかにしていない。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080213/293650/

SunはXenベースのxVMを提供していますが、そのあたりがどういうことになっていくのか、注目していきたいと思います。

仮想化はこの数年で急激にその市場を拡大していますが、まだまだ戦国時代の入り口。今後、どのような争いが繰り広げられていくのか、そして天下統一がなされる時は来るのか。信長…じゃなかった、VMwareもあまりうかうかはしていられません。

2008/02/13 (水)

[]書評:『四季 秋』森博嗣/講談社文庫

S&Mシリーズ第11弾。そしてS&MシリーズとVシリーズを結びつけるミッシングリング、といえるのかもしれない(残念ながら、Vシリーズを飛ばして先に四季シリーズを読み出している私としては予測でしかない)。

四季 秋 (講談社文庫)

四季 秋 (講談社文庫)

謎を解き明かさないミステリィ、といえばいいのだろうか。しかし、森博嗣は天才型?の作家なので、明確なかたちではないのだが、確実に、答えを作品の中に忍ばせている。レゴブロックの意味は?萌絵がホテルで出会った真賀田四季は本当に夢だったのか?読者それぞれのかたちで読めばいいのだが、そうした謎の答えをそっとのぞき込むような感じで読むと本作の奥深さが伝わってくる。

妃真加島で再び起きた殺人事件。その後、姿を消した四季を人は様々に噂した。現場に居合わせた西之園萌絵は、不在の四季の存在を、意識せずにはいられなかった……。犀川助教授が読み解いたメッセージに導かれ、二人は今一度、彼女との接触を試みる。四季の知られざる一面を描く、感動の第三弾。

夏、ですでに収束点を迎えていたともいえる本シリーズが秋、としてどういう展開を見せるのかというところが読み始めた時点での興味の対象だった。ある意味で、なるほど、と思える部分もあるし、そうなのかなぁ、と思ってしまう部分もある。もしかしたら、Vシリーズを読めば腑に落ちる部分も数多くあるのかもしれない。

そういわれてみれば(誰に?)、私の書評は全然書評になっていない。とくに小説については。登場人物がどう思ったのか、このシーンがいい、などといった感想が一切ない。たとえば本書の内容の一部を引用して、そのシーンについて書く、といったことをしてみてもいいのかもしれないが、全然そんなことをしようとは思えないのだ(小説の場合は。新書や技術本ではしまくりです)。

同じ書評シリーズでも、小説のそれはほとんど読み終えての素直な気持ちメモといった程度。新書や技術本、ノウハウ本などについての書評とは別物として捉えてもらえればと思います。

2008/02/12 (火)

[][]Xen - CentOS Domain0にFedora DomainUを導入する…直前まで(^_^;)

Xenでは、Domain0が各種ハードウェアデバイスを制御しており、DomainUの各仮想マシンはDomain0が提供する仮想的なデバイス(VBD[Virtual Block Device]/仮想ブロックデバイス)を通じてハードウェアデバイスを使用する。

Linuxでは各種ハードウェアデバイスへのアクセスのほとんどはファイルへのアクセスとして処理される(たとえば、HDDへのアクセスには、/dev/配下のデバイスファイルへのアクセスとして処理される)。しかし、XenにおいてDomainUに導入された仮想マシンは物理的なハードウェアデバイスを「独占的に」使用することは出来ないため、その処理をDomain0を経由して行う。その際、DomainUからDomain0に対してデバイスアクセスを経由する仕組みをXenBusという。DomainUからはフロントエンドドライバによってXenBusにデバイスアクセスが伝えられ、Domain0に導入されたバックエンドドライバはさらにDomain0のデバイスドライバにデバイスアクセスを依頼することによって、DomainUから伝えられたデバイスアクセスを実際の物理ハードウェアデバイスに伝えている。よって、DomainUにおいて動作する仮想マシンにはフロントエンドドライバの導入が必要となる。

※準仮想化方式の話となるが、Xenの基本であるため断定的に書く。仮想マシンを使ってお勉強をしているため、完全仮想化方式のXen DomainUをテストしてみることがちょっと難しいということもあるが…。

Xenではデバイスドライバ開発の手間を省くために、Domain0が持つ通常のLinuxデバイスドライバを使用してデバイスアクセスを行う仕組みになっている。ただし、CPUおよびMemoryへのアクセスと、例外的にXenが提供する仮想デバイスについてのみはXen自身により処理される。この仕組みのため、Xenは一般的に、Domain0のLinuxが稼働する環境であればどんな環境においても動作させることができる。

DomainUに導入するゲストOS側では、上述したXenBusを経由したフロントエンドドライバによるハードウェアデバイスへのアクセスを行うため、物理マシンに搭載されている個別のハードウェアデバイス用のデバイスドライバを導入する必要はない。たとえば、Domain0が実行されている環境においてQlogic HBAが使われていたり、iSCSI Hardware Initiatorが使用されているとしても、それらのデバイスを制御するためのデバイスドライバはDomain0側にのみ導入すればよく、DomainU側の各仮想マシンデバイスドライバを導入する必要はない。同様の理由で、DomainU側の仮想マシンではディスクのRAID構成などを意識する必要性がない点もメリットといえる。

仮想マシンのためのストレージデバイスとしては、以下の様な種類がある。

  • イメージファイルを利用する
  • ハードディスクの全部/一部を利用する
  • 論理ボリュームマネージャを利用する
  • NFSエクスポート領域を利用する(NFSブート)
  • IP-SANを使用する

イメージファイルを利用する方法からやるのがスジではあるが、すでに1度"virt-install"を使用してやっているし、後回しにしてまずはハードディスクの一部を利用する方法からやってみる。なお、Domain0はこれまで同様CentOS5.1だが、ここではDomainUとしてFedora8を導入してみる。

まずは仮想マシンに新規ハードディスクデバイスを割り当て、起動する。起動したら"fdisk"でまっさらのディスクが認識されることを確認。

[root@XenCentOS ~]# fdisk /dev/sdb
デバイスは正常な DOS 領域テーブルも、Sun, SGI や OSF ディスクラベルも
含んでいません
新たに DOS ディスクラベルを作成します。あなたが書き込みを決定するまで、変更は
メモリ内だけに残します。その後はもちろん以前の内容は修復不可能になります。
警告: 領域テーブル 4 の不正なフラグ 0x0000 は w(書き込み)によって
正常になります

