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2008/07/30 (水)

[]サイボウズすばらしい

いや、ソフトウェアの話じゃなくてですね…(もちろん、ソフトウェアもすごいとはおもいますけど)

サイボウズは31日、社員のワークライフバランス支援のための制度を8月1日から大幅に改定する。

同社の新しい制度では、育児休暇を小学校就学時までの最長6年間の取得を可能にし、休業回数は特に規定されない。また、産前産後休暇は、妊娠が判明した時点から取得が可能となる。さらに、育児期間中の短時間勤務も妊娠判明時点から両親ともに適用され、期間は特に定められていない。勤務形態についても、状況に応じて適宜変更することが可能だとし、子どもの看護休暇の日数も特に制限は設けられない。同様に介護休暇についても、介護の状態にかかわらず、最長で6年間の取得が可能なほか、勤務形態についても適宜考慮が可能だ。

http://journal.mycom.co.jp/news/2008/07/30/023/index.html

人材を大切にする会社は成長する、と思います。

2008/07/29 (火)

[]書評:『ZOKU Zionist Organization of Karma Underground』森博嗣/光文社文庫

んー、一言に要約するのであれば森博嗣版タイムボカンシリーズとでもいえる作品、といってしまったらいいすぎだろうか。でも、読んだ感想としてはそんなかんじ。

ZOKU (光文社文庫)

ZOKU (光文社文庫)

犯罪未満の壮絶な悪戯を目的とする非営利団体《ZOKU》と、彼らの悪行を阻止せんとする科学技術禁欲研究所《TAI》。その秘密基地は真っ黒なジェット機と真っ白な機関車!謎の振動、謎の笑い声、ばらまかれる芸術作品……。いったい何のために?

被害者が気付かないほどのささやかな迷惑行為をめぐり、繰り広げられる悪と正義(?)の暗闘。痛快無比の物語。

わざわざ表紙にまで「長編小説」と書かれているけれども、本作品は5つのシリーズ作品がまとめられた1冊。まるで30分アニメを続けざまに読んでいるような感じで、まさにタイムボカンなかんじ。

森博嗣作品は慣れると普通なんだけれども、もし初めて読むという人の場合、最初にどの作品を読むかによってかなり違うイメージを持つのかもしれない。まぁその作品がいい出会いであればいいのだけれども。

本シリーズはあまり初めて森博嗣作品を読む人には勧めない、ちょっと異色作と言っていいのか、こういう作品こそ森博嗣ワールドだといっていいのか…。まぁそんなかんじなのだ。

[]スタジオジブリレイアウト展@MOT

本日は東京都現代美術館にスタジオジブリレイアウト展に。

f:id:takaochan:20080729165222j:image

f:id:takaochan:20080729143933j:image

平日なので空いているかな、と思ったけれどもいやいやさすがそこは夏休み。それなりに人はいる。中には、仕事から抜け出して?早退して?デートにいそしむ人も…。ま、こっちも有給で来ているのだからどうでもいいのだけど。

完成したアニメーションを楽しむのもいいのだけれども、原画やレイアウトは「下地となっている意図」を楽しむことができるので違う面白さがある。今回のレイアウト展では、アニメーション作成の原画・動画のさらに基になるレイアウト資料が展示されているので、これらの絵が直接、最終的な作品であるアニメーションにつながっているわけではない。しかし、レイアウト資料の中に絵と一緒に書き込まれたコメントや指示、画面の動きをつかむための切り貼りや補足資料などには、制作者の意図が強く主張されている。マニアックな楽しみ方かもしれないけれども、こうした「過程」や「土台」、「舞台裏」ともいえるような面をのぞき込むと、逆にその結果として産み出された「作品」がより楽しむことができるようになると思う。

本展覧会、『崖の上のポニョ』のレイアウトも展示されていますので、まずはそちらを鑑賞の上でご覧になることをお薦めします。

[][]ESXi無償提供開始・Update2リリース

VMwareはさらに仮想化市場におけるリードを広げようとしている。ESXiの無償提供の開始を告げるUpdate2において、様々な機能拡張・追加が行われた。

VMware ESX Server 3.5 Update 2 | 25 JUL 2008 | Build 103908

VMware Infrastructure Management Installer | 25 JUL 2008 | Build 104263 (English Only Build)

VirtualCenter 2.5 Server Update 2 | 25 JUL 2008 | Build 104215

Virtual Infrastructure Client | 25 JUL 2008 | Build 104215

VMware Infrastructure Management Installer | 25 JUL 2008 | Build 104265

VirtualCenter Server 2.5 Update 2 | 25 July 2008 | Build 104217

Virtual Infrastructure Client | 25 July 2008 | Build 104249

http://www.vmware.com/support/vi3/doc/vi3_esx35u2_vc25u2_rel_notes.html

Update2であるものの、3.6と呼んでも良いぐらい多くの機能が追加されている。

  • Windows Server 2008ゲストOSのサポート
  • AMD-IntelAMD,Intel各CPUでの世代間VMotionのサポート
    • ※EVC(Enhanced VMotion Compatibility)として、Intel FlexMigrationとAMD-V Enhanced Migrationの自動構成に対応
  • VSSによる仮想マシンのスナップショット連係機能の追加
    • VCBによるバックアップ時におけるアプリケーションデータ整合性の確保が可能に
  • 仮想ディスクのホット拡張に対応
    • ただしスナップショット使用中の独立モード仮想ディスクファイルを除くVMFS上の仮想ディスクファイルに限る
  • 8Gbps HBA対応
  • 10Gbps iSCSI HBA対応
  • 10Gbps NFS対応
  • CIMプロバイダ経由でのハードウェア監視に対応(QLogic,Emulexのストレージ管理に対応、MegaRAIDは限定的サポート対応)
  • CIM SMASH/Server Management APIの提供(開発者によるESXホストのステータス監視に使用)
  • ESXホストのハードウェアステータスの表示
    • これまでESXiホストに限定して対応していた機能の拡張
  • Remote CLIの機能追加
  • Solaris10U5, SUSE Linux Enterprise Server 10 SP2, Ubuntu 8.04ゲストOSの追加サポート
  • VMware Toolsハートビートに基づく仮想マシン単位でのVMware HA機能の正式サポート
  • VirtualCenterにおけるESXホストのハートウェアステータス異常時のアラートに対応
  • Guided Consolidationにおけるホスト名・IPアドレスベースでの登録に対応
  • 起動中仮想マシンのクローンに対応
  • Windowsシングルサインオンへの対応

いやー、これは色々検証と対応が必要だなぁ…。

2008/07/28 (月)

[]Samsung OMNIAはいいだろうけどiPhoneには勝てないだろう。きっと。

OMNIAは実際に触っていただくとよく理解できると思いますが、iPhoneとはまったく異なる携帯電話です。タッチパネルを搭載しているので第一印象として似ていると感じられ、ライバルのように思えるかもしれませんが、まったく別のものです。それに、iPhoneよりももっと高機能です。また、 Samsungは1年間の間に約400機種ほどの新機種を発表しています。つまり、ほぼ毎日何か新しい機種を出している状態ですので、技術力には自信があります。

http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080728_samsung_mobile_phone/

OMNIA、たしかに非常に良くできている。技術的にはiPhoneに勝るとも劣らないといってもいいかもしれない。

でも、残念ながらSamsungにはiTunesとAppStoreがない。iPhoneが単なる携帯電話とは違う土俵で戦うことができている理由は、とても高いレベルでソフトウェアとデバイスとネットサービスが統合しているからだ。そのどれか1つが欠けていたら、どんなに技術的には優れているとしてもiPhoneの魅力には及ばない。

まねにならずにiPhoneの魅力を超える製品を登場させるのはどこになるのか。次のブレイクスルーがとても楽しみだが、簡単ではないだろう。

2008/07/27 (日)

[]とりあえず、動き出してみる。

さて、赤ちゃんを迎え入れる家にはならないけれども、赤ちゃんを育てる家に向けて、動き出してみよう。

土地やら建物やら、設計やらなにやら…。

いやー、こりゃ大事だなぁ…。でも想像できないほどでかい買い物な訳で、じっくり楽しみましょ。

あ、まだ具体的な話になってきているわけではありませんよ。はい。

[]休日パパママ学級

本日は保健所にて休日パパママ学級。

赤ちゃんの成長ガイダンス、妊婦体験、着替え体験、沐浴体験、食事指導に質疑応答で3時間コース。

人形は動かないけれども、泣くわ喚くわションベンするわの赤ちゃん相手だとけっこうてんやわんやでしょうね…。

でも、大変だ!って思わず、楽しんでみたいと思います!あと2ヶ月半!

