啄木の息 <ブログ版>

─ いまもなお瑞々しく語りかけてくる啄木の魅力を追い その息づかいに触れてみたい ─

     「本家 啄木の息」のリンクは、このページの最下段にあります。

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2009-01-31

[] 「鴎外記念館の計画」啄木も集う

【ヒノキの実】


「『観潮楼』の跡地に鴎外記念館 計画」

  • 文豪森鴎外が後半生を過ごした東京都文京区千駄木一の住居「観潮楼」の跡地に、「森鴎外記念館(仮称)」を建設する計画が本格的に動きだした。
  • 二階から東京湾品川沖の白帆を望むことができたため、鴎外自ら「潮を観る楼閣」と命名。与謝野鉄幹、伊藤左千夫、佐佐木信綱、石川啄木など多くの文人が集い、文学サロンの役割も果たしていた。
  • 跡地には現在、区立本郷図書館鴎外記念室がある。
  • 区は鴎外記念館として建て替え、「鴎外の業績を国内外に情報発信する拠点施設にしたい」としている。
  • 四月からは、自治体に寄付すると住民税などが軽減される「ふるさと納税制度」を活用して全国から寄付を募る。一万円以上の寄付者には、礼状や記念品を贈る。

(2009-01-31 東京新聞夕刊)

2009-01-27

[]「啄木の短歌、賢治の短歌 第120回」

【ウメ】


「啄木の短歌、賢治の短歌」盛岡タイムス連載中

  盛岡大学長 望月善次

第120回 呼吸作用からの展開

  • 啄木の短歌

  呼吸すれば、

  胸の中にて鳴る音あり。

   凩よりもさびしきその音!


  • 賢治の短歌

  息吸へば

  白きここちし

  くもりぞら

  よぼよぼ這へるなまこ雲あり。


    • 啄木歌は、良く知られた『悲しき玩具』冒頭の一首。『悲しき玩具』の出版を託された土岐哀果が、発見した紙片から冒頭に据えた作品。歌集名『悲しき玩具』も、哀果によるものであったが、抽出歌の著名度も、歌集冒頭に置かれたことと無縁ではない。
    • 賢治作品では、「よぼよぼ這へるなまこ雲」と、雲を擬人化し、しかも「よぼよぼ」と断じたところもまた賢治らしい。

(2009-01-27 盛岡タイムス)

2009-01-24

[] 「啄木とスバル〜さらばスバルよ!」展 1/9-2/23

スイセン


スバル:創刊100年記念

「啄木とスバル〜さらばスバルよ!」展 もりおか啄木・賢治記念館

  • 石川啄木と文芸雑誌「スバル」についての資料を展示した「啄木とスバル〜さらばスバルよ!」が盛岡市のもりおか啄木・賢治記念館で開かれている。
  • 「スバル」の初版本や啄木が編集方針についての思いをつづった手紙など約250点を展示する。
  • 入場料300円(高校生以下無料)。
  • 2月23日まで

(2009-01-23 毎日新聞岩手版)

2009-01-22

[] 「啄木の面影照らす 雪あかり」開催

【カレイドスコープ】


「啄木・雪あかりの町・くしろ」 北海道

  • 啄木が歩いた街並みをアイスキャンドルで飾るイベント「啄木・雪あかりの町・くしろ」が21日夜、釧路市の南大通地区一帯で開かれた。
  • イベントは2004年から実施。啄木来釧100周年の昨年で終了するはずだったが、惜しむ声が多く再出発となった。
  • アイスキャンドルは直径と高さが約20cmで地域住民が作成。約300個が約700mにわたり並んだ。

2009-01-22 毎日新聞、、北海道新聞釧路新聞)

2009-01-20

[] 「遊座昭吾先生の最終講義」啄木・賢治 2/21・4/26

【ビワ】


「北天の詩想」〜啄木・賢治のまなざし〜

【遊座昭吾先生の最終講義】

  元国際啄木学会会長・元盛岡大学教授


        • 啄木・賢治研究家で、長年教鞭をとられてきた遊座昭吾先生の最終講義を開講いたします。
        • 「北天の詩想」は、こよなく啄木・賢治を愛し、研究されてきた遊座昭吾先生の研究集大成です。
        • 「天」を見失った現代人に送る遊座昭吾先生の「北天の詩想」に込められた渾身のメッセージを、ぜひ、ご聴講ください。

【盛岡会場】

  • 2009年2月21日(土)
  • 白堊ホール 盛岡市盛岡第一高等学校内
  • 14:30〜16:00(開場14:00)
      • 聴講 無料・どなたでも
      • 聴講のみの方は直接会場へ
      • 懇親会ご希望の方は実行委員まで

(懇親会 ホテルメトロポリタン盛岡 17:30〜20:00)

在京疾風会HP


【東京会場】

  • 2009年4月26日(日)
  • 東京 ホテルグランドパレス(千代田区九段下)

