高世仁の「諸悪莫作」日記

2018-06-05 組織的じゃないのに処分20人

f:id:takase22:20180603143406j:image:w280:right 週末、武蔵国分寺公園で「てのわ市」が開催された。青空に恵まれ、子どもを連れた家族が草の上に寝転んだり、思い思いに和やかな時間を楽しんでいた。行政主導でやるマルシェもあるのだが、これは民間主導で今年はじめて開かれたもの。全然雰囲気が違う。来年もぜひやってほしい。

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組織的じゃないのに処分20人 (長崎県 張本雅文;朝日川柳5日より)

 森友文書改ざんで20人も処分しといて、「組織的ではない」(麻生財務相)というのだから、常識が通じない。

 首相答弁契機に改ざん 森友文書財務省報告」(4日、中日新聞

 財務省政権との関係でデメリット」 共産党文書公表」(5日、朝日新聞

 次々に出て来る事実は、誰もが想像していたシナリオ、つまり安倍夫妻が「起点」で森友の事態が動いていったことを裏付けている。それでも蛙のツラになんとかで、内閣が責任をとろうとしない。

 森友文書改ざんの原因を問われると「それが分かりゃ苦労せんのですよ」麻生財務相)。いやはや。

 東京新聞・望月記者「300ヶ所の改ざんが罪に問われないとなると、あらゆる公文書で偽造や変造が起こり、国民が検証できなくなる。今回の様な事案が罪に問える様な公文書管理法が必要だという認識は?」

 官房長官「いずれにしろ、検察の判断」

 もう、常識が通じないだけでなく、日本語が通じない状況である。こうなると野党側ももっと「毒」をもった言動で追及してもよいのでは。

 山本太郎議員総理、『責任を感じる、丁寧に説明する、膿を出しきる』と言葉だけ踊らせて貴方は何にもやってない。更に文書が出てきた。谷さんが女帝、昭惠様に粉骨砕身つくしてる事が解る文書。昭惠様の命を受け、昭惠様のお友達の為に財務省に問い合わせた」

https://twitter.com/umekichkun/status/1003275677070602240

 よくまあ、「女帝、昭恵」「昭惠様」と言ったものだ。私はこのブログで以前、山本太郎議員批判したが、見直した。このくらいの激しさがないと。

 山本氏については、もう一つエピソードがある、私も参加した上野公園の集会「主権者が政治を変える!さくら祭り」(http://d.hatena.ne.jp/takase22/20180405)で、市民団体が昭恵氏を刑事告発する準備をしていたのだが、それを山本太郎議員がわざわざ集会にまで来てやめさせた。

 「(刑事告発して昭恵夫人に)逃げ道を与えてしまったら、最悪のパターン。市民がもっと賢くならなければならない」。山本議員はステージから呼びかけたのだ。というのは、刑事告発すれば、昭恵夫人側は証人喚問を拒否する口実に刑事告発を持ち出してくる。かりに証人喚問に応じたとしても、刑事告発を理由に証言拒否で押し通すことは想像に難くない。山本議員がそれをやめさせようと市民団体を説得したのだった。

 今後の展開を見据えて、市民団体にきちんと説得する行動力を見て、彼に対する以前の評価を変えたのだった。今後もいてほしい議員である。

2018-05-16 不誠実な政権を容認した先には・・

takase222018-05-16

 加計学園問題。柳瀬唯夫元首相秘書官は、愛媛県今治市の関係者と面会した覚えがないと言いながら、2015年に3度、加計学園関係者と面会したことを認めた。加計学園関係者との面会は聞かれなかったから言わなかった、面会については「一度も総理に報告したことはない」。よくまあ、こんなウソがつけるものだなあ。

 一方、「森友学園」に関する改ざん前の決裁文書について、財務省は、当初予定していた18日には国会に提出できないとし、提出は23日までずれ込むことに。ないと嘘ついて、あったのが分かると改ざんして、こんどは引き延ばしか。

 江川紹子氏が「ここまで不正直で不誠実な対応を続ける政権が、かつてあっただろうか」と問う。そして、こんな安倍内閣支持率が落ちないこと、海の向こうではトランプ大統領の支持が底堅いことを指摘した後、「ほかに適当な人がいないといった消去法や、この人なら自分の生活がよくなるかもしれない、とか外交で成果を上げそうだなどの期待から、真実への謙虚さや国民に対する誠実さが置き去りにされても大目に見るという風潮は、国や社会をどのように変えていくのだろうか。アメリカも、そして日本も−−」と結ぶ。

