わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

3種類の教育と4種類の学習

大学での講義やゼミの個人的な授業経験・指導経験をもとに,日本の教育のあり方を語ろうとしても,どうもうまくいきそうにありません.日本の教育をあり方を語るのに十分な知識・素養がないと言ってしまえばそれまでかもしれませんが,大学入試で合格判定がなされた,全国津々浦々の新入生を前に,何を教える必要があり何は教えるものではないかを把握するのは,スムーズな指導のために自分自身,不可欠なことです.
人数(スケール)の問題が大きそうです.健康の話で有名なのは,「タバコで癌にかかりやすいというけれど,俺は毎日吸っててこのとおりピンピンさ」という人ですが,これは統計というのを理解していないから言えることです.教育でも「自分の若いころは」から始まって,スケール*1を無視した個人的経験・印象のみに基づく教育提言をよく見かけます.
しかし,スケールを大中小くらいで分けてみても,しっくりきません.
もう一つ,「教育」と「学習」*2という分け方を加え,スケールと組み合わせて分類してみると…それが教育界で支持されるとは思えないのは,教育学者の著した新書を何冊か読んで承知はしていますが…よさそうに見えます.

  • 教育のスケール
    • おおむね1,000人以上,複数の教育機関(国・世界のレベルを含む)
    • 数百人程度,一つの教育機関まで
    • 2人から100人程度まで,一つの教室
  • 学習のスケール
    • おおむね1,000人以上,複数の教育機関(国・世界のレベルを含む)
    • 数百人程度,一つの教育機関まで
    • 2人から100人程度まで,一つの教室
    • 1人

教育で「1人」がないのは,学ぶ人と教える人の少なくとも2人がいるからです.また,一番大きなスケールの学習というのも考えにくい*3ので,削除するほうがいいかもしれません.
それぞれの例と,これら7つの要素の関わりあい(有向グラフによる表現)は,これから作っていくことにします.

*1:時代背景も.

*2:学習は「学ぶ人」,教育は「教える人・教え方を決める人」に焦点を合わせます.

*3:社会的な事件で「〜を学んだ」という言い方をすることはありますが,それが教育・学習の結果だとすることには,抵抗があります.