啄木の息 <ブログ版>

─ いまもなお瑞々しく語りかけてくる啄木の魅力を追い その息づかいに触れてみたい ─

     「本家 啄木の息」のリンクは、このページの最下段にあります。

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2009-04-30

[] 「2009 啄木祭」6/6

【シャガ】


「2009啄木祭を開催!」

 ---2009 啄木祭 ふるさとの山に向ひて---

作家の新井満さんをゲストにお呼びして「啄木組曲」誕生秘話などのトークや歌を披露していただきます。

  • 2009年6月6日(土)
  • 開演 13:30(開場は13:00)
  • 盛岡市渋民文化会館 姫神ホール
    • ゲスト 作家 新井 満 氏
    • 出演 盛岡市立渋民小学校鼓笛隊・コールすずらん・岩手県立不来方高等学校音楽部・盛岡市立渋民中学校1年生・盛岡市立渋民小学校6年生
        • 野点 10:00〜14:00(啄木記念館中庭にて)
  • 入場料(全席指定)前売券1,000円,当日券1,300円
    • チケット販売 石川啄木記念館/渋民文化会館/岩手県民会館/もりおか啄木・賢治青春館/プラザおでって/啄木の駅/他
  • お問合せ 石川啄木記念館(電話 019-683-2315)
        • 主催 啄木祭実行委員会
        • 共催 盛岡市,盛岡市教育委員会,盛岡商工会議所,(財)盛岡観光コンベンション協会,盛岡芸術協会

2009-04-29

[] 「啄木祭短歌大会」5/3、「啄木祭俳句大会」5/10

【ヤエヤマブキ】


「第25回 啄木祭短歌大会」

  • 2009年5月3日(日・祝)
    • 会場 盛岡市玉山区 渋民文化会館
        • 全国から短歌を募集し、啄木祭賞、盛岡市長賞、岩手県歌人クラブ会長賞、等を贈る。

[] 啄木祭俳句大会 5/10

「第51回 啄木祭俳句大会」

  • 2009年5月10日(日)
    • 会場 盛岡市玉山区 渋民文化会館
        • 全国から俳句を募集し、啄木祭賞、盛岡市長賞、岩手日報社賞、等を贈る。

「啄木と賢治 イベントカレンダー 2009-2010」(編集/盛岡市商工観光部ブランド推進課)

2009-04-28

[] 「啄木の父・一禎の碑」支局長からの手紙-高知

【高知駅前にあった標柱】


「支局長からの手紙:温かき異郷の路」高知

  • OKか、NOか。少し緊張しながら耳を澄ませました。今月23日午前、高知市長の応接室です。岩手県出身の歌人、石川啄木の父一禎の歌碑を建てるための陳情でした。
  • 岡崎誠也市長が碑の必要性を認め、市有地提供を快諾しました。陳情の代表、梶田順子さんが終了後、右手でOKサインを作ります。
  • 私には朗報を伝えたい人がいました。20年以上前から歌碑を切望していた国鉄OBの岩崎巌松さん(95)です。陳情の日の夕方、自宅を訪ねました。「市有地の提供が決まりました」と耳元で大きな声で伝えると、「用地が決まったらOK」。笑顔が広がります。帰り際に言われました。「相当、肩の荷が下りた」
  • 陳情の際、岡崎市長から逆提案がありました。今年9月12、13日に「第20回全国俳句大会」(日本伝統俳句協会主催)があり数百人の俳人が市を訪れます。「この時にお披露目するのもいいですね」
  • 市長は「建設費は民間で」とクギを刺しています。募金が最大の課題です。全国の力を借りながら、もうひと踏ん張り南国の温かさを北国に見せる時です。

【高知支局長・大澤重人】

(2009-04-27 毎日新聞>地域ニュース>高知)

