豊田市美術館・新収蔵展

豊田市美術館に令和4年度収蔵品展を訪ねて

私の油彩作品「飛華・ASUKA0602」2006年制作に再開する。

かねてより敬愛する建築家・谷口吉生氏の設計であり、光あふれる豊田市美術館に展示され

ており感慨深い。また親愛なる櫃田伸也氏と、山村國晶氏と同じ新収蔵室に並べられており

驚き喜ばしい。

元永定正 原健 山村國晶

櫃田伸也 箱

 

「BAACK TO 1972・50年前の現代美術へ」

50年前の第8回、東京国際版画ビエンナーレ展に出品した受賞作品が二点揃って展示されており西宮市大谷記念美術館に出かける。50年前の作品の状態が気になるが、遜色もなく安堵する。

吉原治良 2作品   白髪一雄

福岡道雄          三木富雄

榎倉康二 若江漢字 原健2作品   下谷千尋床作品

原健 2作品(収蔵は京都国立近代美術館)

原健  No  Focus72-23,24 Lithograph 1972

原健  No  Focus72-25,26 Lithograph 1972

 

 

絵画の何かPart2


絵画の何かPart2 Minamimachi Potluck NagoyaExhibition Space
2017.1.28〜3.25


CROSS WORK・NO FOCUS 1967 Oil Painting Shaped-canvas cotton

CROSS GRADUATION 1969 Oil-Painting Shaped-canvas(5pieces) cotton

STROKES92-5 1925 Relief woodprint Kozo-paper




バンコク国立博物館2016ーその2


アユタヤ時代(15〜16世紀)青銅 高 150cm
弓状の眉、切れ長の半眼、鷲鼻、微笑の唇などのスコータイ様式の特徴。
髪の生え際にウートン様式のライプラソック(帯状装飾)。
頭部の大きさから相当な大きさが推測される高い鋳造技術。

アユタヤ出土、アンコール・ワット様式
クメールのナーガ(7つの頭をもつ龍神)信仰に結びつく、ナーガ上に座す仏陀で禅定印を結び、
顔の強い表現などは、アンコール・ワット様式の特長をもつ。

12〜113世紀 アユタヤ ワット・ナープラメーン出土 高さ180cm
強い表情などの表現はアンコール・ワット様式で、当時の王族の装身具である髪覆い、冠帯、耳飾りをつける。
金箔の痕跡から華やかな姿が想像できる。

スコータイ様式(14〜15世紀)

プレ・アンコール期のコンポンプリア様式(8〜9世紀)青銅 高141cm
指先まで丁寧さが素晴らしい。青年のような細身の四肢もみずみずしい菩薩。
私には奈良興福寺の阿修羅像を思いださせられ、比較検証してみたい。

Pre-Ayuthaya 14 Century
仏陀像は結跏趺坐で座り、右手で降魔印を結んでいる。蝕土印とも言われる右手を降ろして地面に触れる。
これは、大地を証人として魔王を降ろした場面を現している。
ラーンナー様式は肉髻(頭頂の肉が盛り上がる髻の形)の上に宝珠か蓮の蕾をかたどった頂飾が見られる。
スコータイ様式の特徴は、肉髻の上に、ラッサミー(火焔か形の頂飾)が見られる。
ウートーン様式は、アユタヤ王朝初代王のウートーン王に因んで呼ばれ、独特な特徴として、
髪の生え際にタイ語でライプラソックと呼ばれる細い帯状が見られる。
そしてまた螺髪(らほつ)や、サンガーティ(肩から掛ける法衣)の微妙な形による様式の違いが見られる。

Early aAyuthaya style 15 Century

Sukhothai 15 Century


Ayuthaya style 16 Century

バンコク国立博物館2016ーその3・バンチェーン遺跡

タイ東北部のバーンチェン遺跡にて出土。紀元前300年〜AD200年
1960年前後に偶然発見された遺跡で、後期となる彩文土器。
特に渦巻文様は大胆で伸びやかな幾何学文で注目されているが、
これら土器や青銅の発掘により世界遺産となっている。
直接描かれた彩色文は焼成されておらず、色落ちしやすく実用のためでなく
副葬品と考えられる。







バーンチェン前期(BC2500〜2000)の出土品で
文様は刻線で描かれており黒色刻文土器と呼ばれ、
中期には有刻彩文土器、後期は彩文土器と呼ばれる。

バンコク国立博物館 2016ーその1・ドヴァーラヴァティ

バンコク国立博物館を再訪する。3年前、初めて訪れた時とは、やはり展示室の変更などがあり、
メインの仏像・彫像などは、入り口近くの改装された大空間に、スポット照明され集められている。
かっての適度な広さの部屋に散見され、カーテン越しの自然光での佇まいが懐かしい。


再会を最も楽しみにしていた仏像

ドヴァーラヴァティー様式(7〜10世紀)の如来立像 プリラム県出土 青銅 高さ109cm
左右が繋がった弓形の眉、膨らんだ長いまぶた、小鼻の張った小鼻、
厚く肉感的な唇は両唇翼は上がって微笑み神秘な印象を与える。
この時代、タイの中部を占めていたモン族の理想美とした相貌であり、
土着的要素とアルカイックな顔貌は特徴的で魅了されている。


仏陀立像 アユタヤ ワット・ナープラメーン出土 石灰石 高さ173cm
大きく平たい螺髪(らほつ)、小ぶりで円錐形の肉髻(にっけい)など、そしてその顔貌と、
典型的なドヴァーラヴァルティー様式の仏陀像。



観音菩薩テラコッタ 6〜8世紀 高さ91cm
頭上には、もともと化仏があり、手には水瓶を持つことから観音菩薩像とされる
インドの 後グプタ様式の流れをくむが、微笑みを浮かべた肉厚な口唇など、
ドヴァーラヴァディー期特有のまざなし、そして軽くひねった姿は「トリバンガ」と呼ばれ、インド美術における、
頭・腰・脚の3ヶ所を曲げた人体表現(3屈法)をしており優美である。