DVD化されていないVHS

▼魅力を感じてしまうのだ。DVD化されていないVHS。近所のTSUTAYAが大変なことになっていて、多くの希少作品VHSを100円で販売してくれている。先日は、フォントリアー「イディオッツ」、アランレネ「去年マリエンバードで」、タルコフスキー惑星ソラリス」、カサヴェテス「こわれゆく女」を購入。計400円。なんつー安さだ。腰が抜けるよ。上記4作品中、2作品はまだDVD化されてない。京都にVHSばかり集めた、素晴らしいレンタルビデオ屋があるんだけれど、その店のことを思い出した。TSUTAYAでそんなことを思い出すってのが面白くて、TSUTAYAにしてみれば、これらVHS在庫は100円で売り飛ばすぐらいの価値しかないのかもしれないが、埋没してしまいそうな場所で見つける価値があるのだ。埋もれそうな価値。資本の流れで、価値なんてものは、如何様にも浮き沈みするものだけれど、そういった流れに逆らって、個人個人の中にずどんと重しのように乗っかかる価値。メニュー画面なんかでチャプターを強制されるよりも、自分の心の中に独自のチャプターを作り出す。そんな映画(VHS)との出会い。