simpleAの金城さんに誘われて

昨夕はsimpleAの金城さん(id:simpleA)にお誘いいただいて、楽しいおしゃべりの会に参加してきた。そもそもはサンフランシスコで2002年に立ち上がった集まりが、金城さんの帰国によって、海を越えて東京でも開催されるようになったというのがもっともはしょった故事来歴ということになる。

新宿のアイリッシュ・パブでビールを立ち飲みしながら、ハッピーな時間を過ごさせていただいた。会の成り立ち上、西海岸に関係がある人、アメリカにいた人が多かったが、そればかりではなく、金城さんの人柄にほだされた人、拉致されてしまった人などを含めて集まった人たちは多士済々で、お互い初対面の気負いや気後れは微塵もない。年齢層も幅広い。金城さんの学生時代からのお友達のOさんはクラシック音楽にまつわる仕事をされており、思わず二人で大きな声のひそひそ話をはじめてしまったり、かと思えば突然僕にはまったく知識がないアニメの話が始まって、オタク度の高さに「???」と頭を抱えてしまったり、最初から最後まで屈託とは無縁の楽しいひとときだった。がちがちの仲間内社会・日本にも意思のあるところには、こういう裂け目がつくれるのかと、あらためていい勉強になった。

昨日話題にしたはてな近藤社長のインタビュー記事によれば、近藤さんがアメリカに渡ってはてながうまくいかなくなった原因は、一にも二にも渡米によるコミュニケーション・ギャップの胚胎に帰することができる。インターネットの世の中でも、対面コミュニケーションの持つ多義的な効用を情報通信手段によって完全に補うことは難しいという話である。昨晩、わいわいとおしゃべりを楽しんだのちに、あらためてそうなんだなと、当たり前のことをだめ押しするようにではあるが、気づかされた気にもなった。今を去ること十数年前の話だが、当時勤めていた会社で隣のチームが「テレビ会議システムの利用を増やすにはどうしたらよいか、市場ニーズを洗いつつ考えを出せ」という仕事を請け負っていたことも思い出した。あの仕事は、最後にどんな報告がお客さんの手に渡ったのだろう。それ以降、テレビ会議の利用が劇的に増加したという話はとんと聞かない。

ご興味のある方は、金城さんにお問い合わせになっては如何でしょうか。参加者が急増してしまったら、そのときは東京ドームに場所を移して実施する予定だそうです。