Skylake対応マザー(Z170-A)にUbuntu14.04をインストール

流行の低火力ディープラーニングを始めるため、約10年ぶりにPCを自組してセットアップ中です。

性能と静音性のトレードオフを取った結果、Core-i7 6700 + DDR4-2400 16GB×4 + ELSA GTX-1050Ti×2の構成としました。
6700はTDP65Wと低電力と高性能を両立する優秀なCPUです。
ELSA GTX-1050Tiは補助電源が不要かつ静音ファン搭載が特徴的です。SLI非対応ですがゲーム目的ではないため問題ありません。
マザーボードはPCI Express3.0で2x8構成が取れるASUS Z170-Aとしました。GPUを2枚同時に動作しても十分なバンド幅が確保できるのではないでしょうか。
2x16、4x8に対応するZ170-WSも気になりましたが、さすがに数%の性能向上で5万近いマザーは手が出ません。フルタワーでGPU4枚差しするなら良いかもしれませんが、もはや低火力ではないし、ECCメモリが使えないので業務用としても無理があるかなと。

さて、ここからが本題です。
Ubuntu14.04のインストールを試みましたが、かなりハマりました。

Ubuntu14.04はUEFIBIOSの2種類の起動方式に対応しており、インストール時に対応するモードを選択してLive-DVDを起動させます。
Z170-Aでは、UEFI BIOS Utility画面のBoot MenuにてUEFIと無印(BIOS)のどちらで起動するか選択します。

当初は他の古いディストロも混在したかったのでBIOSモードを試しましたが、一向にGUIが立ち上がりません。Live-DVDの起動もダメでした。
また、UEFIモードも直接インストールは同様にNGでした。
半分諦めつつも、Live-DVDを起動してからインストールを開始したら上手く行きました。

しかし、この時点でオンボードネットワークカードとサウンドカードが認識せず。
14.04は、LTS Enablement Stacksと呼ばれる最新ドライバを適用できる仕組みがありますが、ネットワーク接続が必要です。
手持ちのUSB-LAN変換コネクタ経由(Plantex社USB-LAN1000R)で接続し、インストールを継続しました。このコネクタはドライバ不要かつWin/Mac/Linux対応と非常に使い勝手が良いです。

起動後は、以下のコマンドを実行します。

sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
sudo apt-get dist-upgrade
sudo apt-get install --install-recommends linux-generic-lts-wily xserver-xorg-core-lts-wily xserver-xorg-lts-wily xserver-xorg-video-all-lts-wily xserver-xorg-input-all-lts-wily libwayland-egl1-mesa-lts-wil
sudo reboot

これでオンボードLANも認識されます。
さて、明日からはCUDAとJetsonTX1、Chainerの設定をしていきます。