[]書評:『空の中』有川浩/角川文庫

森博嗣ばっかり読むのもどうかと思ったわけではないのだけれども、まぁ積極的に新規開拓していかないと出会えない作品が世の中には数多くあるとおもうので、なるべく積極的に。そんなわけで、ジャケ買いならぬ表紙買い(^_^;)。見渡す限りの雲海が広がっている文庫版の表紙は思わず手に取ってしまった。

空の中 (角川文庫)

空の中 (角川文庫)

200X年、謎の航空機事故が相次ぎ、メーカーの担当者と生き残った自衛隊パイロットは調査のために高空へ飛んだ。高度2万、事故に共通するその空域で彼らが見つけた秘密とは?

一方地上では、子供たちが海辺で不思議な生物を拾う。大人と子供が見つけた2つの秘密が出会うとき、日本に、人類に降りかかる前代未聞の奇妙な危機とは−すべての本読みが胸躍らせる、未曾有のスペクタクルエンタテイメント!!

分類することに意味があるとは思わないけれども、基本的にライトノベルなのでそこまでSFしているわけでも、ラブコメしているわけでもない。適度な感じに(ライトに?)それらの要素が盛り込まれており、王道ともいえる大人と子供の世界によって描かれたストーリーはスムーズに読み進めることができる。夏休みで時間のある人であれば、きっと2,3日もあれば十分なはず。

ストーリーのプロットはとてもシンプルで、展開もそれほどどんでん返しもない。期待を裏切らずに、謎があり、盛り上がりがあって、満足のいく結末が描かれる。小説ぐらい、というか小説だからこそといってしまえばそれまでかもしれないけれども、テレビドラマよりも、下手な映画よりも、数百円で買える文庫本の中で繰り広げられる世界の面白さをぜひ知ってもらいたいと思うし、本書はそうしたきっかけとしてたまには活字を追ってみるか、と思った方にはちょうどよい1冊だ。

2008/07/26 (土)

[][]Brocade + Foundary vs. Cisco

ネットワークに関するありとあらゆる市場に進出しているCiscoに対抗して、BrocadeがFoundaryの買収を発表した。

ストレージ・ネットワーキング・ベンダーの米国Brocade Communications Systemsは7月21日、大規模企業向けLANベンダーの米国Foundry Networksを約30億ドルで買収すると発表した。

http://www.computerworld.jp/topics/ma/116509-1.html

Foundaryはハイエンド向けのネットワークスイッチ市場においてCiscoに対抗している新興企業(1996年創業)。Brocadeはストレージネットワーク市場をリードしているが、今後はネットワークに関しても統合化が進んでいくとみられており、ネットワーク企業としての生き残りを賭けた買収といえるだろう。

ソフトウェアベンダーはともかく、ストレージベンダーやネットワークベンダーなど、専業ベンダーは買収や統合などを含めた生存競争が繰り広げられることになるのでしょう。きっと、今後も思いもよらないような合併や買収などもおこるはずです。

[][]ESXiの無償化?

MicrosoftのHyper-Vに対抗して、VMwareがESXiの無償化を発表した。とはいえ、MicrosoftのHyper-Vは"Windows Server 2008"に「付属」するかたちでの無償化であるし、VMwareのESXiもVMware Infrastructureに組み込んで使用することができないかたちでの無償化であるわけで、どちらもまぁ入り口部分の無償化に過ぎない。ESXiはこれまで無償ではなかったものの、各ハードウェアベンダーにOEMされるかたちで提供されていたESXiは実質、ほとんど無償のようなものだった。今回のVMwareの発表は、単にMicrosoftのHyper-Vが32ドルで提供されたことに対抗するアピールという意味合いが強いといえるだろう。

ま、いずれにしろ当面は体力勝負な戦いが続くことになるのでしょう。

http://www.atmarkit.co.jp/news/200807/24/vmware.html

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0807/24/news087.html

2008/07/24 (木)

[]書評:『電車の運転 運転士が語る鉄道の仕組み』宇田賢吉/中公新書1948

別に鉄ちゃん?ではないのだけれども、毎日乗っている電車を支える仕組みって興味ありませんか?だって、毎日使っているんですから。

電車の運転―運転士が語る鉄道のしくみ (中公新書)

電車の運転―運転士が語る鉄道のしくみ (中公新書)

  • 第1章 鉄道の特徴
    1. 鉄道の長所と短所
    2. 鉄道の特性を生かすために
  • 第2章 発車と加速
    1. 運転士の立場から
    2. 電車の動力装置
    3. 空転
    4. 動力装置の大型化
    5. 輪軸方式
    6. 踏面の整正
    7. 運転士のノッチ指令
  • 第3章 走る−駅から駅まで
    1. ノッチオフと運転時間
    2. 惰行
    3. 運転途中での停止
    4. 運転士の乗務線路
    5. 走行抵抗
    6. 速度制限
    7. ランカーブ
    8. 電力が電車に届くまで
  • 第4章 止まる
    1. ブレーキと運転士の心理
    2. 滑走と粘着係数
    3. ブレーキの三重システム
  • 第5章 線路と架線
    1. ホームと車両限界・建築限界
    2. レール・枕木・バラスト
    3. 架線
  • 第6章 安全のこと
    1. 閉塞の考え方
    2. 信号機の種類
    3. 踏切警報機
    4. ドア
    5. 保安機器
    6. 列車標識
    7. トラブルへの対処
  • 第7章 より速く
  • 第8章 運転士の思い
    1. 運転士にできるサービスとは?
    2. 運転室のレイアウト
    3. 運転士の勤務
    4. 定時運転への努力

本書は、元運転士によって記されており、単なる鉄道技術本ではなく、運転士の視点から鉄道技術や仕組みについてが書かれている。また、技術面だけではなく、運転士の心理などといった、鉄道技術を支える技術以外の人という要素についてもしっかりと記載されていて読み応えがある。1運転士であったという立場から、現状の鉄道に対する苦言や声援も各所に盛り込まれているところが面白い。

非常に深い技術についてまでが扱われているわけではないものの、タイトルにあるとおり、鉄道の運転を取り巻く多面的な要素が1冊の新書にまとめられており、手軽に読むことができる通勤のお供だった。

[]期待:『[24時間365日]サーバ/インフラを支える技術 ……スケーラビリティ,ハイパフォーマンス,省力運用』伊藤直也,勝見祐己,田中慎司,ひろせまさあき,安井真伸,横川和哉/技術評論社Web+DB Plusシリーズ

この夏はこの本をじっくり読むことにする。とても面白そう。

8/7発売で、8/8には刊行を記念した勉強会も開かれるそうだ。

http://gihyo.jp/event/2008/24svr-tech-meeting

行きたいなー。ちょっとスケジュール考えてみよう。

2008/07/23 (水)

[]書評:『RDG レッドデータガール はじめてのお使い』荻原規子/角川書店

荻原規子、ひさびさの小説。『西の善き魔女』シリーズの、いわゆる少女小説な世界にはちょっとついて行けない私にとっては、久々に読み応えのある荻原規子ファンタジー作品だった。

山伏の修験場として世界遺産に認定される、玉倉神社に生まれ育った鈴原泉水子は、宮司を務める祖父と静かな二人暮らしを送っていたが、中学三年になった春、突然東京の高校進学を薦められる。しかも、父の友人で後見人の相楽雪政が、山伏として修行を積んできた自分の息子深行を、(下僕として)泉水子に一生付き添わせるという。しかし、それは泉水子も知らない、自分の生い立ちや家計に関わる大きな理由があったのだ。