2009-04-27

[] 「石川啄木直筆資料展」〜10/14・『抒情・石川啄木の世界』〜6/28・「2009年啄木祭」4/29

【キクモモ】


「石川啄木直筆資料展」企画展-函館市文学館

 『明治42年啄木新生への道〜自己を直視して』

      • 2009年4月19日(日)〜10月14日 (水)
      • 上京した啄木の苦悩などをつづった一九〇九年(明治四十二年)の「ローマ字日記」や、義弟の宮崎大四郎(郁雨)あての書簡など計五点と、雑誌「スバル」の創刊号「赤痢」を見ることができる。

  • 企画コーナー「児童書のなかの石川啄木」
      • 2009年10月31日(土)まで
      • 啄木の短歌を載せた児童書、漫画、かるたを展示する企画コーナー「児童書のなかの石川啄木」も開かれている。

(2009-04-24 北海道新聞>ニュース>まち・むら>道南)

[] 『抒情・石川啄木の世界』〜6/28

『抒情・石川啄木の世界』市立小樽文学館

  • 企画展「後藤伸行切り絵展『抒情・石川啄木の世界』」
      • 2009年4月4日(土)〜6月28(日)
      • 後藤伸行氏(岩見沢市出身・群馬県川湯村「日本切り絵百景館」館長・日本切り絵作家協会会長)のライフワークである、切り絵「石川啄木の世界」全作品を展示。

[] 「2009年啄木祭」4/29

「2009年啄木祭」石川啄木生誕123年

  • 2009年4月29日(水・祝日)
  • 13:30 開演(13:00 開場)
  • エデュカス東京 (千代田区2番町12-1)
    • 記念講演 
          • 「石川啄木と平出修」平出洸
            • 平出修研究会主宰・国際啄木学会評議員・与謝野晶子倶楽部運営委員・日本文芸家協会会員
          • 「表現の力」 大河原淳行
            • 「短歌21世紀」代表・埼玉県歌人協会会長・現代歌人協会会員・日本文芸家協会会員

    • 独唱 中村洋子 ・ピアノ 金沢亜希子
    • 2009年度「啄木コンクール」入賞者表彰
          • 主催:新日本歌人協会

2009-04-26

[] 講演「啄木と盛岡」-啄木忌法要にて

【キクモモ】


[啄木忌法要]

  講演「啄木と盛岡」 森 義真 氏

  • 石川啄木の命日の4月13日、渋民の宝徳寺で啄木忌が行われた。
  • 法要のあと国際啄木学会評議員の森義真さんが「啄木と盛岡」と題して講演した。
  • 森さんは「啄木の小説『葬列』に『盛岡は自分の第2のふるさと』と書いているのを紹介したかった。啄木にとって盛岡は美しい追憶の都だった。啄木の歌碑は合併前は33基で、合併後は70基ある。ただ盛岡は(啄木の)住んだ9カ所のどこにも歌碑がない。新婚の家になぜ啄木歌碑が建たないのかと思う」と講演し、盛岡と啄木のゆかりを改めて解説した。

(2009-04-14 盛岡タイムス)

2009-04-25

[] 「啄木と父の歌碑 市長が用地提供快諾」高知駅前に

【ユリオプス・デージーの山】


「歌碑:啄木と父、高知駅前に 市長が用地提供快諾」

  歌人ら募金活動へ 

  • 石川啄木の父一禎の歌碑を最期の地・高知市に建てようと、23日、地元の歌人らが高知市に市有地提供を陳情し、岡崎誠也市長が快諾した。
  • 一禎を巡っては、1992年に最期の地に近い高知駅前に木製の標柱を建てたが、再開発に伴い撤去されていた。再開発完了を前に、「このままでは残念。一禎と啄木をセットにした石製の歌碑を建てたい」との声が歌人らから上がった。
  • 建設を求める発起人が106人集まり、代表の梶田順子さんらが、高知市に市有地提供を陳情。岡崎市長が「財政がひっ迫しており、建設は難しいが、用地提供は可能だ」と快諾した。駅南側の歩道部分が想定されており、広さは今後協議する。
  • 梶田さんは「用地が確保され、一安心。早いうちに募金を受け付ける団体を作り、碑に刻む歌をどれにするかなどを決めたい」と話している。
  • 国際啄木学会元会長の遊座昭吾さん=盛岡市=は「遠く離れた高知との文化交流につながる。建設にぜひ協力したい」と高知の活動を歓迎している。

