USBライターの修理

今年の5月に購入したUSBライター(ヤザワ YazawaTVR23WH [USB充電式ライター ホワイト])が3ヶ月ほどで壊れたしまったので修理しました。

ニクロム線の断線が原因なのですが、ニクロム線の太さ(細さ)を見れば、「あぁ、、これは切れるわ・・・」と納得(?)してしまいます。

このUSBライターは、車に付いているシガーライターと同じ原理なのですが、電源容量の関係でニクロム線の太さが決定的に違います。

その構造上、火を付ける時にニクロム線にたばこを密着させるので、どうしてもニクロム線に圧力が掛かってしまい破損し易くなるのは仕方が無いのでしょう。

修理するには新しいニクロム線を基板に半田付けするのでしょうが、ふと、そのまま基板に半田付けしていいのか???という疑問が湧きました。
ニクロム線の熱で半田が溶けてしまうことは無いの??
分解した基板を見る限り、ニクロム線の半田付けに特別な工夫がしてあるようには見えませんが。。。

まあ、細いニクロム線なので、半田が溶けてしまうような熱量は発生しないでしょう。。。ということにしました。

修理

修理に必要な半田や半田ごては手持ちであるのですが、ニクロム線はAmazonで購入(240円、送料無料)。
一回の修理に必要な長さはせいぜい5cm位なので、10mもあれば一生困りません。。。と言うか、その前にニクロム線以外のところが壊れそうですが。。。

アーテック ニクロム線 10m 94603 細 (Φ0.2mm×10m)

アーテック ニクロム線 10m 94603 細 (Φ0.2mm×10m)

まずは、USBライターを分解しなければいけません。
これが一番の難関です。
しっかりツメで留めてあるので、小さめのドライバーでこじ開けまます。

次に、既存のニクロム線を半田ごてで基盤から外します。

新しいニクロム線を5cmほどカットして、真ん中辺をドライバーに数回巻き付けて、着火部を作ります。

あとは、ニクロム線の足の長さを調整して、基板に半田付けすれば完成です。

分解するときにドライバーでこじ開けたので、結合部分が汚いのですが、仕方ないでしょう。。。

電流点火ライター

USBライターでも、ニクロム線方式の他に、電流点火ライターというのがあります。
ニクロム線の購入と一緒に購入してみました(1,980円、送料無料)。

電極の間に放電パルスを飛ばして着火させる方式です。

たばこに点火するときに、チリチリとかパチパチとかの放電音が聞こえます。
電極の間に雷のような放電がはっきり見えるので、ライターの見た目が普通の電子ライターなだけに、初めて使う人はちょっとびっくりするかもしれません。

着火の際のトリガースイッチにクリック感があれば、もっと良かったのに。。。

さて、このライターが壊れてしまったら。。。。
これは、修理は不可能でしょうね。
そもそもうまく分解できる気がしませんし、元通りに組み立てられる自信はもっとありません。
何より、ちょっと危ない気がします。

実は、このライターを着火部を掃除しようとして(ヤニや灰で汚れます)、結構ビリッときたことがあります。
(と言うことは、掃除もままならない)

さらに、どこが壊れているのか特定できそうにありませんし、特定できたとしても部品を調達できないでしょう。

この点、オイルライターなどは構造が簡単な分、少々乱暴に扱っても良いので気が楽です。

使い勝手

と言うことで、オイルライターを含めた3つのライターです。

まず、火の付けやすさは、やはりオイルライターが一番です。

USBライターはどちらのタイプも炎が出るわけでは無いので、ニクロム線や放電している箇所にたばこを近づける(密着させる)必要があります。
慣れないと一発で火を付けることが難しいです。

それと、どちらのUSBライターもたばこを近づけてから火が付くまで2〜3秒掛かります。
さらにニクロム線方式では、スイッチを入れてから(スライドさせる)ニクロム線が発熱すまで1〜2秒掛かります。

つまり、発火のトリガースイッチを入れてからたばこに火が付くまで、

  • オイルライター ・・・ 1〜2秒
  • ニクロム線方式 ・・・ 1〜2秒+2〜3秒=3〜5秒
  • 放電式 ・・・ 2〜3秒

と言ったところです。

掃除のし易さもオイルライターが一番です。

ニクロム線方式の着火部は、分解して掃除できます。
一方、放電式は電池が無くなった時に、綿棒などで掃除するしかないようです。
(電池が残っていると、掃除しようとしてトリガースイッチを押すと放電してしまいますので危ない)

一回の充電や給油での持ちですが、これはどれも同じくらいです。
(私の場合は、3日程度 50〜60本)

ちょっとしたことですが、2つのUSBライターの充電用USBケーブル端子。

分かり難いですが、一方がmicro端子でもう一方がmini端子です。
どちらかに統一してほしいものです。。。。

こう見ると、オイルライターが最強のようですが、弱点もあります。

  • オイル、フリントが必要(当たり前)
  • 特に冬場は着火しにくい(そのため外出時はいつもズボンのポケットに入れています)
  • 以外と風に弱い、あるいは炎が風に揺れて点けにくい

とは言え、たばこに火を点けると言う行為は、やっぱり炎が一番かもしれません。

と言うことで、外出の時は、オイルライター+USBライターのどちらかを予備として落ち歩いています。