ミステリー小説読みとファンタジー小説読みはけっこうお互い反目している気もしていて、どちらもよく読むという人はあまり知らないのだけれども、個人的にはどちらも好き。森博嗣作品などが気に入っている理由は、その両者のバランスにもあるのかもしれない。

本作はちゃんと1つの作品として完結しているのだけれども、絶対に続きを書いて欲しい一冊。現代を舞台としながらも、荻原規子らしい、血統と秘められた力に翻弄されながらも個として成長していくストーリーは素直に楽しむことができる。

ファンタジーに、世界を変えてしまうような大きなテーマはいらない。たとえ、そうしたテーマを扱うとしても、視点は個人であるべきだ。そういう意味で、荻原規子作品はとても質が高いファンタジーだと思う。

ぜひ夏休みに読むことをお薦めしたい一冊。

[]カート@新東京サーキット

2008年初走行。しかも、初ミッションカート。じゃじゃ馬過ぎ。楽しいけど、訳わからなすぎ。ベストタイムは0'44.659。まだまだKTな身分でございます…。

2008/07/19 (土)

[][]崖の上のポニョ@新宿ピカデリー

本日、新宿ピカデリーがオープン。

f:id:takaochan:20080719134601j:image

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オープン記念で1000円で映画が観られる、ということで、こちらも本日公開のジブリアニメ『崖の上のポニョ』を鑑賞することに。

f:id:takaochan:20080719135132j:image

子どもたちの夏休み初日に公開する、というところがなんともいやらしいが、まぁいいか。

以下、内容に触れる箇所があるので[続きを読む]で。

続きを読む

[]書評:『あたらしい戦略の教科書』酒井穣/ディスカヴァー・トゥエンティーワン

3/8に書評をUpした『あたらしい課長の教科書』に続く、酒井穣さんの第2作。1日で読める戦略本、というのが面白い。

あたらしい戦略の教科書

あたらしい戦略の教科書

  • はじめに
  • 第1章 戦略とは何か?
    1. 戦略とは「旅行の計画」である
    2. 大学受験の戦略を考える
    3. 戦略は、時間とともに成長する
    4. 戦略における完璧主義のワナ
    5. 戦略は中心メンバーの選出から始まる
      • コラム 戦略と戦術の違いは?
  • 第2章 現在地を把握する〜情報収集と分析の手法
    1. 情報力が戦略を簡単にする
    2. 集めるべき情報・行うべき分析とは何か?
      • コラム フェラーリとの競合は?
    3. 顧客情報こそキングである
    4. 情報収集の3つのステップ
    5. 情報収集の現実
    6. 情報分析の基本
  • 第3章 目的地を決定する〜目標設定の方法
    1. 目標は何のためにあるのか?
    2. 目標設定の怖さを理解する
    3. 戦略立案を刺激する優れた目標・5つの条件
      • コラム 「熟達目標」という考え方
  • 第4章 ルートを設定する〜戦略立案の方法
    1. 戦略は本当に必要なのか?
    2. スイート・スポットをシェアし、戦略を育てる
    3. あたらしいアイデアが本当に求められるとき
      • コラム 戦略の立案力を養うトレーニング
    4. クイック・ウィンのテスト・ケースを走らせる
    5. 立案させる戦略の構造
    6. やめるべきことを常に探す
    7. リスク対策と代替案の準備を忘れずに
    8. 戦略のキャッチ・コピーを忘れずに
  • 第5章 戦略の実行を成功させる
    1. 人を説得するための方法論を知る
    2. 組織トップのコミットメントをマネジメントする
    3. 組織内で、危機感と希望を共有する
      • コラム 魔法の数字 7±2
    4. 情熱の伝染病を起こす
    5. 組織内に「やさしい空気」を作りだす
    6. 戦略の実行に反対する人々との戦い
    7. 戦略の実行に使えるノウハウ集
      • コラム カーナビに学ぶ戦略の実務
  • あとがき
  • 付録 さらに戦略の理解を深めたい人のための書籍&DVD
  • 主な参考文献

前作に続いて、スムーズに読みやすい一冊。月曜の出社時に電車の中で読み始めて、帰りの電車ではもうほぼ終盤。家に帰って寝る前にちょっと読んで読了してしまった。1500円を1日で読んでしまうことが、はたしてお得なのかどうかという話はおいておいて(^_^;)、読みやすい流れと文章は前作に続いて洗練されている。

本書は戦略本にあるようでなかった、現場からの戦略本。「現場から」であってトップダウンではない。ゆえに、マネジメント層に対する戦略本とは一線を画した内容となっている。また、分析に主眼を置かず、いかに戦略を推し進めていくか、という実行に比重を置いている点も特徴といってもいいかもしれない。

本書の内容は、小難しい戦略本とはまったくちがう。まず第1章で戦略についての考え方について改めて考え直すことから始まり、第2章〜第5章で、戦略の3要素として「現在地の把握」→「目的地の決定」→「ルートの選定」を分かりやすく説明する。戦略をカーナビにむすびつけてわかりやすく説明されており、すっと読み進めることができる。さらに最後に、戦略の「実行」を成功させるとして、いかに戦略の実行を推し進めるかという部分に最後の1章を割いている。

会社全体の戦略というほどではないにしろ、部門や自分の周りの仕事における戦略を実行する程度だとしても、本書においてわかりやすく説明された戦略実行に必要な要素を理解した上で推進すればより「やりやすく」なるという意味で、価値ある1冊といえるだろう。

[]書評:『τになるまで待って Please Stay Until τ』森博嗣/講談社文庫

森博嗣を読み始めるきっかけとなったGシリーズ第3弾。

これまでのGシリーズ書評はこちら。考えてみると、最初に読んだ『φは壊れたね』を読んだのはまだたった半年前。それ以降、S&Mシリーズ10冊、Vシリーズ10冊、四季シリーズ4冊、Gシリーズ3冊、スカイクロラシリーズ5冊、Mシリーズ2冊、ノンシリーズ4冊、その他1冊で計39冊。いやー、読んでますね。

τになるまで待って PLEASE STAY UNTIL τ (講談社文庫)

τになるまで待って PLEASE STAY UNTIL τ (講談社文庫)

森に建つ洋館は"超能力者"神居静哉の別荘で<伽羅離館>と呼ばれていた。この屋敷に探偵・赤柳初朗、山吹、加部谷ら七人が訪れる。突然轟く雷鳴、そして雨。豪華な晩餐のあと、密室で館の主が殺された。死ぬ直前に聴いていたラジオドラマは「τになるまで待って」。大きな謎を孕む、人気Gシリーズ第三作。

残念ながらあまり面白くはなかった。展開も、ストーリーも、シリーズものゆえか中途半端になってしまっている。とはいえ、Gシリーズが次第にその本流のストーリーに流れ込んでいく入り口を描いており、シリーズの中では必要な一冊だとえいるのかもしれない。

今後の展開に期待。

2008/07/17 (木)

[]Firefox3.0.1 + Tab Mix Plus

ぎゃぁ、3.0.1にアップデートしたらTab Mix Plusのβ版最新でも使えないー。ま、すぐにリリースされるかな。

(7/19)とりあえずここにあるやつでしのぐ。

[]仮想化はこの勢いのままApplicationレイヤーの仮想化にまで突き進んでいくの?

