ミッションたぶんPossible

2016-06-21

5/27(金)、「TdX講演会#02「チームと漫画づくり」」参加メモ

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 だいぶ前の話ですが、先月5/27(金)に東京工業大学大岡山キャンパスで開催された東京工業大学CBECプログラム主催「TdX講演会#02「チームと漫画づくり」に参加してきました。


 スティーブ・ジョブズスティーブ・ウォズニアックのふたりを中心に、Macintoshを作り上げ販売していく漫画「スティーブス」の原作者(松永肇一氏)と漫画家(うめ:企画・シナリオ・演出担当:小沢高広氏、作画・演出担当:妹尾朝子氏)のお三方を講師に、どうやって「スティーブス」を作っているかを解説して頂く、というような内容でした。


 漫画「スティーブス」の内容紹介は以下。(Amazonから抜粋)

MaciPodiPhoneiPad…世界を変え、世界を作った企業・アップルコンピュータ。今から約30年以上前、その中心にいたスティーブ・ジョブズスティーブ・ウォズニアックは、まだ無名だった。二人の武器は圧倒的な向上心と探究心、そして遊び心。向かうところ敵だらけ、障害だらけの1970年代のシリコンバレーを舞台とした二人の革命に浸れ…熱狂せよ…!!

https://www.amazon.co.jp/dp/B00Q4DMPOQ/


 最近は講義形式の勉強会自体に参加してないこともあって、勉強会に参加してもメモを取らない・取ってもツイートで済ませてしまうことが多いんですが、今回は珍しくメモを取ってきました。メディアにも取り上げられていたので今更感はぬぐえないですが、せっかくなので備忘録も兼ねて公開しておきます。



  • マンガを作る体制
    • 通常の原作ありマンガ
      • 原作者→編集→漫画家
      • 原作と漫画家は会わない、ちょいちょい喧嘩する
    • スティーブスの場合
      • 原作者・編集者・漫画家(2人)がほぼ毎話顔を合わせて話し合う
  • 原作者(松永さん)
    • リサーチャーとしての役割も
    • 事実関係の確認
      • 作品を完成させて雑誌に載せると、読者から「この資料持っているよ」と声がかかることも
  • 編集(谷川さん)
    • 読者に近い立場。
    • 一番意見を言える。
    • 「ファーストリーダー」
      • 当たり前だと思って書いたら、実は当たり前じゃなかった
        • ex:「Macintoshを知らない人にiMacを教えると「iMacMacってなに?」って言われる」←でもダラダラ説明すると読者は読めない
  • スティーブスの1話ができるまで
    1. 確認するのは:年表(縦軸:時間/横軸:キャラクター)←松永さんオリジナル
    2. ザックリした話の構造を考える
      • 使えそうなエピソード
      • 泣かせに行くのか笑わせに行くのか
    3. 原作(松永さん):資料を漁ってエピソードを考える
    4. DropBox漫画家(うめのお二人)に共有
    5. 打ち合わせで決まったプロットと違うことがある
      • 1話20ページでやってる→上がってくる原稿の内容は20数ページ分
      • →マンガ家側で取捨選択、良いところ・絶対入れないといけないところをピックアップ
        • →あんまり言い争いにはならない(事前に打ち合わせしているので)
      • 三幕構成(OP→展開→クライマックス)
        • 問題を解決させる:OPで誰かに言わせる
        • 原作をベースに
          • エンジニアが喋る内容は松永さん任せ
          • 吹き出しだけ開けといて「これ埋めといて」
    6. ネーム
      • Photoshopで作成
        1. 白紙の20pを作成
        2. 原作のテキストを20pに分割
        3. コマ割り
        4. キャラ描き
      • ネームになった段階で編集・原作者に共有
    7. フィードバック
      • 原作者:技術的な内容
      • 編集 :感情的な揺れ動き
    8. 原作者に追加依頼
      • 参考資料探し
        • ex:原作「基盤が箱に入っている」→妹尾さん「箱って何?木箱?段ボール?」
      • ジョブス映画はけっこういい加減、ちゃんと検証してない
    9. ポエム(詩的なナレーション)→ex:OPトーク
      • 「ポエムが要るんだよ!」「ふぁ!?」
      • 「今日はもうポエムったから寝る!」
      • 松永さんはエンジニアなのにポエムが得意
      • 松永さん「ポエムは書いてて楽しい♪」
      • 動きは原作では描写しにくい
      • スティーブスも大東京トイボックスも漫画には不向き、事件は会議室で起こる
    10. 打ち合わせ
      • 対面:2weekに一度
      • 他:Facebookグループ(非公開)で議論
    11. 作画:フルデジタル
      • 小沢さん:美術監督、背景の3Dを作ったり
        • 3Dは一度作ると使い回し出来る
          • 最後はアシスタントが手を加えてCGくささを消す
        • ちょっと手が開いたから、といって先行着手すると、だいたいその3Dモデルは使われなくなる
    12. 単行本
      • 8話で1冊
      • 後半3話が凄く大事
      • 最初はふろしき広げるだけ広げられるので楽しい
      • 最後の方は見せ方を考えた時に原作1話で3話分くらい作れてしまう


  • スティーブスを作る
    1. キャラクターを作る
      • ウォズ「オラ」「……したダ。」←こんな奴だったら嬉しいなぁ、と松永さんが思うもの
      • 漫画でキャラが変わってるもの・増えるものがある
    2. ストーリー
      • 歴史をいい感じにゆがめる
        • 史実を変える時、変えない時
        • 年表はしっかり押さえる
        • ジョブズ=基盤の美しさにこだわる←禅の庭だ
          • 史実かどうかは分からんが、オレの中ではつじつまがあってる!
      • ビル・ゲイツ
        • 松永さん「イケメンですよね」
        • 妹尾さん「美化しすぎって言われるんですけど、アリなんじゃないですか?」
        • 小沢さん「今時はやりの眼鏡男子ですよね!」
      • ウォズ
        • 松永さんのダメ出しが多かった
      • マイク・マークラー
        • 絵面はジゴロ、でも実際には家庭派
  • 現実歪曲空間
    • 原作
      • 台詞をいっぱい書いて相手を説得する
    • マンガ
      • バシュ!(風を吹き起こす):マンガ的演出
      • →どう理詰めで書いても限界がある、マンガのずるさを使う
      • →原作にもフィードバックされていった「ドアを開けて風が吹く」
        • リリース直前に「これ、能力者にしようよ」(※最初はWeb限定)
        • 「スティーブスの最大の売りは現実歪曲空間可視化だ!」

  • フィードバック
    • 原作→シナリオ→マンガ
    • さらにフィードバックがかかることも
    • クリスとランディのエピソードが好きで原作には良く書くけど、マンガにはたいていならない
    • →メインストーリーから距離が離れるので、切ってしまう場合がある
    • 書いた瞬間に「あ、このセリフ絶対使われる!」と思うとだいたいマンガに使われる
    • 小沢さん「うちのネームは「決め台詞」「すごくかっこいいセリフ」みたいに入ってることがある」
      • 話の流れさえちゃんと作れていれば、台詞はあとからなんとかなる場合も多い

 お三方のお話を伺った個人的な感想ですが、原作者の松永さんも、うめのお二人も、良い意味で「越権行為」ができているんだなぁという印象がありました。

 漫画の原作って、作画担当の人にとって不可侵領域なんじゃないかと勝手に思っていたのですが、話を切り捨てたり、逆にエピソードを膨らませたり(ex:アラン・ケイ)と、漫画家サイドも割とストーリーに対しても大きな裁量を持っているのにはビックリしました。

 一方で、松永さんもビジュアルについて注文をつけていたり、素材提供という形で作画に協力していたりと、手戻りなしのアニメ制作なんかと違って行ったり来たりの相互コミュニケーションが行われていることがよく伝わってきました。効率重視じゃなく、手間をかけても良い作品を!と心がけていらっしゃるからこそなのかもしれませんね。