コマンド (m でヘルプ): p

Disk /dev/sdb: 4294 MB, 4294967296 bytes
255 heads, 63 sectors/track, 522 cylinders
Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes

デバイス Boot      Start         End      Blocks   Id  System

仮想マシンを使うことのメリットはこうして簡単にディスクを追加したり削除したりすることができるところだ。というか、今回のXenのお勉強ではMacBookに導入したVMware Fusion仮想マシン上に、Xenでさらに仮想か環境を構築し、VM on VMをやっているわけで、どこまでできるかというチャレンジでもあるので。

さて、ディスクが認識されていることが確認されたら、今回はパーティションを仮想ディスクとして使用するため、以下の2つのパーティションを作成する。

コマンド (m でヘルプ): n
コマンドアクション
   e   拡張
   p   基本領域 (1-4)
p
領域番号 (1-4): 1
最初 シリンダ (1-522, default 1): 
Using default value 1
終点 シリンダ または +サイズ または +サイズM または +サイズK (1-522, default 522): +3500M

コマンド (m でヘルプ): n
コマンドアクション
   e   拡張
   p   基本領域 (1-4)
p
領域番号 (1-4): 2
最初 シリンダ (428-522, default 428): 
Using default value 428
終点 シリンダ または +サイズ または +サイズM または +サイズK (428-522, default 522): +500M

コマンド (m でヘルプ): t
領域番号 (1-4): 2
16進数コード (L コマンドでコードリスト表示): 82
領域のシステムタイプを 2 から 82 (Linux swap / Solaris) に変更しました

コマンド (m でヘルプ): p

Disk /dev/sdb: 4294 MB, 4294967296 bytes
255 heads, 63 sectors/track, 522 cylinders
Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes

デバイス Boot      Start         End      Blocks   Id  System
/dev/sdb1               1         427     3429846   83  Linux
/dev/sdb2             428         489      498015   82  Linux swap / Solaris

コマンド (m でヘルプ): w
領域テーブルは交換されました!

ioctl() を呼び出して領域テーブルを再読込みします。
ディスクを同期させます。

ここでは"/dev/sdb1"を仮想マシンのルートパーティション用として3.5GB、"/dev/sda2"を仮想マシンのスワップファイル用領域として500MB用意した。ルートパーティション用の方は特にタイプ変更は必要ないが、スワップ用の方はシステムタイプ82を選択し"Linux swap"に変更しておく。

つづいてファイルシステムの作成。

ルートファイルシステム用の領域の方は、普通にext3にフォーマット。

[root@XenCentOS ~]# mkfs -t ext3 /dev/sdb1
mke2fs 1.39 (29-May-2006)
Filesystem label=
OS type: Linux
Block size=4096 (log=2)
Fragment size=4096 (log=2)
429408 inodes, 857461 blocks
42873 blocks (5.00%) reserved for the super user
First data block=0
Maximum filesystem blocks=880803840
27 block groups
32768 blocks per group, 32768 fragments per group
15904 inodes per group
Superblock backups stored on blocks: 
	32768, 98304, 163840, 229376, 294912, 819200

Writing inode tables: done                            
Creating journal (16384 blocks): done
Writing superblocks and filesystem accounting information: done

This filesystem will be automatically checked every 29 mounts or
180 days, whichever comes first.  Use tune2fs -c or -i to override.

続いて、スワップの方も。

[root@XenCentOS ~]# mkswap /dev/sdb2
Setting up swapspace version 1, size = 509960 kB

パーティションのファイルシステムが準備できたところで早速マウントパスを作ってマウント。

[root@XenCentOS mnt]# mkdir -p /mnt/VM_Fedora_1
[root@XenCentOS mnt]# mount /dev/sda1 /mnt/VM_Fedora_1/
[root@XenCentOS mnt]# df
Filesystem           1K-ブロック    使用   使用可 使用% マウント位置
/dev/mapper/VolGroup00-LogVol00
                       9014656   4573672   3975680  54% /
/dev/sda1               101086     32003     63864  34% /boot
tmpfs                   719460         0    719460   0% /dev/shm
/dev/sda1               101086     32003     63864  34% /mnt/VM_Fedora_1

さて、その上で"/mnt/VM_Fedora_1/"フォルダ配下に"dev"フォルダを作成、キャラクタデバイスを作成する。

[root@XenCentOS /]# for i in console null zero tty1 tty2 tty3 tty4 tty5 tty6 tty7 tty8
> do
>    MAKEDEV -d /mnt/VM_Fedora_1/dev -x $i
> done
[root@XenCentOS dev]# ls
X0R  console  null  tty  tty1  tty2  tty3  tty4  tty5  tty6  tty7  tty8  zero

続いて、"/etc/fstab"ファイルを作成。

[root@XenCentOS etc]# cat fstab 
proc		/proc		proc	defaults	0	0
/dev/xvda1	/		ext3	defaults	0	1
none		/dev/pts	devpts	gid=5,mode=620	0	0
none		/dev/shm	tmpfs	defaults	0	0
none		/sys		sysfs	defaults	0	0		
/dev/xvda2	swap		swap	defaults	0	0

さて、CentOSがDomain0となっている環境にFedoraを入れようとしているので、Fedora用のyumを入手して事前準備が必要だ。

作業用のフォルダを用意し、まずはFedora8用のyumを入手。

[root@XenCentOS vmtemp]# wget ftp://ftp.riken.go.jp/Linux/fedora/releases/8/Fedora/x86_64/os/Packages/yum-3.2.7-1.fc8.noarch.rpm
--12:07:48--  ftp://ftp.riken.go.jp/Linux/fedora/releases/8/Fedora/x86_64/os/Packages/yum-3.2.7-1.fc8.noarch.rpm
           => `yum-3.2.7-1.fc8.noarch.rpm'
ftp.riken.go.jp をDNSに問いあわせています... 134.160.38.1
ftp.riken.go.jp|134.160.38.1|:21 に接続しています... 接続しました。
anonymous としてログインしています... ログインしました!
==> SYST ... 完了しました。    ==> PWD ... 完了しました。
==> TYPE I ... 完了しました。  ==> CWD /Linux/fedora/releases/8/Fedora/x86_64/os/Packages ... 完了しました。
==> SIZE yum-3.2.7-1.fc8.noarch.rpm ... 508278
==> PASV ... 完了しました。    ==> RETR yum-3.2.7-1.fc8.noarch.rpm ... 完了しました。
長さ: 508278 (496K)

