「講談社現代新書」目録リスト一覧 1951-2000 (2008-2009年)
- 2000. 福岡伸一,『世界は分けてもわからない』,2009年
- 60万部のベストセラー『生物と無生物のあいだ』続編が登場! 生命は、ミクロな「部品」の集合体なのか? 私たちが無意識に陥る思考の罠に切り込み、新たな科学の見方を示す。 美しい文章で、いま読書界がもっとも注目する福岡ハカセ、待望の新刊。
- 1998. 荻上チキ,『社会的な身体: 振る舞い・運動・お笑い・ゲーム』,2009年
- 激変するメディアは私たちの「身体」をどう作り替えてきたのか。ケータイを巡る「不安」、マスコミとネット論壇の「共存関係」、一発芸人の「意義」、ポスト社会運動と「身体化の快楽」…気鋭の批評家が、私たちを取り巻く2000年代のメディア環境に鋭く迫る画期的評論。
- 1997. 大久保幸夫,『日本の雇用: ほんとうは何が問題なのか』,2009年
- 1996. 仲正昌樹,『今こそアーレントを読み直す』,2009年
- 20世紀を代表する政治哲学者が、なぜいま再評価されるのか。 人間の本性や社会の公共性を探った彼女の難解な思考の軌跡を辿り直し、私たちがいま生きる社会を見つめ直す試み。
- 1995. 今尾恵介,『線路を楽しむ鉄道学』,2009年
- 『日本鉄道旅行地図帳』を監修した人気の地図エッセイストが、「線路」を キーワードに鉄道旅の魅力を語り、その背景にある近代鉄道史を明かす。
- 1994. 武澤秀一,『マンダラの謎を解く: 三次元からのアプローチ』,2009年
- 1993. 増田ユリヤ,『新しい「教育格差」』,2009年
- 学力低下、進路不安、学校不信、教員不平等など子どもの心が壊れていく…公立校格差・学校間格差・生徒間格差・いじめのモラル格差・男女間格差など徹底検証!お金をかけないと学力は伸びないか?子どもと教師の不平等を問い直す。「学び」の現場からの渾身レポート。
- 1992. 平川克美,『経済成長という病: 退化に生きる、我ら』,2009年
- 金融危機は何を意味するのか?経済は成長し続けなければならないのか?なぜ専門家ほど事態を見誤ったのか?何が商の倫理を蒸発させたのか?ビジネスの現場と思想を往還しながら私たちの思考に取り憑いた病と真摯に向き合う。
- 1991. 加藤耕一,『「幽霊屋敷」の文化史』,2009年
- 世界一有名な「幽霊屋敷」=ホーンテッド・マンションは、いかにして生まれたのか? ヨーロッパからアメリカを経て東京に至る、怪しさとトリックの秘密に光をあてる知的ツアーにご案内。
- 1990. 金聖響/玉木正之,『ロマン派の交響曲: 『未完成』から『悲愴』まで』,2009年
- 1989. 天児慧,『日本再生の戦略』,2009年
- 政策・産業・福祉など日本に全く元気がない。アジア研究の第一人者が日本の底力を取り戻すため「自然・高知識の結合」等を大目標に据え、列島を大胆に見 直す新しい国家構想を提案する。
- 1988. 竹村牧男,『入門 哲学としての仏教』,2009年
- 仏教とはこんなにモダンな思想だったのか! 実体を否定する縁起と無我。意識下の世界を究明する唯識思想──。 現代哲学を先取りした思想の本質を、第一人者が解き明かす入門書。
- 1986. 佐谷眞木人,『日清戦争: 「国民」の誕生』,2009年
- 1985. 孫崎亨,『日米同盟の正体: 迷走する安全保障』,2009年
- 1984. 内藤朝雄,『いじめの構造: なぜ人が怪物になるのか』,2009年
- 逃げ出すことのできない恐怖と絶望と悪意の世界=いじめはなぜ蔓延するのか? 画期的理論をうちたて注目される〈いじめ研究〉の第一人者が、学校でのいじめ問題の本質を平易に語る。
- 1983. 雨宮処凛,『排除の空気に唾を吐け』,2009年
- 急速に進む「派遣切り」、餓死、無差別殺人など、事件・犯罪の背後に潜む「社会の病」は深刻化している。 しかし、社会的弱者の連帯の絆は強まりつつある。日本中の悩める人よ、孤立するな!
- 1982. 一ノ瀬俊也,『皇軍兵士の日常生活』,2009年
- アジア・太平洋戦争は本当に日本社会を公平化したのか? 昇進につきまとう学歴の壁。応召手当をめぐる格差。将校と兵士の食糧の違い──。 戦争に翻弄された兵士とその家族の群像。
- 1981. 中井浩一,『正しく読み、深く考える日本語論理トレーニング』,2009年
- すべての思考の原点、「論理力」は簡単な訓練で鍛えることが可能。 基礎から長文読解まで、国語専門塾代表の著者による、シンプルで実用的な「論理運用能力」アップのメソッド。
- 1980. 瀧口雅仁,『平成落語論: 12人の笑える男』,2009年
- 落語はとにかく聴けばいい。それは事実だ。しかし、知っておいた方がいいことだって沢山ある。 今後注目すべき噺家はいったい誰なのか? 平成落語の現状を論じ、その本質を掴みだす!