 今の風潮に得体のしれない気味悪さを感じる。

(【柳瀬氏参考人招致】地に堕ちた公務員倫理――それでも支持率が下がらないのはなぜなのか)http://biz-journal.jp/2018/05/post_23334.html

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 そのトランプだが、米朝首脳会談の見通しが危うくなったとの報道。突然の北朝鮮の「ゆさぶり」である。

 北朝鮮朝鮮中央通信は16日、米韓両軍の定例の共同訓練を非難し、同日開催予定だった南北閣僚級会談を中止すると表明した。また北朝鮮の金桂冠第1外務次官は、米国が一方的な核放棄を強要するなら6月12日に予定される米朝首脳会談に応じるか「再考慮せざるを得ない」との談話を発表、首脳会談中止の可能性をちらつかせてけん制した。」(共同)

 気まぐれなトランプのことだから不確定要素はあるが、おそらく首脳会談は開かれ、なんらかの合意がなされるだろうと思う。トランプは、深い戦略的な考えからではなく、国内の支持層向けの人気取りで動いている。彼としては、金正恩を押さえ込んで米朝関係をまとめたという形に持っていきたいはずだ。

 外交政策では、「パリ協定」からの離脱、ITTからの撤退、イラン合意からの離脱、エルサレムへの大使館移転など、これまでの米国外交的達成を無視して、大統領選での公約をそのまま実行している。とくにオバマレガシーだったイラン合意を無にし、オバマが手つかずだった北朝鮮核ミサイル開発に歯止めをかけることで前政権との違いを際立たせ、自分の人気を高めようとしているように見える。

 韓国や日本との軍事同盟の縮小を示唆していたことでわかるように、トランプはもともと極東の戦略的意味を認めていない。親イスラエル福音派キリスト教徒を中心とした彼の強固な支持層も、極東には関心がない。米国に届く長距離ミサイルの開発をやめさせる程度の成果で十分と見ているのではないか。

 今の動きが、日本を射程に置く中距離核ミサイルだけが手つかずのまま、北朝鮮が事実上「核保有国」として認められるという、危ない結果に向かっているように思えてならない。

http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170906

日本政府は、この流れの中に、「ついでに」拉致問題を潜り込ませようとしている。こういう対応しかできないことが情けない。

2018-04-20 マスコミからもっと「#MeToo」を

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 下を向いて歩いていてふと目を挙げるとめくるめく色彩の塊が・・・

 サツキだ。ここは、植木なども育てているうちの近所の農園。

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 ゴージャス!!と英語圏の人なら言うだろうな。きょうは気温が25度くらいまで上がった。30度を超えた地方もあったという。春爛漫である。

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 週刊新潮が火をつけた、福田淳一財務次官のセクハラ疑惑が急展開。

 麻生太郎財務大臣は4月17日、被害にあったという女性が名乗り出てこなければ、事実の認定はできない、という見解を示し、福田次官を守ろうとしたが、自民党からも圧力があって18日に福田氏が辞任。19日未明には、テレ朝が緊急の記者会見をして、自社の女性記者が週刊誌に情報を提供したセクハラの被害者だと発表し、財務省に抗議した。

 福田氏はまだ「訴える」などと非を認めず、麻生財務相も謝罪の言葉がない。しかし財務省以外の世界では、事件の事実関係については決着した。安倍信奉者が、「あの録音は編集されている」、「謀略の可能性が」、「ハニートラップでは」などといちゃもんをつけていたが、もう黙ってね。

 こんなツイートがあった。

 《セクハラ加害者は自分の権力に無自覚と言いましたが、正確には「自覚的に無自覚」です。たとえ若くて美人の女性が相手でもその人が記者でなく財務大臣や米国政府要職なら、おっぱい触らせてと言うでしょうか?権力格差があることを分かった上で都合良く無自覚になる。卑劣極まりない加害者の特性です》(勝部元気 Genki Katsube)