100%[===================================================================================>] 508,278     1.04M/s   in 0.5s   

12:07:48 (1.04 MB/s) - `yum-3.2.7-1.fc8.noarch.rpm' を保存しました [508278]

rpmパッケージのダウンロードが完了したら、"rpm2cpio"と"cpio"を使ってrpmパッケージの中身を抜き出す。

"rpm2cpio"によりrpmをcpio archiveに変換、それをそのままパイプでcpioに渡してファイルを取り出す。

[root@XenCentOS vmtemp]# rpm2cpio yum-3.2.7-1.fc8.noarch.rpm | cpio -id
3391 blocks
[root@XenCentOS vmtemp]# ls
etc  usr  var  yum-3.2.7-1.fc8.noarch.rpm

こんなかんじで、実行したフォルダ直下にetc, usr, varなどのフォルダが出来ていればOK。

続いて、取り出したファイルの内、etc/yum.confファイルを仮想マシンのルートパーティション用のパーティション配下の"/etc"フォルダにコピーする。

[root@XenCentOS etc]# cp /root/vmtemp/etc/yum.conf /mnt/VM_Fedora_1/etc/

続いて、Fedora用の固有設定"fedora-release-8-3.noarch.rpm"をyum同様に入手。

[root@XenCentOS vmtemp]# wget ftp://ftp.riken.go.jp/Linux/fedora/releases/8/Fedora/x86_64/os/Packages/fedora-release-8-3.noarch.rpm
--12:29:12--  ftp://ftp.riken.go.jp/Linux/fedora/releases/8/Fedora/x86_64/os/Packages/fedora-release-8-3.noarch.rpm
           => `fedora-release-8-3.noarch.rpm'
ftp.riken.go.jp をDNSに問いあわせています... 134.160.38.1
ftp.riken.go.jp|134.160.38.1|:21 に接続しています... 接続しました。
anonymous としてログインしています... ログインしました!
==> SYST ... 完了しました。    ==> PWD ... 完了しました。
==> TYPE I ... 完了しました。  ==> CWD /Linux/fedora/releases/8/Fedora/x86_64/os/Packages ... 完了しました。
==> SIZE fedora-release-8-3.noarch.rpm ... 27548
==> PASV ... 完了しました。    ==> RETR fedora-release-8-3.noarch.rpm ... 完了しました。
長さ: 27548 (27K)

100%[===================================================================================>] 27,548      --.-K/s   in 0.09s  

12:29:13 (311 KB/s) - `fedora-release-8-3.noarch.rpm' を保存しました [27548]

これまた同じくファイルを取り出す。

[root@XenCentOS vmtemp]# rpm2cpio fedora-release-8-3.noarch.rpm | cpio -id
99 blocks

yum.confと同様、/etcフォルダ配下にできているリポジトリ設定ディレクトリ"yum.repos.d"を仮想マシン用ルートパーティション配下の"/etc"フォルダに同じようにコピー。

[root@XenCentOS etc]# cp -r yum.repos.d/ /mnt/VM_Fedora_1/etc/

ここからはちょっとした調整。

まずは変換処理。バージョン変数、アーキテクチャ変数を修正し、yumプラグインの無効化を行う。

[root@XenCentOS ~]# sed -i 's/\$releasever/8/g' /mnt/VM_Fedora_1/etc/yum.repos.d/*
[root@XenCentOS ~]# sed -i 's/\$basearch/x86_64/g' /mnt/VM_Fedora_1/etc/yum.repos.d/*
[root@XenCentOS ~]# sed -i 's/plugins=.*/plugins=0/g' /mnt/VM_Fedora_1/etc/yum.conf

続いて"firstboot-tui"の無効化を"yum.conf"ファイルに設定し、起動時のSetup Agentの起動を抑止。

[root@XenCentOS ~]# echo exclude=firstboot-tui >> /mnt/VM_Fedora_1/etc/yum.conf

最後に、"/var/log/"フォルダを用意して準備はおしまい。

[root@XenCentOS VM_Fedora_1]# mkdir -p /mnt/VM_Fedora_1/var/log

インストール準備はここまで(のはず…)なのだが、やたら長くなってきたのでここで一度区切りを。

2008/02/11 (月)

[]森博嗣 Vシリーズ

BOOK OFFにてごっそり全巻購入。トータルで3,750-。定価の半額+αだからまーいっか。一度に全部手に入れられたし。

積ん読タワーがだいぶ高くなってきたなぁ。

[][]Xen - CentOS5環境に導入したXenCentOS仮想マシンを導入する

DomainUに対してインストールメディアを割り当てる場合、URLでの指定しかできない。よって、Webサーバを用意してインストールCD/DVDドライブをhttp経由で認識させられるように準備する。私の場合はなんといっても手元のPCがMac Bookなので、Mac OSのWeb共有を有効化するだけでApacheの準備OK(^_^;)!CentOSはDVDイメージファイル(.iso)しかないが、MacOS Xの場合はDiskImageMounterが標準であるのでこれも問題なし。

Mac OS XにISOファイルを溜め込んでいるUSB HDDストレージを接続(実はこれはTime Machine用でもある)、その中にあるISOファイルを選択し、DiskImageMounterでマウントする。続いてマウントしたパスを確認。これはターミナルでmountコマンドを打つのが一番手っ取り早い。

Pipoco:usr takao$ mount
/dev/disk0s2 on / (hfs, local, journaled)
devfs on /dev (devfs, local)
fdesc on /dev (fdesc, union)
map -hosts on /net (autofs, automounted)
map auto_home on /home (autofs, automounted)
/dev/disk1s2 on /Volumes/Time Machine バックアップ (hfs, local, nodev, nosuid, journaled)
/dev/disk2 on /Volumes/CentOS_5.1_Final (cd9660, local, nodev, nosuid, read-only, noowners, mounted by takao)

一番最後の"/Volumes/CentOS_5.1_Final"がマウントパスだ。

MacOS X Leopardに標準で搭載されているApache2.2の設定ファイルは"/etc/apache2/httpd.conf"にある。このファイルを直接編集してもいいが、"/etc/apache2/users/"フォルダ配下にある[ユーザ名].confファイルもApacheの起動時に読み込まれるので、そちらにAliasを追記。

