(旧姓)タケルンバ卿日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2009-04-13

情報バラエティー番組増加がテレビ離れを加速させる

近所の奥様連と世間話をしてたのだが、彼女らは一様にこう嘆いていた。

「昼間に見るテレビ番組がなくなったわよねー」

どういうことか。

情報バラエティーだらけ。しかもワイドショー的な芸能情報がメインのようなものばかり。

「『おもいッきりテレビ』の方がまだ良かったわよねー」

とも言う。

つまり番組間の差別化がなくて、どれも同じだと言うのだ。同じ情報を、違うメンバー、違う局でやっているだけじゃないかと。そんなの見てもおもしろくないでしょ、と言う。

確かに朝から情報番組が多い。「ズームイン朝ズバめざましやじうま」で朝がはじまり、続いて「スッキリとくダネスパモニ」がある。10時台にも似たような感じの番組があり、それを受け継いでお昼の情報番組がある。この流れは14時台まで続く。

「同じ情報を朝6時台から見せられてるでしょ。何回も何回も同じこと言ってたり、同じもの見ると飽きるのよねー」

そりゃそうだ。誰々が恋愛してる、結婚した、離婚したというゴシップ。あるいはスポーツの話。誰が勝って、誰が負けたという話。こういう話を一日に何回も伝えられる。うんざりするのだ。テレビつけっぱなし人間にとっては。

「何回も同じことをやるのがわかっていたら、テレビなんてずっとつけてないわよねー」

こういうことになる。チャンネルを変えても一緒。時間帯が変わっても一緒。伝える人間が変わっても一緒ならば、どれかひとつを見れば十分。他を見る必要が無い。朝と昼、同じものをやっているならば、どっちか片方でいい。

民放見なくなったわよねー。NHKばかり見てるわよ」

こういうことになる人もいる。関東的に言えば、4・6・8・10どのチャンネルも同じ。ならば、時間ごとに別々のことをきちんとやっている1チャンネルを見るわよと。NHKでいいわよと。

また、こういう奥様もいた。

「おかげで時間が増えたわよねー。テレビ見なくなったから」

テレビを見なくなった分、他の時間ができた。テレビを見る以外のことをするようになったというのだ。

例えば外に出かける。プールに行って運動であるとか。あるいはパソコンを使い方を覚える。ニコニコ動画YouTube動画を見るようになったとか。余った時間を他に使うようになった。

彼女たちの話を聞く限り、同じようなテレビ番組情報バラエティーが増えた結果、テレビ番組間の違いがなくなった。それにより、ジャンル全体が飽きられた。テレビ全体が飽きられた。それによる顧客流出が起きている。パイの縮小化が起きている。そんな様子がうかがえた。

  • 内容が多様であるからジャンルとしては強い。
  • 多様であるから、誰かが受け皿足りえる。
  • 誰かが受け皿になるから、別ジャンルへの顧客流出がない。
  • 流出しないから、業界内で争っても、業界としての勢力は衰えない。
  • パイの奪い合いを激しくしても、パイは小さくならない。
  • 激しい競争業界としての強みをつくり、むしろ魅力になっている。
  • 選択肢を増やすことがジャンルの魅力となり、選択肢が減ることが魅力の低下となる。
  • 受け皿の減少が別ジャンルへの顧客流出につながってしまう。
  • 情報バラエティーへの集中が、ジャンルの衰退を招く可能性がある。

番組製作コストの問題なんかが影響しての、テレビ会社としての経営最適化として情報バラエティーへの傾斜があるんだろうけど、それをみんながやると、みんなが落ち込むという例。自分うまーを全員でやると、全員がヘタをこくという囚人のジレンマのようなお話

そういうことを強く感じる会話のひとコマでありました。