〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「天然コケッコー」光と音のなかきらきらと今を生きる


【ブルーベリー】


天然コケッコー

島根県のある小中学校が舞台。正しい(?)日本の自然と古き(?)良き(?)人々が登場する。小中合わせて6人の生徒しかいないところへ、東京から中学2年の男の子が転校してきた。
7人一緒の海遊び、机を運んでの給食、拭き掃除・・・学校生活って楽しそう。四季の移り変わりに添って、修学旅行、村祭り、バレンタイン、受験、そして転校生と少女との恋も進行する。
いわくのある山の橋を渡りトンネルをくぐり申し分のない海への道のりは、過去の風景をたどるようだが実は未来への道でもある。

忘れてならないのが先生たち、うるさくもなくいやらしくもなく気持ち悪い熱血でもなく、自然でいながら温かい。家族も村の人も(若干?な人もいるが…)そんな感じ。子どもが大人への階段を上る瞬間に立ち会えた気がする。


疲れたときに、飲物を用意してゆったりした環境で観ると、きっと体がほぐれると思う。