理髪店
昨日、いきつけの理髪店でカットをしてもらってから、淡路島に向かった。
一ヶ月に一回のカット。その店に行くようになって4年目に入る。「ラフメイカー」という店の名前、しゃれた外観。てっきり、美容院と思って入ると理容店だった。聞けば女性のカットもしているとのこと。思い切ってやってもらうと技術はバッチリ。
それまで行っていた美容院より確かな技術で、応対も誠実でおもねったところ、もったいぶったところがなくて、そしてこれが大きい、2500円だったのだ。シャンプーすると3000円だそうでシャンプーはことわることができる。私は美容院でのシャンプーほど無駄なモノはないと思っている。ただでさえ脂気が抜けてきているシルバーの髪の毛。強い界面活性作用のある今のシャンプー剤、前夜洗髪しているのに一日も経たないのに2度洗いするシャンプー。髪が傷んでしまう。(caravanさん、生意気なこと言ってごめんなさい。専門家の方は一家言あることと思う。あくまで私見。)
予約制。30代半ばの店主独りでやっている。
通ううちにこの理容師さんの人柄のよさが伝わり、何だかとても癒やされてカットが終わるのだ。
昨年ついに店舗兼自宅を新築し、バス停が3つほど先のところに移った。
その店をたずねるといつも話に出てくる3歳と7歳のお嬢さんと奥さんが挨拶に顔を出した。
姉妹のスキッとした愛らしさ、幼稚園の先生をしていたという奥さんのさりげない気品。
理想の家族だった。
店が遠くなったにもかかわらず客はほとんどそのまま引き続き通ってくれているという。そして新しい地で新しい客が付き始めたという。
何か、この人に役に立つことはできないか。
私は本を貸すことにした。あえてプレゼントにはしなかった。最近読んで、私がもっと若いときにこの本に出会っていたらもっと堅実な家庭経済経営をしたのにと悔やんだ林總(はやしあつむ)の「正しい家計管理」。新築し、これまでとは違う出費が続くことになるわけで当然対策はしているだろうにお節介の私はそれでもこの本は役に立つと思った。会社経営の視点で家計を考える本なので役に立つはず。
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ちゃんとこの若い夫婦は読んでくれて2ヶ月後返してくれた。
昨日、義姉夫婦の介護の話をし、これから訪ねるのだというと「じゃあ、今日は手入れしておきましょうか。」とさりげなく言うのでよくわからぬまま「はい」と返事をすると丁寧にシャンプー、リンスしてくれた。なので当然、2500+αだと思って5000円札で支払おうとしたら、「いえいえ、今日はサービスです。いつもの2500円です。」と言って受け取らなかった。私を彼なりにねぎらってくれたのだ。
ずっとずっと私はここに通い続けるつもり。