2009-01-19

[] 「ローマ字日記」一生を文学に! それは出来ぬ。

【水晶】


『ローマ字日記 1909年(明治42)5月14日〜』石川啄木

「二度ばかり口の中から夥しく血が出た」が、他人の就職の世話をせっせとする啄木。

二葉亭四迷の死んだことを知り金田一京助と語り合う。「互いに知り尽していると思う友の、遂にわが底の悩みと苦しみとを知り得ないのだと知った時のやる瀬なさ! 別々だ、一人一人だ!」と悲しむ啄木。

「Misoka wa kita.」

「黙って家にもおられぬので、午前に出かけて羽織――ただ一枚の――を質に入れて七十銭をこしらえ・・・」「nan no Ate mo naku Ueno kara Tabata made Kisha ni notta.  Tada Kisha ni nori takatta no da.  Tabata de Hatake no naka no shiranu Michi wo urotsuite Tsuchi no ka wo akazu sutta.」

5月なのに、心が凍える啄木。

しかし、ドイツ語を勉強したり、岩手日報へ記事を送ったり、地方新聞のひな形を創ったり・・けっこう楽しそうでもある。

つづきはこちら→ローマ字日記「1909年(明治42)5月14日〜」

2009-01-17

[] 「啄木・雪あかりの町・くしろ」1/21

【ステンドグラス】


「第6回 啄木・雪あかりの町・くしろ」

  • 2009年1月21日(水) 17:00〜20:00
  • 釧路市大町2丁目
      • 明治時代末期の釧路に滞在した歌人石川啄木にちなみ、啄木ゆかりの地をアイスキャンドルで照らす。
      • 啄木に扮した実行委関係者が約300個のキャンドルに点灯。
      • 港文館では啄木一人百首かるた大会を開く。
      • 釧路観光ガイドの会が啄木ゆかりの足跡をたどる無料ガイドも行う。

北海道新聞イベント情報)

2009-01-15

[] 「啄木資料展」一関 ~1/18

【ウメ】


「啄木の魅力を幅広く」一関で資料展、最新研究紹介

  • 岩手県一関市の花泉図書館で「啄木資料展」が18日まで開かれている。県立図書館所蔵の石川啄木に関する本72点を展示。最近の研究を紹介している。
  • 展示資料は予約して借りることができる。
  • 司書は、「展示を始めてすぐ予約が入り、あらためて啄木の人気を感じている」と反響に喜ぶ。

(2009-01-15 岩手日報WebNews)

      • 一関市立花泉図書館

   Tel 0191-82-4939

2009-01-13

[]「啄木の短歌、賢治の短歌 第114回」

【啄木歌碑 上野駅構内】


「啄木の短歌、賢治の短歌」盛岡タイムス連載中

  盛岡大学長 望月善次

第114回 人工的作物としての標準語

  • 啄木の短歌

  ふるさとの訛なつかし

  停車場の人ごみの中に

  そを聴きにゆく


    • 故郷への思いを「訛」に象徴させ、しかも在京の話者を暗示させるように「停車場の人ごみ」を配置するところなどココロニクイ。「訛(なまり)」は「言+化(本物でない)」の解字が示すように「正しくない言葉」。しかし、言うまでもなく、言語自身には、本来「正しい、正しくない」は存在していない。
    • この訛について、賢治の方は短歌作品には残していない。

(2009-01-13 盛岡タイムス)

2009-01-12

[] 「日帰り現地ツアー広がる」プランに石川啄木記念館など

石川啄木記念館】


「日帰り現地ツアー広がる」東北 規制緩和で地元組参入

  • 旅先の観光地周辺で集合、解散する「日帰り現地ツアー」が東北に広まってきた。
  • 名所旧跡がメーンの従来型旅行に対し、隠れた名所探訪や住民のガイド解説付きなど現地ならではの魅力を盛り込んだ「小さな旅」がセールスポイントになっている。
  • 盛岡観光コンベンション協会(盛岡市)は4—10月、市内を巡るバスツアー「盛旬(せいしゅん)バスプラン」を70回開催する。
  • 春は盛岡地裁にある石割桜石川啄木記念館などの「定番」に米内浄水場のシダレザクラ、地元産クレソン使用のラーメン昼食を加える。
  • 料金は大人5800円、子ども3500円。

(2009-01-12 河北新報社 Kolnet)

2009-01-11

[] 「新しい文庫版で見えた啄木歌集の構造」

朝日文庫


『一握の砂』の紹介

(「芸術新潮 2009年1月号」 invitation, book)


「新しい文庫版で見えた啄木歌集の構造」

  • きわめて多数の版がある中で、この朝日文庫版は明治43年に東雲堂書店から出た初版の1頁2首組という体裁を初めて再現しており、使用書体も仮名については初版の活字をデジタルに覆刻したものなのだという。
  • 啄木短歌の三行表記はよく知られているが、歌人生前の初版ではさらに頁単位、見開き単位での展開に意を用いつつ、編集技巧の粋を凝らした配列がなされていた。
  • 啄木研究家の近藤典彦による注は、単なる語釈を超えて歌集の構造にまで踏み込む。すなわち啄木の頭脳の構造を明らかにするのと同断であろう。

