あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

とかく最初は難しい。

 「友達が出る」とグランマがいうので、能の発表会にお伴した。
 なんでも、「演劇やクラシック音楽は好きなんだからほかの舞台芸術にも触れるべきだ」という、ある種の正論に説得され、都内まで出かける。能楽堂はそれぞれの流派ごとに持っているのかと思うと、宗家を頂点とする能楽の組織経営はスゴかったんだなぁ、と思ってしまった。
 日本史の授業で習ったときには、能は境内でやるようなイメージがあったけれど、能楽堂の方が空調は効いているし、何より、声が拡散せずに聞こえるから鑑賞には適しているかもしれない。

 ところで、実際のところ、まともに能を見るのは初めてだった。予備知識なしで行ったので、全く分からずつまらないかなと思ったけれど、案外、1時間くらい飽きずに見られたので、分かってくるともうちょい面白く見られるのかな、と思った。

 もっとも、詰まらない芸能だったら、とうの昔に絶滅しているハズだ。けれど、歌舞伎も落語も自分がよく聴くクラシック音楽でさえ、面白いから今でも続いているんだろう。先賢達が良いといったモノも食わず嫌いにならず、チャレンジしてみることがやっぱり大事だと、この歳で実感した次第。