2008-09-16 「啄木の短歌、賢治の短歌 第62回」 啄木 広場 「啄木の短歌、賢治の短歌」盛岡タイムス連載中 盛岡大学長 望月善次 第62回 岩手山2 「いわてやま」の訓み 啄木の短歌 岩手山 秋はふもとの三方の 野に満つる虫を何と聴くらむ 賢治の短歌 岩手やま やけ石原に鐘なりて 片脚あげて立てるものあり。 「岩手山」を共に「いわてやま」と訓んでいる作品二つ。 「岩手山」の現在に地元における一般的な訓みは「いわてさん」であるが、「さん」の特に「ん」の音感が短歌の初句の節調としては抵抗があったのだろうか。 (2008-08-30 盛岡タイムス)