 そのとおりだな。

 テレビニュースに映ったテレ朝の取締役報道局長を見ると、おお、篠塚浩さんじゃないか。

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 あれはもう30年も前の1988年、私が日本電波ニュース社のマニラ支局にいたころ。報道部の記者だった篠塚さんが東京からやってきて、ニュースステーション(今の報道ステーションの前身)の特集を一緒に作った。取材したのは、無期・長期囚が集められたモンテンルパ刑務所での腎臓売買疑惑。このネタは、当時刑務所にカメラを持ち込めた私の「キラーコンテンツ」で、三つの局で番組を作った。その結果、腎臓移植が政治問題化し、利権の温床を破壊したタカセに落とし前をつけさせようと、4人のガンマンが私を狙うようになり、フィリピンから命からがら逃げだすというドラマのような展開があった。http://d.hatena.ne.jp/takase22/20071013

 TBSの名物ディレクター、吉永春子さんと初めて会った、この腎臓移植の取材でだった。ネタがネタだけに、吉永さんの印象に残ったのだろう。その後、一つも一緒に仕事をしないのに気にかけてくれ、私の会社が危なくなり追い詰められたとき、「コーヒーでも飲みなさい」と30万円を私のポケットにねじ込んだエピソードは以前書いた。http://d.hatena.ne.jp/takase22/20120107

 テレ朝の篠塚さんはあのとき、25歳か26歳の駆け出しだった。素直でよくがんばる記者だったという印象がある。その後は局内でときどき顔を見かけて挨拶する程度だったが、「取締役報道局長」とは出世したなあ。えらいさんになっても堕落しちゃだめだよ。

 テレ朝報道局として財務省に抗議したのはいいが、「当社社員が取材活動で得た情報を第三者に渡したことは、報道機関として不適切な行動であり、当社として、遺憾に思っている」とのコメントは納得できない。この問題に、いわゆる「報道倫理」を持ち込むのは筋違いだ。犯罪から身を守り、上司に説明するために必要だったと記者は語っている。

 《専修大学の山田健太教授(言論法)は、今回の女性の行動について「人権侵害を防ぐための公益通報のようなもので問題ない」と指摘。取材内容を第三者に渡してはならないという原則は「取材先との信頼関係を保つための記者倫理であり、加害被害の構図といえる今回の関係においては当てはまらない」と話す。》朝日新聞20日)

 テレビやネットをみると、テレビ朝日を批判、揶揄する声がとても大きい。テレ朝を叩くのはいいが、主要な批判は、政府、財務省へと向かわせなければバランスを失する。そもそも、だれがセクハラしたんだっけ?

 ところで、篠塚浩さん、報道局長のポストに就いたのが2014年。そして翌年はじめ、「報道ステーション」のコメンテーター、古賀茂明氏がスタジオで「I am not ABE」のボードを掲げるという「反乱」事件が起きた。そして古賀氏は番組から「降ろされ」てしまう。

 これについて、古賀氏は外国特派員協会での会見で報道局長(篠塚さん)が自分を追い出したと語る。

 《明確に今のところ、去年から報道局長は私の出演を嫌がっているという話があったということは聞いておりましたけれども、この間の1月23日の発言以降は「4月以降は絶対に出すな」という厳命が下っているというふうに。私は報道局長に直接言われていないので、直接聞いてみたいなとは思いますけれども、そういうふうになってます。》

 篠塚さんが「やった」のか、聞いてみたいが、彼は正直に答えるだろうか。

2018-04-17 「なっちゃん」「さっちゃん」の感動トーク

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 フォトジャーナリストの安田奈津紀さんの写真展「The Voice of Life 死と、生と」を観にオリンパスギャラリー東京に出かけた。きょうは、タレントのサヘル・ローズさんをゲストにギャラリートークがあった。

 会場には安田さんのいくつものフィールドから、死と生にまつわる写真が展示され、見ごたえがあった。安田奈津紀といえば、日曜朝のTBSの情報番組「サンデーモーニング」のコメンテーターとして知られている、若手フォトジャーナリストの代表格だ。早くから海外での取材が注目され、2012年に25歳の若さで「HIVと共に生まれる -ウガンダのエイズ孤児たち-」で名取洋之助写真賞を受賞している。世界各地の紛争地や3.11の被災地のほか、末期がんの人の死のドキュメントなど多くのフィールドで活躍する、すごい人である。

