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2008年01月11日

[][] 大学生が変わる(3): 三つの学力・学習像

今後の日記のスケジュールもあるので,本日は粗製乱造で3つのエントリを出します.そして『大学生が変わる』の書評はおしまいにしたいと思います.

(略)次のような三つの学力・学習像を学生に提示し,その修得状況を考えてもらった.

○第一の学力・学習……記憶と再生,反復練習,機械的習熟という学力・学習に象徴されるような非体系的な知識・技能,要素的な知識・技能,いわゆる基礎的学力

○第二の学力・学習……理解(意味連関の洞察)や「わかること」につながる学力の修得や学習体験.体系的な知識・技能,創造的習熟の学力・学習.これには学習への意欲・関心の発展を含む.

○第三の学力・学習……要素的知識や体系的知識の習得と並行しつつ,また,それを土台にしつつ,「課題化的認識」(上原専禄)や「主体的認識」(川合章,竹内常一)を形成し,自己の進路,生き方,自分の社会的・実践的課題を把握するなど,人格形成(価値観やアイデンティティー形成)に関与し作用する知識・学力や学習.

この三つの学力・学習の類似的概念は,教育学でいう学力論や習熟論研究を参照しつつ筆者の調査研究によって析出した仮説的概念である.

(大学生が変わる, p.182)

その後,学習へのアンケート集計結果があり,『「生きること(力)」と「わかること(力)」とを結合すること,自分を「生きること(力)」のために「わかること(力)」を必要とする学習』(p.186)が重要であるという結論を導いています.

ところで,この三分類を見て,「学力の樹」を連想しました.自分の日記では, 2007年7月17日〜20日 - わさっき.外に求めると,『学力を育てる』(志水宏吉 著) 太陽であると同時に大地である教師: 七つ森通信学力を育てる〜学校・家庭・地域の役割〜というのを見つけました.

教育学の中で,ベースとなる概念があるんでしょうね.

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