2011年漫画ベスト10 団地で始まり集合住宅で終わる
ベストというモノは時と共に頻繁に変わっていくもの。
2011年終了時で好きな気持ちを忘れないように。
順位は上手い下手ではなく相対的な好き度合の差。
1位 ぼくらのよあけ
- 作者: 今井哲也
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/06/23
- メディア: コミック
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- 作者: 今井哲也
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/11/22
- メディア: コミック
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一行あらすじ
近未来の夏休み。少年達は"彼"を宇宙へ還す。団地でGO!ナナコ可愛い。
2011年の初頭、同作者の作品『ハックス!』を見てモヤモヤスッキリですごい漫画だなーと感心した直後にこの新刊。
一巻の時点ではSFギミックやモヤっとする部分がうまくて楽しいけれど少年的無邪気さがちょっとなーと思っていたのですが、
二巻でその無邪気さが物語の原動力となって進んでいく様はとても素晴らしい。ロケットの様に。
この本筋とは別に様々なサイドストーリーがまた良いモノで既に終わってたり最後まで終わらなかったりするんですが、
本筋がちゃんとそれぞれのエピソードに一区切りともいえる『きっかけ』を与えるのがイイんですよ。
本筋のエピローグがそれぞれのプロローグってのは好きです。
『ハックス!』
2位 青空とおく酒浸り
- 作者: 安永航一郎
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2011/09/13
- メディア: コミック
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- 作者: 安永航一郎
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2011/12/13
- メディア: コミック
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一行あらすじ
マイクロマシンと共同生活を送る少女達が大変な目に!MMと少女と時々オヤジ。
一年ぶりの新刊発売(4,5,6巻)!登場人物の一人であるしのさんが色々酷いことに!
でも、しのさんが酷い目に合う事で生物のニッチの奪い合いやら生存本能やらのSF要素が増して面白い!
5巻のしのさんvsしのさんとかSF的バトルが変化球で面白く、しのさんの工業魂が最高に狡賢く熱い!
3位 はやて×ブレード
- 作者: 林家志弦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/08/19
- メディア: コミック
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- 作者: 林家志弦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/11/18
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一行あらすじ
剣を用いてペアで闘う天地学園に通う乙女たちの努力友情を描く群像劇。基本的にバカ。
主人公だけじゃなく漫画に登場する全ての登場人物に大なり小なりのエピソードを積み上げることにより、
14巻の会長ペアvs玲紗枝ペアが主人公戦でないにもかかわらず観客含めて熱く面白いモノに仕上がり、
15巻の新制服発表会がお披露目からエキシビジョンまでニヤニヤできる素敵エピソードになるのである。
しかし、比較的登場が浅いキャラのキャラ立てと馴染ませ方は本当に素晴らしいな。
4位 ねじまきカギュー
- 作者: 中山敦支
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/12/19
- メディア: コミック
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一行あらすじ
新米教師カモ先生と螺旋巻拳の使い手カギューちゃんとのバトルラブコメ。
特徴的な絵と大ゴマの使い方が単純に見て楽しい。2巻9話の1P半大ゴマ+1P大ゴマとか個人的に好き。
それ以上にカギューちゃんが凄く可愛い。螺旋巻拳なのに凄く真っ直ぐで可愛い。大ゴマの破壊力がすさまじい。
朱羽や富江のようにカギューちゃんとカモ先生のニヤニヤするやりとりをずっと見ていたい。
5位 信長の忍び
- 作者: 重野なおき
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2011/06/29
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一行あらすじ
織田信長の忍びである千鳥と戦国時代を生きる人々が織りなすギャグ4コマ。
4巻が出たときに全巻購入。一気にはまる。みなもと太郎先生の『風雲児たち』と同じくらい素晴らしい歴史ギャグ。
ほどよいギャグの塩梅、活き活きとした登場人物、可愛いヒロイン、細かい歴史エピソードを活かしつつダイナミックに動かす物語。
どちらも共通して面白いところがありながら、両作者の個性により全く違った味付けで両方楽しめる。こんなに嬉しいことはない。
『風雲児たち』
6位 ハルシオン・ランチ
- 作者: 沙村広明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/09/07
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一行あらすじ
何でも食べる宇宙人とホームレス他愉快な仲間達の交友録。貂蝉編収録の2巻が今年発売ってのはすごいタイミング。
ネタにネタを重ねてネタを塗りたくるゲロの如きカオス。そんでもって最後は無駄に壮大なSFで締めるという力技。
グダグダした話を締めるには途方もなく大きく強引なオチが必要なんだろう。国家も同じである。
短く笑いどころしかない漫画は飽きが来ない。
7位 ひらけ駒!