2016-05-04

GWにラブドールを愛でるついでに神保町呑んだくれツアーをやってきた


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はじめに

 世間は最大10連休という大型連休の真っ只中です。みなさん渋滞もものともせず、行楽地に繰り出していますか? オレはいつも通り平常運転です。なんか疲れが溜まってるのか、やたらめった寝てしまうのが困りもんですねぇ、連休に入ってから睡眠時間が9時間を切ったことがない。


 さて、そうは言ってもせっかくの連休、手近で遊びがてら飲みに行こうという話になりまして。たまたまこんな企画を見つけたので、そのついでに神保町で飲もう、ということになりました。



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 メンツはこいつら。右から、深夜アニメカバレッジ90%でおなじみの「てらひで」さん、関東アジャイル界隈の生ける酒乱伝説こと「のーどみ」さん、本企画発起人のタキガワ、そして写真には写っていませんがUX界の荒ぶる有袋類こと「フジタジュンコ」さんです。本企画レギュラーの天城さんは今回は休日出勤のため最後の店からの参加となりました。お仕事お疲れ様です。


 以下は、毎度おなじみこのイベントのルール説明。ルール自体はだいたいいつもと一緒です。今回はメンツ的にこのルールが守れる気がまるでしなかった。

  • 一軒の店で飲むお酒は一杯まで。
  • 一人一品ずつ、上限1,000円を目処につまみを注文する
  • お残しは許しませんえ
  • より沢山の店を巡ることを目標にする
  • 目標:6軒
  • ルールにあまりこだわり過ぎず、楽しくをモットーに


幕間:銀座お散歩

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 今回の企画は神保町からやや離れた銀座からスタート。

飲む前に企画展を見に行く都合、その前に会場にほど近い銀座をブラブラしてみようかという話になりました。


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 銀座お散歩は、てらひでとオレの2人組で。おそらくもっとも銀座が似つかわしくない2人であろうことは触れないでいただきたい。


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 実は最初からランチにお目当ての店を決めていたのですが、残念ながら連休中はお休みでした。のっけからつまづく我々、まぁいつも通り。


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 銀座をブラブラする目的が、飯食う場所を探すことにすり替わります。連休中だからか、どこも混んでるし、そもそもビールを飲める気配がない。


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 そんなこんなでいつの間にか新橋へ。ここならビール飲めるところがあるはず!



-1軒目:ハンバーグ・ステーキ

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 やっとたどり着いた、本日最初のビール。ハンバーグと焼肉がツマミ……というよりは、普通にランチのついでにビール飲んだ感じ。お肉美味しかったです、ビールサイコー!



幕間:新橋・銀座探索

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 他のメンバーとの集合時間までまだ大分時間があったので、次回以降の飲み歩きの下見と称して、新橋・銀座界隈をウロウロしてみます。


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 さすがサラリーマン天国:新橋。飲み屋だらけで素晴らしい!……が、時間は13時、さすがに開いているお店は殆どありません。ついでに、この連休でお休みの店も多いようでした。この辺は同じように飲み屋が多くても、上野なんかとはだいぶ違いますね。あくまで働く人が飲みに行く店が集まっている街という印象。


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 何を撮っとるんだ、オマエは。


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 再び銀座へ。歩行者天国で歩きやすいんですが、道行く人は殆ど観光客……それも中国人とおぼしき人ばかりです。いっぱいお金落としていってね♪


 銀座もかなり歩き回ったんですが、昼から飲めるお店は殆どありませんでした。それに加え、銀座は敷居が高く入りづらいお店が多いんですよねぇ。銀座で飲み歩き企画をやるのは難しそうだな、何事も実地調査してみないと分からんもんだ。



0軒目:フーターズ

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 やっと見つけたお酒飲めそうなお店!ここしかないんだからしょうがない!若干しょうがない!!


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 ばいんばいんのオネエちゃんに案内されて席に通され、やっと一息(ここまで2時間くらい歩いてた)。次の約束の時間まであまりないので、このお店では料理は頼まず、ビールのみ。オレのがバドワイザーで、てらひでさんのがアサヒなんだけど、ジョッキに注がれると違いが全くわからんな。


 店内は(当たり前だけど)ガラガラでした。女の子たちも暇そう。客層を眺めてみると、スポーツバー感覚でテレビで野球見ながら飲んでいる若い4人組と、カウンター席にソロで女の子目当てで来たであろう中年男性が数人、といった感じ。空いてるフーターズって、なんか違和感あるなぁ。



幕間:人造乙女美術館

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 今回の目的のひとつでもある「人造乙女美術館」。早い話がオリエント工業の製作・販売するダッチワイフ……いわゆる「ラブドール」を芸術品として展示する企画展です。

 ここでフジタさん、のーどみさんと合流。本当のカオスはここからだ。


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 会場内は基本的に撮影禁止、それゆえ写真は撮っていませんので、タキガワの簡単な感想のみ。(長いので興味ない人は読み飛ばして下さい)



 率直な感想としては「会場が狭いし展示品数が少ない」です。ドールも6点くらいしかない。触れるドールもありますが、いろいろと制限があります。その割に混んでいるので、落ち着いて見れないのが大分残念。

 せっかく触れたので、ラブドールに触ってみたのですが、素材が柔らかく触り心地はいいんですが、反面傷つき易そうだなとは感じました。これはメンテナンスが大変だろうな。


 それはそれとして、オレはラブドールというものを初めて見たんですが、ギリギリ「不気味の谷」は超えているんじゃないかなと思いました。この企画展では性的嗜好の道具としてのラブドールを美術品に仕立て上げています。それが実現できているのはメーカーの企業努力の結果であり、美術品として破綻してないのは単純に凄いな、と感じました。


 ただまぁ、正直「ラブドールでなくてはダメ」な理由は思い当たりませんでした。美術に詳しい人なら、性的な道具だからこそのエロティズム、みたいなことを主張するのかもしれませんが、「エンターテイメントは小難しいことを考えず単純に楽しめないとダメ」というのがオレの主張なので、別に通常の愛玩目的のドールもあるし、最近は等身大フィギュアもあるし、そっちの方が綺麗で見栄えがいいなら、わざわざラブドールのような別用途のものを持ち出すよりいいんじゃないかなと思っています。(性的な道具だから隠せ、とか言いたいわけではない)


 この辺はフジタさんは違うらしく、如何にラブドールが素晴らしいものか、芸術として優れているか、を熱く語っていましたが、長かったので正直覚えていません。そのうち彼女が自分のブログで書くと思うので、そちらをお待ちください。


 個人的には「嫁の代替的存在としてのラブドール」という思考実験(歩く道すがら、てらひでと展示とは全く関係なくダラダラ話してた)は面白かったです。現時点では無理でしょうが、機械学習を積んで自分好みに育てていったり、IoTと組み合わせてGateBoxのように家事を行ってもらうようになると、単なる性的嗜好品の域を超えた存在になるんだろうなぁ、そうすると対抗馬はVRになるのか!?などとぼんやり考えてたりはしました。


 とりあえずオレ個人としては「勃った」「勃たない」で言えば「勃たなかった」し、美術品としても興味がないので、現時点でオレが購入する可能性は皆無でしょうね。この展示は5/28までやっているので、興味がある、もしくは、自らを試したい方はぜひ行ってみてください。



幕間:神田・神保町探索

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 「人造乙女美術館」を鑑賞し終わると山手線に乗って神田へ。そこからてくてくと神保町へ歩いていきます。


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 電車に乗ったあたりから、のーどみさんの様子がどうにもおかしい。どうやらビール飲みたさにソワソワしている様子。落ち着きがなく、明らかに挙動不審です。アル中患者かお前は。


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 古書店を見かけると「神保町」なんだなという実感がします。


