バイクも車も凶器である



(6月27日付学級通信より)


 毎日、本当に爽やかな天気が続いている。まるでヨーロッパの夏のようだ。

 蛇田方面から農道を来ると、麦が実って黄色に色付いている。今は収穫の真っ盛りだ。そういえば、「麦秋」という言葉もあったな、と思う。季節を表現するこういう言葉は、私たちの生活を豊かにしてくれる。

 忙しくてなかなか行けなくなってきたが、夕方、時間が取れれば散歩に出る。私の大好きな北上川の土手を少し歩いて、田んぼの中の道を戻ってくる。昔は、田んぼに沿った道を通ると、カエルが水に飛び込む音がたくさん聞こえたのに、最近は、一度としてカエルを見たことがない。全国的なツバメの減少について、テレビや新聞で見た記憶もある。私と直接の利害があるわけではないが、なんとなく寂しい。


【バイクも車も凶器である・・・交通安全!】

 1ヶ月ほどの間に、宮水生に関わるバイクの事故が2件あった。どちらも大事に至らなかったのは幸いだった。身近なこういう出来事をきっかけに、改めて交通安全について考えるのも悪くない。

 少し前のことになるが、仙台さくらの百貨店前で、私は石巻行きのバスを待っていた。遠くから高校生らしき数名の人たちが歩いてきた。私は目が悪いので、それが宮水生だとは気付かなかったのだが、彼らには私が分かったらしい。

 (大声で)「あっ!平居だ」「ひらっちぃ〜〜!!」

 私は赤面して、彼らを制した。しかし、彼らは大声で続ける。

 「先生、何してんの??」

 「バス待ってるに決まってるだろ」

 「え〜〜っ!車で来ないの?・・・ダサっ!」「だせ〜〜っ!!」

 ふん、私は、特に一人の時に、車で仙台に行ったりはしないのである。理由は次の通りだ。

1)車は環境と資源にダメージが大きすぎる。(石油は一度燃やしたら終わり。決して再生されない。一人の人間が動くために、石油を燃やして1トン以上の鉄の塊を動かすなんて犯罪だ、と私は思っている。)

2)バスなら居眠りでも読書でも出来る。

3)高速料金、駐車料金を考えたら、私のFitと比べても、明らかに経済的。

4)公共交通機関を使うと歩く距離が増え、体力作りになる。

5)事故を起こす危険がない。(事故が起きても、自分が責任を問われることはない。)

 意識としては、どれもこれも大切だが、本当は5こそが重要だと思う。自爆ならまだしも、人を巻きこみ、人を殺したりなどした日には、それで人生終わりだな、と思う。恐ろしい。バイクも自動車も、いや、自転車でさえ、人を殺すことが出来る凶器なのだということは、絶対に忘れてはいけない。