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 これはイラクで「イスラム国」が絶滅をはかったヤジディ教徒の避難民の子どもたち。どんなに厳しい環境でも子どもの笑顔で風景もぱあっと明るくなる。

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 東京のある夫婦が死別する瞬間。二人は初めて会ったときの服を着て最期を迎えたという。後日、写真展に二人の最後の日々を展示したさい、夫がやってきて「ぼくは写真を観に来たのではなく、彼女に会いにきたんです」と言ったそうだ。写真の力、存在意義を考えさせるエピソードだ。

 ギャラリートークは大盛況で、会場からあふれた人たちにパブリックビューイングスペースも用意された。

 安田さんとサヘルさんはほぼ同年、たがいに「なっちゃん」「さっちゃん」と呼び合う親友だ。安田さんの話はいつもながら聞かせたが、サヘルさんがまたすばらしかった。

 私は9年前からサヘルさんのファンで、このブログで何度も紹介してきたが、きょうのような彼女のトークをじっくり聴くのは初めてだ。

 イラン・イラク戦争によって3歳で孤児になったサヘルさんがいかに苛酷な運命をたどったかは、私の過去のブログに書いた。http://d.hatena.ne.jp/takase22/20090609

 8歳で養母と日本へ。ホームレス生活も経験し、中学ではひどいいじめにもあって中3で自殺しようと思った。ところが、養母をハグした瞬間、自分のために苦労して衰えた体を感じ、「この母のために生きよう」という思いがこみあげた。誰かのために生きるという思いからエネルギーがわいてくる。自分は演劇やエンターテインメントなど表現する仕事をしているが、母からも「誰のために表現の仕事をするのかの原点」を忘れるなと言われている。

 親戚のいない私には養母しかいない。養母が死んだら自分は「ゼロ」になるのだろうか。いや、私は次の世代に思いをはせたい。日本には4万6千人の家族のない子どもたちが「施設」にいる。私の「夢」は、「サヘルの家」をつくること。それは「施設」ではなくて「家」。「生まれてきてよかった」と思う子どもを一人でも増やしたい。

 サヘルさんが、「日本の報道にシリア問題の少ないことに驚きます」と話題をシリア問題に振って、「私たちにいったい何ができるのか」も語られた。

 安田さんはあるイラク人の言葉に勇気づけられたという。人間というのは戦争をやめない、そんなもんだよ、となげてはいけない。「あきらめる心」が戦争を続けさせる。人の手で起こされたものなら、人の手でとめられるはずだ。

 サヘルさん。今、私たちに何ができるか。一人ひとりが考えを発言し、アクションを起こしていく、発信していくことが大事だと思う。君は音楽だけ、君はタレントだけやっていればいい、というのではなく、一人の人間として(政治もふくめ)自由に発言していきたい。

 すると安田さんが、日曜のテレビ番組のスタジオでコメントしているが、写真家がどうしてあんなことを言うのかと言われる、でも、(自主規制せずに)自由に言葉を発する空間を作っていかなくては、とフォローする。

 サヘルさんが子どものころのつらい体験を語って涙を流すと、安田さんがすっと手を伸ばしてサヘルさんの手を握る。ときどき互いにちゃちゃを入れて、会場をわかせる。仲良し同士の、ぴったり息の合う、笑いあり涙ありの内容が濃いトークになった。

 サヘルさんは会場に向かってこう言った。ここ東京はほんとうに平和ですよ。みなさんには明日という日があるでしょう。食べるものも、服も靴もあるでしょう。でも、この生活ってあたりまえじゃないんです。地球の裏側ではそうなっていない。日本がどれほど平和なのか、子どもたちに知ってもらいたい。

 

 実際の二人の言葉は、私の紹介よりはるかに豊かな表現であったことをおことわりしておきたい。たった1時間のトークだったが、聞き終わって心に栄養をもらった気分になった。

 安田さん31歳、サヘルさん32歳。若くしてすばらしい信念と才能をもつ二人のこれからが楽しみだ。元気で活躍してほしい。

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 一方、夜のニュースをみると、日本の政治家どものていたらくにあきれる。

