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あれぐろ・こん・ぶりお

November 08(Wed), 2017

takashi19822017-11-08

東京都交響楽団 第842回 定期演奏会Aシリーズ

指揮/ハンヌ・リントゥ

メゾソプラノニーナ・ケイテル

バリトン/トゥオマス・プルシオ

男声合唱フィンランド ・ポリテク男声合唱


シベリウス:クレルヴォ交響曲 op.7

シベリウス交響詩フィンランディア》 op.26(男声合唱付き)

2017年フィンランド独立100年を記念して、ハンヌ・リントゥの指揮のもと、彼が信頼するフィンランド・ポリテク男声合唱団と2人の歌手が集い、シベリウス初期の名曲《クレルヴォ交響曲》(1974年渡邉暁雄指揮都響日本初演)を演奏する、まさにこの時にこそというプログラムです。フィンランド音楽家たちの心と都響の熱いサウンドが共鳴しあい、シベリウスの雄大な音楽風景が眼前に広がることでしょう。

 フィンランド独立100周年記念の都響定期公演終了。ハンヌ・リントゥ指揮でシベリウスのクレルヴォ交響曲を実演では初めて聴いた。録音だと今ひとつ印象のハッキリしない曲だと思っていたけれど、今夜は飽きることなく最後まで緊張感をもって聴くことが出来た。

 ポリテク男声合唱団は初めてだったけれど、力こぶ出さないけれど声量スケール感表情と、言葉が分からないのに気持ちが伝わってくるような、力があった。リントゥも正面から全力でやりきり、都響も全力で答えていたのだと思う。心地良き緊張感と熱気があった。

October 20(Fri), 2017

大阪フィルハーモニー交響楽団 第512回定期演奏会

<出演>

指揮:ラドミル・エリシュカ

ソプラノ:木下美穂子

バリトン:青山 貴

合唱:大阪フィルハーモニー合唱団(合唱指導:蘄島章恭)

<曲目>

ドヴォルザーク/伝説曲 作品59より第1〜4曲

ドヴォルザーク/テ・デウム 作品103

ドヴォルザーク交響曲第6番 ニ長調 作品60

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 週末は大阪に行ってきた。

 目的は人生初めての「遠征」である。まさかコンサートを聴きに行くために大阪まで行くとは自分でも思わなかった(笑い)。

 大阪フィルハーモニー交響楽団定期演奏会チェコの名匠、ラドミル・エリシュカの指揮で聴く。御年86歳のエリシュカ、今回が日本のラスト公演である。

 朝イチで仕事をして、職場から仕事道具を鞄に入れたまま出発である。ホントは札幌交響楽団Kitaraでエリシュカ、(本当の)ラストコンサートを聴きたかったのだけど、次の土曜は勤務日なので泣く泣く断念。土曜が休みなら金曜の昼フライトで、札幌ステイだったのになぁ。

 でも大阪で聴けることに感謝であった。小学生みたい前日からウキウキして、そのままの勢いで新幹線に!

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 初めてとなる、大阪フィルの本拠地フェスティバルホールは実にスケールある、ゴージャスな感じ。なんだろう、タカラヅカとか、阪急梅田駅みたいな、やっぱりここは大阪なんだな、という空間だった。

 さて、目的の定期演奏会。86歳のエリシュカは全く年齢を感じさせない指揮ぶり。指揮もキビキビと振るし、ちゃんとオケに対して、キューも出す。高齢になると、音楽にスケール感と引き替えに、躍動感がなくなってしまったりするんだけれど、弛緩することなく、緩急使い分ける、まさに名人芸の様相である。聴きながら、落語の名人芸ってたしかに緩急織り交ぜながら「勘所」は絶対に外さないんだよな、と思わせる演奏だった。

 それはテ・デウムのときから感じられた。凝縮した響きの一方で、要所ではオケの緊張を解き、大らかに音楽を作っていた。

 テ・デウムは合唱も入るけれど、力まずに、しかし目一杯という感じで、最後にアレルヤと高らかに歌うあたり、ホールはカタルシスに包まれていた。

 続くドヴォルザークの6番エッジが効いている、だけでなく、ここでも勘所は絶対に外さない指揮だった。もっと、ノイマンの録音みたいに穏やかな演奏を想像していたんだけれど、ここでも躍動感は有りながら、オケの響きは厚みがあるし(在京オケの方が機動力はあると思うが)、朝比奈時代の大阪フィルっぽいなぁ、と感じる事しきり。

 終演後は大きな、それでいて、暖かな拍手だった。別れを惜しみながら、幸せな時間をもたらしてくれたチェコの名匠に感謝の気持ちを楽団員も聴衆も表していた。お茶目に小走りで袖から出てきたり、この最後の来日公演をplay しているのが伝わってくる。来日公演最後は、一番結びつきの強い札幌交響楽団というのも幸せなんだろうな、なんて感じたり。

 飛行機で12時間くらいフライトする、遠いアジアの島国で、音楽人生の集大成となるところで、楽団員と聴衆と、まさに音楽を作って行けるというのは素晴らしいことなんだろう。だからこそ医師の指導に反してまでお別れの来日公演をしてくれたのだ。エリシュカさん、本当にどうもありがとう!

