(旧姓)タケルンバ卿日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2012-02-06

セブンイレブンでお酒を買うときの年齢確認に意味はあるの?

年末あたりからセブンイレブンお酒を買うと、レジ端末のディスプレイに年齢確認の画面が表示され、タッチする手続きが必要になりましたね。あれ、実にセブンイレブンらしいなあと思いました。

判定を店員依存にしない

今までお酒の販売は、ある意味で店員任せでありまして。店員依存。店員の判定がすべて。

例えば年齢確認される人とされない人がいる。それは成年に見える人と、未成年に見える人がいるからで、老け顔は実際の年齢がいくつであれスルー率が高いし、幼顔は逆に聞かれる率が高い。

その「老け顔・幼顔」の判定をするのは店員。店員にとってどう見えるか。これはあくまで主観なので、店員ごとに差がある。

また、そもそも年齢確認をしない店員もいる。無頓着な人もいる。ここも店員ごとに差がある。ムラがある。

こういう差がある部分、判定を店員任せにしない。もう一律に確認する。お酒を買う人すべてに確認することにしたと。

実質的意味はない

でもね、あれって年齢確認にも何にもならんのですよ。タッチするだけ。誰でもできる。未成年が押してもバレない。「指から未成年からしか出ない何かが出て、それで未成年かどうかを識別できる」みたいなシステムじゃないから

お酒を飲みたい。お酒を買いたい。そういう未成年が「成年ですか?」と聞かれて「未成年です」と答えるわけがないし、「成年です」と答えるに決まっている。ましてそれがタッチパネルタッチするだけなら、「嘘をついている」という後ろめたい気持ちもないだろうし。

相手の目を見てどうとかなら、まだ「バレないかな」みたいな気持ちがあり、罪の意識が多少なりとも出てくるだろうけど、こんなシステムじゃあそれもない。ということは実質的意味はない。未成年へのお酒の販売を防ぐ効果はあまりない。

リスク回避

でも、リスク回避にはなるんだな。未成年への販売防止にはならなくても。

全員に年齢確認をすることで、年齢確認しないケースをなくす。漏れをなくすことで、どんなときでも年齢確認したというアリバイを残す。「年齢は確認した」という店側の注意義務は果たしたよと。そういう証拠を残す。

こういうアリバイに穴は困るのですよ。ある店員は年齢確認していない。こういう事例があると、店舗レベルで疑われる。店舗レベルで穴があれば、そのフランチャイザー経営する他の店舗も怪しいと。あるいはその地区の他店も怪しい。そうなると都道府県レベルで疑われるし、そもそも全国的にどうなのよと。

チェーンストア場合、一部の漏れが全店に波及しやすいし、企業レベルの問題になりやすい。

嘘つきが悪い

逆に言うと、リスクを客側にかぶせるシステムということだな。

年齢確認をして、その上でお酒を売ったと。成年である旨の申告があったから、成年として扱い、お酒を売ったと。

この場合、買った人が未成年だった場合、販売時に成年である旨の虚偽の申告をしたという主張ができる。店は悪くない。騙したほうが悪いんだと。

「売るほうが悪い」への防衛

これまでの国なんかの規制は、「売るほうが悪い」。買うほうはあまり問題にならなくて、売る側が責任を問われる。

何せ相手が未成年お酒を買う側が罪に問える年齢じゃないからお酒を売るほうの大人が責任を問われる。だけども、その結果、社会的な評判に傷ついたり、リアル罰金払えとか、営業停止とかの話が出てくると、売るほうのリスクもバカにならない。

そうなると何らかの手立てを講じて防衛しなくちゃならんわけで、「確認したよ」「聞いたよ」「でも、嘘つかれてた」「悪いのはうちじゃなくて、嘘ついたほうじゃない?」と。

嘘をついた代償は請求できる?

まあでもこの論理お上には通用しない。いやいや、それでも売ったほうが悪いでしょうよと。それが決まりからと。いくら年齢確認をしたといっても、タッチパネルにポンで済むなら年齢確認の意味ないでしょうと。突っ込まれる。お上にはこれまた意味がない。

このシステムが有効かどうかが判明するのは、お上から罰金や営業停止などの処分を防げたかどうかじゃなくて、その先にあるのかな。

処分を受けたと。で、その処分を受けたのは未成年の虚偽申告によるものだと。そこで、保護者損害賠償を請求する。

「キミんとこのお子さんに嘘をつかれたせいで、うちはお酒を売るハメになり、その結果、お上から処分されて損害を受けた。どうしてくれるんだ」

これができるかどうかにかかっていると思うんだな。

何でもかんでも事前確認

しかしながら、こうなってくると「とりあえず何でもあらかじめ確認しとけ」という話であるな。居酒屋における車は既にそうなっているけど。

「事前確認したからって、いいわけじゃないだろ」ってこともあるだろうし、「相手見ろ、相手」でもある。細かに相手を判断していないから未成年飲酒にしろ、飲酒運転にしろ問題があるんじゃないのと。

その一方で、先述したように、売るほうの責任が大きすぎる面もあって。売るほうと買うほうの責任バランス。消費者が強すぎるというか。いやいや、それは買うほうの問題でしょうよと。何でもかんでも売るほうに責任押し付けたら、もう何の商売もできないし、商売をしようとしたら、過度と思える事前確認をやむなしでしょうよと。

まあ、行き着くところはtaspoなんでしょうね。成人識別カード。成年であることを証明できない者には売らない。見た目とかではなく、カード依存すると。

セブンイレブンの今の状態は、そこに移行するまでの過渡期なんでしょうかね。お酒20から未成年飲酒ダメゼッタイ

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