(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

超訳「どうして僕がTwitterを愛しているのか」

ござ先輩が翻訳してくれたわけですが。

オレみたいなド素人が読むと、まだわかりづらい。そこで、さらに噛み砕いてみる。翻訳の訳。タケルンバ的な文章に書き換えてみる。
あくまでオレの文だし、わかりやすさ重視でまとめたので、細かなニュアンスは原文とは違うかもしれん。かなり大胆に削ったし、言葉を付け足している箇所も結構ある。かなりの超訳。だけど、ま、大まかなところがわかればいいんじゃねーのということで。
ちなみに、原文を書いたティム・オライリーってのはこういう人。

要するにIT業界のスゲエ人ね。……簡単すぎるだろ。ま、でもこういうところからおさえないとね。

Twitterが好きなわけ

ボクの考えに興味があるなら、Twitterを見るのが一番いいね。ボクは弊社で流している情報や、メールやブログを読んで興味を持ったこと、あるいはボクが見ているTwitterユーザーの情報を伝えている。ボクにブログを書く時間がないからそうしているんだけど、社内外の人たちにメールやツールなんかも駆使して、なるべく広めようとしている。ボクの仕事の多くは、いつも言っているように、「未来の再分配」に興味がある人々をフォローし、ボクが学んだことを伝えること。Twitterはこうした目的をかなえるのに最高のツールなんだ。
多くの人たち同様、ボクも結構早くからTwitterを使ってみたんだけど、最初はうまくいかなかった。初期のTwitterで行われていたやりとりは、ほとんど個人的なもので、ボクはそれをするほどヒマじゃなかった。ボクがあらためてTwitterを使い出したのは、ほとんど更新しなかったというのに、ボクの発言を待っていてくれた約5,000人の存在に気付いたから(今では16,000人になろうとしている)。彼らは、ボクが何かを言うのを待ってくれている。この人たちに、ボクは感謝すべきと考えた。
そして再び使い出してすぐに、ボクはTwitter

  • 最新のニュースを理解するのに理想的で、
  • テクノロジーの未来を形成していくであろう人たちの考えや居場所を追跡したり、
  • ボク自身の考えや、興味関心の動向を共有する

重要なビジネスツールとして成長していることに気がついた。
他のインターネット上のサービスにも広まって欲しい設計上の特性についての提案とともに、ボクが感じたTwitterの魅力的なポイントについて、概略を書いてみたいと思う。

1.Twitterはシンプル

Twitterはたったひとつの小さなことしかやらないけど、それがうまく行っている。小飼弾のような人々が「弾言する。Friendfeed*1を使うべき!」と言えば、あなたが「ん? 乗り換えようかな?」と考えるかもしれない。Friendfeedを使って、あちこちからコメントやデータを得るようになるかもしれない。
しかしこういった強力な前提があったとしても、FriendfeedTwitterの成長を弱めることはないはず。そもそも、ボクにはFriendfeedのコメント群をかき分けていく時間はない。その点、Twitterはシンプルで、幅の広い議論にならない。短期的な成果が出やすい。より少ないことで、より多くのことを得られるのではないか。

2.Twitterはその人がやりたいように機能してくれる

興味がある人がいれば、こっちはその人の許可を得ることなく、フォローできる。「友だちになってくれませんか?」と聞く必要もない。
Twitterのいいところは、誰もが自分をフォローすることができ、同時にボクは誰でもフォローすることができること。そしてフォローした相手と、何度もコンタクトを取り合うことで、徐々に友だちになっていく。
リプライ機能を使った返答は、その発言の相手先をフォローしないとタイムラインに表示されないため、一種の自然発生的な社会的集団が構築され、フォローする・される関係が広がる中で可視化される範囲も広がる。社会的集団が拡張的になっていく。こうしたことはゆっくり時間をかけて自然に発生している。しかも、その一方で、本当にプライベートなDirect Message機能もある。
誰が最初に「自分をとりまく周囲の親密さ」という言葉を使ったのかはわからないけど、これはTwitterに起こり始めていることを、とてもよく説明できている言葉。ボクはみんなが何を考えたり詠んでいるかはわからないけども、Twitterでの関係が深まっていくことで、みんなが何をやっているかは十分にわかる。あたかも現実での友人関係みたいに。
Twitterでボクをフォローしている人たちは、ボクがジャムやパイを作ったり、ガーデニングをしたり、バイクに乗ったり、馬にエサをやったりといった、ブログではあまり書かないことを目にすることができる。ボクの周囲の人と友だちになっていけば、もっと多くのことを知ることができる。
その一方で、ごくごくプライベートで、限られた関係であるボクの家族の中でもTwitterは機能している。私たち家族は多くのことを得ている。私の妻や娘の1日の出来事を、Twitterから知ることができる。特別な時間を持つことができる。本当に愛らしいことだ。

3.Twitterは他のサービスと連携できる

Twitterの場合、Twitterとしてのオフィシャルの機能ではなく、それを外部のサービスに任せて、できることを拡大していっている。何十もの強力なプログラムや、何百もの便利サイトや便利ツールがある。TwitterFriendFeedFacebookのような、競合のサービスにさえも、Twitterと連携できるようにしている。ただその結果、そうした競合のサービスが強くなる代わりに、Twitterも強くなっているようだ。
田中さんはFacabookで知り合った友人の場合、更新の60%以上がTwitterから来たものであると最近気づいた。鈴木さんは最近、以下のように言及している。「僕は自分のFaceBookのデータをTwitterで更新し、その返信をFacebookで得ている。それをTwitterに一本化したいものだ」
Facebookにとって、Twitterとの連携機能は、利便性が上がるので強みに見えるかもしれないが、最終的には、Facebookはいつの日かTwitterに支配されたことに気がつくのではないかと思っている。「庇を貸して母屋を取られる」のではないか?

