DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  WBC開幕前にキューバ、オーストラリアと親善試合

 3月6日、高尺スカイドームソウル特別市九老区)にて1次ラウンドが開幕する2017 WBC(ワールドベースボールクラシック)の韓国代表チームは、2月12日から23日までの日本・沖縄県での海外キャンプを終えて帰国したのち、同じくWBCに出場するキューバ代表、オーストラリア代表と親善試合を行うことが発表された。
 会場は高尺スカイドームで、キューバ代表とは2月25日と26日の2試合、オーストラリア代表とは2月28日の1試合対戦する。両チームとも2017 WBCの1次ラウンドはプールB(日本・東京ドーム、3月7-11日)に出場し、韓国代表が2次ラウンドに進出した場合は対戦する可能性がある。なお、韓国代表は日本での海外キャンプで2月18日に日本プロ野球・読売、22日に日本プロ野球・横浜DeNAと練習試合、高尺スカイドームで大会開幕前の3月2日と4日に尚武か警察と練習試合を行う予定もある。


【2017 WBC 1次ラウンド・プールA】
(会場:高尺スカイドーム
3月6日19時- 韓国−イスラエル
3月7日12時半- イスラエル−台湾
3月7日19時- 韓国−オランダ
3月8日19時- オランダ−イスラエル
3月9日12時半- 韓国−台湾
3月10日18時- プレーオフ(順位決定の必要がある場合のみ開催)

※1次ラウンド2位以内の場合、2次ラウンド・プールE(3月12-16日、日本・東京ドーム)に出場する。2次ラウンドで上位2位以内の場合、現地時間3月20日の準決勝(アメリカ合衆国ドジャースタジアム)に出場する。決勝は現地時間3月22日(ドジャースタジアム)。

  チョ・ヨンフンとFA再契約

 NCは12日、2017年のFA選手となっていたチョ・ヨンフン内野手(34)と契約期間2年、契約金1億ウォン、年俸総額最大3億5000万ウォンの最大4億5000万ウォンで再契約した。
 左打ちの一塁手チョ・ヨンフンは大学卒業後2005年にサムソンへ入団し、2006年に一軍初本塁打を記録するなど頭角を現したものの一軍に定着できず、軍から除隊された2010年以降は内野の控えとして起用された。2012年シーズン途中の6月にトレードでキアへ移籍し、同年11月、新球団での特例による特別指名でNCへ移籍した。2013年に自己最多の120試合に出場したが、2014年以降は一塁に外国人打者エリック・テームズが固定されたこともあり、主に控えや代打での出場となった。2016年シーズンの成績は109試合に出場、打率.335、5本塁打、35打点、3盗塁。プロでの通算10年間の成績は839試合に出場、打率.259、453安打、46本塁打、255打点、35盗塁。2014年から2016年にかけて主砲として活躍してきたテームズメジャーリーグベースボール(MLB)・ミルウォーキーブルワーズへ移籍したことで、経験豊富な左打者はNCにとって貴重な存在となる。

  選手全員と年俸契約更改

 NCは12日までに、外国人選手を除く2017年の再契約対象者63名全員と年俸契約更改を終えた。

 自身初の公式戦全144試合に出場したナ・ソンボム外野手(27)は、前年比5000万ウォン増の年俸3億5000万ウォンとなった。2016年の成績は144試合に出場、打率.309、22本塁打、113打点、7盗塁。セカンドのレギュラーとして活躍したパク・ミヌ内野手(23)は、前年比6000万ウォン増の年俸2億5000万ウォンとなった。2016年の成績は121試合に出場、打率.343、3本塁打、55打点、20盗塁。
 40歳を超えても存在感を示したベテランのイ・ホジュン内野手は、現状維持の年俸7億5000万ウォンとなった。2016年の成績は119試合に出場、打率.298、21本塁打、87打点、3盗塁。走攻守ともに成長を見せて一軍に定着したキム・ソンウク外野手(23)は、前年比4500万ウォン増の年俸1億ウォンとなった。2016年の成績は130試合に出場、打率.265、15本塁打、51打点、5盗塁。控えや守備要員ではあったが一軍に定着したキム・ジュヌァン外野手(25)は、前年比4000万ウォン増の年俸7000万ウォンとなった。2016年の成績は122試合に出場、打率.261、1本塁打、12打点、2盗塁。
 若手の台頭で出場機会が減少したキム・ジョンホ外野手(32)は、前年比2500万ウォン減の年俸1億5000万ウォンとなった。2016年の成績は93試合に出場、打率.295、0本塁打、7打点、13盗塁。負傷でシーズン前半を欠場したモ・チャンミン内野手(31)は、前年比800万ウォン減の年俸1億1700万ウォンとなった。2016年の成績は63試合に出場、打率.331、5本塁打、20打点、3盗塁。
 抑えとして活躍したイム・チャンミン投手(31)は、前年比5100万ウォン増の年俸2億2500万ウォンとなった。2016年の成績は65試合に登板、1勝3敗26セーブ6ホールド、防御率2.57。病気から回復し中継ぎ陣の一角として起用されたウォン・ジョンヒョン投手(29)は、前年比6000万ウォン増の年俸1億4000万ウォンとなった。2016年の成績は54試合に登板、3勝3敗3セーブ17ホールド、防御率3.18。中継ぎから先発に転向したチェ・グムガン投手(27)は、前年比4800万ウォン増の年俸1億4000万ウォンとなった。2016年の成績は52試合に登板、11勝4敗2セーブ4ホールド、防御率5.00。
 高卒2年目の左腕で先発としても起用されたク・チャンモ投手(19)は、前年比3000万ウォン増の年俸5700万ウォンとなった。2016年の成績は39試合に登板、4勝1敗1ホールド、防御率4.19。ポストシーズンプレーオフで先発として起用されたチャン・ヒョンシク投手(21)は、前年比3700万ウォン増の年俸6400万ウォンとなった。2016年の成績は37試合に登板、1勝3敗1ホールド、防御率4.48。
 
(1月12日現在の為替レート:1億ウォンが967万7500円。)

(文責:ふるりん