Alias /CentOS/ "/Volumes/CentOS_5.1_Final/"
<Directory "/Volumes/CentOS_5.1_Final">
    Options Indexes FollowSymlinks MultiViews
    AllowOverride None
    Order allow,deny
    Allow from all
</Directory>

定義ファイルの保存を行った上でApacheを再起動し、"http://[MacのIPアドレス]/CentOS/"でマウントしたイメージファイルのパスがWebブラウザで参照できればOKだ。

ちなみに、MacOS XでのApacheの再起動はこんなかんじで。

Pipoco:apache2 takao$ /usr/sbin/apachectl restart

…で、やっとこれでインストールメディアのためのURLパスの準備が済んだので、ここからDomainUの作成という本題に入る。

まずはお約束のサービス動作確認を実施。

[root@XenCentOS ~]# service xend status
xend is running

XenのDomainU導入に際して事前に決めておかなければならない情報は以下の通り。

今回はこんなかんじでいってみるかな。

仮想マシンVM_CentOS_1
割り当てるメモリサイズ256MB
仮想マシンイメージファイルのパス/var/xen/vm_centos_1.xenvm
イメージファイルのサイズ4GB

CentOSでの仮想マシンの作成には、"virt-install"を使う。念のため書いておくけど、あまりにもメモリ量が少ないと仮想マシンの作成ができないのでご注意を。

[root@XenCentOS ~]# virt-install --nographics
What is the name of your virtual machine? VM_CentOS_1
 How much RAM should be allocated (in megabytes)? 256
 What would you like to use as the disk (path)? /var/xen/VM_CentOS_1.xenvm
 How large would you like the disk (/var/xen/VM_CentOS_1.xenvm) to be (in gigabytes)? 4
 What is the install location? http://172.16.108.1/CentOS/

こんなかんじでパラメータを入力すると、インストール処理が始まる。"nographics"オプションを付けているので、ゲストOSのインストールはテキストモードで。後の手順はまったく普通の物理マシンへのCentOSの導入手順と変わらない。

仮想マシンの作成完了後、仮想マシンを起動するには"xm"コマンドを使用する。

上記で作成した"VM_CentOS_1"仮想マシンを起動するには、以下の通り。

[root@XenCentOS ~]# xm create -c VM_CentOS_1

コンソールが仮想マシンに切り替わり、起動プロセスが表示される。Domain0のコンソールに戻るには、"Ctrl"+"]"を押すことによって戻ることが出来る。Domain0が動作している状態で"xm"コマンドで確認すると、DomainUとして"VM_CentOS_1"が動作していることがわかる。

[root@XenCentOS ~]# xm list
Name                                      ID Mem(MiB) VCPUs State   Time(s)
Domain-0                                   0     1242     1 r-----    443.8
VM_CentOS_1                                3      255     1 -b----     37.4

DomainUのコンソールに戻るには、同じく"xm"コマンドを使用する。

すでに起動済みの"VM_CentOS_1"仮想マシンのコンソールに戻るには、以下の通り。

[root@XenCentOS ~]# xm console VM_CentOS_1

なお、仮想マシンのシャットダウンは通常のOSと同様の方法で行うことが可能だが、"xm"コマンドでもシャットダウンを行うことが出来る。

"VM_CentOS_1"仮想マシンを"xm"コマンドを使用してシャットダウンするには、以下の通り。このコマンドによりシャットダウンを実行した場合でも、正常なシャットダウンプロセスが実行される。

[root@XenCentOS ~]# xm shutdown VM_CentOS_1

2008/02/10 (日)

[][]Xen - CentOS 5 への導入のつづき

再開っ(^_^;)。

で…、Xenをyumを使ってインストールした場合、grub.confの修正は自動的に実施してくれるものの、標準で起動するようには設定されない。

[root@localhost ~]# cat /boot/grub/grub.conf 
# grub.conf generated by anaconda
#
# Note that you do not have to rerun grub after making changes to this file
# NOTICE:  You have a /boot partition.  This means that
#          all kernel and initrd paths are relative to /boot/, eg.
#          root (hd0,0)
#          kernel /vmlinuz-version ro root=/dev/VolGroup00/LogVol00
#          initrd /initrd-version.img
#boot=/dev/sda
default=1
timeout=5
splashimage=(hd0,0)/grub/splash.xpm.gz
hiddenmenu
title CentOS (2.6.18-53.1.6.el5xen)
	root (hd0,0)
	kernel /xen.gz-2.6.18-53.1.6.el5
	module /vmlinuz-2.6.18-53.1.6.el5xen ro root=/dev/VolGroup00/LogVol00
	module /initrd-2.6.18-53.1.6.el5xen.img
title CentOS (2.6.18-53.1.6.el5)
	root (hd0,0)
	kernel /vmlinuz-2.6.18-53.1.6.el5 ro root=/dev/VolGroup00/LogVol00
	initrd /initrd-2.6.18-53.1.6.el5.img
title CentOS (2.6.18-53.1.4.el5)
	root (hd0,0)
	kernel /vmlinuz-2.6.18-53.1.4.el5 ro root=/dev/VolGroup00/LogVol00
	initrd /initrd-2.6.18-53.1.4.el5.img
title CentOS (2.6.18-53.el5)
	root (hd0,0)
	kernel /vmlinuz-2.6.18-53.el5 ro root=/dev/VolGroup00/LogVol00
	initrd /initrd-2.6.18-53.el5.img
[root@localhost ~]# 

必要に応じて"defaut="の起動番号を修正する。また、"title="も"CentOS (2.6.18-53.1.6.el5xen)"だとちょっと分かりづらいので変更しても良いかもしれない。

私の場合はこんな感じに。ま、ご自由に。

title CentOS Xen (2.6.18-53.1.6.el5xen)