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 神保町駅。元気なてらひでと、ビール飲みたさのソワソワがイライラにまで昇華したのーどみさん。もう少しだから頑張って歩こうね。


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 どうやらこの連休に祭りがある模様。準備が進められている反面、普段は開いているような居酒屋も休みになっていました。ぬぅ。


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 らーめん二郎の行列が凄い。我々はこれを食べてしまうと企画終了なので果敢にスルーします。


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 一見笑顔ですが、口からは愚痴しか出てこない。フジタさんも似たような感じ。ダメだ、ダメな大人だ、この人達は。


 それにしても全然開いているお店が見つからない。どうにも時間が早すぎたか。(この時点で15:30くらい) 「神保町」らしい店を一軒目としてチョイスしたかったんですが、さすがに30分以上歩いているので、妥協しないといかんなぁという気になってきました。(あと、のーどみ&フジタがうるさい)



一軒目:海鮮居酒屋

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 というわけで止むに止まれず、なんとか見つけ出した店を神保町の一軒目にチョイス。


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 店の軒先にあった招き猫と記念撮影。他の二人はそんなものにも目もくれず席に向かいます。やる気が違う。


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 そして待望のビールへ。どうですかこの表情? 至福の瞬間とはこういうのを言うのでしょうね。


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 ガンガン消費されるビールビールとは「縦に飲む」飲み物です。


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 お通し。きびなごの唐揚げと冷奴ビールによく合う。


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 たこぶつ。なんと100円です。


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 すっぱいサラダ、というメニュー。言うほど酸っぱくなくて食べやすいです。


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 イカ好きのフジタさんが注文したイカワタのホイル焼き。本日のビール案件


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 名前につられて頼んだ「神保町ブラジャー」というカクテル。甘くて飲みやすいんですが、かなりアルコール度数は高いです。これあかんやつや。


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 電気ブラン。なんとなく「下町のカクテル」というイメージです。


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 どうですかこの表情。さっきまで愚痴しか言ってなかった奴と同一人物とは思えない。ちなみにこの時点でビール4〜5杯くらい飲んでます。

 酒の肴に「のーどみ列伝」の序章、大学進学編を伺いました。一応ブログに書いても良い、という許可はもらったのですが、個人情報なので差し控えることにします。ただ、それを聞いた全員の感想が「こいつダメなやつだ!」だったことはお伝えしておきます。

 ほか、「化物語」というアニメの「千石撫子」という女子中学生のキャラクターが如何に素晴らしいかを滔滔と語っておられました。知らない人に説明すると「千石撫子」は、良く言えば少女性に溢れ可愛らしい、悪く言えばあざといキャラクターです。のーどみさんと一緒に視聴していた奥方には、「こんな娘いるわけないじゃん」と言われ、物語が進み千石撫子が邪神化した際には「ほらね」と突き放したそうな。それをのーどみさんは一生懸命弁明したそうですが、おれも奥方の意見に賛成に一票だし、そもそも女子中学生キャラの所業を一生懸命弁明する大人ってどうなんだろうなとか色々思ったりした次第です。


 まぁここまで読んでいただいただけで分かると思いますが、この人、相当飲んでます。この企画で初っ端からこんなに酔っ払ってるの、初めてだ。



2軒目:魚串

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 さて、気を取り直して2軒目は、大通り沿いにある串焼き・串揚げ屋さんへ。時間は17時を回り、そこそこ開いている店も出てきているんですが、既に一人、千鳥足の輩がいるので、あまり歩かないで入れる店をチョイス。


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 オレは日本酒をチョイス。この店には「チンチロリンハイボール」というメニューがあり、サイコロを振って、奇数:倍量倍額、偶数:半額、ゾロ目:無料でハイボールが飲めるんですが、のーどみさん、なんと2度連続でゾロ目を出し、ハイボール2杯を無料ゲットしました。ここで人生の運を使い果たしたんじゃなかろうか?


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 こちらはフジタさんが出した奇数の倍量ハイボール。比べると違いが分かる。でかい。


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 鯖の黒煮。オレは骨の部分が好き。


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 店の名前にもある魚の串焼き。日本酒頼んでおいてよかった。揚げ物ならビールハイボールの方が合うんだろうな。


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 二軒目を出た直後に撮影。こいつら全員アラフォーだと誰が信じようか。



3軒目:インド料理

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 3軒目は、そろそろ神保町なんだし、カレーを食べようぜ、ということで捜索した結果、1軒目の隣というか上のお店をチョイス。


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 定番:シンハービールとキングフィッシャーというビール。キングフィッシャーは初めて飲んだんですが、瓶の味が強いのか、しっかり苦かったです。


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 お通し。なんだか良くわからないけど、胡椒か何かが入っていてピリリと辛いです。


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 ミックスグリル。どれもカレー味です。割と辛いけど、このくらいならまだ平気。


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 マトンカレー。フジタさんの要望でかなり辛く(5段階中4段階目)なっています。辛いものが苦手なオレには辛い。汗だくで食ってました。ナンはすごく美味しかったです。


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 親戚からかかってきた電話に応対するてらひで。なんでも甥っ子だか姪っ子だかが上京してきたらしい。オジさんとして面倒見てあげてくださいな。


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 3軒目、店を出た直後ののーどみさん。既に意識はもうろうとしており、千鳥足どころかまともに歩ける様子にありませんでした。だから飛ばしすぎるなとあれほど言ったのに……。


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 というわけで、のーどみさんはここでリタイア、タクシーで強制送還です。無事に帰りつけるといいんだけれど。



4軒目:スペインバル

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 のーどみさんを見送った我々は、その足で次の店へ。大通りにほど近いスペインバルをチョイス。店は大盛況で、直前に席が空いたから我々はたまたま入れました。人気店なのかな?


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 てらひでとフジタさんは定番のビール、オレは赤ワインの飲み比べセットをチョイス。このワインがえらく美味かったんですよね。3倍で1200円なら悪くない。(もちろんもっと注いでくれてもいいけど)


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 ここで休日出勤を終えた天城さんが遅れての参戦。翌日から晴れてGWに突入だそうな。お仕事お疲れ様でした。


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 サングリアの赤。オレはなんとなく昼に陽の光の下で飲むお酒というイメージがあります。間違ってるのは知ってる。


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 お通しのパン。すごく美味しくて、何回もおかわりしてしまった。


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 パエリア。う〜ん、食べなれてないせいか、あんまりパッとしなかったなぁ。パエリアってこういうもんなんだろうか?


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 海老のフリット。大好物♪


 ここでは割と仕事の話をしたんですが、酔っ払ってたしあんまり覚えてないので割愛。たぶん後から参加した天城さんあたりは覚えているでしょう。



総評

 ペース配分、重要!


 今までもあまりルールを遵守することを優先したりはしてなかったのですが、それでも、一軒で多くても3杯までとか、自分たちで無意識ながらも制御してたんだなぁ、と再確認できました。次から杯数制限だけは厳守しよう。でないと企画倒れになってしまう。

 今回に限って言えば、とりあえず急性アルコール中毒患者を出さなかっただけ良しとしたいです。


 今回は、企画展を見に行った都合もあって、15時半くらいから飲み始めた形になるんですが、それだと開いてないお店が殆どでした。今までの傾向だと、上野以外は早くても16時からかなぁ。

 あと、今回は大型連休にオフィス街で飲み歩きを敢行したこともあり、「連休だからお休み」というお店も多かったです。お祭りと重なるとまた開店状況が異なるようですし。

 何時から始めるか、いつ行くか、はある程度は街の下調べをした上で決めた方が良さそうです。


 ともあれ、楽しいお酒だったことは間違いないので、企画云々ではなくまたこのメンツで飲みに行きたいですね。混ざってみたいという方は、相応の覚悟をした上で、しかしお気軽にお声がけくださいませ。


