ライバルというのは底の浅い見方かな

10年近く前「いきいき」という雑誌を購読していたが、3年ぐらいでやめた。書店では手に入らない雑誌で1年分振り込んで送ってもらう。

本誌と同じぐらいの分量の商品カタログに疲れたというのもある。こんなに商品カタログに力を入れると雑誌の方が添え物になるのではと思うぐらい。

ただ、あなた個人に送り届けていますよという雰囲気を上手に作っていて、編集長のお手紙(もちろん印刷)がよく付いていて、上手な戦略だなと思っていた。本誌の方も上質の手作り感、素人感がそのころは感じられた。どんどん読者を増やし注目されて、TV「カンブリア宮殿」にも編集長の片寄さんが登場した。

その縁で医療保険にずっと入っている。

でも倒産しかけたこともたしかあった。そのときは購読者でなかったので事情はよく知らなかったが。

後発の雑誌が「毎日が発見」。似たテイスト。細やかさは「いきいき」には負ける。これも着物をほどいてつくる洋服のことが知りたくて半年購読。

先日、毎週土曜日版に載る「毎日が発見」の広告に「いきいき」の編集長片寄さんが4月から私がこの雑誌の編集長になりましたというのが彼女の写真付きで載っていて、おやおや引き抜かれたか、方針があわなくなって飛び出したか、とにかく何かあったんだなと思った。

昨日、「いきいき」から封書が届いていて、いきいきをお読みいただいていたみなさまへとなっていて、矢部という名前の編集長がまた再開をと呼びかけていた。

今、この矢部万紀子という人をぐぐってみたら、朝日新聞の記者だった人で早期退職して2011年3月から「いきいき」の編集長をしていることがわかった。

そうか片寄さんはずっと前から「いきいき」を離れているのか。

お手紙の文面は私の独断で比べてみると、矢部さんのはドライ。片寄さんはもっとニュアンスが伝わり、寄せる心が伝わる。



「毎日が発見」もたった6ヶ月の購読であったのに「いきいき」同様、いまだにカタログが届く。先日も届いた。紙ゴミに直行するところ、開いてみると「私の一押し!厳選品大集合!」と銘打っているだけあって、よく考えられたあればこれは役立ちそうという商品が並んでいて、もう少し考えて注文するかもと手元に置かれている。



シルバー市場はどんどん拡大している。ヒット雑誌、ヒット商品開発にしのぎを削っている人たちがたくさんいるんだろうな。


追記
さらに探ると、片寄斗史子さんは2011年に雑誌「いきいき」を次世代に渡し、彼女は新たな高齢社会事業に着手ということで「いきいきネット株式会社代表取締役社長」に就任していたのだった。つまり矢部さんに引き継いでさらに上のポストに、社長に就任していたのだった。

ライバルというのでもないけど、でも今回、別のシルバー女性雑誌の編集長になるのだから読者の取り合いをするのはたしかだ。

ググる中で、こんなページにたどりついた。
http://www.kokumini.jp/?pid=60889932

一読の価値があります、ぜひ。