Thinstall社をあっという間に買収、そして統合したVMware社は7月16日、同社初のアプリケーション仮想化製品である「ThinApp」(旧「North Star」プロジェクト)を正式に発売する。

http://www.virtualization.info/jp/2008/07/vmware-thinapp-40-20080716-1.html

Server Virtualizationとは逆に、Microsoft Softgridを追いかける形でリリースされたVMware ThinApp。いずれも仮想化の次の一歩、アプリケーションの仮想化ツールだ。

サーバの仮想化はVMware Infrastructureによって急速に市場を拡大しており、MicrosoftのHyper-Vのリリースによってさらに拍車がかかるものと思われるが、はたしてこの流れはアプリケーションの仮想化にまで連続的に続いていくのだろうか。

サーバの仮想化はハードウェアとOSの間に仮想化レイヤーを挟み込むことによって分離する。対して、アプリケーションの仮想化はOSとアプリケーションの間に仮想化レイヤーを挟み込むことによって分離する。サーバの仮想化がハードウェアの更新による束縛からシステムを分離したように、アプリケーションのOSからの分離は、OSの更新や様々なバージョンのOSがあることに起因したアプリケーションの複雑な管理の手間からの解放する…ということがうたわれているのだが、サーバの仮想化と同じように考えてはいけないだろうとは思う。

Windows, Linux, Solaris, Netwareなど、何種類かあるとはいえ限られたOSに対応すればよいサーバの仮想化に対して、アプリケーションの仮想化は制約条件が非常に難しい。アプリケーションによっては非常に複雑にOSと絡み合っている。単純にAPIやDLLでつながるだけではなく、デバイスドライバやかなりきわどいシステムコールまで駆使されたアプリケーションがはたして問題なく仮想化できるのか。まだまだ見極めが必要だ。

アプリケーションの仮想化という市場でいえば、FastScale Composer Suiteなども面白い。仮想化と、アプリケーションからみた形での最適化による、アプライアンス化という意味では、こうした製品によって蓄積されたナレッジはたとえこの製品が成功しなかったとしても後続製品につながっていくだろう。

2008/07/16 (水)

[]ストレージの選択、さてどうすればいいの?

サーバと比べて、多くのサーバで共有されるオンラインストレージのサイジングは難しい。サーバは基本的に、最初決めた用途のまま、継続的に使用されることが多いが、ストレージは多くのサーバが接続されるし、場合によっては当初は想定していなかった使い方をされる場合もある。

サーバのサイジングは要件を満たすCPUクロックと必要量以上のメモリさえ搭載していれば問題ない。あとはNICやHBAなどのポート数などといった要件を満たす筐体を選択すれば、まぁいいわけだ。

対して、ストレージの絶対要件としてはまずは容量から。当然、初期容量だけではなく、拡張可能な容量やRAID構成なども考慮した実使用可能容量を考えなければならない。そして、昨今の統合ストレージは単なるストレージではなく、様々な機能を持っている。シンプロビジョニングや、無停止での拡張、スナップショットやらミラーリング…。さらにはソフトウェアと連携してアプリケーションデータの保全とストレージ機能を連携させるツールも様々なベンダーから提供されている。

そんなわけで、考えるだけでも悩ましいストレージのサイジングなのだけれども、根本的に必要なのは現状の把握と将来を見通した現時点で最適と考えられる設計だ。もちろん、こうした部分は各社ごとに状況は異なるわけで、各社におけるIT部門が把握し、検討すべき事項なのだけれども、最近は次第にベンダーが単なるハードウェアベンダーからソリューション、そしてサービスを提供することにより売上をより拡大しようとしているため、そうした現状把握と将来設計についても請け負うサービスの提供を始めだしている。

現状把握は小規模であれば人力での把握が可能だろうが、ある程度以上の規模になればツールによる収集による支援がどうしても必要になってくるだろう。また、将来設計についても自分たちで決断を下すことは重要だが、選択肢をより幅広くしたり、より最適な設計を行うためには専門のコンサルタントによる支援がある方がよいだろう。そういう意味では、ベンダーによるサービスは単にベンダーの売り上げ拡大という面だけでなく、ユーザにとっても使い方によってはよい結果をもたらす。

サーバベンダーやストレージベンダーは単なる箱売りだけでは成長はすでに望めない状況となっている。今後は各ベンダーが現状把握のためのツールとコンサルティングサービスの両面でより熾烈に競い合うようになるだろう。

2008/07/15 (火)

[]iPod touch 2.0

とりあえずiPhoneは急いで買っていないのですが、iPod touchのファームウェアを2.0にしてソフトウェアを楽しんでみる。

でも、やっぱりどこでもネットにつながっているiPhoneの方が楽しめる感じがしますねー。

むむむー。

2008/07/14 (月)

[]書評:『そして二人だけになった Until Death Do Us Part』森博嗣/新潮文庫

久々にお堅い森博嗣を読んだと思ったら、なるほど、出版年表によると本作はだいぶ初期に書かれた作品で、『森博嗣ミステリィ工作室』を除けば初のノンシリーズ単作長編であり、初のハードカバー本だそうだ。力が入った作品で、けっこうハードボイルドな感じ?、最近の作品とはちょっと違う雰囲気の作品に仕上がっているのだけれども、それが逆にとてもよい。

そして二人だけになった―Until Death Do Us Part (新潮文庫)

そして二人だけになった―Until Death Do Us Part (新潮文庫)

全長4000メートルの海峡大橋を支える巨大なコンクリート塊。その内部に造られた「バルブ」と呼ばれる閉鎖空間に科学者、医師、建築家など6名が集まった。プログラムの異常により、海水に囲まれて完全な密室と化した「バルブ」内で、次々と起こる殺人。残された盲目の天才科学者と彼のアシスタントの運命は……。反転する世界、衝撃の結末。知的企みに満ちた森ワールド、ここに顕現。

本作の前半の舞台は吊り橋を支えるアンカーエイジ内の空間だ。しかし、本作の後半の舞台は大きく展開する。内容にこれ以上触れるのはやめておくが、本のいいところは読み進み具合が一目でわかることだろう。そして、本作は読み進めていてかなり違和感を感じた。だいぶ作品が進んだと思ったのだが、まだ読み進み具合はちょうど折り返し地点ぐらいなのだ。しかし、その後を読み進めて本作はとても面白くなる。前半で提示される大きな謎と、後半で展開される解き明かし。

スカイ・クロラが映画化されるということで、森博嗣作品を初めて読んだ人たちにはちょっと違和感を感じるかもしれないが、スカイ・クロラも、本作も面白いと感じるのであれば、きっとどの森博嗣作品を読んでも楽しむことができるだろう。

さて、明日発売の文庫版『τになるまで待って』が発売されるまでに読み終えようと思っていたので、ちょうどよかったです。

τになるまで待って PLEASE STAY UNTIL τ (講談社文庫)

τになるまで待って PLEASE STAY UNTIL τ (講談社文庫)

2008/07/13 (日)

[]お腹ぼーん

左側にある出産予定日カウントダウンもだんだん数字が小さくなってきた。うちの奥さんのお腹も日に日にでかくなってきて、動いている様子も次第に外から観ていてもよくわかるようになってきている。ぐりんぐりんと動いているようで、元気でなにより。

今週の水曜日から奥さんは産休スタート。それを前にお家を片付けているのだけれども、いやー余計なものが沢山沢山(^_^;)。こりゃ大変だなぁ…。でも楽しみでございます。

2008/07/12 (土)

[]Blade ServerはIA+UNIX?

2007年、ブレード・サーバの出荷台数の対前年度比成長率は世界で19.9%増を記録した。サーバ市場全体の台数成長率が世界で7.4%増であったことからすれば、ブレード・サーバはサーバ市場の主力製品として市場を牽引していると言っても過言ではないだろう。日本のブレード・サーバ市場も、世界には後れるものの、基本的に同期を取る形で成長していくことは確実とされている。ユーザーは、世界のこうしたトレンドも踏まえ、自社の情報システムの今後を検討すべきである。

http://www.computerworld.jp/topics/scon/114609.html

IAサーバとUNIXサーバをブレードサーバとして統合するということが果たして進むのだろうか。

IBMとHPはそれぞれ、自社のUNIXサーバのブレードサーバモデルをリリースして幅広いラインナップをそろえ、ブレードサーバとしての差別化をさらに強めようとしている。そういう意味ではSunとかも一緒か?唯一DELLはIAサーバのみだけれども、それは元々のラインナップであって別にあえて選択した結果ではない。

ブレードサーバはどうしてもメーカーごとの筐体と紐付くため、一度導入するとベンダーロックインがより強く働く。別にベンダーロックイン自体が悪いとはいわない。満足のいくラインナップがそろっており、製品もサービスも含めてすべて納得しているのであれば全く問題はない。