 (2009-04-24 毎日新聞>地域ニュース>高知)

2009-04-24

[] 「高知に啄木の父・一禎しのび歌碑を」

【マツの花】


「啄木の父・一禎しのび歌碑」

   高知県内歌人ら建立費募る

  • JR高知駅前が歌人石川啄木の父・一禎の終焉の地であることを広く伝えようと、県内の短歌愛好家らが、数年前に撤去された標柱に変わる新たな歌碑建立を目指して活動している。
  • 高知市の歌人梶田順子さんらが23日、同市役所を訪れ、106人分の発起人名簿を添えて岡崎誠也市長に陳情した。今後、発起人らを中心に、県内外で建立費を募る。
  • 市役所を訪れた梶田さんらは「啄木ゆかりの地として高知を訪れたいとの声も多く、観光振興にも役立つはず」と、陳情書を岡崎市長に提出した。市長は「歴史的文化は後世に残さなければならない。駅前広場の景観などを配慮して検討したい」と回答。市は今後、歌碑の大きさや場所など、建立実現に向けて話し合うことを決めた。
  • 梶田さんは「前向きな回答をもらえてうれしい。県内外へ呼びかけ、資金を集めに取りかかりたい」と話していた。

(2009年4月24日 読売新聞>地域>高知)

2009-04-23

[] 「いわて銀河プラザ」

【オランダミミナグサ】


「アンテナショップは有効?」

  • アンテナショップの開設は、県の情報発信、販売・イベントの拠点としての可能性が高い。
  • いわて銀河プラザは1998年、銀座に開館した。
  • 乳製品や野菜、駅弁などの食料品から、日本酒やワイン、南部鉄器まで約1800品目をそろえる。ゆかりの宮沢賢治や石川啄木に関する書籍コーナーや、岩手県の映像を流すモニターもあり、1日平均1600人が訪れる。
  • 固定客を確保するため、土産品だけでなく、調味料などの「日販品」も積極的に並べている。入館者数や販売額は伸び続け、2007年度には60万人が訪れ、販売額は5億円を超えた。
  • 岩手県東京事務所は「岩手は東京からのアクセスが悪く、ブランド力がないからこそ、ただ情報発信するだけではダメだと考えた」。観光やUターン情報を提供するコーナーも併設しており、「ふらっと買い物に訪れた人の中から、岩手を好きになってくれる人が生まれれば」と期待している。

(2009-04-23 朝日新聞 マイタウン 長野)

2009-04-17

[] レポート「国際啄木学会〈春のセミナー〉2009」

【神田すずらん通り】


「国際啄木学会〈春のセミナー〉2009」(私的レポート)

  2009年3月29日 明治大学駿河台校舎

  • 太田登会長の挨拶

「日本語が世界のことばの一つになっている。国際啄木学会も、啄木を愛する人に私たちの広場に入っていただいて交流の場を広げていけば、自然に国際化していくのではないか」


  • 研究発表
      • 尹在石「韓国における啄木の翻訳について」
      • 西脇巽「節子から光子への手紙をめぐって」
      • 大室精一「『悲しき玩具』の歌稿ノート」

つづきはこちら→2009〈春のセミナー〉レポート

2009-04-16

[] 啄木のNewウェブページ登場!