再起動を実施し、xenを組み込んだkernelで起動させる。

Xenを導入すると、起動時はこんな画面になる。Linuxのkernelより下にXenのハイパーバイザが動作するため、この部分はdmesgで確認することはできない。

f:id:takaochan:20080211010259p:image

再起動したらunameで念のため確認。

[root@localhost ~]# uname -r
2.6.18-53.1.6.el5xen

Xenが動作しているかどうかについては、以下の2点で確認する。

  • Xenデーモンプロセスの動作確認
[root@XenCentOS ~]# chkconfig --list | grep xen
xend           	0:off	1:off	2:on	3:on	4:on	5:on	6:off
xendomains     	0:off	1:off	2:off	3:on	4:on	5:on	6:off
  • XenのDomain0として動作していることの確認
[root@XenCentOS ~]# xm list
Name                                      ID Mem(MiB) VCPUs State   Time(s)
Domain-0                                   0      457     1 r-----     72.3

ここまででXenの導入とDomain0としての動作確認はおしまい。運用環境に導入を実施する場合には、Domain0において動作するサービスは最小限に押さえ込み、不必要なサービスは停止/削除、さらに外部からの接続は可能な限り制限する。XenではDomainUの仮想マシンの動作はDomain0に依存するため、Domain0は出来る限りセキュアに保ち、かつ不要な負荷がかかるようなサービスは動作させないことが望ましい。

2008/02/09 (土)

[]iPodスピーカー

ここ数ヶ月、iPodスピーカーを買うかどうか、そして買うのであればどれを買うか悩んでいる。テレビを否定するわけではないが、やはりダラダラしてしまわないためにも、何かしながら「音楽がかかっている」環境がいい。音楽をすべてiPodに入れてしまっている以上、やはりiPodスピーカーがベストな選択かと思う。

  • 本命:BOSE SoundDock
BOSE SoundDock iPod専用サウンドシステム(ホワイト)

BOSE SoundDock iPod専用サウンドシステム(ホワイト)

やはり本命はBOSEのSoundDock。店頭で音を聞き比べてみたりしても、やはり音のクオリティが他社の製品よりも一歩先を行っている。高い音も低い音もしっかりとバランスよく出してくれるところがよい。

別に持ち歩きするつもりはないので、Portableではない方。外部入力端子がない点が残念だが、まぁ1万円も違うのだから仕方がない。

  • 対抗:JBL on time

残念ながら音ではBOSEに敵わないのだが、AM/FMラジオにも対応する点や、アラームクロック機能もあること、見た目のデザインもなかなか、ということで対抗馬に。高音はまぁ悪くはないのだが、低音がスカスカなところが非常に残念(サブウーハー用のインターフェイスを持っている、ということはそういうことか)。お値段的にもいいのだが、ちょっと音質という本質では減点になってしまうところがウィークポイント。

  • 新鋭:maxell MXSP-4000.TD

独特のフォームと、そしてなんといってもタイムドメイン方式がウリのスピーカー。店頭で実物を見てみたのだが、あまり大きな音での視聴ができなかったため、どの程度の音質なのかをしっかりと確認できず。タイムドメイン方式がどれだけ「違い」があるのか、確認してみたかったのだけれども…。彼女さん的には「こんなキノコ型はいやっ!」だそうだが…。音質さえ満足できるのであれば、お値段的にもまだ可能性がないわけではない一品。

  • 番外:harman/kardon GO+PLAY
ハーマン・インターナショナル GO&PLAY BLKJ GOPLAYBLKJ

ハーマン・インターナショナル GO&PLAY BLKJ GOPLAYBLKJ

うーん、何度見てもケロロ軍曹にしか見えません!

[]書評:『四季 夏 RED SUMMER』森博嗣/講談社文庫

その、経緯。が描かれた一冊。四季シリーズをコース料理とすれば、本作がメインディッシュだ。

四季 夏 (講談社文庫)

四季 夏 (講談社文庫)

本作はミステリィではない。誘拐や殺人をテーマとするというくくりであれば、そうかもしれないが、本作においてトリックや隠された謎は一切ない。しかし、本書はミステリィを超えたミステリィであるともいえる。天才はなぜ?それは天才であるが故?なのだろうか。

十三歳。四季はプリンストン大学でマスタの称号を得、MITで博士号も取得し真の天才と讃えられた。青い瞳に知性を湛えた美しい少女に成長した彼女は、叔父・新藤清二と出掛けた遊園地で何者かに誘拐される。彼女が望んだもの、望んだこととは?孤島の研究所で起こった殺人事件の真相が明かされる第二弾。

天才でありながら、その濃い血縁の業から逃れられないのか?なぜ、彼女は新藤清二を選んだのか?なぜ一人、電車を乗り継いで姫真加島に彼女は向かったのか?そしてなぜ、彼女は「その道」を選択したのか?

答えはないし、本書を通じて読者が何を受け取るべきなのか、それは考えて理解すべきことではないのかもしれない。

2008/02/08 (金)

[]書評:『四季 春 GREEN SPRING』森博嗣/講談社文庫

この本を単品の作品として書評することは難しい。別シリーズとなってはいるものの、四季シリーズはこのシリーズ開始以前に書かれた作品の傍流(というか、本来はこのシリーズこそ源流なのかもしれない)としてそっとリンクされている。そういう意味で、S&Mシリーズ、そして本来であれば順番にVシリーズを読んでからこの四季シリーズに入るべきかとは思うが、S&Mシリーズに続いて、全作品が手元にそろっているので、続いてこのシリーズということで。

四季 春 (講談社文庫)

四季 春 (講談社文庫)

この作品から森博嗣を読み始めることはあまりお勧めできない。むしろ、やめたほうがよいと思う。本シリーズの主人公である真賀田四季の特異性にも起因しているが、入り口として世界に入り込むには少々世界の把握が難しい。少なくともS&Mシリーズの第1作『すべてはFになる』と第10作『有限と微小のパン』は必ず読んだ上で、本書に手を出すべきだ。きっと、それらを読んだ上で本書を読んだ場合と、そうではない場合では、読み進める中で受けるイメージ、世界観、それらを含めた作品としての奥行きの幅広さがだいぶ違うはずだ。

天才科学者・真賀田四季。彼女は五歳になるまでに語学を、六歳には数学と物理をマスタ、一流のエンジニアになった。すべてを一瞬にして理解し、把握し、思考するその能力に人々は魅了される。あらゆる概念にとらわれぬ知性が遭遇した殺人事件は、彼女にどんな影響を与えたのか。圧倒的人気の四部作、第一弾。

本シリーズは用意された収束点に向けて、複雑に絡んだ数式が解き明かされるように進むことになる。その一点に向けて、数式は展開されていく。ただし、その結末はその収束点にあるわけではない。その先に果たして何があるのか、本シリーズを読み始めた段階での期待はそこにある。