 さて、次はどの街に行こうかな。



 それ以外の写真はこちら。


 以前の飲み歩きはこちら。


2016-03-28

三月に獅子が吼えるから月島呑んだくれツアーをやってきた

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はじめに

 桜も咲き始めましたが、いいとこ一分咲き、まだまだ寒いし、なかなかお花見にしゃれこむわけにもいかない今日この頃ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか? 元気? そうでもない? まぁどっちだって知ったこっちゃないんですけどね、お互い好き勝手に生きていきましょう。


 さて、こないだ羽海野チカさんのマンガ「3月のライオン」がアニメ化するというニュースがありました。オレもこの作品の大ファンなので、今からとても楽しみです。だから、というわけじゃないんですが、先週土曜はその「3月のライオン」の舞台である「月島」で飲み歩いてきました。


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 メンツはいつものこいつら。左から、元上司のイッセイさんと、ゲスな元後輩の天城さん。二人とも神妙な顔をしているように見えますが、単に薄暗いところで酔っぱらって焦点が合わなくなってるだけなのでお気になさらず。


 以下は、毎度おなじみこのイベントのルール説明。ルール自体はだいたいいつもと一緒です。ルールを守れないのもいつもと一緒。

  • 一軒の店で飲むお酒は一杯まで。
  • 一人一品ずつ、上限1,000円を目処につまみを注文する
  • お残しは許しませんえ
  • より沢山の店を巡ることを目標にする
  • 目標:6軒
  • ルールにあまりこだわり過ぎず、楽しくをモットーに


前哨戦:築地〜勝鬨橋〜月島

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 今回の集合地は築地:築地本願寺でした。なぜか? 実は最初は築地で飲み歩くつもりだったんですよねぇ。


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 築地本願寺の境内では「dancyu祭り in 築地」っていうイベントをやってました。……お寺で酒かっ喰らうとか大丈夫なのかな? 親鸞上人もビックリなイベントでしたが、これが目当てではないので、軽く冷やかしてさっさと次へ。


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 築地本願寺を出て徒歩1分、目当ての築地場外市場に着きました。このとき時刻は午後3時。前回の教訓を生かしてお酒のありそうな時間に来たわけです。が、たしかに酒はあったけれど、今度は店が開いていない……。相変わらず簡単に飲み歩きをさせてくれない街だなぁ、ここは。


 ここで方針転換をして、じゃあ比較的近い月島まで歩いて行こう、と相成りました。



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 こち亀でおなじみの勝鬨橋。昭和の中ごろまでは橋の中央が割れて持ちあがり、大型の船を通していたそうです。今でも機構だけは垣間見えます。一度でいいから橋が上がるところを見てみたかったなぁ。


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 隅田川が綺麗だ。いい天気だなぁ。


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 勝鬨橋を渡ると高層マンションばかり目立つようになります。月島あたりはかつては下町だったと聞いていましたし、「3月のライオン」にもそういう風景描写がありましたが、我々が歩いた範囲ではあんまり下町っぽさはありませんでした。時代は移り変わるのか、たまたまそういうエリアだっただけなのか。


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 高層マンション事情を好き勝手喋りながら歩いていると、あっという間に月島商店街にたどり着きました。築地本願寺を出てから30分も経ってないので、手頃な散歩といえそう。

 まずは店を物色しつつ、街並みをぐるっと見て回ります。


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 たぶん街並みとかも統一しているんでしょうね。パチンコ屋の外観もシックなデザインになっていました。パチンコ屋を無くそう、とならないのは不思議なもんですなぁ。


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 単刀直入な名前の花屋さん。もうちょっとひねろうぜ。


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 長蛇の列ができていたメロンパン屋さん。甘い匂いが周囲に立ち込めていました。あやうく誘惑に負けるところだった。


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 とあるもんじゃ焼きやさんの前にあったぬいぐるみ。なんか随分お疲れのようでした。



1軒目:もんじゃ

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 最初に選んだのは、やっぱりもんじゃ焼きのお店。店の外に芸能人の写真がいっぱい貼ってありましたが、テレビあんまり見ないんで船越英一郎とか美川憲一とかしか分からんかったです。まぁでも人気の店なんでしょう。


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 店内も芸能人のサインだらけです。こういうのって、お店の人が目ざとく気付いてサインをお願いするんでしょうか? それとも芸能人側が名乗り出てサインを置いて行くんでしょうか? 後者だったら随分押しつけがましいな。


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 スタートはとりあえずビール。まぁ飲みなれた味ですね、フツーに。まぁその割にはこの店だけで3杯飲んだわけですが。


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 もんじゃが準備できるまで、ちょっとしたつまみにネギバター。意外と焼けるのに時間がかかるんですね、長ネギって。


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 そして待望のもんじゃ焼き。まごまごしてたら店員さんが作ってくれましたが、ものの1〜2分程度であっという間に作ってくれました。あの鮮やかな手つきは必見です。


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 実食。最初は水分が多くてなかなか焼けないから、チマチマチマチマ食うことになるんですが、後になると煮詰まってきて焦げるので、一気にガサッとすくって食うことになります。もんじゃにもいろんな種類というかトッピングがあるんですが、今回我々がチョイスしたのは「かきの土手鍋風」。これがなかなか美味かった。丸々太ったかきが細かく刻まれて入っているので、もんじゃのどこを食べてもかきの強い風味がします。なんてったってビールによく合う!

 できれば別の種類も……と行きたいところですが、ぐっと我慢して次行きましょー!



2軒目:フレンチバル

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 「月島」=「もんじゃ焼きの街」、だからこそ別のものを探してみよう、ということで、2軒目はフレンチバル。こじんまりとしたオシャレなバルです。一人で来てカウンターでのんびりワインとか飲むのも悪くないだろうなぁ。


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 我々が頼んだのは、グラスワインの赤と、ロゼ、そしてホットワインです。このホットワインが美味しかった。シナモンスティックが入っていて、ただの赤ワインとはまた違う良い香りがしました。晴れて良い天気だったとはいえ、やや肌寒かったので尚更暖かいワインが身にしみますね。

 その他サングリアとかも頼んだけど、写真撮り忘れたなぁ。


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 つまみに選んだのはにんにくの赤ワイン煮。ビールとかに合いそう。


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 海老のエスカルゴ風。バケットに付けて食べると絶品です。残ったソースも美味しい。


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ブルーチーズのもんじゃ焼き風。「もんじゃ」とあるけど、もんじゃ感はゼロです。溶けたゴルゴンゾーラをスプーンですくって、はちみつをたらして食べるとサイコーに美味い!なんで青カビだらけの癖のあるチーズが、はちみつかけただけであんなに美味くなるんでしょうね、不思議。



3軒目:日本酒バー

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 さきほどのフレンチバルのすぐ隣にあるちょっと変わった店を3軒目に選びました。入口が開いて中が見えて無かったら、バーだと分からなかっただろうなぁ。いわゆる立ち飲み屋なんですが、内装も外観もとてもオシャレです。


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 この店はとにかく日本酒がいっぱい。特に島根と鳥取のお酒が多く揃えていましたが、それ以外にも珍しいお酒がいっぱい並んでいました。とにかく3人で片っ端から注文してシェアしあいながら飲んでいきます。これがね、どれも美味いんですよ、困ったことに。


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 こちらは熱燗。いわゆる「つるつるいっぱい」の状態で出してくれます。


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 この店の料理名は一風変わったひねったものが多かったです。写真とか無いんで、気になってつい注文したくなります。こちらは「牛肉スルメ」。ビーフジャーキーっぽいけど塩辛くはないし、食感はたしかにスルメっぽくもあるし。噛めば噛むほど肉の味がしみ出してくるので、酒のアテにはちょうどいいです。


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 おでん。おぼろ昆布が嬉しい。


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 パッと見、普通の稲荷寿司ですが、中にワサビ菜と鯖が入っています。甘く煮込んだお稲荷さんにピリッと辛いサクサクした食感のワサビと鯖の香り。お花見とかのお弁当に持っていきたい一品です。