唯一の課題は、ブレードサーバはどうしても制約が多くなるところだろう。構成的な選択肢の幅は限られるし、様々な用途のサーバをブレードサーバに統合したために、1つのモジュールの障害が幅広いシステムに影響を与えることになる可能性もある。

いいとか悪いとかではなく、統合のメリットとデメリットをしっかりと考慮した上で選択するべきだ、ということだ。別にトレンドなんて追いかける必要はない。もちろんトレンドを理解しておく必要はある。しかし、流される必要はない。それぞれの会社や組織には、それぞれの選択があっていいだろう。

2008/07/10 (木)

[][]VMwareの混乱

VMwareの選択がどういう影響を及ぼすのかはまだわからない。しかし、この状況を見てほくそ笑んでいるMicrosoftとNovell, Citrixの姿が目に浮かぶ。CEOの交代は直接的には製品の品質に対して影響を与えるわけではないが、その未来と、なんといっても貴重な人材の流出という自体につながる可能性がある。製品の進歩スピードとクオリティには度合いはわからないが影響があることは必至だろう。

この一件については、やはりvirtualization.infoが詳しい。

http://www.virtualization.info/jp/2008/07/vmwareceotuccimaritz-20080709-1.html

VMwareはこの数年で急速に成長しており今後も高い成長が見込まれるが、AppleのLisaのように、最先端で「あるべき姿を具現化」していながらも消え去った過去のソフトウェアたちの二の舞にならないとは言い切れないだろう。

Microsoftに買収されてしまうことを防止するためにEMCに身売りしたVMwareだが、その結果がこの状況ということがなんとも皮肉ではある。

2008/07/09 (水)

[]書評:『迷宮百年の睡魔 LABYRINTH IN ARM OF MRPHEUS』森博嗣/新潮文庫

女王の百年密室』に続く、ミチルとロイディ、そして「女王」をめぐるSFミステリー第2弾。

迷宮百年の睡魔

迷宮百年の睡魔

周囲の森が一夜にして海と化したという伝説をもつ島イル・サン・ジャック。22世紀の旅人ミチルとロイディがこの島で出会った「女王」は、かつて別の地に君臨した美しき人に生き写しだった―。王宮モン・ロゼで発見された首のない僧侶の死体、犯人と疑われたミチル、再び消えた海と出現した砂漠。謎に満ちた島を舞台に、宿命の絆で結ばれた「女王」とミチルの物語の第2章がはじまる。

そもそもSFという時点で何でもありなわけで、ミステリーの枠からは外れるといっても良いのかもしれないが、それでもSFミステリーと呼ぶにふさわしい作品。前作、「女王の百年密室」によって明らかにされたミチルの秘密をベースに、さらにその深遠へと一歩迫るストーリーが展開される。

森博嗣作品の中では、ノンシリーズとして分類されている本作であるが、現時点で2冊。文庫版に解説を寄せている綿谷りさを信じるのであれば、このシリーズは3部作とのことなので、まだ最後の作品は登場していないことになる。

シンプルにミステリィからその創作活動を始めた森博嗣が、この夏にアニメーション映画化されるスカイ・クロラなど、その創作のバラエティを拡大していく中で、本作もミステリィ的な要素と、SF的な要素が入り混じっている作品としてとても面白い。

森博嗣の新作が発表される予定の残り期間は短いが、本作の第3部がいったいどういう展開を見せるのか、とても楽しみだ。

2008/07/07 (月)

[]イギリスGP

特に中盤から終盤にかけては降雨が強くなり、もはやテレビを見ていても誰が何位なのかまったくわからない展開に。

Lハミルトン予選4位/決勝1位
Hコヴァライネン予選1位/決勝5位

Lハミルトンは念願の母国優勝。モナコ以来となる今シーズン3勝目。獲得ポイントでもフェラーリの2人に並んでトップに。予選では落ち込んでいただけに、この結果でハミルトンがのってくると後半戦が面白くなりそう。Hコヴァライネンは初のPP獲得もなぜか決勝では毎回運がなく5位に沈む。ドライバーズポイントでもBMWの2人に先行されており、マクラーレンコンストラクターズ順位は今後のHコヴァライネンの出来次第といえるだろう。

  • BMW
Nハイドフェルド予選5位/決勝2位
Rクビカ予選10位/決勝リタイア

Nハイドフェルドは今シーズン3回目の2位獲得。なぜか2戦毎に調子がいい。今シーズンはすっかりRクビサに注目度という意味では後れを取ってしまっているだけに、後半戦でどれだけドライバーズポイントを伸ばしてくるかが本人の来シーズンを決めることになりそう。

Rクビサはマレーシア以来続いていた連続入賞が途絶えるリタイア。とはいえ、ドライバーズポイント争いでも46ポイントとトップ3人に2ポイント差で続いており、十分逆転できるポジションにある。5位につけている同僚Nハイドフェルドとは10ポイント差。

  • ホンダ
Rバリチェロ予選16位/決勝3位
Jバトン予選17位/決勝リタイア

奇跡ともいえるRバリチェロの表彰台。終盤にエクストリームウェザータイヤを選択した賭けが当たった。つまらないトラブルがなければ2位も十分狙えたが、まぁ棚から牡丹餅なので十分満足な結果だろう。今シーズンホンダの表彰台が見られるとは思わなかった。Jバトンも走りきっていればポイント獲得は十分狙えたが、38週目にグラベルに乗り上げてリタイア。Rバリチェロはホンダで初の表彰台獲得。この6ポイントでホンダのコンストラクターズポイントは14に。ルノーに1ポイント差まで迫っている。

  • フェラーリ
Kライコネン予選3位/決勝4位
Fマッサ予選9位/決勝13位

1回目ピットストップ時の選択(タイヤ交換せず)失敗が全て。Kライコネンは何度かスピンしたものの、終盤に天候が持ち直したこともあり、なんとかFアロンソとの4位争いを振り切り、踏みとどまっての4位フィニッシュ。Fマッサはクルクルとスピンをしまくり(あやうくウサギを跳ねかけ)、完走するも最下位に沈む。いいところなし。

とはいえ、両ドライバーともにドライバーズチャンピオンシップではマクラーレンのLハミルトンと並んで同ポイントでトップとなっており、まだまだこれからの展開。コンストラクターズチャンピオンシップでは2位BMWに14ポイント差をつけてリードを広げている。

  • ルノー
Fアロンソ予選6位/決勝6位
NピケJr予選7位/決勝リタイア

Fアロンソが素晴らしいドライバーであることを証明したといってもいい一戦。タイヤ選択が上手くいかなかったものの、それでもひたすらスピンをせずに走り続け、だいぶパフォーマンスに差のあったHコヴァライネンを数周に渡ってブロックし続け、最後まで中嶋一貴とJトゥルーリにはポジションを明け渡さなかった。この3ポイントがなければコンストラクターズポイントでホンダに逆転されるという不名誉な状況となっていただけに、貴重なポイント。後半戦もFアロンソ頼りになりそうだが、はたして来シーズンの去就やいかに。NピケJrはいいところなし。

  • トヨタ
Jトゥルーリ予選14位/決勝7位
Tグロック予選12位/決勝12位

Jトゥルーリは最後の最後でエクストリームウェザーを履いていてペースを落としていた中嶋一貴を交わして7位入賞。イギリスGPは練習走行時から全然勝負が出来ていなかっただけに、ここでの2ポイント獲得は十分な結果といえるだろう。Tグロックは予選ではJトゥルーリを上回ったものの、レースではスピンなどもあって12位に沈む。

3線連続でのポイント獲得により、レッドブルを抜いてコンストラクターズポイント4位に。

  • ウィリアムズ
中嶋一貴予選15位/決勝8位
Nロズベルグ予選18位/決勝9位(ピットスタート)

