(旧姓)タケルンバ卿日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2009-05-11

先読み3問分の発想

先日の質問術の記事、追記のところにこんなことを書いたわけですが。

準備をするという意味で、これは「質問術」というより「準備術」ではあるかも。質問は準備をすることで効果的になる。「Yes」と答えられた後の対応を想定し、そのための道具(データ)を揃えてこそ意味があるのです。

「Yes」を言わせる質問術 - (旧姓)タケルンバ卿日記

結局、どれだけの準備をして、そしてどれだけその準備した図式の中で展開させるかということなのよね。本番では準備以上のことはできないわけでして。ある果実を目指して準備し、その目的を如何に達成するかという話でありましてね。

で、その準備の話でいうとだ、この程度は何とか想定しておいてくれよってものがある。

3問先の質問を想定

ある質問をする。それに返答がある。やりとりをする場合、これで終わりにしてもしょうがない。そこでさらに質問したりする。主張を加えたりする。そういう準備があるといいんですよ。準備段階なんかでも、ただ質問事項を羅列して箇条書きにするんじゃなくて、あるひとつの質問をきっかけにどうつなげていくか、という思考が欲しいんです。あると先々がラクなんです。

具体的には、最低3つ分。3問先まで考えておくといい。これ以上先のことは、当日の展開次第でいくらでも変わるし、さすがに読みきれない。また、1問、2問じゃさすがに読みが浅い。3問って程よい感じなのですよ。「こー聞いたらこう返すだろう。そしたら俺はこう聞いて、さらにこう返してくるだろうから、こう主張して締めよう」みたいな。

で、こう考えることで準備が整うという以上に、自分の考えが整理する効果があったりするのですね。後へのつながりを意識することで、「何のために質問するのか」が明確になる。「あれ? 何のために質問するんだっけ?」ということが少なくなるんですよ。意図が飛んでいかない。

あるいはムダな質問がなくなる。つなげ方を意識すると、後につながらない質問を抽出できるのですね。「あ、これつながらねえや」という質問が出てくる。そういうのが事前に判別しやすいという効果があります。聞いたっきりで、後につながらない質問がわかるのは、「つなぎ」を意識するから。意識するからわかるのです。意識せずに、どれがムダかだなんて意外とわからんものなのですよ。

あと、ここまで質問側の目線で書きましたが、この話は質問側に限った話じゃありません。回答側目線で書くとこういうことになります。

3問先のツッコミを想定

ある回答をする。ある返答をする。それをきっかけにどう突っ込まれるか。これを3問分イメージしておくと、答えに窮しない。答えの行き止まりにならない。

特にこれが有効なのは面接。一方的に質問される場面。

当社を志望した理由は何ですか?

面接でよくある質問。ベタ中のベタ。これに何と回答してもいいわけだけども、その回答についてさらに質問されるのは目に見えているので、その回答についてどう突っ込まれるかを想定し、その答えをイメージする。そしてその回答にさらに突っ込まれる場面まで考えておきましょうと。そういうこと。

例えばこんな感じ。

  • 当社を志望した理由は何ですか?→「社風が自分に合っていると感じました」
  • 合っている社風とは、具体的にはどういうことですか?→「従業員の自主性に任せるというところです」
  • 入社したら自主的にどういうことをしたいですか?→「新規の仕事をどんどん企画していきたいと思っています」

まあ、当然このくらいは突っ込まれるよねえと。現実には「新規の仕事とは具体的に?」とかも当然突っ込まれるはずだろうし。基本的に面接官は、疑問に思ったことは納得できる答えが聞けるまで質問するもの。曖昧な部分があれば、その曖昧な部分について延々と聞かれ続けるわけでねえ。当然、そういう曖昧さについては追質問されるということを前提にした方がいい。

逆に言うと、質問され続けるということは、聞きたくなるような曖昧な部分があるから。答え切れていないから聞かれる。

あとよくあるのは無限ループ状態ね。Excelでいう無限参照状態。さっき聞かれたことを答える。答えるから聞かれる。聞かれるが、さっき以上の答えは思いつかない。なので同じことを答える。同じことを言われたから質問する……の繰り返し。ま、程よいところで「あ、その話はもういいです」になるんだけどね。面接では死亡フラグだぜ。「お前はもういいわ」なのでね。残念でした。

こういうことにならないように、なるべく先の想定をしておくとラクですよ。聞く方も、聞かれる方も。メチャメチャ先まではいらない。せめて3問先、問答3往復分の発想。これを大事にしてくださいね。