そういう意味で、シリーズ第1作の本書はミステリィとしてはあまり面白くはないし、それどころかミステリィと呼んで良い作品なのかどうか微妙なところではある。ただその分、S&MシリーズやVシリーズという世界観を構築する源流の生まれし場所をそっと、覗き見るように描かれた作品として捉えるのであれば、なかなか興味深い1作目だった。

2008/02/07 (木)

[]書評:『100人の森博嗣森博嗣メディアファクトリー

書評を書いてしまうが、実はまだ第1章は読んでいない。なぜなら、第1章は森博嗣の自作についてのあとがき扱いなのだが、本書で「あとがき」が書かれている森博嗣の作品のいずれについても、私はまだ読んでいないからだ。まだまだ私が消化した?森博嗣は10年前の時点に過ぎない。

100人の森博嗣 (ダ・ヴィンチ・ブックス)

100人の森博嗣 (ダ・ヴィンチ・ブックス)

本書は自作のあとがき、本に関連するエッセィ、他の作家の作品解説、そしてその他のエッセイなど、様々な側面から森博嗣の書いた文章を寄せ集めた1冊。小説を読み進める合間・合間にこうして森博嗣のエッセィを読むことによって、その裏側を垣間見る深み?のようなものを得ることが出来る。本の読み方は人それぞれで、何を読むか、そしてどう読むかについてもまったくの自由なのであくまでも私の場合は、という話だけれども。

  • まえがき
  • 第1章 森語り−自作小説のあとがき
  • 第2章 森読書−書評や本に関するエッセィ
  • 第3章 森人脈−作品解説から
  • 第4章 森好み−趣味に関するエッセィ
  • 第5章 森思考−考え方、スタンスに関するエッセィ
  • 特別収録−デビューまえの手紙、高校生のインタヴューに答えて
  • 文庫化に際して

個人的に、特に読む価値のある箇所は第5章。森博嗣のスタンスは本人は(おそらく)思っていないにしろ独特で、そして確固たるスタンスが確立されている。いくつかのエッセィの、ほんの一部を紹介してコメントしてみたい。

  • 近頃の子供たちときたら

子供を教育しよう、などと大それたことを考えるなら、大人は少なくとも恥ずかしいことをしてはいけない。真面目な話だ。子供が勉強をしているとき、酒を飲んだり、テレビを見たりしてはいけない。子供が塾に行っている時間は、自分も勉強しよう。子供以上に、親が勉強すべきである。お母さんだって、子供と一緒に大学を受験したら良い。

その通りだ。もちろん様々な事情によって、大人には時間が限られている(ように感じるだけ?)が、子供の勉強机などは用意したくはない。長い一続きの机で、親も子供も勉強する。「勉強しろ」などとは言わない。いかに態度で示すことが出来るか。子供は親の背中を見て育つとまではいわずとも、文句を言わせないだけのことはやってみせる必要があると思う。

  • 学ぶ理由

仕事と手法が与えられたとき、それを的確に解決できるのが、学士。仕事を与えられたとき、手法を自分で模索し、方向を見定めながら問題を解決できるのが、修士。そして、そもそも、そのような問題を与えることができるのが博士である。社会の需要は量的にこのピラミッドになっていることだろう。

いわゆる理系の学部と比較して、いわゆる文系の学部における修士課程、さらには博士課程の価値は残念ながら低い。最近やっと、MBAがもてはやされ、経営学修士の学位を持っていることの価値が認められるようになったものの、一般的にMBAは一度社会人を経験した上で取得することが本筋となっており、大学からストレートに大学院に進学してもその2年間ないし4年間に対する評価はそれほど高くはない。文学部や芸術系の学部ならばいざ知らず、社会系や経済経営系、情報系(これは理系?)などの分野における大学院の価値が低いことは残念なことだ。ただし、それは逆に言えばそれだけの期間、追加してさらに学問を究めることの価値がそれらの分野においては社会で認められていないということであり、逆に大学側、そしてそれらの分野で学ぶ/学んだ人たちは(自分を含め)社会に対してそれらの価値を認めさせるぐらいの気概を持って取り組んでいく必要があるといえるだろう。

  • 子供には新聞を読ませない

ニュースを除けば、記事の多くは持ち込まれたネタで構成されている。記者がアンテナを張って、現地に出向いて聞き出した情報は少ない。そんな暇はないのだろう。つまりは体の良い「広告」に過ぎないのだ。たとえば、学者として新聞に記事が載ったりすると恥ずかしい。「こいつは自分で売り込んだ」と受け取られるからである。

別に新聞に価値がないとはまったく思わないし、新聞が社説などにおいて自社の主張を語ることもかまわないとは思うが、たしかに物事を決めつけるかのように書く点はいかがなものかと思う。ああそうなのか、と素直に受け止めるのではなく、本当にそうなのだろうか、と多少なりとも斜めに受け取るぐらいの意識が確立されるまでは、たしかに新聞を読むことはあまり勧められないのかもしれない。まぁどっかのCMのように、新聞の隅から隅まで目を通すような小学生がそんなにはいるとは思えないけれども。

エッセィ集なので、1つ1つの文章は短い。買わずとも、第5章をパラパラと斜め読みしてみるぐらいはしてみてほしい。

2008/02/05 (火)

[][]ONLINE-Blog <-> OFFLINE-Book

アルファブロガーになる→本を書く、という流れは確かにある。読者としても、自分が読み続けているBlogのオーナーが著者として本を出版することになれば、買うか買わないかは改めて判断するとしても、少なくとも手には取ってみるし、買う可能性もかなり高い。非常に購入確度の高い潜在顧客をすでに抱えているという意味で、アルファブロガーに本を書かせることはロジックとして正しい。オンラインでよくBlogを読む人ほど、オフラインで本を読む人である可能性は(私の主観的な感覚であるが)高いのではないだろうか。