2ポイントを獲得したかった中嶋一貴だが、最後の最後でJトゥルーリにかわされて8位1ポイント。とはいえ、これで同僚であるNロズベルグの獲得ポイントに並んだ。Nロズベルグの獲得した8ポイントの内オーストラリアGP3位の6ポイントがあることを考えると、地道とはいえコンスタントにポイントを獲得し続ける中嶋一貴の存在はウィリアムズにとって重要になりつつある。予選後にサスペンションを交換したNロズベルグピットスタートとなるも9位にまで追い上げた。Tグロックに突っ込んでフロントノーズをぶっ壊したりしながらも完走。

Mウェバー予選2位/決勝10位
Dクルサード予選11位/決勝リタイア

Dクルサードにとって、最後のイギリスGPは非常に残念な結果になった。Mウェバーは予選2位というベストポジションからスタートを切りながらも序盤がボロボロの展開で10位に沈んだ。レースペースは悪くなかっただけに、序盤のスピンが悔やまれる展開。コンストラクターズポイントではついにトヨタに4位の座を明け渡すことになってしまった。

Sボーデ予選13位/決勝11位
Sベッテル予選8位/決勝リタイア

特にコメントなし。

  • フォースインディア
Aスーティル予選19位/決勝リタイア
Gフィジケラ予選20位/決勝リタイア

特にコメントなし。

2008/07/06 (日)

[]書評:『これならわかるネットワーク-インターネットはなぜつながるのか?』長橋賢吾/講談社ブルーバックス(B1599)

ネットワークエンジニア向けの技術本入門書としてはオーム社の「マスタリングTCP/IP 入門編」がやはり優れていると思うのですが、本書はネットワークを生業にしない人向けの技術かじり本としてはとても良くできています。ブルーバックスといえども新書扱いだからなのか本書も縦書きですが、よく縦書きで本書も書いたものだと思います。技術書は横書きの方が断然書きやすいと思うのですが…読み物という扱いだからでしょうかね。

  • はじめに
  • 第1章 ネットワークとは?
    • 日常生活のなかの「ネットワーク」
    • ネットワークとは「点と線の集合」
    • ネットワークと情報交換
    • 糸電話−シンプルな通信ネットワーク
    • 通信ネットワーク1−郵便
    • 通信ネットワーク2−電話
  • 第2章 インターネットはなぜ生まれたのか
    • インターネット誕生の背景
    • ポール・バランのアイデア
    • 銀河系間ネットワーク
    • パケットの誕生
    • 初のパケット交換ネットワーク
    • ARPANETにむけて
    • ARPANETでのパケット交換開始
    • ARPANETデモンストレーション
    • インターネットへの舵取り
  • 第3章 インターネットの約束ごと、TCP/IP
    • ブロードバンドの2つの通信方式
    • プロトコルとは?
    • インターネットの約束ごと:TCP/IP
    • TCP/IPの階層構造
    • メールの送受信−アプリケーション層
    • 仮想回線を生み出す−トランスポート層
    • ネットワーク同士をつなぐ−ネットワーク層
    • 配送手段を提供−リンク層
    • リンク層の主役、イーサネット
    • デジタル信号を管理−物理層
    • 階層構造のメリットとエンド・ツー・エンドの原則
  • 第4章 インターネットの郵便番号、IPアドレス
    • 識別子としてのIPアドレス
    • ルーティングと識別
    • IPアドレスにおけるホスト部とネットワーク部
    • IPアドレス割り当て
    • クラス別IPアドレス割り当て
    • クラス別IPアドレス割り当ての行き詰まり
    • 可変長サブネットマスク
    • 経路集約の問題点と次世代IPへの要求
    • ネットワークアドレス変換
  • 第5章 情報のバケツリレー、ルーティング
    • ルーティングとフォワーディング
    • インターネットにおける透過性
    • 最も単純なルーティング、静的ルーティング
    • 動的ルーティングへの要求
    • RIP−ディスタンスベクター型ルーティングプロトコル
    • RIPによるループ
    • ディスタンスベクター型からリンクステート方式へ
    • リンクステート方式とフラッディング
    • ダイクストラのアルゴリズム
    • OSPFは万能か?
    • ドメイン間ルーティング
    • ドメイン間ルーティングプロトコルのスタンダード、BGP
    • プロバイダの拠点、IX
  • 第6章 インターネットの電話帳、DNS
    • DNSはなぜ必要か
    • 名前変換の原則
    • インターネット初期の名前解決:HOST.TXT
    • 集中から分散−HOST.TXTからDNS
    • 分散とドメインツリー
    • 名前が解決されるまで
    • 端末での名前解決機能−リゾルバ
    • DNSとルーティング
    • リソースレコード
    • DNSの光と影
  • 第7章 インターネットの渋滞とTCP
    • インターネットの渋滞とは?
    • TCPの役割
    • 仮想回線の生成・遮断−接続の確率と終了
    • TCPによる高信頼性の提供
    • 輻輳制御
    • 輻輳ウィンドウ
    • TCP高速再送アルゴリズムと高速リカバリーアルゴリズム
    • 渋滞を自立的に回避するTCP
  • 第8章 インターネットのこれから
    • 4つの疑問の解答
    • インフラとしてのインターネット
    • インターネットの課題とこれから

わずか200ページ程度の新書本に、よくまぁこれだけの幅広い内容を詰め込んだものだと思う。ネットワークの基本的な考え方、インターネットの歴史、インターネットを支える技術仕様、通信ができる仕組みまで。上で紹介した「マスタリングTCP/IP」でも書かれていない部分にまで踏み込んでいたりするなど、単にインターネットに興味を持った人から、インターネットやネットワークを仕事の場にする人にまで、本書は十分に期待に応えてくれる読み応えがある内容に仕上がっている。

第1章ではネットワークというもの自体の意味や役割についてという基礎ともいえない基本から。点と線や、6次の隔たりなど、わずか数ページの中に郵便や電話なども例に挙げながらネットワークがどう成り立っているのかということについて、その要素が説明されている。

第2章ではインターネット誕生の歴史的な経緯について。インターネットの大元となったARPANETがなぜ、現在のインターネットにつながるネットワークの仕様を採用したのか。軍事的な理由など、様々な要素が絡んでいるものの、インターネットがこれだけの規模の、世界最大のネットワークになっても崩壊せずにいないのは、その基本設計方針が優れていたからといってよいだろう。

第3章では通信仕様を階層的に取り決めているTCP/IPの概要について。ARPANETが誕生してからすでに40年近く、TCP/IPの仕様が公開されて35年以上。インターネットは世界的なネットワークとなってしまったが故に、そう簡単には根幹の仕様を変更できないとはいえ、これだけの間、TCP/IPは使い続けられ、そしてその柔軟性や拡張性・汎用性を実証してきた。今後、IPv6になってもTCP/IPの仕様は変わらない。20世紀最大の貢献の1つといっても過言ではないかもしれない。

第4章ではIPアドレスについて。ネットワークエンジニアやIT部門の担当者ぐらいしかあまり気にしていないかもしれないが、IPアドレスの歴史的な経緯は面白い。IPv4の仕組み、クラスという概念、延命策といって片付けてしまうにはとても良くできている可変長サブネットという考え方、さらにこの数年でIPv4からの移行が大きく進むであろうIPv6まで。世界的なネットワークになるとは予想されていなかったであろう時代に決められた仕様から新しい仕様へ。今、インターネットを支える根幹においてどういう変化が起きているのか、この章を通じて1人でも多くの人が興味を持ってくれるといいのだが。

第5章ではルーティングについて。スタティックルーティングから、RIP, OSPF, そしてBGPの基本的な仕組みまで。インターネットという巨大なレベルから、会社やオフィスレベルで使用されているルーティング方式まで、「なぜネットワークは通信できるのか」という疑問の答えはこの章で説明されているルーティングにこそある。

第6章では名前解決について。HOST.TXTからDNSへの変化を必要とした経緯や、今や誰もが当たり前に使っているブラウザに入力しているhttp://...というアドレスが、なぜ使えるのか、その仕組みを支える技術的な仕様についてが説明されている。これだけの規模のネットワークにまで発展しながらも、わずか13台のルートネームサーバ(http://www.root-servers.org)に支えられているDNSという仕組みまで。その制約をすら乗り越える仕組みとして、AnyCast DNSという仕組みがあることまで本書には記載があり、さらに興味を持って調べたい人にきっかけを提供しているところがよい。

