(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

4泊5日台風と巡る沖縄ツアーズ - その3

旅行3日目。中日。台風はじわじわ接近。今日あたり影響を受けそうだけど……よくわからん。とりあえず、一応海に向かってみる。

古宇利島

台風は西から来ている。ということは西から風が吹くし、西からの波が強いのです。そういうときは東向きの海岸の方が波が弱いし、泳げる余地は多い。これ、島とか半島とかで遊ぶときの鉄則。風の向きと逆向きの海岸線で遊ぶといいのですよ。または外湾より内湾の方が確実というのも言わずもがな。こういう諸条件を考慮して、再び古宇利島に来た。

どんよりどよどよ。


どんよりどよどよ。いつ雨が降ってもおかしくねえ。
波は大丈夫だが、泳ぐ気分にならんので、オレは車の中で寝ることにする。実は沖縄に来てというもの、常に眠い。あくび連発。南国に来ると眠くなるんだよなあ。前日しっかり寝たとしても眠い。あったかいと眠くなるのですよ。本当は海辺で寝るのがいいんだけどねえ。

あ、雨が降ってきた。


ドバヤー。なんか凄いことになってきたぞ。
泳ぎに行ってた3人も帰ってきた。ま、雨は降っても波は問題なく、一応泳げる状態らしいが、さすがに海が濁って濁ってどうしようもないらしい。透き通った海、魚とかと一緒に泳げる海を知ってるだけに、濁った海で泳いでも仕方ないわな。撤退。

今帰仁城

雨はこのあと小康状態。降ったり降らなかったり。この小康状態を利用して、見れるものを見ておこうと今帰仁城を見に行くことにした。

駐車場からちょっと歩いただけでこの風景。雄大すぎる石垣。







城好きとしてはたまらんね。

周辺では発掘作業継続中。ネコの手も借りたいどころか、既に借りている看板。

併設の資料館に歴代の北山監守(沖縄北部を統治してた人)一覧があるのだが。



絵がゆるふわでグレイト。友だちのイタズラ似顔絵レベルでいい。これがうちなー文化か(勘違い)。

ちえ食堂(本部・みそ汁)

初日の観月会のメンバーに、本部町で働いていた警察の方がいた。「本部町でオススメのお店を教えて下さい」ということで聞いたのがここ、ちえ食堂。ガイドブックには乗ってない、とっておきの店。

警察の方からの情報が「ちえ食堂」「みそ汁がうまい」「本部の伊豆見あたり」という情報だけだったので、宿のフロントの方に細かい場所を聞く。そして書いてもらったのがこの地図。

なんという宝の地図。「たけしの挑戦状」か。
とはいえ、これで着いてしまうのも凄い。通称「そば街道」と呼ばれる県道84号線からちょっと入ったところ。県道沿いに一応看板は出てる。それが目印。

メニューはこの4つのみ。男らしさ全開の潔さ。客はほぼ地元率100%。観光客の姿なし。レンタカーの「わ」ナンバーもなし。

名物のみそ汁。沖縄でみそ汁と言うと、立派なおかずなのだ。具沢山で量もたっぷり。みそ汁定食が成立するのだ。
具は青菜・豆腐・豚の三枚肉(バラ)に卵。いいダシが出てうまいなあ。確かにみそ汁だが、一般にイメージするみそ汁とは違う。みそっぽくはない。また具沢山という意味で豚汁を想像するが、豚汁とはこれまた違う。豚汁ほどコッテリしてない。こっちはアッサリ。でもしっかり味はついている。おかずになっている。うまい。独特のみそ汁。

メニューに「定食」と書いてないが、沖縄ではもれなく定食になるので心配なし。きちんとご飯はついてくる。連れの女性からご飯をもらい、「まんが日本昔ばなし」状態。おらぁ、あんころもちがくいてー。
あんだんすー(油みそ)もつくぞ。

ゆしどうふをひとつ頼み、4人でシェア。沖縄は豆腐もうまいのよ。大豆のうまさが体内に染み渡る。ダシもうまい。「沖縄の汁物にハズレなし」はオレの信条だが、本当にハズレがない。見事にどいつもこいつもうまい。大したもんだなあ。
ガイドブックに載っているお店もいいけど、こういう地元テイスト満載のお店もいいよ。みそ汁は是非食っとけ。

景色のいいとこ - その1

八重岳の方に突っ込んだら景色が良かった。

景色のいいとこ - その2

やんばるを巡るべく海沿いとかを走ってたら、やっぱり景色が良かった。

ダム好きにはたまらん。


やんばるドライブもいいねえ。

辺戸岬

やんばるを北上。沖縄最北端の岬、辺戸岬に。


そこらじゅう「火曜サスペンス劇場」の香り。あるいはミスチルのPV。崖の上で歌いたい。



ええところやねえ。

ゆいゆい国頭

道の駅に寄った。

やんばるくいなのゆるキャラがお出迎え。何故バーベルを持とうとしているのかは不明。

バックショット。ちょっとマヌケ。でもかわいいぞ。

ゆきの(名護・居酒屋)

名護に戻り夕食。ゆきのという店に。


一応居酒屋らしいんだけど、Googleマップ上では「トンカツの店」になってたり、店の上には「お食事の店」と書いてあったり、とにかく怪しすぎる。看板にも「とんかつ・寿司・海産物」。とんかつと寿司という「全然関係ねえし」という組み合わせに萌えざるをえない。なにかあるぞ、これはなにかある。
でも料理は普通にうまかった。

海ぶどう。ぷちぷち。

島らっきょう。普通のらっきょうは好きじゃないんだけど、島らっきょうは好きなのだ。ノビルのような独特の辛味がいいよね。

島らっきょうを天ぷらで。辛味がマイルドになって、これはこれでうまい。

そーめんチャンプルー。アッサリ味でうまい。

そーめんチャンプルーの辛口。コーレーグースの風味。ピリ辛でこれまたいい感じ。

ふーチャンプルー。卵が染みたくるま麩の炒め物。卵がマイルドに包み込んでふんわり。くるま麩もこうすると立派なおかず。

ソーキの味噌煮。味噌とあったが、食べてみると中華風。意外な味付け。こういうのもアリだなあ。

グルクンの唐揚げ。沖縄と言えばこれ。みんなが自重するので、オレが頭をもらう。バリバリと野蛮に食うのがうまいのだよ。

中身汁定食。これで650円。バカ安。

中身汁。わかりやすく言えばモツ汁。ダシはスキッと透明。アッサリダシ。沖縄ではこの味付けで嫁の料理の腕前が問われるらしいよ。ここんちの中身汁はもちろんうまかった。体内に染み渡るんだよねえ。ほのぼの和む味。沖縄フードは体質に合ってしょうがない。こういうダシ深い料理が好きなもんで。薄味好きだしねえ。もっとも、沖縄の若い人は好まないらしいんだけど。ヨソモノの方が伝統的な味付けが合うのかもね。
いい景色をみて、いいものを食べて、満足して寝る。台風が近づきながらもなんとか遊べるもんだ。