〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木文学の原点探る 人物講座

   「不来方のお城の草に寝ころびて 空に吸はれし 十五の心」

  • 盛岡市南青山町の市西部公民館の人物講座が始まった。
  • 初回は石川啄木研究家の遊座昭吾さんが「空に吸はれし十五の心−啄木文学の原風景・盛岡」と題して講演。約40人が多感な青春期を過ごした啄木に思いをはせた。
  • 遊座さんは啄木の日記やエッセー、短歌を読み解く中で「盛岡中学時代を振り返ることが多い」と指摘。「十五は青春まっただ中の啄木を象徴する言葉。『十五の心』が20代の啄木を絶えず励まし、ペンを持たせ文学をあきらめさせなかった」と話した。

(2007_03_03 岩手日報