第7章はTCPが持つ輻輳制御のメカニズムについて。ネットワークの現場でも、きっと多くの人はあまり意識していないが、このメカニズムをTCPが持っているからこそインターネットが使える状態が維持されているといっても良いかもしれない重要な要素だ。本書において、このメカニズムの説明に1つの章を割いていることところが、著者の技術的な仕様に対する深い理解があることを示しているといってよいだろう。

そして最後に第8章。本書を読む前には冒頭のネットワークについての質問の答えがわからなかった人もきっとここまで読めば、こんな質問には簡単に答えられるだろう。

さすがブルーバックスといえる、ネットワークの基礎を扱っているといっても妥協のない解説でまとめられた1冊だ。

マスタリングTCP/IP 入門編 第4版

マスタリングTCP/IP 入門編 第4版

2008/07/05 (土)

[]Dell FlexAddress + 2008Q1修正シェア

「とりあえずラインナップとしてあります」程度の立場だった前モデルPowerEdge1955に対して、本腰を入れてきた感が伝わってくるDELLのブレード新モデルPowerEdge M1000eですが、FlexAddressという追加オプションの提供が始まりました。実体はM1000eの管理コンポーネントであるCMC(Chasis Management Controller)に搭載するSDカードだけ。WWNとMACアドレスが含まれており、M1000eシャーシに搭載されているブレードサーバに対してFlexAddress SDカードからWWNとMACアドレスを割り当てることができます。ブレードサーバを交換しても、スイッチモジュールを交換しても問題ありません。スロットごとに割り当てるかどうかを設定することができます。単体サーバで同じことをやろうとすると管理がなかなか難しそうですので、ブレードサーバならではの機能として面白いといえます。サーバの交換は滅多にあることではありませんが、逆に滅多にあることではないからこそ、あったときの調整の手間は大変なもの。そうした手間をなくしてくれるコストとして$500をどう考えるか。はてさて。

http://japan.internet.com/webtech/20080703/12.html

http://enterprise.watch.impress.co.jp/cda/foreign/2008/07/03/13325.html

そんなわけで、Gartnerから2008年Q1の修正サーバシェアが発表されています。売上ベースでは全体の成長率は2.5%、台数ベースでは全体の成長率は7.6%。どちらでも平均を上回った成長をしたのはHPとDELLのみ。30万台のサーバで39億ドルの売上を出すIBMと68万台のサーバで38億ドルの売上のHP、51万台も売っても16億ドルの売上のDELLとか、なかなか興味深いですね。

  • 2008Q1サーバ売上シェア
会社名1Q08売上1Q08市場シェア1Q07売上1Q07市場シェア成長率
IBM39億1278万ドル29.4%38億3228万ドル29.5%2.1%
HP37億7311万ドル28.3%36億3556万ドル28.0%3.8%
Dell16億4111万ドル12.3%15億3943万ドル11.8%6.6%
Sun Microsystems13億1804万ドル9.9%13億2780万ドル10.2%-0.7%
富士通/Fujitsu Siemens7億3236万ドル5.5%6億9784万ドル5.4%4.9%
その他19億4139万ドル14.6%19億5883万ドル15.1%-0.9%
合計133億1879万ドル100.0%129億9175万ドル100.0%2.5%
  • 2008Q1サーバ台数シェア
会社名1Q08出荷台数1Q08市場シェア1Q07出荷台数1Q07市場シェア成長率
HP68万3433台30.1%63万4093台30.0%7.8%
Dell51万6499台22.7%44万5850台21.1%15.8%
IBM30万2057台13.3%29万5175台14.0%2.3%
Sun Microsystems8万4313台3.7%7万9063台3.7%6.6%
富士通/Fujitsu Siemens7万8867台3.5%8万956台3.8%-2.6%
その他60万6159台26.7%57万6538台27.3%5.1%
合計227万1328台100.0%211万1675台100.0%7.6%

2008/07/03 (木)

[]書評:『おもいでエマノン』原作:梶尾真治・作画:鶴田謙二徳間書店

鶴田謙二5年ぶりのコミックス、だとか。ほんと?

おもいでエマノン (リュウコミックススペシャル)

おもいでエマノン (リュウコミックススペシャル)

でも、たしかに2002年発刊の『アベノ橋魔法・商店街~アベノの街に祈りを込めて~』以来だとすると、本当に5年ぶりだなぁ…。さすが鶴田謙二。最近よく書いている気がしていたけど、意外とそうでもないのか。

鶴田謙二の漫画は1ページ1ページじっくり観るので、読むのにとても時間がかかる。漫画を読みながらも、絵を楽しんでいるというか鑑賞しているというか…。本作は原作があるということで、ちゃんと話がまとまっているし、完結している。鶴田謙二の作品は、大風呂敷を広げたまま終わっていく(終わっていないのかもしれないけど、とりあえず続きがでない…)作品が多いので、そういう意味では、久々に完結した作品を堪能することができた。世界観も鶴田謙二の絵ととてもマッチしている。

鶴田謙二といえば、このなんともいえない魅力的な女性だ。だいたい、ストレートのロングヘアでジーパンとちょっとダブダブなタートルセーター。しかも本作ではちょっとそばかす。リアルすぎず、漫画キャラクターすぎず。絵として絶妙なのがなんともいえない。

しかし、次の作品がまた5年後だと思うと、ちょっとなぁ…。ま、別にいいか。

[]Hyper-V技術概要

Hyper-Vが正式リリースした。MicrosoftのソフトウェアVersion1.0は使わない方がいいというジンクスもあるが、なんといおうとMicrosoftが仮想化ソフトウェアに本格的に乗り出したという事実こそが重要だろう。これでよりいっそう、仮想化は「当たり前」となる世界に向けて進むことになる。

いくつかの角度で、現時点でこの市場のデファクトスタンダードの地位を占めているVMwareとの比較をしてみることにする。識者の皆様、記載内容に誤りがあったらご指摘頂きたい。

  • HyperVisorモデル

Microsoftの言い方をすれば、同じHyperVisor型仮想化製品であっても、VMware ESXが採用しているドライバが仮想化製品自身に組み込まれているモノシリック型に対して、MicroKernel型であるHyper-Vはドライバや仮想マシン(Child Partition)の管理を管理用OS(Parent Partition)に任せることにより、仮想化レイヤーとしての信頼性がより高くなっているとしている。ドライバが組み込まれることは確かにバグやセキュリティ要素として問題が生じる可能性は高まるだろうが、はたしてそれがHyperVisorと分離しているかどうかということがどれだけ信頼性にとって重要化は少々疑問だ。結局、管理用OS自体やそこに含まれるドライバに問題が発生すれば、ゲストOSの稼動に影響が出てしまうことは同じなのだから。

Hyper-VはWindows HypervisorとParent Partitonにおいて動作するWindows Server 2008(64bit)により構成されている。Windows HyperVisor自体は単なる仮想化レイヤーとしてハードウェアとOSを切り離す役目のみを果たしており、仮想マシンとして動作するChild Partitonの管理や、Child PartitionからのI/Oの窓口は全てParent PartitionのWindows Server 2008が担うことになる。ゲストOS(Child Partiton)からのI/Oはドライバとして動作するVSC(Virtual Service Client)からVMBusと呼ばれるHyper-V環境専用の高速バスを通じて管理OS(Parent Partiton)のVSP(Virtual Service Provider)に送られ、管理OSとWindows HyperVisorを通じてハードウェアとのI/Oが行われる。

VMBusがどれだけ優れているのか(=同じH/W環境を用意した場合、どれだけの数のゲストOSを動作させられるのか)については、色々なところからすぐにVMware ESXとの比較資料が出てくることになるだろう。仮想マシンとして仮想的に箱を用意して、その上でゲストOSを実行するVMware ESXに対して、MicrosoftのHyper-Vが取るスタンスは単純に管理OSとゲストOSをWindows HyperVisorの上で並列で実行させる仕組みとなっているので、おそらくパフォーマンスという面では期待できるだろう。デメリットとしては、VMBusという仕組みに対応するために、対応OSが非常に限られてしまっていること。今でも仮想環境を選択する理由としてWindows2000やNTなどのレガシーシステムを塩漬けにすることは意外と多くの企業において選択されており、そうした用途に使うことが出来ないHyper-VはVMwareからシェアを奪うためにかなりの時間を要することになるだろう。

