DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  3位トゥサン、首位SKに完封勝ちで3連勝

トゥサン 4−0 SK  (仁川・文鶴)
(勝)キム・ソンベ 1勝1敗  (敗)門倉 14勝7敗
本塁打)トゥサン : イ・ソンヨル 22号、イム・ジェチョル 3号
 トゥサンは3回表、SKの先発門倉(元読売)から3番イ・ソンヨルの本塁打で1点を先制し、4回9番イム・ジェチョルの2ランでリードを広げ、門倉をノックアウトした。トゥサンの先発キム・ソンベは5回を無失点に抑え、打線も6回表SKの3番手オム・ジョンウクから8番ヤン・ウィジのタイムリーで1点を追加した。
 3位トゥサンは6回以降イ・ヒョンスン、コ・チャンソン、チョン・ジェフンの継投で相手の反撃を断ち、完封リレーで3連勝し公式戦優勝へ突き進むSKに待ったをかけた。近年軍へ入隊していたこともあってあまり活躍できていなかったキム・ソンベは、2005年以来5年ぶりの勝利をあげ、先発陣が手薄なチームの救世主となった。首位SKは先発門倉が4回途中3失点でノックアウトされたのみならず、打線がわずか2安打に抑えられてしまい、試合後に本拠地・文鶴野球場で特別打撃練習を行うほどであった。 


ネクセン 4−3 ロッテ  (釜山・社稷) 
(勝)ニコースキー 2勝4敗  (セーブ)ソン・スンナク 2勝1敗24S  (敗)カン・ヨンシク 3勝3敗2S
本塁打) ネクセン : ソン・ジマン 15号、カン・ビョンシク 9号  ロッテ : イ・デホ 42号
 ネクセンは1回表、ロッテの先発サドースキーから3番ユ・ハンジュンのタイムリー、6番イ・スンヨンの内野ゴロの間に2点を先制し、ロッテはその裏、ネクセンの先発コ・ウォンジュンから4番イ・デホのタイムリーで1点を返した。ロッテは4回裏イ・デホが8月22日のトゥサン戦以来となる42号本塁打を打ち2−2の同点に追いつくと、5回裏2番ソン・アソプのタイムリーで3−2と逆転した。ネクセンは6回表3番ソン・ジマンの本塁打で3−3の同点に追いつき、6回裏途中からオ・ジェヨン、パク・チュンスなどの継投策に出た。
 7位ネクセンは8回表ロッテの2番手カン・ヨンシクから4番カン・ビョンシクの本塁打で4−3と逆転すると、ニコースキー(元福岡ソフトバンク)、ソン・シニョン、守護神ソン・スンナクの継投で1点差を守りきった。7回から8回途中まで登板した4番手ニコースキーが2勝目。接戦をものにできず、勝率5割復帰に失敗した4位ロッテでは、主砲イ・デホが3安打1本塁打2打点と活躍し、自身2度目の打撃3冠王獲得に前進した。
  
     
ハンファ 3−8 キア  (群山)
(勝)ヤン・ヒョンジョン 15勝7敗  (敗)ユ・ウォンサン 5勝13敗
本塁打) キア : シン・ジョンギル 1号、キム・ソンビン 1号
 ハンファは1回表、キアの先発ヤン・ヒョンジョンから5番チョン・ヒョンソクのタイムリーで1点を先制し、キアも1回裏ハンファの先発ユ・ウォンサンから2番シン・ジョンギルの2004年以来6年ぶり、キア移籍後初となる本塁打で1−1の同点に追いついた。さらにキアは2回表7番キム・ソンビンのプロ3年目にしての初本塁打で2−1と逆転し、3回裏シン・ジョンギルのタイムリー、3番チェ・フルラクの内野ゴロの間に2点を追加した。ヤン・ヒョンジョンは2回以降好投を続け、キアは7回裏ハンファの4番手ユン・グニョンから4番チェ・ヒィソプのタイムリーで1点、8回裏ハンファの6番手チャン・ミンジェから9番アン・チホン、シン・ジョンギルのタイムリーで3点を追加した。
 ハンファは9回表キアの3番手イ・サンファから途中出場の7番パク・ノミン、8番オ・ソンジンのタイムリーで2点を返したが、反撃もここまででキアが4連敗から脱出し、試合のなかったLGを抜いて再び5位に浮上した。最近不振で3連敗中だったヤン・ヒョンジョンは6回を1失点に抑えチーム最多の15勝目で、左腕キア史上(前身のヘテも含む)初となるシーズン15勝を達成した。打線ではシン・ジョンギルが3安打1本塁打4打点、キム・ソンビンが3安打1本塁打1打点、1番イ・ヨンギュが3安打と活躍。最下位ハンファはこれで4連敗で、ロッテに勝った7位ネクセンとの差が広がってしまった。先発ユ・ウォンサンも4回を4失点で、最近4連敗と最多敗戦となる13敗目を喫し、打線も5安打に抑えられてしまった。


(キア史上初となるシーズン15勝目をあげたヤン・ヒョンジョン。)

(9月7日現在)
         試合  勝   敗  分  勝率 
1.SK     118  76   42  0  .644
2.サムソン   123  75  47  1  .610
3.トゥサン  121  68  50  3  .562
4.ロッテ    122  60  59  3  .492
5.キア     123  54  69   0  .439
6.LG     119  52  64  3  .437
7.ネクセン    122  49  70  3  .402
8.ハンファ   122  44  77  1  .361

  イ・ヨンチャン、飲酒運転と事故で出場停止処分

 トゥサンは6日未明、ソウルで飲酒運転の末追突事故を起こしたあげく、現場から逃走し警察から不起訴立件処分を受けたイ・ヨンチャン(21)について、今後の公式戦残り試合の出場停止、罰金500万ウォン、2011年シーズンの年俸据え置き(2010年は5900万ウォン)、社会奉仕活動200時間の処分を下した。イ・ヨンチャンは2009年26セーブでセーブ王、新人王を受賞し、2010年シーズンもトゥサンの守護神として活躍し、これまで47試合に登板し2勝1敗26セーブを記録するなど、最多セーブをあげていた。トゥサンは2009年12月、キム・ミョンジェがソウルで交通事故を起こし、選手生命にかかわる負傷をおい現在リハビリ中であり、相次ぐ選手の交通事故で大いに悩まされている。
(文責 :ふるりん