【ホエイプロテイン】筋肉ダメージとパフォーマンス改善効果

BCAAの効果について考えてきましたが。

以前からあるアミノ酸プロテインか。

よくある意見では、プロテインだとそのまま吸収されないとか、アミノ酸は単なる成分だから蛋白と同じように作用するかはわからないとか。

そういった中で、ホエイプロテインがマラソンのダメージに有効かどうかについてまとめた論文についてまとめてみました。


Whey Protein Improves Marathon-Induced Injury and Exercise Performance in Elite Track Runners.
Huang WC, et al. Int J Med Sci. 2017.


ホエイプロテインは、アスリートだけでなく、フィットネスの場面でも多く使われています。
ホエイプロテインの効果としては、筋肉を大きくする働きとパフォーマンスの改善と言われています。

有酸素運動ホエイプロテインがどこまで効果的かという事は実はそれほど詳しくは調べられていないのです。

そういったわけで、今回の試験が行われました。

今回の試験では、12人のプロアスリートを対象としています。
対象者は男性のトラックランナーでランダムにホエイプロテイン群とマルトデキストリン群に分類して行いました。

サプリメントの摂取期間は5週間としています。


評価について、期間の開始日、マラソンの翌日、マラソンの1週間後に設定しています。


◯ 結果
その結果ですが、ホエイプロテイン摂取群では、AST、ALTの上昇が抑えられていた。
また、乳酸デヒドロゲナーゼの値、クレアチにンキナーゼ (CK) についても上昇が抑えられていた。
上の結果は、マラソンレースの翌日、そして、レース1週後にも見られた。


12分のウォーキング、ランニングによるパフォーマンス評価では、持久力の向上が確認できた。
このことは、筋量の増大とダメージの軽減によるものと考えられる。


今回の検討から、ホエイプロテインが、有酸素運動に有効である可能性が示されました。

今回の検討は、エリートランナーでの結果ですが、アマチュアランナー、市民ランナーでもホエイプロテインが、有効な可能性があります。

プロテインって筋肉ムキムキになりたい人が飲むものだと思っていましたが。
ダメージに対する効果もあるのですね。


炭水化物によるカーボローディングも大事だと思いますが。
実は、タンパク質、プロテインの摂取も持久力を上げるのに重要だということで。