- 1979. 畑村洋太郎,『回復力: 失敗からの復活』,2009年
- 人は誰でも失敗する。失敗すれば誰でも落ち込む。 本当に大切なのはそこからだ。自分の回復力を信じ、待つことができれば、必ず壁は乗り越えられる。 そのためのコツを失敗学の第一人者が示す。
- 1978. 郷原信郎,『思考停止社会: 「遵守」に蝕まれる日本』,2009年
- 1977. 山本雅人,『天皇陛下の全仕事』,2009年
- 1976. 林信吾,『イギリス型〈豊かさ〉の真実』,2009年
- 1974. 岡崎寛徳,『遠山金四郎』,2008年
- 1973. 畑中美樹,『オイルマネー』,2008年
- 1972. 鎌田浩毅,『ブリッジマンの技術』,2008年
- 相手とコミュニケーションをうまく取りたいのなら、相手の関心に関心を持とう。いまでは大学教授らしからぬファッションと軽妙な語り口で、テレビでも活躍、オモロい先生として知られている著者も、以前は火山のことにしか興味を持たないオタク学者だった。著者の実体験をもとに、コミュニケーションの伝達力・読解力アップの方法を具体的に示す。
- 1971. 東郷和彦,『歴史と外交: 靖国・アジア・東京裁判』,2008年
- 政治が歴史に変じ、歴史は政治に転ずる。 そのダイナミズムをいかに掴み、国益を守るか。日本外交の第一線に立ってきた元外交官が 「昭和」の過ちを昇華せんとする体験的思索の書。
- 1970. 中山康樹,『ビートルズの謎』,2008年
- 誰がブライアン・エプスタインにビートルズを教えたか。映画『レット・イット・ビー』に「やらせ」はあったか。発禁ジャケットはなぜ生まれたか。なぜ、どのように解散したのか。伝説解明へのマジカル・ミステリー・ツアー。本書では、筆者がかねてから疑問に思っていたこと、伝説や定説とされる数々のエピソードにおける明らかな“ほころび”や矛盾、不思議、新たな謎、素朴な疑問等々に対して、可能なかぎり物的証拠を挙げ、検証を試みた。
- 1969. 山口二郎,『若者のための政治マニュアル』,2008年
- 民主主義を使いこなすための10のルールをわかりやすく解説。社会の惨状に悩むあらゆる人々に贈る、歴史の転換点を乗り切るための必読書。生きづらい社会は「政治に対する意思」で変える!
- 1968. 中村逸郎,『ロシアはどこに行くのか: タンデム型デモクラシーの限界』,2008年
- 1967. 読売新聞医療情報部,『数字でみるニッポンの医療』,2008年
- 医療の値段は言うに及ばず、「質」も数字で表すことができれば、医療はもっとわかりやすく、身近なものになる。そんな発想から、本書は生まれた。例えば、心臓のバイパス手術の場合、手術件数の少ない病院は、手術を多く実施している病院に比べて、患者の死亡率が2倍も高い。こうしたデータが手に入れば、病院や医師を選ぶ時にも役立つ。
- 1966. 小林英夫,『〈満洲〉の歴史』,2008年
- 1965. 玉野和志,『創価学会の研究』,2008年
- 1964. 柿崎明二,『「次の首相」はこうして決まる』,2008年
- 1963. たくきよしみつ,『デジカメに1000万画素はいらない』,2008年
- 無意味な高画素化、レンズのブランドの謎、シーンモードの問題点……。業界の「常識」は無視しよう。デジカメならではのよさとおもしろさを最大限に引き出すためのヒントを満載。
- 1962. 香山リカ,『親子という病』,2008年
- 「家族よ、ありがとう」「ビバ! 親子」というメッセージが増加する日本社会。 誰もが切実に悩み、求める「幸福な親子関係」はあるのか。 親子の病理の根源を探り、処方箋を提言する。
- 1961. 押村高,『国際正義の論理』,2008年
- 正義とは唯一のものか、それとも複数存在するのか!? 「国家の主権」と「人間の安全保障」が拮抗する時代にあって、古くて新しい問いに正面から挑み、 真の文明間対話を模索する一冊。
- 1959. 黒田龍之助,『世界の言語入門』,2008年
- 語学は、まず雰囲気を楽しむことからはじめよう。英語、仏語などメジャー言語から、ベルベル語、ゾンカ語など知る人ぞ知る言語まで。90言語の魅力をひとりで語った楽しいエッセイ。
- 1958. 橘木俊詔,『早稲田と慶応: 名門私大の栄光と影』,2008年
- 1957. 東浩紀/大塚英志,『リアルのゆくえ: おたく/オタクはどう生きるか』,2008年
- 1956. 近藤健,『反米主義』,2008年
- 1955. 梅澤正,『職業とは何か』,2008年
- 「自己診断より、社会を知ろう」「職業が人を選ぶ」「やりたい仕事よりやりがい」「職探しは一生続く」……。 就職常識を変え、成功するための「職業観」と「職業能力」を提示する。
- 1954. 中島岳志/西部邁,『パール判決を問い直す: 「日本無罪論」の真相』,2008年
- 東京裁判の多数派判決を真正面から論駁したインド代表パール判事。 彼は本当に「日本無罪」を主張したのか? 右も左も注目する論点を対論で検証、 自称保守派の訪哲学の乱れを正す。
- 1951. 渡辺浩平,『変わる中国 変わるメディア』,2008年
- 中国社会に起きている静かな革命の真相。プチブル向け新聞、衛星テレビ、ITメディア。13億人は何を見て、どう感じているのか。新聞・雑誌・テレビ・広告・ウェブ―新しい世代によるムーブメントと、いまも続く党のメディア規制の実態を描く。