〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木の資料 親族が啄木記念館に寄贈

結核に侵された母カツの深刻な病状・暗い運命を予感した啄木の切迫した心情を伝える

  • 盛岡市玉山区渋民の石川啄木記念館は、啄木の姉トラの孫に当たる山本忠男さん(71)=大阪府茨木市在住=から、啄木の書簡など関係資料の寄贈を受けた。
  • 山本さんは啄木の次姉トラと夫・山本千三郎の孫。啄木が千三郎夫妻にあてた手紙や、詩集「あこがれ」の出版費に充てたと思われる借用証など32点を同館に寄贈した。
  • 資料は2月17日から25日まで、同館で一時公開後、4月にあらためて展示する。

(2007_02_14 The Web Iwate Nippo)

啄木・賢治研究の望月善次教授 退職記念講演会

啄木・賢治研究の望月善次教授 退職記念講演会

  • 岩手大教育学部の退職記念講演会が13日開かれ、石川啄木宮沢賢治の短歌を中心とした詩歌教育研究に取り組み、大きな功績を残した望月善次教授が28年間の教員生活を振り返った。
  • 望月教授は「国語科教育学をどう創ろうとして来たか」と題し、14年間続けた公開講座石川啄木の世界」など活動を紹介した。
  • 学生時代から詩歌の創作活動を続けていた望月教授は岩手大着任後、啄木・賢治の短歌研究に傾倒。
  • 「啄木の短歌は望郷の念をうまく表し、分かりやすく誰の心にも訴えるものがある」と分析する。

(2007_02_14 The Web Iwate Nippo)