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 オレらがこの店で飲んでいる時、たまたま店に訪れていた簸上清酒の社長さんがいらしていて、七冠馬というお酒を振舞ってくれました。このお酒もとても飲みやすくて美味しかったです。

 上の写真は社長さんとその息子さん。美味しいお酒をご馳走頂き、ありがとうございました。


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 店のすみにあった、目の入ってない達磨。お店の人に聞くと、なんとなく目を入れてないだけなんだそうな。そのうち子供たちにクレヨンで塗って貰おうか、なんて話してました。クレヨンで開眼式かぁ、斬新過ぎる。



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 店を出るとすっかり暗くなっていました。さて、次はどの店に行きますかな。



4軒目:イタリアンバル

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 4軒目は、メインストリートからちょっと外れた通りにあるイタリアンバル。店先の看板にある「魚」の文字に惹かれた次第です。


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 食前酒。クラッシュした苺が入っていて美味しかったんですが、オレはこぼしてしまってあんまり飲めませんでした。お店の方、本当に申し訳ない。


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 いわゆる南蛮漬け。本当はもっと別の料理名なんですが、酔っぱらった頭では覚えられませんでした、(・ω<) テヘペロ

酢を使っている割に全然酸っぱくないです。オレはもうちょっと酸っぱい方が好き。




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 ガーリックトーストのバケット。これだけで酒が飲める。


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 メインディッシュのアクアパッツァ。魚の骨が苦手、という人はあまり好まない料理かもしれませんが、我々は魚大好き!もくもくと一言も喋らず食べ続けます。


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 ヤリイカのイカスミ煮。これだけでも美味いんですが、バケットに付けて食べると美味さで人が殺せるんじゃないかというレベルに達します。なにこれヤバイ。


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 この店も日本酒が多かったので、ガンガン日本酒を頼みます。イタリアンバルでイタリア料理を食べてるのに、なぜか日本酒が合うのだから不思議なもんだ。ぐびぐび。


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 外が暗くなる一方、街はにぎわいだしてきて、どこのもんじゃ屋さんでも列ができ始めていました。けっこう酔ってるだけに並ぶのはヤダなぁ、気軽に入れそうな店をフラフラ探してみますか。



5軒目:もんじゃ

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 というわけで細い路地の奥で見つけたいかにもなお店をチョイス。5軒目でぼちぼち良い頃合いだし、最後に「月島」らしくもんじゃ食べて〆ようか、となりました。

 しかしこの店も芸能人のサインが多いな。実は月島のもんじゃ屋はどこもこんな感じなんだろうか。


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 ドリンクもテキトーです。ホッピーとかウーロンハイとか。


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 もんじゃは東京下町生まれのイッセイさんが作ってくれました。最初の店の店員さんとまでは行かないものの、さすが下町っ子、なれた手つきです。これは一応「上司の手料理」ってことになるんだろうか?

 それにしても、もんじゃ美味いなぁ。生まれも育ちも信州のオレにはあまり縁のない食いものだったんですが、すっかり好きになりました。今後ちょいちょい食べに来よう。



総評

 酔っ払いに総評もへったくれもありません。どの店も美味しく楽しかったです。

 今回紹介してないところでも、行きたかったけど泣く泣く諦めた店がいっぱいありました。天気の良い日を選んで、散歩を楽しみがてらまた月島を訪れたいと思います。


 さて、次はどの街に行こうかな。



 それ以外の写真はこちら。


 以前の飲み歩きはこちら。


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 帰りは有楽町駅までぶらぶらとお散歩。ほろ酔いで夜の銀座を散歩するってのも、なかなかオツなもんですな。



2016-02-18

アイドルマスターシンデレラガールズで学ぶ思考プロセス「TOCfE」入門

(via:http://imas-cinderella.com/story/13.html)


はじめに

 「制約理論」という言葉をご存知ですか。英語で「Theory Of Constraints(以下、TOC)」と書きますが、工場の生産管理から生まれた概念で、すげー大雑把にいえば「ボトルネック無くして生産性ガン上げしようぜ!」って手法です。

 「TOCfE」はその派生ツールで、「fE」=「for Education」、つまり教育を目的として作られています。この「TOCfE」はおおまかに

  • この考え方を学んでもらって、自分で考えられる子供を育てよう
  • この考え方を大人が自分で学んで、考えられる子供を育てられる大人を育てよう

というコンセプトのもと、広められています。この記事では、その「TOCfE」のツールを解説していきたいと思います。


アイドルマスターシンデレラガールズ」で!!



本記事のターゲット

 本記事は以下のような方を対象として書かれています。

 上記に当てはまらない方は、場合によってはこの記事を読んで不快に思われるかもしれません。特に本記事は「アイドルマスターシンデレラガールズ」のネタバレを含みます。同作品について、まだ視聴したことはないけど今後視聴したいと思っている方、「アニオタキメーーーんだよ!!」とか普段から思ってる方、申し訳ありませんが、そのまま速やかにブラウザタブを閉じていただけますようお願い致します。



「TOCfE」とは?

 冒頭にも書きましたが、「TOC」とは「Theory Of Constraints」の略で、日本語訳で「制約理論」、エリアフ・ゴールドラッド博士が提唱した知識体系を指します。、個人や組織がゴールを達成するのを妨げてしまうような障害を論理的にみつけだして乗り越えるためのツールが用意されています。詳しくは良い書籍がありますのでそちらを読んでみてください。分厚い本ですが、小説仕立てなので案外易しく読めると思いますし、マンガ版も出ています。




 この「TOC」を「fE = for Education」、つまり教育向けにカスタマイズしたのが「TOCfE」。「ちゃんと考えることができる人を育てること」を目的としています。

 でも「ちゃんと考える」ってなんでしょう? この記事をお読みの方は「ちゃんと考えた」経験はありますか? たぶん殆どの人が「ある」と答えるんじゃないかと思います。

 では、どこまで考えたら「ちゃんと考えた」と言えますか? 貴方が「ちゃんと考えた」ことを他人に論理的に説明できますか? 貴方の「ちゃんと考える」と他人の「ちゃんと考える」は本当に一緒ですか?


 おそらくこの問いかけをされると困っちゃう人が多いんじゃないかと思います。なんとなく当たり前で、他人もきっとそう感じているはず、と思っていることは、実は殆ど一緒じゃないことが結構多いです。TOCfEを活用することで、そんな「当たり前」を論理的に他者説明できるようにし、議論の対象を明確にしていくことが出来るようになっていきます。


 「TOCfE」には3つの主なツールと、それを補助・強化するためのCLRというツールが存在します。まぁ言葉でグチャグチャ説明しても分かりづらいんで、実例を交えて説明していきます。ちなみに、本記事ではCLR説明は省略します。説明を書くのが大変、というのもありますが、CLRは非常に危険なツールなので不用意に振り回すと他者を傷つけてしまうかもしれないからです。




「ブランチ」とは?