【New! ウェブページ】


「石川啄木著『一握の砂』を読む 近藤典彦」


カテゴリ


  • 『一握の砂』評釈
  • 『一握の砂』アルバム
  • 啄木に関するメモ

*評釈はブログ版を「始めから順に」読むことができる。

*アルバムページは「函館大森浜の砂山(1940年代後半頃)」の写真がドーンと出てきて迫力あり。

*メモはまず「啄木の略年譜」から始まる。


どのページもこれからの展開に目が離せない。


  啄木の生きた世界

   啄木の人生そのものに迫っていくページへ

    GO!


新ウェブページ版「石川啄木著『一握の砂』を読む 近藤典彦」

2009-04-15

[] 「石川啄木『一握の砂』を深く広く読む」講座案内

【ヒイラギナンテンの実】


*成城大学コミュニティー・カレッジ 2009年度 春夏講座

「石川啄木『一握の砂』を深く広く読む」

  • 講師 近藤典彦氏 (国際啄木学会理事/前文芸学部非常勤講師)
  • 内容 石川啄木著・近藤典彦編『一握の砂』(朝日文庫)をテキストとし、次のような方針で全歌を順に読んで行こうと思います。
    1. 歌そのものを味わう。
    2. 歌を見開き2ページの中で味わう。
    3. 必要に応じて歌以外の啄木作品・他の同時代文学者の作品・古今東西の古典などにもふれる。

数年かけて『一握の砂』の魅力の全貌を堪能してみませんか。

  • 日程 金曜日 18:30 〜 19:50 (講座 :全 6 回)

 (1)5/15 (2)5/22 (3)5/29 (4)6/5 (5)6/19 (6)6/26

2009-04-14

[] 「啄木忌 宝徳寺に集う」

【トサミズキ】


「啄木忌にファン集う」

  • 盛岡市玉山区の宝徳寺では第98回啄木忌法要が営まれ大勢のファンが啄木をしのびました。
  • 啄木が1歳から18歳までを過ごした宝徳寺で営まれた法要には、地元の関係者だけでなく、全国の啄木ファンなどおよそ100人余が集まりました。
  • 国際啄木学会評議員の森義真さんが、啄木と盛岡のかかわりについて講演し、参加者は郷土が生んだ歌人に思いをはせました。
  • 3年後には啄木の没後100年を迎える事から、啄木忌を主催した啄木祭実行委員会では、記念館での特別企画展開催などを計画しています。

(2009-04-13 IBCニュースエコー、2009-04-14 毎日新聞地域ニュース・岩手日報)

2009-04-13

[] 「啄木の命日に思う」

【黒耀石】


「今日は啄木忌」

 --石川啄木の身長や体重は?

啄木は、1912年(明治45)の今日、4月13日、午前9:30に小石川区久堅町にて亡くなった。幼いときから、やんちゃで負けず嫌いだったという彼の体つきはどんなだったのだろう。

【啄木のからだつき】


  • 啄木は小がらなほうであった。少年時代は、糸きり歯がみえ、笑うと右の頬にえくぼができた。おでこがひろかったので、小学校時代には「でんぴこ」や「でんぴ」というあだながついた。また、頬がゆたかで肌が白くきめがこまかく、瓢箪を思わせたので、「ふくべっこ」ともよばれたという。

  • 成人してからも、身長五尺二寸二分(約158cm)、体重十二貫(約45kg)、渋民村での徴兵検査は、「筋骨薄弱で、丙種合格、徴集免除」というものだった。

(「新文芸読本 石川啄木」河出書房新社  1991)

2009-04-10

[] 楽しめる『啄木かるた』

【透明な色づかい】


『啄木かるた』発売中

  • 作製は、漫画家・イラストレーターの吉田光彦さん(岩手県盛岡市出身)。
  • 中原淳一・作のかるたも好きだが、こちらも清んだ色づかいの絵が楽しい。
  • 収納箱がしっかりできていて、本棚に立てたら背表紙もきれいだった。
  • 『啄木かるた』2,500円+税

