(旧姓)タケルンバ卿日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2008-10-27

実は短気な日本人

日本人の間では「日本人は気は長く、中国人は気が短い」という認識があるようで、こういう認識ベースにした話も多いような気がする。しかし自分が中国台湾香港マカオに行って受けた印象、あるいは中国香港からの留学生や、ビジネスマンと話した感じはまったく逆。どちらかと言えば日本人の方が短気で、中国人の方が気は長い。

特に両者の違いが浮き彫りになるのは、「何故、怒るのか?」という部分。端的に言って、日本人は切れる。ぶっちぎれる。本人の怒りの導火線に火がつくと止まらない。でも、何故怒っているかという部分に関し、よくわからないことが多い。「何で?」と。もちろん切れた本人もわかってないことがある。とにかく切れている。そこに意図がない。制御できない怒りの発露と言えば聞こえがいいけども、要するに暴走。

一方、中国人が怒っている場合、その目的は結構わかりやすい。これまた端的に言うと、「怒ることでメリットがある」場合が多い。「何故、怒るのか?」に答えがある場合が圧倒的に多い。ベースには計算がある。損得勘定がある。怒ったことでトクをするから怒っている。

そのため、中国人はムダに怒らない。怒ってもしょうがないものには怒らない。怒っても怒らなくても一緒ならば、彼らはあんまり怒らない。「怒り」という感情を、メリットを享受するための方法、道具として使っているので、実は感情を制御できている。ぶっちぎれているように見えるのは、その方が効果的だからで、実は切れてない。怒りはあくまで手段に過ぎない。経済的利益が欲しい、見返りが欲しい。あるいは怒ってみせることでメンツを守りたい。周囲に対するポーズであることも多い。怒らないとナメられる。だから怒っとけ。そういうケースは多々ある。

逆に日本人は、メリットがなくても怒る。怒りたいから怒る。怒ってどうしたいわけじゃない。怒りたいのだ。怒ることが目的なのだ。怒って目的を達成したいわけじゃない。この点で怒りは手段ではないのだ。ここが大きく違う。利益なんて関係ないし、見返りも求めていると限らない。体面やメンツの問題でもない。何で怒っているのかよくわからない。

そのため、中国人から見て日本人は、とても怒りっぽく見える。短気に見える。怒って話し合いにならないと言う。

中国人はよく「日本人は短気だ」と言う。曰く「中国人は狙いがあるときしか怒らないが、日本人は狙いがなくても衝動的に切れる。中国人の怒りは解決するが、日本人の怒りは解決しないので困る」と。

Twitter / Lord TAKERUNBA: 中国人はよく「日本人は短気だ」と言う。

こういう印象になる。感情を制御できないのは日本人ではないか? 中国人は感情を制御できるんだぞ。だったら日本人の方が短気じゃないの?

また、日頃は温和に見えることも「日本人は短気だ」という印象を強くしとるようで。切れたときのギャップが凄いと。理性的な人じゃないよねと。日本人怖いと。長期的なビジネスの話をできないよねと。急に切れられても困るよねと。そういう印象を持つ人も少なくありません。日本人サイドの視点とはまったく逆の話ですけどね。でも、見方が違うと斯様に違うのでございますよ。

同じ短気さでも、日本中国では視点は全然違うんだよというお話でありました。