 「ブランチ」は「物事を因果関係で考える」ためのツールです。「原因と結果がつながっているか」をこのツールでは確認できます。


 では早速例を挙げてみます。


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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1424053835)

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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1424053835)


 これはアニメアイドルマスターシンデレラガールズ」の第6話の終盤のシーン。卯月・凛・未央のユニット「ニュージェネレーションズ」のデビューCDのリリースイベントのミニライブが終わった直後です。リーダーの未央は自分が期待していた観客とは全く異なる、あまりにガラガラな会場にショックが隠しきれません。


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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1424053835)

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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1421997379)

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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1421997379)


 それもそのはず、彼女たちはデビューの前に先輩アイドルのバックダンサーとして、大観衆の前でパフォーマンスすることを体験していたからです。


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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1424053835)

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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1424053835)


 そんな未央に対し、プロデューサーは「今日の結果は当然のものです」と冷徹に言い放ちます。追い打ちをかけられた未央は「アイドル辞める!」と叫び、会場を走り去ります。



 それではこのシーン、なぜ未央が「アイドル辞める!」と叫び、逃げ出すほどショックを受けたかをブランチで表現してみます。


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 読み方ですが、左下の箱から上に向かってひとつずつ読んでいきます。読み方は「もし○○○○ならば、結果として△△△△である」です。上向き矢印同士をくくる赤丸は「&条件」を意味します。ちょっと実際に読み方の例を以下に書きますので、それに合わせてブランチを目で追ってみてください。



  1. もし「城ケ崎美嘉のライブにバックダンサーで出演する」かつ「城ケ崎美嘉のライブでミスなく楽しくダンスができる」かつ「城ケ崎美嘉のライブに大観衆が盛り上がっている」ならば、結果として「大観衆のライブでの成功体験が頭に焼きつく
  2. もし「大観衆のライブでの成功体験が頭に焼きつく」かつ「城ケ崎美嘉のライブ以外に出演したことが無い」ならば、結果として「ライブに出演すると大観客の前で盛り上がれると思いこむ
  3. もし「ライブに出演すると大観客の前で盛り上がれると思いこむ」かつ「自分のデビューCD発売ミニライブがある」ならば、結果として「自分たちのライブも大観客で盛り上がれるはずと期待する
  4. もし「新人アイドルにはファンはほとんどいない」ならば、結果として「デビューライブ会場にはほとんど観客がいない
  5. もし「自分たちのライブも大観客で盛り上がれるはずと期待する」かつ「デビューライブ会場にはほとんど観客がいない」ならば、結果として「自分たちのライブの閑散とした状況にショックを受ける
  6. もし「自分たちのライブの閑散とした状況にショックを受ける」かつ「ライブの客入り状況は当然の結果だとプロデューサーにいわれる」かつ「ニュージェネレーションズのリーダーは自分である」ならば、結果として「ライブの失敗は自分のせいだと言われたように感じる

 ブランチで因果関係を追っていくと、未央はデビュー前の成功体験に引きずられて、自分たちの実力からかい離したイメージを持ってしまったことが原因でショックを受けたことが分かります。それだけだったらまだ良かったのでしょうが、サポートするはずのプロデューサーから「当然の結果」と突き放されてしまい、自分が責められていると感じて「アイドルを辞める!」とまで思ったのではないかと推測できます。


 なにか問題が発生したとき、ブランチで因果関係を整理していくと、後でどこで何が問題の種になったかを分析することができます。この未央のケースでは、先輩アイドルのステージに立つこと自体は良い経験なので、無理やり止めさせたりすることはあまり宜しくないと思われます。であれば、デビューライブより前に「新人のデビューとはこういうものだ」と現実をきちんと認識させ、それに対して絶望や失望ではなく、闘志と勇気を持てるように気持ちを誘導していれば、あるいはこのような事態は防げたかもしれませんね。





クラウド」とは?

 クラウドは、対立する2つの行動を通じて問題を特定し、両者に共通する目的を達成するための解決策を見出すためのツールです。

 誰もが色々な悩みや問題を抱えています。そんな問題の奥底には、多くの場合「〜したい」「〜しないといけない」という気持ちがあります。でもそれに相反する「〜したくない」という気持ちもあります。

 そんな目先の対立ではなく、その先にあるものに目を向けて、より良い選択をすること、場合によっては一挙両得の選択が無いかを模索するのが、このツールの活用する目的になります。


 では例を挙げてみていきましょう。


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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1440732563)

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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1440732563)

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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1440732563)


 このシーンは第20話、美城常務から渋谷凛アナスタシアの2人が、常務が陣頭指揮を執るプロジェクトに参画してアイドル活動をするように求められるシーンです。美城常務はこの時、凛には学校の友人でもある神谷奈緒北条加蓮と組んで「Triad Primus」というユニットを、アナスタシアにはソロ活動を要求しています。

 ですが元々、2人ともシンデレラプロジェクトに参画しており、既に凛はニュージェネレーションズ、アナスタシアはラブライカというユニットで活動しています。それに美城常務はシンデレラプロジェクトを潰そうともくろんでいる当事者、実質敵対関係にあります。美城常務は「既存の活動は継続して構わない」と言いますが……。


美城常務:「私は君たちの才能を買っている。それをもっと伸ばしてみたいとは思わないか。



 では実際にクラウドを書いてみます。下の図が凛とアナスタシアクラウドです。2人の状況は微妙に異なりますが、今回は簡略化して同一のものとしてとらえました。


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 ここでは、シンデレラプロジェクトと美城常務のプロジェクトが対立している(同時に実現することができない)ものとして書き始めています。ここで「本当にこの2つの手段(行動)は対立しているのか?」をチェックします。

 感情的に考えれば、敵対する美城常務のプロジェクトに2人が参加する、ということは、シンデレラプロジェクトに対する裏切りとも捉えられかねません。感情論的には「この2つの手段は対立している」と言えるでしょう。

 ですが、美城常務は「今の活動を続けても構わない」と言っています。なので、美城常務からの制約だけを鑑みれば「実は対立していない」ともいえるでしょう。シンデレラプロジェクトのプロデューサーが「裏切り行為ではない」と他のメンバーに誠意をもって説明すれば、おそらく感情的なわだかまりも緩和できるはず。

 それはそれとして、2つの活動を掛け持ちすることは時間・体力ともに相当の消耗を強いられるはず。ましてや彼女たちは学生です。学生の本分と2つのアイドル活動をどれも全力で取り組む、などということができる人は、そうそういないでしょう。

 この課題は、彼女たちがどこで線引きするかによって、手段が対立しているかしていないか、が分かれることになるのです。


 仮にこれらの手段は「対立する」ものとして進めます。

 そこから、それぞれの「手段(行動)」を取らなければ実現できない「要望」を探しました。今回はシンデレラプロジェクト側は「シンデレラプロジェクトを継続させる」という要望を、美城常務のプロジェクト側には「新しいチャレンジができる」という要望を挙げました。

 さらに、そこから「仮に両者に共通する目的があったとしたら」という仮定を立てます。今回は「アイドルとして輝けるようになる」という割とフワッとした目的を作りました。


 これを確認する際には逆から、つまり目的から要望、容貌から手段(行動)へと読んで行きます。読み方は「もし○○○○なら、△△△△の必要がある」です。ちょっとやってみましょう。


【A:目的→B:要望1】

もし「アイドルとしてもっと輝けるようになる」ならば「今の仲間たちとシンデレラプロジェクトを存続させる」必要がある。

【A:目的→C:要望2】

もし「アイドルとしてもっと輝けるようになる」ならば「新たな仲間や新たな環境で、まだ見ぬ可能性にチャレンジできる」必要がある。

【B:要望1→D:手段1】

もし「今の仲間たちとシンデレラプロジェクトを存続させる」ならば、「シンデレラプロジェクトを継続する」必要がある。

【C:要望2→D':手段2】

もし「新たな仲間や新たな環境で、まだ見ぬ可能性にチャレンジできる」ようにするならば、「美城常務のプロジェクトで新たに活動する」必要がある。


 とりあえず違和感はなさそうですね。では、それぞれの手段(行動)では、もう一方の要望を満たせないのか、を検証します。


【C:要望2→D:手段1】

もし「新たな仲間や新たな環境で、まだ見ぬ可能性にチャレンジできる」ようにするには、「シンデレラプロジェクトを継続する」ことでは満たせない。

【B:要望1→D':手段2】

もし「今の仲間たちとシンデレラプロジェクトを存続させる」には「美城常務のプロジェクトで新たに活動する」ことでは満たせない。



 どうでしょう? 違和感がありませんか?