今日のテーマは、なぜブログという最新のコミュニケーション・ツールを持つブロガーが、書籍という古い媒体でのコミュニケーションをはかるのか、という話である。

ブロガー側の事情としては、副収入になる(それどころか、梅田さんのようにベストセラーを書けば充分に食っていける)、ブログだけでは到達できない読者に読んでもらえる(かも知れない)、「アルファブロガーに選ばれた」と報告しても全く理解してくれない親に「うちの子が本を出すほどに出世した!」と喜んでもらえる、などのメリットがあるわけだが、実はもっと大きなメリットを受けるのは出版社側である。

http://satoshi.blogs.com/life/2008/02/post.html

出版社の側から見たメリットについてはぜひ引用した中島聡さんのBlog"Life is beautiful"を参照していただければと思うが、ブロガーの側からすると、アフィリエイトなどの間接的な収入(ほとんどの場合、メインの収入と比較するとたいした額ではない)しか産まないBlogと比較して、売れれば売れるだけ印税を見込むことができる本は収入の面で魅力的だ。さらには、本として「これまでのBlog読者以外のターゲット」にアピールすることによってBlogの読者も増え、結果としてBlogそのものは利益を生み出さなくてもそこから派生した様々な媒体や機会によって収入を増加させる可能性をさらに高めることができる。

そもそもアルファブロガーになるような人たちは、なんらかの分野で「とがって」いるわけで、書くネタも持っているわけだ。そこからさらに様々なネタを披露し、より多くの読者を惹きつけるきっかけとして本を出すことは価値がある。この流れがどこまで広がるのか、そしてどういう効果をアルファブロガー、読者などにもたらすことになるのか。出版社という旧態依然とした業界がそこに活路を見出すほどの広がりを見せるのか、注目していきたい。

[]書評:『何故あの会社はメディアで紹介されるのか?PR最強軍団のTOPが教える55の法則』西江肇司/Ameba Books(アメーバブックス新社)

本が好き!プロジェクトを通じた献本御礼。

本書は要は自ら売り込むアピールではなく、ターゲットの方から興味を持ってもらうためのPRはどのようにすればできるのか、という一種のHowTo本。


何故あの会社はメディアで紹介されるのか?

Amazonで購入
書評/ビジネス

CMなどによる売り込みにはかなりのコストがかかるため、多くの場合において中小企業はどんなにいい製品を作り出したとしても、それを潜在顧客に認知してもらうきっかけを作ることが出来ない。潜在顧客に情報を伝えるためには、どうしても直接伝えることが出来る範囲は限られている。より多くのターゲットに対して、情報を広く伝えるためにはメディアを利用するしかないのだが、多くの会社は「メディアの興味を引く」ノウハウを持っていない。PR会社CEOの立場にいる著者が書く本書は、(当然だが)もちろんPR会社のアピール本であるのだが、PRのノウハウをパターンとして扱うことによってビジネスを展開している立場から見たPRのコツを知ることは、そのユーザであるPRしたい側にとっても一読の価値がある。

  • 序章 メディアに紹介されるには
  • 第1章 これがPR最前線だ! 世の中のいたるところに、PRは仕掛けられている
  • 第2章 メディアの本質を知る14の法則 PRのプロになるための「基礎の基礎」
  • 第3章 メディアを動かす17の法則 ポイントは「PR素材の開発」にあり
  • 第4章 ストーリー&絵づくり9の法則
  • 第5章 PRの近未来図

技術者がいい製品を作ることが使命であるのと同じく、マーケティング担当者はいいPRを展開することが使命だ。本書には私が同感できること、ちょっとそれはどうかな?と思うこと、色々な"法則"が紹介されているのだが、私が強く同意する箇所はここ。

p.76

クライアントのニュースを売り込みたければ、リリースや資料を流すだけではダメで、意志決定者に直に会うのがベストだということである。

実に単純なことながら、これが意外とできていない。

メディアの人に何となく気後れを感じているのか、紹介者がいないと意志決定者には会えないとハナからあきらめているのか、リリースを送りっ放しにして、電話1本しない人が多いのだ。

ひどい話が、リリースを持参して新聞社や出版社、テレビ局に出かけていながら、担当者が不在だと「あぁ、よかった。会って説明せずにすむ」と胸をなでおろす人もいるほど。そういう場合は受付に預けて帰って来るわけで、郵送したほうが仕事としてはまだ効率的だといえる

まずは正面からあたってみる。

基本中の基本かもしれないが、それをしっかりと、地道に、確実に実行し続けることが出来るマーケティング担当者は強いと思う。

マーケティングに携わる人はもちろん、製品に自信はあるのにどうその魅力を伝えればいいのかわからない人など、マーケティングを「活用してみたい」と考えている人にとっても知っておいて損はない"法則"が詰め込まれている一冊。

2008/02/04 (月)

[]編集会議3月号 - 森博嗣と理系作家の思考回路

いつも通り敬称略!御免。このBlogをお読み頂いているという奇特な やの さんという方から1/26の投稿にコメントを頂き、編集会議3月号の特集を知ったので読んでみました。コメントありがとうございます。

[rakuten:book:12771468:detail]

宣伝会議さん、ごめんなさい。数ページの特集だったので本屋さんで立ち読みして済ませてしまいました(だって5分で読めてしまうんですもの)。

その代わりといってはなんですが、本Blogにて紹介させて頂きます<(_ _)>。

編集会議3月号で紹介されている森博嗣の紹介。(MORILOG ACADEMYを読んでいるような)森博嗣フリークの方であればすでに承知の内容ばかりではあるものの、森博嗣を知らない人にとってはその独自なスタイルを知るきっかけとしていいかもしれない。

「理系作家」という括り自体、私としてはどうかとおもうのだけれども(「文系」って括りももちろん嫌い)、最近ここで紹介されているような科学知識を持った作家さんが増えてきているので、「それはありえんだろ」的なトリックのない、たとえば最近はやりの「チームバチスタの栄光」など、スマートだけれども奥が深いミステリィが登場してきているのはいいことだと思います。

[]IQ5000 - まどろみ戦士 〜おじいちゃんとおばあちゃん〜

@神楽坂die pratzeにて観劇。

なかなかハードな、スモークもくもくな、劇でしたが、面白かったです。一人何役もやっていて大変ですね(^_^;)。

http://www.almondeye.com/5000/pc/index.html

2008/02/02 (土)

[]書評:『お金は銀行に預けるな−金融リテラシーの基本と実践』勝間和代/光文社新書

長らく私の金融リテラシーに関するベース本は木村剛『投資戦略の発想法』であったが、それと並んで私の金融ベースとして書棚にならべることができる1冊。

お金は銀行に預けるな   金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)

