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淡路島の風 高田さとみのほろ酔いトーク このページをアンテナに追加

2016-11-15 朝日新聞<dot>ドットアサヒに掲載されました。  このエントリーを含むブックマーク

こんにちはいかがお過ごしですか

魚稲の国淡路島の「高田酒店」高田さとみです。


真蛸を丸ごとプレス! 度肝を抜かれる「たこ姿焼」が生まれたわけ

朝日新聞<dot>ドットアサヒに掲載されました。

https://dot.asahi.com/dot/2016110200073.html



タコ焼きまーす」

 広げると人の頭ぐらいの大きさになる約500グラムのマダコを、温度を約160度まで上げたプレス機で挟んで押しつぶす。

しばらくすると煙が出始め、タコがじゅわ〜っと焼けていくなんとも良いにおいが立ち込める。

待つこと約3分半、プレス機を開けると、こんがりと焼けたタコが姿を現した。

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 淡路島の名産は、うにしゃぶやタマネギだけじゃない。タコもある。

兵庫県淡路市道の駅、東浦ターミナルパーク内の「やま高」では、

淡路島沖で取れたマダコを、丸ごと1匹プレスした「たこ姿焼」が味わえる。

住民や島を訪れる人たちに人気で、

2014年には、兵庫県内の道の駅の人気グルメ13点で競う人気投票で1位に選ばれた。


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 1枚1080円(税込み)。注文すると、店長の市吉和人さん(44)らスタッフが、

すぐに焼いてくれる。焼いたタコは、そのままでも、足を1本ずつ切ってもらってもよい。

焼きたての足をぱくりといってみた



長さ20センチ以上と見た目はたくましい足なのだが、意外と柔らかい。

かむたびにタコのジューシーなうま味が口の中に広がる。

一味が入っているためピリッと辛い。これは、お酒に合いそう!



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喜々として味わっていると、平日にもかかわらず、次々と客がやって来た。

お店の外からも、ガラス越しに興味深そうな視線が集まる。

市吉さんによると、週末や祝日は、午前8時半から午後6時までほぼ休みなしで焼きっぱなし、

6台あるプレス機はフル稼働だという。

リピーターも多く、近場では神戸姫路大阪から、遠方では北海道から訪れる人もいるそうだ



 神奈川江の島でもイイダコ2、3匹を丸ごとプレスした名物

たこせんべいがあるが、

やま高のたこ姿焼はマダコを丸ごと1匹。

見た目も味もインパクトがある姿焼は、どのようにして生まれたのだろうか。



アイデアが生まれたのは、20年以上前のこと。

考案したのは、市吉さんの義理の母、淡路市で酒店を営む高田佐登美さん(68)だ。

高田さんは、かねて「おいしい酒には、おいしいあて(おつまみ)を」と、

タコイカナゴといった島の海産物を使ったおつまみを作りたいと考えていた。

1994年には、高田さんもかかわり、淡路島の米や水で作った地酒千夢酔」の醸造も始まった。



ところがその翌年の95年1月、阪神・淡路大震災が発生、

高田さんの酒店は全壊の被害にあった。自分も周りもガタガタの中、

「何か名産品を作ってみんなを元気づけられないか」と模索している時に、

たこ姿焼のアイデアが浮かんだのだ。



「あっと言わせたいし、度肝を抜かせたい。それにはタコ1匹やろ」。

98年、震災により生じた「野島断層」を保存する北淡町震災記念公園(現在の北淡震災記念公園)のオープンに合わせて、

公園に開設した共同店舗で販売を始めた。

すぐに人気となり、7年前、お店を東浦ターミナルパークに移転。

その後に、別の仕事をしていた市吉さんが手伝ってくれることになった。


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 なぜたこ姿焼はおいしいのか。

高田さんは「島のマダコがおいしいから。マダコは『鹿ノ瀬』(淡路島沖の砂地の浅瀬。豊富な魚種で知られる)に

わくワタリガニやエビを食べて、

ふかふかの砂地のベッドで生活する。

明石海峡の)速い潮流に鍛えられて、太くて短い足になる」と話す。



 市吉さんに、おいしく焼くこつを聞いてみた。

それは、プレス機の締め具合だという。「ふんわり焼くのが難しい。

締め過ぎるとパリパリのせんべいになってしまうし、弱すぎると半生になってしまう。

タコの大きさや形によって締め具合も違ってくるから、調節が大変」。

店で働きだした当初はプレス機の扱いに苦戦したが、

今では、高田さんが太鼓判を押すほどの腕前だ。



「外側のカリッとした食感と、中の柔らかい食感、

ピリッとする中にあるタコのうま味や甘みを楽しんでほしい」(市吉さん)


 そんなたこ姿焼だが、実は、自宅にいながらして味わうこともできる。

インターネットなどで注文すれば、冷まして真空パックにしたものを送ってくれるのだ。

袋から出して電子レンジで温めると、いいあんばいで楽しめるという。

お酒のあてにも、子どものおやつにもおすすめのたこ姿焼。

淡路島に行かれない人は自宅で、ぜひご賞味あれ。

(ライター・南文枝