∀ddict

I'm a Japanese otaku. I like Manga, Anime, Games and Comics.

復習:『新世紀エヴァンゲリオン』第六話「決戦、第三東京市」

レイとシンジがゲンドウという存在を通じて関係を築いていく話。アニメでは前話でシンジがレイに「あんな父親のことなんて信じられない」と言って叩かれたり、ハンガーでゲンドウと談笑していたりとレイが結構感情が出していたりする。

それで最後の

レイ「ごめんなさい。こういうときどんな顔をすればいいのか分からないの」
シンジ「笑えばいいと思うよ」

はレイがシンジの背後にゲンドウを見ているとはいえ、笑顔を見せる対象になったのかというところ。

が、この話の人物の作画は他の話の絵とあまり合ってなくて違和感があった。しかも自分の記憶の綾波の笑顔とも違う。もっと髪の毛も光の当て方も緻密だったイメージがある。DEATH編でリテイクされたのだろうか。

でもって、新劇場版の特設サイトで壱話から伍話までは無料で見れるのに何故かこの話だけは無料配信していない。まあ、ラスト辺りを変えるから見ても仕方ない&今回の劇場版のラストが気になるなら有料でどうぞということかな。


この話は枚数使ってそうな話の間に挟まれているので使徒戦があるのに枚数抑えてる感じがする。電柱とか変電所とか爆発とか大好きそうな庵野監督にしてはおとなしい感じ。スナイプ劇になっているのも多分そのせいだろうなぁ。これだと動きよりは間とかタイミングが問題になってくる。

で、陽電子砲の再充填時間がシールドの耐久時間よりも長くなることを前もって説明しておいて、一射目のプレッシャーをかけておいて、案の定(と言ったら失礼かもしれないが)一射目を失敗させる。そしてがけっぷちの二射目にもたないと分かっているシールドで身を挺して零号機に守らせる。その零号機に乗っているレイが最後にシンジにかけた言葉は

「じゃ、さよなら」
(綾波レイ)

である。この瞬間シンジの頭には人類とかネルフとかではなく、これで決めないと綾波が死ぬということで一杯になっていただろう。この辺りの畳み掛け方はうまい。


さてはて、劇場版ではここの辺りがどうなっているやら。ラスト部分は変わるという話だったのでどのように変わるかが今から楽しみ。この話はジブリのグロス回(停電の回)ほどではないけれど、「白旗揚げますか?」と言うほど絶望的な状態から残された時間でできることをする――まるで週一アニメを作っている現場をポジティブに乗り切ろうとしているという意味で好きなんですよね。突貫工事といいながら真新しい機械を手に入れて「無理でもいいから間に合わすんだ!」とばかりに張り切る人たちがいたんだろうなぁ、と。