ＳＫ、打線爆発でロッテから首位奪回 新球団ウリ、大観衆の前で6連敗から脱出
ＳＫ １１−２ トゥサン （ソウル・蚕室）
（勝）キム・グァンヒョン ４勝１敗 （敗）ラス ３勝２敗
（本塁打） ＳＫ ： イ・ジニョン ３号、キム・ジェヒョン １号
ＳＫは1回表トゥサンの先発ラス(元東北楽天)から6番の大卒新人モ・チャンミン、7番イ・ジニョンのタイムリーで3点を先制し、3回表イ・ジニョンの3ランでリードを広げた。さらに5回表トゥサンの2番手ソ・ドンファンから途中出場の3番キム・ジェヒョンの本塁打、9番キム・ガンミンのタイムリーで3点、7回表トゥサンの3番手イ・ジェヨンからキム・ガンミン、1番チョン・グヌのタイムリーで2点を追加した。
ＳＫの先発キム・グァンヒョンは打たせて取る投球で7回を無失点に抑えた。トゥサンは8回裏ＳＫの2番手ソン・ウンボムから2番キム・ヒョンス、3番コ・ヨンミンのタイムリーで2点を返すが、反撃もここまででＳＫが14安打11得点と打線の爆発で、前日延長11回サヨナラ負けした雪辱を果たし、ウリに敗れたロッテから首位を1日で奪回した。キム・グァンヒョンは4連勝で、最多勝争いトップ。打線ではイ・ジニョンが3安打1本塁打4打点、4番パク・キョンワンが3安打と活躍。トゥサンは今季3勝をあげ好調だったラスが3回7失点と大誤算で、ハンファ、ＬＧに抜かれ7位に後退。
(3回表3号3ランを打ったイ・ジニョン。)
ロッテ ４−１２ ウリ （ソウル・木洞）
（勝）ファン・ドゥソン ２勝１敗 （敗）ソン・スンジュン ３勝１敗
（本塁打） ウリ ： ブランボー ４,５号、ソン・ジマン ２号
18日からの対ロッテ3連戦では、「Remember the Hero(ヒーローを忘れない)」と銘打って、2000年4月18日のロッテ−ＬＧ戦で試合中2塁に立っている時突如倒れ、意識不明となり現在も意識が回復せず病床にあるイム・スヒョク(元ロッテ)のため、スティックバルーン売り上げ1組当たり1000ウォンを寄付する募金活動が行われた。イム・スヒョクには事故から8年たった現在も年に1度ロッテの選手たちによる募金が行われているが、所属していたロッテではなく新球団ウリヒーローズによる大々的な募金活動ということで、大きな話題を呼んだ。さらにこの試合ではイム・スヒョクの父、イム・ユンビン氏が始球式を務めた。
この日の木洞野球場には、19日首位に立ったチームを応援しようと熱狂的なロッテファンを中心に、同球場最多入場者記録を3日連続で更新する14000人の観客が集まり、初めての満員御礼となった。ロッテは3回表ウリの先発ファン・ドゥソンから2番イ・スンファのタイムリーなどで2点を先制したが、ウリはその裏ロッテの先発ソン・スンジュンから4番ブランボー(元オリックス)の3ランで逆転すると、4回裏1番イ・テックン、ブランボーのタイムリーで3点を追加した。
ウリは7回裏ロッテの3番手キム・イリョプからブランボーのこの試合2本目の本塁打で1点、8回裏ロッテの4番手ナ・スンヒョンから2番チョン・ジュンホ、代打チョン・グンピョのタイムリー、史上9人目の通算250号本塁打となる6番ソン・ジマンの3ランで5点を追加し、大きくリードを広げた。ロッテは9回表ウリの4番手ソン・シニョンから代打パク・ナムソプの犠牲フライ、代打マ・ヘヨンのタイムリーで2点を返したが、反撃もここまででウリが6連敗から脱出した。
ファン・ドゥソンは打線の援護もあり7回を2失点に抑えた。主砲ブランボーが2本塁打5打点、チョン・ジュンホが3安打1打点、ソン・ジマンが3安打1本塁打3打点と活躍した。ロッテは今季3連勝と好調だったソン・スンジュンが4回途中6失点と誤算で、1日で首位の座をトゥサンに勝ったＳＫに譲ってしまった。
(初めて満員の観衆で埋まった木洞野球場。)
ＬＧ ７−３ サムソン （大邱）
（勝）ポン・ジュングン ２勝２敗 （敗）イ・サンモク ２敗
（本塁打） ＬＧ ： チョ・インソン ２号 サムソン ： クルーズ １号
ＬＧは1回表サムソンの先発イ・サンモクから3番パク・ヨンテクのタイムリーで1点を先制すると、3回表4番チェ・ドンス、5番イ・ジョンヨルのタイムリーで4点を追加した。サムソンもその裏ＬＧの先発ポン・ジュングンから1番パク・ハニの犠牲フライで1点、4回裏5番の新外国人クルーズのサムソン移籍後初本塁打で1点を返した。ＬＧは5回表サムソンの2番手アン・ジマンから6番チョ・インソンの2ランでリードを広げた。
サムソンは7回裏9番キム・ジェゴルの犠牲フライで1点を返すが、その後チョン・ジェボク、守護神ウ・ギュミンなどの継投でＬＧが反撃を断ち、ハンファと並んで同率5位に浮上した。ポン・ジュングンは相手の拙攻もあり7回途中を3失点に抑えた。1番イ・デヒョンは5安打2盗塁とチャンスを演出した。サムソンは3番ヤン・ジュンヒョク、4番シム・ジョンスが無安打と打線がつながらなかった。
ハンファ ７−３ キア （光州）
（勝）ヤン・フン ２勝１敗 （敗）リマ ２敗
（本塁打） ハンファ ： クラーク ７号、キム・テギュン ５号
ハンファは1回表キアの先発の新外国人リマの暴投などで2点を先制すると、2回表3番の新外国人クラークの本塁打王争い単独トップとなる7号3ランなどで4点を追加し、リマをノックアウトした。キアは3回裏ハンファの先発ヤン・フンから1番イ・ヨンギュのタイムリー、3番キム・ジュヒョンの犠牲フライで3点を返したが、ハンファは4回表キアの2番手イ・ボムソクから4番キム・テギュンの本塁打で1点を追加した。
その後ハンファは追加点を奪えなかったが、ヤン・フンは6回を3失点に抑えると、アン・ヨンミョン、新外国人トーマス(元北海道日本ハム)の継投で相手に反撃を許さず、序盤のリードを守って逃げ切りＬＧと同率5位に浮上した。クラーク、イ・ボムホ、キム・テギュン、キム・テワンなどの長距離砲をそろえ、8球団一の本塁打数(23本)のハンファ打線は、この試合も本塁打で効率よく得点を奪った。一方最下位キアはメジャーリーグ通算89勝の大物外国人リマが今季未勝利だけでなくこの試合は2回持たずノックアウトされる最悪の内容で、なかなか連勝できない。