 シンデレラプロジェクトの中は複数のユニットで成り立っているので、組み替えをすれば新しいチャレンジはいくらでもできるでしょう。

 一方、美城常務に現在の活動が認められている都合、新プロジェクトに参画してもシンデレラプロジェクトを継続させるための取り組みは可能です。


 このようにして、対立する悩みを分析して、よりよい答えを導き出せるのが「クラウド」の特徴です。


 実際、この続きの話では、凛もアナスタシアも、シンデレラプロジェクトの活動を継続しつつ、美城常務の提案を受け入れます。アナスタシアはパートナーである新田美波応援も受けて円満に新しいチャレンジを始めますが、一方でニュージェネレーションズではまたひと悶着があります。ですが、ここでの言及は避けることにします。





アンビシャスターゲットツリー」とは?

 アンビシャスターゲットツリーは、ambitious(野心的な)目標を達成するための手段を明らかにしていくためのツールです。ではさっそくですが、また例を挙げてみます。


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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1428286347)

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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1428286347)


 こちらのシーンは12話シンデレラプロジェクトアイドルフェスティバルに向けての合宿を行っています。

 シンデレラプロジェクトは、普段は「ニュージェネレーションズ」「ラブライカ」「キャンディーアイランド」「凸レーションズ」「*(アスタリスク)」、そして「神崎蘭子」のソロ活動という異なるユニットで活動していますが、合宿の最中にプロデューサーから「アイドルフェスに向けシンデレラプロジェクト全員で参加する楽曲を1曲仕上げよう」という指示が出されます。残り短い期間に、ユニットとは別に全体曲をしあげなくてはならない、この難題に最年長者の新田美波が、みんなのまとめ役として挑みます。


 まずはアンビシャスな目標を明確にします。プロデューサーからは「アイドルフェスに向けシンデレラプロジェクト全員で参加する楽曲を1曲仕上げよう」という指示がありましたが、「1曲を仕上げる」というのが、どういう行為で、どの程度を指すのかを明確にしておくしておく必要があります。特に今回の目標はシンデレラプロジェクト:14人全員で同じビジョンを共有していることが必須です。誰かが「とりあえず歌えてなんとなく踊れてればいい」と思っており、一方で「ダンスが完璧にシンクロしていて歌が全員生歌でMISIA顔負けで歌えなくては駄目だ!」と思っていたら、同じゴールにはたどり着けませんよね。ちょっと理屈っぽくても、何を目指すのかは明確に定義しておく必要があるのです。

 とはいえ、アニメの中ではそこに具体的に言及しているシーンはありません。ここでは仮に「シンデレラプロジェクトの全体曲を、合宿中の期間に、歌・ダンスともに全員が揃っていて、アイドルフェスで歌っても恥ずかしくないレベルで仕上げ、自信を持ってステージに立てるようにする」という目標にしたことにしましょう。まだだいぶ曖昧な気もしますが、このくらいで許しといてやるか。


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 次に目標を達成を阻害する「障害」を列挙します。「アンビシャスターゲットツリー」のとっつきやすいところは「そんなことできっこないよ。だって〜じゃん。」という愚痴や不安・不満をとっかかりにして、そこから野望への道を見出すことができる、という点です。最初は出来るだけダメな人になって、出来ない理由をグチグチ言ってみてください。

 では実際にシンデレラプロジェクトの面々がこぼす愚痴を集めてみましょう。


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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1428286347)

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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1428286347)

みりあ:「何回やってもふりつけ全然あわないね。


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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1428286347)

卯月:「全体曲、難しいですね。ふりつけ覚えるのがせいいっぱいで、全然ついていけませんでした。

未央:「わたしCDデビューのステージ、全然楽しめなかった。リーダーだったのに、みんなにも迷惑かけちゃって。

卯月:「わたしも、最後まで笑顔でいられなかったこと、残念で。

凛 :「わたしたちのステージ、まだちゃんと終わってないのかも。

未央:「ねえ、アイドルフェスは全体曲もユニット曲もやれるだけやってみよ!今度はどんなステージでも頑張るから。ね?


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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1428286347)

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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1428286347)

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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1428286347)

杏:「一曲歌うだけでも大変なのに、もう一曲増えるなんて大丈夫かな?今日やってみて分かったじゃん。全体曲今からやって、みんなと合わせるなんて難しいんじゃない?無理に詰め込んで本番に失敗、なんてことに……。


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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1428286347)

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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1428286347)

みりあ:「え、みくちゃん全体曲やるの反対なの?

みく :「反対ってわけじゃないけど、ちょっと難しいんじゃないかって。

李衣菜:「それに私達、ユニット曲だって完璧じゃないし。今はユニットの方を大事にしたいんだよね。私達、(デビューが)一番最後だったから。


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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1428286347)

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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1428286347)

きらり:「きらりはね、みんなで歌うのって、たのすぃ〜かなって思ったんだけどぉ、練習も大変でしょ〜ぉ?両方上手くできるかどうか、不安な娘もいるんだなって思うと……。


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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1428286347)

美波:「まとめ役をするのはいいんですけど、全体曲のことが気になって。フェスまでそんなに時間も無いですし、今からだと大変じゃないかって。


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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1428286347)

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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1428286347)

蘭子:「今日、みんなと上手く合わせられなかった。やっぱり、誰かとステージに立ったこと無いからかなぁ。


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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1428286347)

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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1428286347)


李衣菜:「でもさぁ、これって難しくない?

みく :「みんなバラバラで、全然合ってなかった。

未央 :「だから、もっと練習しなきゃ!でないとフェスに間に合わないよ!

智絵里:「ヒッ

杏  :「このままやっても、エネルギーの無駄遣いな気がする。


 いくつか重複している不満・愚痴(=障害)もありますので、整理するとこんなかんじになるでしょうか。


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 続いて、この障害を仮に解決できたとできる「中間目標」を挙げます。言葉的には「障害」をそのまま裏返したような表現になることが多いですが、可能であればより具体的な表現が望ましいです。あと、中間目標は行動や意思ではなく「状態」で表現する必要があります。


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 「中間目標」には実現可能な順番がある場合が多いです。目標に向かってマイルストーン的に並べ替えていきます。もし並列に実現可能な「中間目標」があれば、横に並べてしまって構いません。


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 最後に、それぞれの「中間目標」を実現できる「行動」を記述していきます。


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 ……で、ここまでやっといてなんなんですが、ここで困ったことが。実際のアニメ美波が取った行動は「ミニ運動会を開く」というものでした。彼女らはユニット間で分断した状態から、美波の開催した運動会を通して、互いの能力を把握したり、コミュニケーションを図ったり、一体感を出したり、といった効果を得て、結果それによって全体曲を完成させました。

 それはとても素晴らしいことなんですけど、その「ミニ運動会」という「行動」は、オレが「障害」から抽出した「中間目標」を解決する策としては合致しないんですよね。しかも「行動」としてはたった1つしかないし。


 しかし、スーパーマリオなど任天堂の人気ゲームを多数プロデュースした宮本茂氏の言葉で「アイデアというのは 複数の問題を一気に解決するものである」という格言もあります。美波の採用した「ミニ運動会」という「行動」は、まさに複数の「中間目標」を一度に解決するためのアイディアだったのでしょう。あと、言い訳にはなりますが、アニメのような物語ではどうしても描かれない部分がありますので、ある程度は想像で補完するか、または分析の追及を諦める必要があるかと思います。なんにせよ「みなみんリーダーは凄かった!」という結論としておきたいと思います。(これ以上は勘弁してくださいマジでマジで。)


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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1428286347)





問題

 さて、駆け足でしたが、TOCfEの3つのツールを紹介しました。本当はまだもうちょっと使い方を説明しなくてはいけないんですが、文章だとなかなか伝わらないので、この辺にしておきます。


 では、突然ですがここで問題です。このシーン、貴方ならTOCfEの3つのツールのどれを使って、どのように分析してみますか? 「アイドルマスターシンデレラガールズ」最大の見せ場です。