仮想マシンとして構成することが出来るスペックとしてはほぼ対等だ。64bit対応、最大64GB RAM/VM、カプセル化された仮想ディスク、VLANなどに対応した仮想ネットワーク、仮想マシンからの物理HDDの直接アクセス(RDM/Pass Through Disk)、スナップショット機能など、多くの面でHyper-VはやっとVMware ESXに追いついたといえる。

  • 可用性

VMotionと呼ばれるホットマイグレーションをすでに確立しており、絶対の自信を持って多くの事例を作ってきたVMware ESXに対して、Microsoft Hyper-Vは1.0の段階ではQuick Migrationと呼ばれる仕様を用意してきた。しかしHyper-VにおけるQuick Migrationは残念ながらホットマイグレーションと呼ぶことが出来る仕組みではなく、単なるフェイルオーバクラスタ連携であり、どちらかといえばVMware ESXにおけるVMware HAと同じようなものと考えたほうがよいかもしれない。計画停止であれば仮想マシンサスペンドさせて別ホストですぐに起動させるため、比較的短時間での移動を可能としているが、それでもセッションは切れてしまう。計画外停止の場合は、改めて別ホストで仮想マシンを起動させることになるため、その分の時間も必要となるし、ディスクに保存されていなかったデータは失われることになる。

  • 管理機能

VMwareに対してMicrosoftがリードできる項目を挙げるとすれば、この管理機能だろう。System Centerとして物理サーバやサーバアプリケーションなどの管理と統合管理できることは大きなアドバンテージだ。単体のHyper-Vを管理するためのHyper-Vマネージャも提供されるが、やはりHyper-Vを採用するのであればSystem Center Virtual Machine Managerは必要だろう。VMware ESXでもVirtualCenterとして同様の管理機能が提供されているが、洗練度としてはいい勝負、仮想環境以外も統合できるという意味ではMicrosoftが優位といえるかもしれない。

2008/07/02 (水)

[]TASPO騒動でわかったこと。

タバコを吸わない私としては、タバコなんぞ1000円でも2000円でもしてしまえと思っていたのだが、そこまでしなくても、単にタバコを吸うための手続きを面倒くさくすればタバコを吸う人は少なくなるだろうということがよくわかった。

TASPOカードを導入する程度でこの騒ぎなのだから、もうちょっと面倒な手続きを必要にすれば、喫煙者はもっと少なくなるだろう。たとえば、「毎年市役所で登録が必要ということにして、しかもタバコを買うためには1万円ぐらい必要にして、自販機で買った場合でもレジで買った場合でも特別なレシートが渡されて渡されてそれをしっかり保管しておかなければならない上に、それをつかって年の最後に年末調整みたいに申請すると、8割ぐらいがキャッシュバックされる」みたいなかんじにするとか。いやー、笑える。ここまでやれば、きっとよっぽどタバコが吸いたい人以外は吸わなくなるんじゃないだろうか。

それでも吸うという人は、どーぞ吸ってくれ。ご勝手に。ま、そもそも 別に私は迷惑な煙と臭いさえなければまったくどうでもいいことなんだが。

2008/07/01 (火)

[]書評:『女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN』森博嗣/新潮文庫

ミステリィといえばミステリィなのだが、SFミステリィともいえる、森博嗣の作品の幅広さを感じずにはいられない作品。ミステリィとしてトリックはそれほど斬新ではないものの、ストーリーの組み立ては絶妙。ミステリィファンには違和感を感じる作品なのかもしれないが、私としてはとても面白く読むことができた。

女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN (新潮文庫)

女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN (新潮文庫)

2113年の世界。小型飛行機で見知らぬ土地に不時着したミチルと、同行していたロイディは、森の中で孤絶した城砦都市に辿り着く。それは女王デボウ・スホに統治された、楽園のような小世界だった。しかし、祝祭の夜に起きた殺人事件をきっかけに、完璧なはずの都市に隠された秘密とミチルの過去は呼応しあい、やがてー。神の意志と人間の尊厳の相克を描く、森ミステリィの新境地。

本書の解説はしてもあまり面白さは伝わらないかもしれない。ということで、表紙にも使われており、冒頭に「クリスティナ・ガルシア・ロデロに感謝する。彼女の一枚の写真が、この物語のすべてと等しい。」とあるように本書のストーリーを作成するのに大変大きな影響を与えたであろうクリスティナ・ガルシア・ロデロという写真家についてちょっと調べてみた。

スペインの女性カメラマンであるクリスティナ・ガルシア・ロデロは、現在も活躍している様だ。

http://www.magnumphotos.co.jp/ws_photographer/roc/index.html

ぜひ機会があったら彼女の撮った、ほかの写真も見てみたいと思う。

[]Blade Networks Technologiesは今後も受け入れられるのか?

BNTは、ブレードサーバー向けのネットワーク製品(スイッチブレード)を手がける企業。元は米Nortelのブレード・サーバ・スイッチ・ビジネス・ユニットが前身で、2006年にスピンオフして設立。以来、ブレードサーバーベンダへのOEM提供を事業の柱としてきた。主にIBM、HP、NECのブレードサーバーで同社製品が活用されており、ワールドワイドにおけるブレードネットワーク分野で45%のシェアを獲得。国内に限ってもNEC製「SIGMABLADE」の約50%で、同社の技術が採用されているという。

http://enterprise.watch.impress.co.jp/cda/network/2008/06/30/13292.html

これまで各ハードウェアベンダーのブレードサーバ用のスイッチモジュールをOEM提供してきた同社が初めてモジュール型スイッチをリリースしてきた。これまで、同社は基本機能を満たしたスイッチモジュールを安価に提供することによって、IBM, HP, NECなどにもラインナップを増やすという価値を提供してきたが、果たして単体のモジュールスイッチでも市場に受け入れられるのか、大きな試金石となる製品といえるだろう。

ブレードサーバ用のスイッチモジュールは当然、Cisco製などもラインナップとして取りそろえられているが、価格を抑えたい場合はそうしたスイッチを選択することは難しかった。ゆえに、同社のようなベンダーが提供するスイッチには提供する側のベンダーにとってもユーザにとっても価値があったわけだが、単体スイッチとなると話は変わってくる。

IBMはネットワーク機器の製造をやめてCiscoに切り替えたが、今でもHPやDELLはモジュールスイッチをラインナップとして取りそろえている。これら各社はサーバやストレージなどのシステムとまとめてシステムとしてスイッチも提供するということに価値を置いている。コアスイッチはともかく、末端までをCisco製品で構成するとそれなりに費用もかかる。そういうニーズに対して、一定の品質と一定のブランドを持ったスイッチもラインナップとして取りそろえることはサーバベンダーにとって価値があるということだ。

しかし、同社はスイッチベンダーであり、サーバ製品を提供していない。VMReadyや排気・吸気の切り替え機構など、なかなか面白い機能は持っているが、はたして、それであっても同社の製品を選択するだけのユーザへの訴求力を持った製品なのか、というと、なかなか厳しい気がするというのが私の感想だ。

[]年金機構でも何でも名前はいいが、新しい器を作ろうという考え自体が間違っている。

社会保険庁を解体して、新しい組織を作るという発想自体が間違っていないだろうか。窓口業務はすべて市町村に委託(もちろん、市町村の負担は増えるから、その分の人は地方自治体に籍を移してもいいだろう)、バックエンドはどうせ実体はNTTデータなどに丸投げなのだから、それを管理する部署とコンプライアンスの部署程度だけ、厚生労働省の中の1部署としてあれば十分。年金を管理するために2万人も雇うなんておかしくないか?

なんで同じ業務を担当する新しい組織を作るんだろう。それじゃぁ名前変えるだけとたいして変わらないのでは?