- 作者: 南 Q太
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/12/22
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一行あらすじ
将棋にのめり込んでいく小学生とその母親のお話。
一巻は将棋にハマる小学生を見守る母親視点の将棋漫画で珍しくて面白い漫画だなーと思っていたのですが、
二巻途中から母親自身が将棋(の対局)に徐々にのめり込んでいくことによって
「母親心理」と「初心者心理」が組み合わさって非常に味わい深くなっていく所が良いです。
8位 アリョーシャ!
- 作者: 近藤るるる
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2011/11/30
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一行あらすじ
生粋の暗殺者であるアリョーシャは上官の最後の指令に従い、日本で普通の女子高生として生きるのであった
アリョーシャが最強の暗殺者で、「普通の女子高生に成る」という指令があることによって
どんなピンチでもコメディに留まれる点がとてもうまくて面白いですね。絵柄もぴったし。
二巻以降での敵のある工夫によってコメディでありながらピンチも徐々に盛り上げていって今後が楽しみです。
9位 グラゼニ
- 作者: アダチケイジ,森高夕次
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/12/22
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年俸オタクである点を除いたらそれなりに必要だけれどエースじゃない
絶妙な立ち位置にいる凡田からの視点というのはやはり特殊で面白い。
個人的には凡田とあまり関係ない一巻の土手来のエピソードが全員微妙に歯がゆい感じで好きです。
10位 外天楼
- 作者: 石黒正数
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/10/21
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一行あらすじ
特殊な集合住宅『外天楼』を舞台にした連作SFミステリ
表紙をめくれば外天楼がよくわかるような気がする。
下らない話から徐々にシフトしていく構成もうまいな、と思うけれども
それ以上に、最後まで桜場刑事とあの眼鏡を残しているのが良かった。
それが消えるとどうなるか……最後まで読みましょう。
ベスト10以外
2011年に続刊が出た作品
『GA -芸術科アートデザインクラス- 』 色、ネタ共に相変わらず高水準
『ドリフターズ』 決める所は決めてるんだなぁ
『預言者ピッピ』 どうなるの?どこへ行くの?
『よつばと』 あさぎが活躍したのでよかったです。いつも通り残念なふーか
『乙嫁語り』 せつない話。パリヤさんは可愛い
他多数
2011年に単行本がスタートした作品
『ちゃんと描いてますからっ!』 幸せになってほしい様なこのままでも良い様な
『大砲とスタンプ』 可愛らしい絵柄でも結構シビア
『銀の匙』 ギャグとシビアと青春のバランスがよいよい
『そんな未来はウソである』 悪い子がいないのでほんわかします。
『羊の木』は完結まで保留
2011年に完結した作品
『コジカは正義の味方じゃない』 所帯じみたヒロインと勘違いイケメンの組み合わせはさすがうまいなぁ。
『だって愛してる』 キャラ全員見事な着地
『保健室の死神』 キャラの動かし方が上手い作品でした
『ケルベロス』 造型はマニアックながらも話は王道で良かったです。
単行本で買っていた週刊連載漫画がどちらも十巻で終わった……今年は『空が灰色だから』を買う予定