September 05(Tue), 2017

takashi19822017-09-05

東京都交響楽団 第838回 定期演奏会

場所:東京文化会館

指揮/大野和士

ピアノ/ハオチェン・チャン

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 op.30

ラフマニノフ:交響曲第3番 イ短調 op.44

【ソリストアンコール】モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調 K.330より第2楽章

 都響定期公演@東京文化会館に行ってきた。

 大野和士指揮でハオチェン・チャンをソリストに迎えたラフマニノフのピアノ協奏曲第3番と交響曲第3番のプログラムである。

 ピアノ協奏曲を都響定期で聴くのは小山実稚恵以来だと思う。今回は1990年生まれだというから27歳になるチャンだ。

 ピアノ協奏曲はロシア臭さというより、21世紀の若い感性でラフマニノフを弾くとこうなる、とでも良いのかな。青春っぽく、暑苦しくなく、でも燃えているような印象である。なんだか体操の演技を観ているかのよう。近くで見る、チャンのピアノは笑っちゃうくらい巧い。しなやかさ・勢い、大したもの。自分は東京文化会館は前列で聴いているのだけれど、後方からの盛り上がりが今ひとつだったような気がするのは、ひょっとすると微妙に合ってないのかな?とも思った。競争よりな協奏といった趣で交互にバトンを渡し合うような時にスリリングな演奏。

 アンコールはモーツァルト。これが透明感溢れる好演。

 後半のラフマニノフの交響曲第3番は実演は初めて聴いた。こっちもロシアロマン臭よりは、純音楽的な演奏で、都響も鳴りに鳴っている。こういう演奏を聴くと、プロコフィエフやストラヴィンスキーはみんな繋がっているんだなぁ、というのが聴いただけでも分かるのだから大野和士の手腕は素晴らしいな。

 ところで、個人的には大野和士が音楽監督就任以来、去年一年くらいは「ハマって」いる感じがしなかったけれど、ここにきてだんだんと平仄が合ってきたように思える。今後はいろいろとテーマを打ち出しながらやってもらえると面白そう。あと、月曜から定演だけど、聴衆の集中力も高くて良かった(笑)。

August 03(Thu), 2017

takashi19822017-08-03

《響の森》vol.40「コバケン 真夏のシンフォニー」

日時:2017年8月2日(水)19:00開演(18:00開場)

場所:東京文化会館大ホール

指揮/小林研一郎

ベートーヴェン:劇付随音楽《エグモント》序曲 op.84

ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 op.67《運命》

ドヴォルザーク交響曲第8番 ト長調 op.88

 都響&小林研一郎による響きの森コンサート。ベートーヴェンのエグモントとsym.5番、ドヴォルジャークのsym.8番という名曲の夕べ。先週のミューザ川崎でチョット他にないくらいの名演(フルシャ・我が祖国)を聴いた後だけに、むむむ…。という演奏。多分、それは聴衆のせい(苦笑)

 今日の客席は最初から終わりまで補聴器がハウリングを起こしているし、緩徐楽章のソロパートやppでも盛大に咳きはするし、極めつけは19:30に目覚まし時計がなるという有り様だった。あれは腕時計のアラームと言うより、目覚まし時計。鞄から慌てて切るような気配を感じた。

 演奏自体はおおらかで開放的な演奏だった。運命はコバケンのイメージからもっと響きを凝縮させて燃焼度の高い演奏をするかと思っていた。精密なアンサンブルと言うよりは響きの厚さを目指した重量感のある演奏。これが定期公演だったら、凄まじかっただろう。ドヴォルジャークはチェコの土俗的な雰囲気よりはマーラーにも連なるような世紀末ウィーンの雰囲気を湛えている。とくにポルタメントやテンポの揺らぎがそう感じさせるのだろう。アンコールは8番終楽章のコーダ。エンターテイナー・コバケンという新たな発見をした。それにしても元気!

 とはいえ、響きの森のプログラムと価格設定なら客席マナーが定期公演に及ばないのは自明だから、マイクによるアナウンスではなく、大変だけれど人海戦術でアナウンスするしかない。それこそ演劇公演のように。そのうち乱闘や傷害事件になると思う。手荷物検査よりある意味取り組む課題かと。

July 26(Wed), 2017

takashi19822017-07-26

フェスタサマーミューザKAWASAKI 2017 東京都交響楽団

日時:2017年7月26日(水)19:00開演(15:00開場)

場所:ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮/ヤクブ・フルシャ

スメタナ:連作交響詩《わが祖国》(全曲)

 今日は午後から休日半日勤務の振休をつかって、ミューザ川崎までちょっとした遠征だ。フルシャ&都響との「我が祖国」である。この曲、都響では定期演奏会で小林研一郎の名演が記憶に残っているが、今回は別のベクトルによるさらに深化した演奏だった。これは録音すべきだろうな。痛恨事だ!

 フルシャ&都響「我が祖国」。フルシャは時折目一杯(特に)弦楽器群を弾かせるところもあったけれど、都響も響きが混濁することなく凄まじいダイナミズムを生んでいた。印象深いところを挙げると、モルダウがせせらぎから大河になるイメージが初めて現前に広がるようにダイナミズムの幅を魅せた。

 続くシャールカもよい。弦の生々しい響き。前半のピークを描ききる名演奏。後半はターボル、ブラニークが圧巻。この曲のピークがココにあることをよく考えられた・それでいて情緒的にも構成的にも自然な感じで盛り上がる。小賢しさは全く感じない。思わず終曲部分でこみ上げてきそうになる、感動的なラストを形成していた。長い拍手。客席も大盛り上がりで、今日も一般参賀アリ。7月の都響は凄まじい充実度だ。しつこいけれどのなぜ録音しなかった?