『一握の砂』

  • 石川啄木 著 近藤典彦 編 朝日新聞出版(文庫)
  • 2008年11月発行 520円+税

2009-01-10

[] 「啄木とスバル〜さらばスバルよ!」盛岡 1/9-2/23

オキザリス


第37回企画展「啄木とスバル〜さらばスバルよ!」

  ---雑誌に見る啄木の〝挑戦〟

  • 2009年1月9日(金)〜2月23日(月)

10:00〜18:00

  • もりおか啄木・賢治青春館 2階展示ホール
  • 入場料 300円(高校生以下無料)

1909(明治42)年の発刊から100年となる文芸雑誌「スバル」と、石川啄木のかかわりを詳しく紹介する。

石川啄木記念館との合同企画。啄木が編集、発行人として発刊したスバルの初版本や復刻本のほか、啄木の書簡などを展示している。

(2009-01-10 岩手日報WebNews)

2009-01-09

[] 「リクガメの憂鬱」甲羅のない人間なんて・・

【これは牛】


「リクガメの憂鬱

   ―博物学者と暮らしたカメの生活と意見」

  • バーリン・クリンケンボルグ 著 仁木めぐみ 訳 草思社 版 
  • 2008年  1,900円+税

地中海から船でイギリスに運ばれたリクガメが主人公。彼(?)はロンドン郊外の博物学者に飼われたが、ある日、逃げ出した。その日々をカメの目線で描く。

人間たちは(カメから見ると)いつも“出て”いる。人間の家は必要なとき、(カメのように)いつもそばにない。つつましい人間の家でさえ、大きすぎる。出世すると、さらに身体に合わない家に住む。

人間には甲羅が与えられてない。あの薄い皮膚では何も防げない。なんて効率の悪い生き物なんだ。生きるために必要なことをすべて自分でできる人間はひとりもいない。


『なるほど』『なるほど』の連続である。

訳者のあとがきに『吾輩は猫である』のカメ版とあったが、そんな感じもする。

飼い主はオスと思い込んでいたが、本人によればメスだそうだ。「人間は何も分かってない……」……。


小さいカメのイラストがページの下にずっと続いている。パラパラめくるとカメが進んだりひっくり返ったりする。


現在は少し荒れてしまったイギリスだが、200年以上前の田舎町の教会や、祭りや、煉瓦の道や、藁葺きの屋根を思いながらゆったりとした時間を過ごすのは悪くない。

2009-01-07

[] 「9月に国際啄木学会」9/5-9/7

【クラッスラ】


「国際啄木学会 創立二十周年記念大会」

  • 期間 2009年9月5日〜9月7日
  • 会場 ホテル函館ロイヤル、函館市中央図書館など。

      • 国際啄木学会の創立二十周年記念大会が9月5日から三日間、函館市で開かれる。
      • 「21世紀に対話する石川啄木」をテーマにシンポジウムや記念講演を計画。正式決定は1月10日の理事会で。
      • 記念大会は啄木とゆかりの深い地で足跡を見つめ直そうと、函館を開催地に選んだ。

(2009-01-07 北海道新聞

2009-01-03

[] 「国際啄木学会 東京支部会」 1/10

【初詣】


第51回「国際啄木学会 東京支部会」

  • 期日 2009年1月10日(土)14:00〜
  • 会場 明治大学・駿河台研究棟 3F 第10会議室

研究発表

1 啄木と中也 -坂谷 貞子

  --『一握の砂』冒頭十首と「一つのメルヘン」--

2 歌稿ノート「暇ナ時」の解明 -目良 貞

  --『明星』明治四一年七月号「石破集」との関係について--

  • 懇親会  17:30〜 

 *一般の方 歓迎

2009-01-01

[] 「何となく、今年はよい事あるごとし。」

f:id:takuboku_no_iki:20170109161453j:image:w400

【日の出】


あけましておめでとうございます。

「啄木の息」においでくださいまして有り難うございます。昨年はお世話になりました。今年もよろしくお願いします。

これからも啄木追っかけアンテナを高く掲げ、耳を澄まして歩きます。

皆さまにも、そして私にも、2009年が幸せな年になりますように!


明治43年暮れの啄木。24歳。

生まれたばかりの長男を亡くし父も母も妻も不健康、自分も体の不調のため夜勤をやめた。

「而して残額僅かに一円二十一銭に過ぎず。」

負債は百数十円・・・。


こうして迎えた1911年(明治44年)1月。啄木は詠う。


  何となく、

  今年はよい事あるごとし。

  元日の朝晴れて風無し。 

               石川啄木


啄木の目線は未来にあります。

変えられない過去はすっぱり忘れ、明日へ向かっています!

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カテゴリー


「本家 啄木の息」は、下記のリンクでご覧になれます。

・石川啄木 年譜 ………… 26年と53日の生
・ローマ字日記………… 漢字と仮名では書けないことをローマ字で
・啄木文学散歩………… 息づかいの聞こえる ゆかりある場所を訪ねて
・啄木行事レポート …… イベントに参加しての私的レポート
・啄木の 女性たち ……… 啄木の人生を彩った「忘れな草」たち
・啄木と花 ……………… 歌に登場する花や木の資料

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