4.Twitterはウェブを超越する

今日の主要なインターネットサービスすべてがそうであるように、Twitterは携帯電話からも使える。また、PCからの場合、私は専用のクライアントソフトを使っている。Twitterはいちいちブラウザを起動しなくても、携帯電話やクライアントソフトがあれば使える。

5.Twitterはユーザー自身で機能拡張できる

頭に「@」をつけて、ユーザー間で言及しあうリプライ記法に代表されるように、Twitterにはユーザー発祥のイノベーションがある。金融商品について言及するための、特別な記号としての「$」であるとか。特にプログラム的なものを必要としなくても、表現方法がユーザーたちの中で、より簡単な表現方法として見つけられていく。作られていく。

6.Twitterは急速に進化する

Twitterで起っている最も魅力的な進化は、ソフトウェアの進化ではなく、ユーザーの行動の進化。そしてそこで共有されている、データの種類の進化ではないか。恐らくTwitterの機能があまりに最小限なので、新しいユーザーの行動は、本当に急速にTwitterの各地で広まっているように見える。ミバエが遺伝に関する調査に使われている理由にちょっと似ている。短い寿命は突然変異のための時間を圧縮して確立するってこと。あらゆる進化が急速に進んでいる。
Twitter自身ではなく、ボクが使っているTwitterのクライアントソフト「Twhirl」で拾い上げた発言、またはそれを「まとめサイト」に再編集する過程で、こういったことがわかってきた。「Twhirl」には、いくつかの発言をまとめ、再編集をするのに向いた機能があって、バラバラの発言を整理するのはごくごく自然な行動に思える。
思ったよりも多くの人に、ボクのまとめサイトは見てもらっており、ボクはまとめサイト界ではヘビーユーザーのひとりになった。まとめサイトは、Twitterユーザーの良い発言を、みんなに伝える非常に良い方法だと思う。「Twhirl」を使っていない人であっても、その機能を使った結果が見れるというのは、とても魅力的なことじゃないかな。
いろいろな意味で、Twitterは簡潔で、協調できるツールという古きUnix世界を体現している。矛盾するようだけど、Twitterの本質は、Twitterの中にはない。Twitter本体ではできないところに、その本質がある。核となるサービスは、特有のインターフェイスに縛られないやり方を取るということ。狭い世界にとどまらない。
長続きするサービスや技術には、こうした特徴がある。例えば、TelnetFTPTCP/IPベースのアプリケーション。もう殆ど使われていない。しかしTCP/IP自身はユビキタス。わざわざそれを意識しなくても、そうした技術があるのを前提として他の技術がある。また、最近ではGmailなんかのウェブメールが普及して、あまりメールプログラムが使われなくなったけども、メールという機能そのものは使っている。誰も黎明期に開発されたWebサーバとブラウザを使おうとはしない。古い技術は、新しい技術によって置換されている。けれども、その技術の本質部分は現在でも残っているし、なくなっていない。
Twitterは単なる通信の決まりごとじゃない。Twitterはデータベースだ。Twitterが保管するデータは使うPCや、ツール、ソフトによって制御されることを意味している。Twitterに多くの人がかかわればかかわるほど、Twitterのポジションはますます良いものになっていく。
Twitterのようなサービスに、他の競合サービスが連携する際の、本当の教訓がここにある。Facebookは最高のソーシャルグラフをもっているけれども、彼らはFacebookのサイト内で表示させようとしている。ユーザーに見てもらおうとしている。Facebookで生まれたサービスやツールは、Facebookからでしか使うことができない。それがために、彼らは本当のインターネットサービスではなく、最後にはスラム街に行き着く。重要なのはデータであって、インターフェイスじゃないんだ! 他人にあなたのデータを使わせて、それを足場とさせても、データは今も変わらずあなたのもの。このあたりの管理をあまりに厳しくすると、データと争いをすることになるだろう。
もっと言いたいことはあるけど、今日は天気の良い土曜日。海が僕を呼んでいるようだ。それでは。

*1:ソーシャルサービスのひとつ。詳しくは http://journal.mycom.co.jp/news/2008/02/29/008/index.html を参照

【速報】ホンダがF1撤退

ぬおおおおおおっ。ホンダがF1撤退してしまうぞ!

英BBC(電子版)やロイター通信によると、自動車大手のホンダがF1チームを売却する方針を決めた。買い手が見つからなければ来年初めにチームを解散する見通し。日本時間5日午後に発表するという。日本のホンダも、報道を否定していない。

http://www.asahi.com/sports/update/1205/TKY200812050032.html

ちなみにこれがCNNの報道。

記事のタイトルからして「Honda on verge of quitting F1 - reports」だもんな。Google先生に訳してもらうとこうなる。

ホンダF1の終了を目前にして-レポート

Google 翻訳

・゚・(ノД`)・゚・。
そしてこちらはロイター。

"pull out" ですか……。

ホンダはF1から撤退する

Google 翻訳

さようなら、ホンダ。また会う日まで。

本日のYouTube - 稲葉浩志のLOUDNESS

消されないうちに見とけ。B'z 稲葉浩志のお宝動画。若い時のライブ(学園祭?)でLOUDNESSを歌っている。画質・音質ともに良くはないけど、これは必見動画。


B'zファンにとっても、LOUDNESSファンにとってもお宝動画。しかしこの見た目の若さで、今と同じ感じの歌い方を身につけていることに驚嘆する。完成されているボーカルだもんな。スゲエ。
この記事をひぐっつあんに捧ぐ。安らかに。