2009-04-09

[] 啄木「父子の歌碑建立を」JR高知駅前に

【はなびらの川】


石川啄木「父子の歌碑建立を」父・一禎終焉の地、JR高知駅前に

  • 石川啄木の父一禎の「終焉の地」を示す標柱などがJR高知駅前から撤去されたままになっており、歌人らが7日、JR四国の倉庫(高知市栄田町)に保管された標柱を見学した。
  • 関係者らは「新たに石製の歌碑を駅前に建てたい」として、発起人集めを始めた。一禎の標柱は、1992年に当時の県歌人協会が寄付を集め、最期の地に近い駅前に建てた。「石川一禎終焉の地 この地から東北約百米」と墨書されていたが、駅の再開発に伴い数年前に撤去された。
  • 再開発の完了を前に「撤去されたままでは残念。せっかく高知に縁があったのだから、啄木父子の歌碑を建てたい」との声が歌人らから上がった。
  • 歌人仲間は駅前に啄木父子の歌碑を建て、最期の地への道案内にしたい考え。
  • まずは高知市に建立場所の提供を求める陳情書を提出する考えで、7日、素案を決定した。

(2009-04-08 毎日新聞 地域ニュース 高知 2009-04-07&08 高知新聞 文化・芸能)

2009-04-08

[] 「啄木『時代閉塞の現状』の現代性を鋭く指摘」

【ホトケノザ】


作家の「小説論」相次ぎ刊行

  • 高橋源一郎さんは『日本文学盛衰史』『官能小説家』などで、日本の近代文学史を題材に小説を書いているが、そのエッセンスを踏まえて小説の過去・現在・未来を見通す『大人にはわからない日本文学史』(岩波書店)も読み応えがある。
  • ・・・石川啄木「時代閉塞の現状」の現代性を鋭く指摘、日本の現在の小説に起きている“地殻変動”をも見すえて、歴史の中で小説を読む醍醐味を教えてくれる。

(2009年4月6日 読売新聞 出版トピック)

2009-04-07

[] 「啄木の先見性」人間の歴史は退化であり・・

【ボケ】


岸井成格の「TVメール」

  • ・・・人材育成といえば、先に紹介した植林NPO「森びとプロジェクト委員会」も6年目に突入。
  • 同委はこのほど一風変わった絵本「サルと人と森」を刊行した。原作は、あの石川啄木が102年前に母校の同窓会誌に寄せた物語だ。
  • 森の中でサルと人間が激しく応酬する。サルは「人間の歴史は退化であり、自然を破壊して地獄の道を歩んでいる」と痛烈に人間の文明を批判する。啄木の先見性には驚くばかりだ。

(2009-04-06 毎日新聞 岸井成格の「TVメール」)

2009-04-06

[] 「第37回 新潟啄木祭」4/19

【ヒサカキの雄花】


「第37回 新潟啄木祭」

  • 2009年4月19日(日)10:00〜
  • 新潟県長岡市中央図書館
      • 講演「病を詠む歌ー子規と啄木の場合ー」

   国際啄木学会副会長 池田 功 氏

      • 啄木歌歌唱 「初恋」「ふるさとの」

   首藤 隆司 氏

  • 資料代 500円

長岡市立中央図書館

  新潟県長岡市学校町1-2-2

  Tel 0258-32-0658

2009-04-05

[] 「啄木の短歌、賢治の短歌 第146回」

【タイガーアイ】


「啄木の短歌、賢治の短歌」盛岡タイムス連載中

   盛岡大学長 望月善次

第146回 中等教育と高等教育

  • 啄木の短歌

  盛岡の中学校の

  露台の

  欄干に最一度我を倚らしめ


  • 賢治の短歌

  日下りの

  化学の室の十二人

  イレキを

    帯びし白金の雲


    • 啄木と賢治の対照的なことの一つに、最終学校がある。啄木が旧制中学校退学、賢治が高等農林学校卒業であることも、二人の世界を考える上で、無視できないことの一つ。
    • 啄木は、いわゆる学歴コンプレックスが少なく、当時の最高学府を出た友人たちとも、まったく五分に付き合っているが、学園生活体験の有無はいかんともし難い。