 財務省の福田淳一事務次官によるセクハラ疑惑に対する麻生太郎財務相の反応。連日の「自爆」ともいえるコメントと物言いは、まさにミゾウユウ。まさか、安倍政権をつぶすためにわざとやっているんじゃないよね・・・

2018-04-09 毎日がモグラ叩きを見るような

f:id:takase22:20180408100759j:image:w280:right きのうは晴れたので、いつも散歩する「お鷹の道」へ。何軒かの農家が売店を開いていて、タケノコとノラボウを買う。ノラボウとは「東京都西多摩地方(あきる野市、青梅市等)及び埼玉県飯能市・比企郡小川町付近で多く栽培されるアブラナ科アブラナ属の野菜」(Wiki)で、江戸時代から植えられるようになったという。このお浸しが好きだ。山形の田舎では菜の花をクキタチと呼んでいたのを思い出す。

 農家の庭の八重桜が見事な花をつけていて、みな足を止め上を仰いでしばらく見とれていた。

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 月は卯月、節気は清明。万物が清らかでいきいきした様子を表す「清浄名潔」(せいじょうめいけつ)という言葉を訳した晩春を表す季語だという。とはいえ、今年の春は急に夏日になったり、震えるほど寒くなったりと驚かされ、惜春の風情はあまり感じない。さっき、岐阜県の郡上八幡の仲間とオンラインで会議をしたのだが、きょうの入学式の風景が珍しかったという。桜が早くに散ってしまった一方で、きのう季節外れの大雪が降って雪中の白い入学式になったとか。「こんなの初めて」だそうだ。

 さて、候だが、5日からが初候の「玄鳥至」(つばめ、きたる)。10日からが次候の「鴻雁北」(こうがん、かえる)。末候は15日からで「虹始見」(にじ、はじめてあらわる)だ。南からツバメがやってきて、雁がシベリアへと帰っていく。人も別れと出会いのときだ。

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 森友学園加計学園、自衛隊の日報と、次から次に「ウソ」がばれてきた。

 毎日がモグラ叩きを見るような (朝日川柳7日より 東京都 安達雅夫)

 一見モグラ叩きに見えるが、実はモグラ=官僚をいくら叩いても核心には迫れない。問題は何のためにこういう「ウソ」をついてきたのかだ。官僚が勝手にやったはずがないではないか

 森友学園問題では、きょう財務省理財局長の太田充氏が、昨年2月に理財局員が学園の弁護士に電話して、地中のごみの撤去について「トラック何千台も走った気がするといった言い方をしてはどうか」と虚偽の説明をするよう求めていたことを認めた。

 この虚偽の口裏合わせは、NHKが4日に報じたスクープだった。

森友学園に国有地がごみの撤去費用などとして8億円余り値引きされて売却された問題で、去年2月、財務省が学園側に口裏合わせを求めていた疑いが出てきました。当時、国会財務省野党側から「実際に大量のごみの撤去を確認したのか」などと追及されていましたが、そのさなか財務省の職員が学園側に対し「トラックを何千台も使ってごみを撤去したと言ってほしい」などと、うその説明をするよう求めていたことが関係者への取材でわかりました。大阪地検特捜部はこうしたやり取りを把握していて詳しい経緯を捜査しています。》

 きょうの太田局長の答弁ば、この報道を財務局が糊塗できないとして、全面的に認めたかっこう。その一方で、NHK報道局では政権に不利な報道をしないよう現場に圧力をかけていたことが国会で暴露されている。

 3月29日の参院総務委員会で、共産党の山下芳生議員が「NHK関係者からの内部告発と思われる文書が届きました」と切り出し、その内部告発を読み上げた。

「『ニュース7』『ニュースウオッチ9』『おはよう日本』などのニュース番組の編集責任者に対し、NHKの幹部が森友問題の伝え方を細かく指示している」

「トップニュースで伝えるな」

「トップでも仕方がないが、放送尺は3分半以内」

「昭恵さんの映像は使うな」

「前川前文科次官の講演問題と連続して伝えるな」

 ニュースの項目選択、出す順番、長さ、伝え方、表現など細かく指示していたというのだ。

 先日、NHKのOBと会う機会があったが、彼によると、NHK内部でいま激しいせめぎ合いが進行中だという。メディアの動向は、今の政局に決定的な影響を与える。注視したい。