お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)

私たちは、自分のお金を労働で稼ぐ、自分で稼いだお金を消費する、というやり方にはとても慣れているのですが、自分のお金が自分以外のところでお金を稼いでくる、あるいは自分で稼いだお金を消費という形ではなく、投資をするという考え方には、今一つなじみ切れていません。(本文より)

自分のお金は自分でコントロールする−。年金不安、所得格差が進む中、私がちが身につけなければならない"能力"とは。

家計の将来に備え、「自分の安心を買い」「生活をよりよくする」ために必要な考え方とノウハウを、第一人者が分かりやすく解説。

金融リテラシーにとどまらず、本書では新書というわずか200数十ページの枠の中に、実際の投資ノウハウや投資スタンスについての解説までが含まれている。著者が定義する金融リテラシーの概要は以下の通りだが、これらの項目についての解説を読むということだけでも、本書は読む価値がある。

  • 金融の役割について、直感的に理解できる力
  • 金融の基本的な理論、特にリスクとリターンの関係を理解する力
  • 個別の金融商品について、情報を正しく入力する力
  • 入手した情報の中から、コストを見抜く力
  • 入手した情報の中から、リスクを見抜く力
  • 入手した情報の中から、期待リターンを計量する力
  • 上記を組み合わせて、自分に合った資産ポートフォリオを作る力

市場を予測することは出来ない、という前提に立ち、それであってもリスクを持つことの引き替えに確実に提供される、"リスクプレミアム"を活かし、長期的に得られることが期待される数%のリターンをいかに味方に付けるか。個人という限られた金融資産しか持たないプレーヤーがどのように金融市場に参加するべきなのか、本書によって学ぶことが出来る基本的なスタンスは今後、高度経済成長が期待できない日本で生活していくのであれば、必須の知識といえるかもしれない。

  • 第1章 金融リテラシーの必要性
  • 第2章 金融商品別の視点
    • 定期預金と国際
    • 株式
    • 為替
    • 不動産? 住宅
    • 不動産? REIT(不動産投資信託)
    • 投資信託
    • 生命保険
    • コモディティ(商品)
    • デリバティブ
  • 第3章 実践
    • ステップ? リスク資産への投資の意志を固める
    • ステップ? リスク資産に投資をする予算とゴールを決める
    • ステップ? 証券会社に口座を開く
    • ステップ? インデックス型の投資信託の積み立て投資を始める
    • ステップ? 数ヶ月から半年、「ながら勉強」で基礎を固める
    • ステップ? ボーナスが入ったら、アクティブ型の投資信託にチャレンジ
    • ステップ? リスクマネジメントを学ぶ
    • ステップ? リターンが安定したら、投資信託以外の商品にチャレンジ
    • ステップ? 応用的な勉強に少しずつチャレンジ
    • ステップ? 金融資産構成のリバランスの習慣をつける
  • 第4章 金融を通じた社会責任の遂行

この目次のどこかに「ふーん」という部分があるのであれば、とりあえず本屋の店頭でパラパラとページをめくってみてください。

2008/02/01 (金)

[]syslogのイロハのイぐらい

syslogdに関する定義ファイルは"/etc/syslog.conf"。syslog.confは、取得するログの種類(selector)と、ログの出力先(action)を1行に記述するかたちで定義を行う。

selector        action

selectorはログの分類(facility)と重要度(priority)の2つの要素から構成されており、.(ピリオド)で要素を結びつけて1つのselectorとして扱う。

facility.priority        action

selectorとactionとの結びつけは1行に1つが基本であるが、同じアクションに紐付けるselectorを1行で複数定義することもできる。その場合は、"selector"を;(セミコロン)を用いて連結する。

selector;selector        action

同様に、facilityを複数1行の中で設定することも可能で、その場合は,(コロン)を用いて連結する。

kern,mai.info

facilityとして使用できる分類は以下のとおり。

facility内容
authpriv認証サービス(authもあるが、authprivが推奨される)
croncronメッセージ
daemondaemonメッセージ
kernkernelメッセージ
lprprinter serviceメッセージ
mailmail serviceメッセージ
newsnews serviceメッセージ
syslogsyslogメッセージ
userユーザプロセスメッセージ
uucpuucp転送プログラムメッセージ
local0-7アプリケーション定義に基づいて使用する

priorityとして使用できる分類は以下のとおり。

priority内容
debugデバッグ情報
info情報
notice通知
warn警告通知
err一般エラー
crit致命的エラー
alert緊急に対処が必要
emergシステム緊急
  • priorityの設定においては、指定したpriority以上のレベルすべてが含まれる。たとえば、warnを選択した場合、warnレベルだけではなく、warn,err,crit,alert,emergレベルのログがすべて出力される。
  • 逆に特定のレベル以下のみのログを出力したい場合は、!(エクスクラメーションマーク)をつける。
kern.*;kern.!err
    • この場合、kernelメッセージのうち、debug,info,notice,warnレベルのログが出力される。
  • 特定のレベルのpriorityのみ出力することも可能。その場合は=(イコール)を使用する。
mail.=info
    • この場合、mail serviceメッセージのうち、infoレベルのログだけが出力される。
  • 特定のレベルのpriorityのみを除外することも可能。その場合はnoneを使用する。
kern.none

=や!、;、noneは組み合わせて使用することが可能であり、facilityとpriorityの両方に対して使用することができる。たとえば、下記のようにselectorを記述すれば、local7のログでpriorityがinfo以外のメッセージを出力させることができる。

local7.*;local7.!=info

出力を設定するactionの側でも、様々な方法での出力に対応することができる。

  • ファイルパスを指定する
  • 出力をパイプする(コマンドを実行する場合と同様に"|"を使用してsyslog.confに記載する)
  • コンソールに出力する
    • これはファイルへの出力の1種ともいえるが、/dev/consoleに出力することにより可能
  • リモートホストへ送信する
    • syslog転送を行う場合、受信側のsyslogdにも設定が必要(-rオプションの設定)
    • syslog転送には514/udpを使用するため、ポートが開放されている必要がある
  • 特定のユーザに通知する
    • 出力先としてユーザを指定することにより、指定したユーザへの通知を行うことができる
  • オンラインのすべてのユーザに通知する
    • "*"に対して出力することにより、オンラインのすべてのユーザに対して通知を行うことができる