Facebookのこと

Facebookに登録したのが2009年頃らしいのだが、それ以来、まれにアプリを開いてみることはあっても、ほとんどまったくと言ってよいほど能動的には使っていなかった。つまり、コメントしたり、「いいね!」を付けたりなどしないで、単に最近どんな投稿があるかをしばし眺めるということを月に1度、半年に1度するといったぐらいことしかしない。だから、つい最近、5年も6年も前に「お誕生日おめでとう!」というコメントを何人かの方々からいだだいていながら、なしのつぶてでなんにもしていなかったことを発見したくらいである。ひどい。

Facebookは知り合い向けお知らせメディアだから、私のように別にお知らせも、知らせたいニュースもほとんどない人間には向いていない。それはそれで、既存の枠組みを面白おかしく活用するような才覚があれば話は別だが、そういった才能からは最も遠いところにいるので能動的に食指は動かない。それにFacebookは、そもそもあれやこれやお節介がすぎる。誰とかの誕生日だとか、フォロワーが何人になって友達の輪が広がっただとか、知り合いの知り合いにこんな人がいるだとか、なんだとか、かんだとか、だからどうしたと言いたくなる一方向の知恵を授けたがる。こんな奴が生身の人間で隣にいたら、到底我慢ができないだろう。うるさい! できるものならドロップキックをお見舞いしたいぐらいだ。できないけど。

しかし、世の中のメインストリームはFacebookInstagramなので、そういったところにしか出入りしていない知り合いに向けて「生きてるよ!」と言う代わりに、Facebookに向けて仕事絡みのトピックを書いてみることにした。更新は1か月に一度あれば御の字。「お友達の輪を広げましょ!」という動機はもとよりないので、面白おかしい内容はほとんどないはず。それぐらいの意気込みなので、続くかどうかは分からないが、おかげで人の投稿をよく見るようになった。週に2,3日以上はFacebookを覗いている。友人たちの身辺雑記を読むのはとても楽しいが、やはりFacebookの枠組みはどこかしっくりこない。