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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1442572948)

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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1442572948)

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(via:http://www.nicovideo.jp/watch/1442572948)



 23話のこのシーン、アイドル活動を休止し養成所に戻ってレッスンを続ける島村卯月。それに詰め寄る凛と、話を聞かせてほしいと耳を傾ける未央。卯月からは笑顔が失われています。仲間がアイドルとしてキラキラと輝きだして、自分だけが輝いていない、取り残されていると感じていた卯月は、大粒の涙を流しながら自分のアイドルとしての未来への不安を、拙い言葉で紡ぎます。そしてその葛藤は、24話のプロデューサーとの対話、クリスマスライブまで続きます。


卯月:「笑顔なんて!笑うなんて!誰でも出来るもん!!なんにもない。私には何にも……。

P:「今、アナタが信じられなくても、私は信じています。アナタの笑顔がなければ、ニュージェネレーションズは、私達はここまで来られなかったからです。

P:「島村さん、アナタが選んだその先で、アナタは独りではありません。私達が、みんながいます。





おわりに

 「TOCfE」のツールの使い方を学ぶには、一応書籍や教本もあるのですが、やはりきちんと知識を習得している人から教わる方が効率が良いです。この記事を読んで「TOCfE」に興味を持って頂けたら、できればワークショップに参加して体系的に学んでみませんか。ちょうどタイミングのよいことに、今週末土曜日に、神保町で本記事では中途半端な解説だったアンビシャスターゲットツリーのワークショップが開催されます。


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【東京開催】TOCfE BootCamp 雷鳥が目指した頂への軌跡 ?アンビシャスターゲットツリー? - TOCfE BootCamp | Doorkeeper

  • 日時 :2/20(土) 9:30 - 18:00
  • 場所 :株式会社万葉
  • 参加費:1,000円(おかし代、文房具代) ※学生無料

 このワークショップでは、Jリーグ松本山雅FCを題材に、アンビシャスターゲットツリーを解説していきます。人口24万程度の、県庁所在地でも地方政令都市でもない街で、毎試合2万人もの観客がスタジアムに駆けつける、そんな信じられないようなことが起こっています。故:松田直樹選手が文字通り命を賭してまで成し遂げようとした何かのその先を、アンビシャスターゲットツリーで探求してみませんか。


 開催日まで殆ど間がありませんが、まだ週末予定を入れてない、急に予定が空いてしまった、という方は、是非参加を検討してみてください。本記事の最後に上げた「問題」はこのワークショップ内では扱いませんが、もし希望があれば終了後の懇親会で扱うかもしれませんよ。


 参加してみたい、ちょっと興味があるという方はこちらから。スタッフ一同お待ちしております。

2016-01-25

DevLOVE現場甲子園2013発表資料を公開しました。(公開停止済み)

はじめに

 約2年前に開催された「DevLOVE現場甲子園2013」の際に発表したプレゼン資料を、今更ながら公開しました。現在は既に公開停止済みです。

 内容が内容なので、発表当時は公開を控えていましたが、親会社も変わりましたし、社員に当時からの人間も少なくなりました。元経営者2人の裁判は未だ続いていますが、社内でそれを感じることはまずありません。

 であれば、死蔵させておくより、皆さんの何かしらの参考になれば、と公開することにした次第です。結果として半日あまりで公開停止としましたが、その辺についてはなんとなく察して頂ければ幸いです。


 このプレゼン資料を公開すればネットで大反響が起こることは公開前から分かっていたことでした。だからこそ公開を控えてきたところはあったのですが、実際公開すると予想通り、Twitterを中心にあっという間に広まりました。公開後半日でOver 25,000views、はてなブックマーク数:330強、Facebookシェア数:220強、オレの携帯電話Twitterで同資料が呟かれたことを示す通知が鳴り止まない状態でした。


 だからこそ、オレが想定してなかった「誤解」も出てしまっているような状態でした。公開停止済みとはいえ、このまま放置しておくのはよろしくないので、今更ながらも資料の補足コメントを、ここで行いたいと思います。




補足1:「こんな赤裸々な内容をそのまま公開してしまっても大丈夫なの?」

 この資料に掲載された情報で、社内の人間でないと知りえない情報はなにひとつありません。全て公から入手可能な情報です。というか、社員でさえ、報道されている以上の情報をなにひとつ知らなかったのです。これは経営層レベルでも同様。オレ達はあの時、社内から展開されるより早く、Webなどから流れてくる情報を入手して知ることが殆どでした。これは社内で情報統制がなされていた、というようなことは一切なく、単に日本の報道が非常に優秀だ、ということなんだと思います。


 ちょっと心配したのは、元経営者2人の裁判への影響なんですが、そんな状況だったので、オレが入手できるレベルの情報を検察・警察が手に入れていない、ということはないだろうと判断しました。


 オレの所属していたチームの内情については、確かに関わった人間しか分からないものではありますが、おそらくは皆さんの想像の範疇だったのではないでしょうか。中の人間から語られれば生々しくリアルに感じるでしょうが、「会社が倒産すれば中でどんなことが起こるのか」は、それほど想像に難くないとオレは思います。


 というわけで、公開して困ることはなんにもない、というのがオレの結論でした。




補足2:「資料に時々入っている白紙のページは何? もしかしてヤバイ情報を消したとか?」

 オレが発表する時に、リズムをつけて喋り易いように、話の区切りにわざと空白ページを入れたんですが、資料公開の際にそれを消すのを忘れてしまっていただけです。今回公開に当たって資料自体には一切手を加えていません。ディズニーネタとかも入ってなかったのでご安心下さい。




補足3:「むしろ、どうしてチームで2人だけ残ったの?」

 オレともう1人は転職したてだったんですよね。入社したばかりであのようなことが起こったので、判断が鈍った、というのはありました。

 あと、こんな機会そうそう無いので、好奇心でどうなるのか行く末を見てみたかった、というのはありました。結果として我々2人は今も会社に在籍していますし、2人とも(良いか悪いかは別にして)得難い貴重な経験を得ることができたと思います。




補足4:「個別に見せてくれない?」

 おひとりだけ、途中で非公開になってしまい見れなかったので、slideshareプライベート設定に招待してほしい、とご連絡を頂きました。個人的には、まさか個別に連絡を頂くほど興味を持って頂けるとは思っていなかったので、ぜひお見せしたいんですが、おひとりだけ特別に……というのも宜しくないと思ったので、丁重にお断りさせていただきました。

 今後も当面は非公開のままで置いておくことにします。が、対面であれば(ネットを介してでなければ)個別にお見せする、ということはできるんじゃないかなと思います。


 まぁその気になれば魚拓とか転がってる気もしますけどね、後から見たらDLしてる人もいたみたいだし。




おわりに

 閲覧頂いた方のコメントをTwitterはてブでみると、今回の発表でオレが一番言いたかった転職の心得に言及している人が思った以上に多くて嬉しかったです。資料や文章は公開すると独り歩きしてしまうものなので、本来フォーカスして欲しくないところばかり見られるのは覚悟していたんですが(ましてやあんな内容だったし)、ちゃんと意図した内容が伝わっているというのは、思った以上に自らの励みになりました。


 今回資料を公開したことで、資料公開した行為自体を心配してくれる人が少なからずいましたが、前述の通り「社内の人間でないと知りえない情報はそもそも存在しない」です。丁寧にWebを調べて貰えれば今からでも探せるものばかりですので、お暇な方はぜひトライしてみて下さい。今回資料公開したことによるオレ自身への実際の影響は……まぁどうとでもなるでしょ。




2016/01/25 17:20追記

 なんとかどうにかなりました。内容見れば極秘情報なんてないからノープロブレムなことなんて一目瞭然だし、当たり前っちゃあ当たり前なんだけど。なんで引き続き非公開にしとくかというと、単にその人の顔を立てただけです。