男どもは一体どうしたら満足するのか?
例えば、男性と女性が二人で食事に行く。
女性の方が男性の取り皿に装ったり、男性の方が適当に見繕って注文したり、二人で飲んで談笑する。
何処に寄るとも無く、このまま素直に帰りましょうということで、会計のほうに足を向ける。
男性がチェックを持って前に立つ。女性は後ろで待っている。
会計係が合計金額を言う。男性がクレジットカードを渡し、会計係が手続きをする。
( ※ )
男性がレシートにサインをして、女性が男性にお礼を言い、お店の人に「ご馳走様」と声をかけて店を出る。
この( ※ )の部分、女性は一体全体、どうしたら一番良いのか?
女性からしてみたら、特に奢られ慣れていない女性からしてみたら、非常に居心地の悪い時間だ。
A:男性が受け取るまで、半額相当の現金を渡そうと努力する。
B:男性に対して、半額相当の現金を渡そうとし、男性が受け取らないとすぐに引き下がり好意を受ける。
C:男性にペコリと頭を下げ「ご馳走になります」とお礼を言う。
だいたいこの三つぐらいしか思い浮かばないのだけれども、どうしたら良いものか。
お金を払おうとすると、たいていは「いいから」と言われ、それでも食い下がって払おうとすると、けっこう嫌な顔をされるものだ。
ならばとばかりに、男性に気持ちよく払って貰おうとすると「何その奢って貰って当然みたいな態度は」とか思われるのではないかと気が気ではない。
ならば一回支払う姿勢を見せ、向こうが「いいよ」と言ったら素直に引き下がり感謝の言葉を言えば良いのかというと、それはそれで「最初から払う気なかったくせに」などと思われそうだ。
どうしたところでなんとも居心地が悪いわけだ。
だったら最初から割り勘にして勘定も割り切ってしまえば良いのだけれども、男どもは身勝手なことに払いたがるようである。
そのくせ男同士では「いつも男が払うことになる」とか文句を言う。
自分が見栄を張りたいだけなのに。
奢られ慣れていない女性にはつくづく面倒臭い話である。