外国でも仕事

先週面会に行かなかったことを母は覚えていないようだった。気にしていないようでよかった。「白ヤギ珈琲店」が閉店してしまったのでどこへ行こうかと考えたが、連れ合いがまず「岡本民家園」に連れて行ってくれた。七夕の飾りの下で写真を撮っているとボランティアの方が「短冊に何か書かれますか?」と声をかけてくれた。「和紙が一枚残っていますがいかがですか?」と勧めてくれた。母は一瞬躊躇したが「そお?」と思いなおして「いつまでもげんきにいられますように」と私の促すまま、ひらがなを1字1字ていねいに書きつけた。ボランティアの女性がすぐに笹に結び付けてくれ、千代紙で折った紙衣をくれた。母はその女性に「昔は遠くまで仕事で行っていたんですよ。外国にも行ってたのよ」とニコニコ話しかけた。えっ、外国でも仕事したって? 海外旅行をしたという事? 深く追求することはしなかった(^^ゞ

民家園を出てどこでお茶しようか考えて、環八東名入口近くのマクドナルドにした。1階の席はふさがっているし2階に母を連れて上がるのは困難だしどうしようと思っていると、外国人の様な中年の男性が「どうぞ」とテーブル席を譲ってくれた。別の席の家族も腰を上げようとしてくれた。ありがたかった(*^。^*) 
飲み物を買ってしばらく休息している間に母はテーブルに置いた紙衣を見て「これはどうしたの?」とか「これはどこでもらったの?」など何度も私達に尋ねた。本当に直前の事も忘れちゃうんだなとあらためて確認させられた。


画像は帰宅してから真似て作ってみた紙衣。母がもらったのはもっと綺麗(^。^)