押井守監督『Avalon』

アヴァロン [Blu-ray]

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世にも最低なものを見せられてしまった。今まで観た中で最悪。この監督、何がそんなに評価されてるの? 映像はダサく、スピード感はまるでなし。最初の10分で、ああ、これは下手な映画だなあ、あと100分の我慢だなと、ある程度の諦念で臨んだにもかかわらず、なんと冒頭シーンが最もいい出来だったという、どんでん返しに次ぐどんでん返しに唖然。というか、途中意識が何回か飛んだ。そもそもネタが、110分もつようなものではない。60分くらいの短編にしとけば、超駄作から超くらいはとれたかもしれないのに。
ところで、ちょっと前に、シネマトゥデイで、「押井守監督、『アバター』の完成度に衝撃!「10年かけても追いつけない」と完敗宣言でみんなで乾杯!?」という記事を読んだが、『アバター』の完成度じゃなくて、勝負してたつもりなのかよ!と衝撃・・・というかトホホ。 (『Avatar』についてはこちら。)
その押井の勝負ネタであるところの最新作が『Avalon』の続編の『アサルトガールズ』というやつなのだが、Youtubeで予告編を観て、また絶句。

これで本気で勝負しようとしてたのだとすれば、これはちょっと処置なしでは?

押井守監督、『アバター』の完成度に衝撃!「10年かけても追いつけない」と完敗宣言でみんなで乾杯!?
そんな監督は、先日、映画『アバター』を観てきたばかりだと切り出すと、「あれは事件だよ。全員に観て欲しい映画だね。こちらがやりたかったことを全部やられちゃった。ハリウッドの物量だけの映画なら悔しくないけど、(監督の)キャメロンは頭がいいよね。あれには10年かけても追いつけない。映画『ターミネーター2』『タイタニック』でやってきたことを踏まえて、カメラまで開発して、今まで積み上げたものが効いているんだよね」と映画『アバター』の魅力を力説。「CGスタッフと一緒に行ったんだけど、すいませんと言うしかない。あれにはすがすがしいくらいに完敗だった。だから後でみんなで乾杯したよ」とダジャレを交えながらの、まさかの敗北宣言だった。