(2009-04-04 盛岡タイムス)

          • 露台(バルコン)、欄干(てすり)、最一度(もいちど)、「イレキ」は、「電気」を意味するオランダ語による「エレキテル」の略語。

2009-04-03

[] 『ぼくと1ルピーの神様』幸せは歩いてこない

【アセビとサクラ】


『ぼくと1ルピーの神様』

  • ヴィカス・スワラップ 著 子安 亜弥 訳 
  • 2006年 ランダムハウス講談社 

クイズ・ミリオネアで全問正解し、史上最高の賞金10億ルピー(日本円で現在、約19億円)を手にした少年が主人公。彼は孤児で貧しくて教育も受けていない。警察はインチキしたのだろうと彼を逮捕し拷問する。もう「自白書にサインするしかない」と朦朧としているところに女性弁護士が現れ・・・。


小気味よいリズムで展開し、なぜ彼がミリオネア13問を解くことができたかの謎が明かされる。そこには、現代インドの姿がある。貧困・DV・宗教問題・戦争・・・今の日本とは桁の違う階層差別に身震いがする。作者は現役の外交官だそうだ。

暗い話ではあるが、少年の生き方には逞しさと明るさとユーモアがある。「♪幸せは歩いてこない 歩みを止めずに 夢みよう」

運に「まかせる」のではなく、運を「つかめ」と彼が励ましてくれる。読後スッキリ!

2009-04-02

[] 「見よ、今日も、かの蒼空に 飛行機の高く飛べるを」

【サクラ サク】


今も読み継がれる詩「飛行機」

  • 「飛ぶ夢を見た罰として永久に地上を走る地下鉄がある」。最近の短歌雑誌で若い歌人、石川美南のこの歌を見た松本健一さん(麗沢大教授)は、明治43(1910)年に評論「時代閉塞の現状」を書いた石川啄木が死の前年となる同44年に書き、今も読み継がれる詩「飛行機」を思い浮かべた。

見よ、今日も、かの蒼空に 飛行機の高く飛べるを。

給仕づとめの少年が たまに非番の日曜日、肺病やみの母親とたった二人の家にゐて、ひとりせっせとリイダアの独学をする眼の疲れ……

見よ、今日も、かの蒼空に 飛行機の高く飛べるを。

  • 「独学するも、日常の淀みにすべてをとられる少年がいる。彼にとって飛行機の姿は見えない。このアンバランスというか、格差はすごいが、決して敗北的ではない。そんな時代を啄木は見通し、考え抜いたからこそ、この詩は今も読み継がれる。・・・」と松本さん。
  • 日本の近代史に詳しい松本さんは、かつての閉塞状況にあった時代の日本から、100年後にまで影響を与える多くの優れた作品や思想が生まれてきたことに注目する。

(編集委員・四ノ原恒憲)

(2009-04-02 朝日新聞 文化 トピックス)

2009-04-01

[] 「遊座昭吾先生の最終講義」啄木・賢治 4/26


「北天の詩想」〜啄木・賢治のまなざし〜

【遊座昭吾先生の最終講義】

  元国際啄木学会会長・元盛岡大学教授

  • 2009年4月26日(日)14:00~17:00 (受付 13:00~)
  • 東京 ホテルグランドパレス 3F 松の間(地下鉄九段下 徒歩3分)
  • 会費 8,000円
        • 啄木・賢治研究家で、長年教鞭をとられてきた遊座昭吾先生の最終講義を開講いたします。
        • 「北天の詩想」は、こよなく啄木・賢治を愛し、研究されてきた遊座昭吾先生の研究集大成です。
        • 「天」を見失った現代人に送る遊座昭吾先生の「北天の詩想」に込められた渾身のメッセージを、ぜひ、ご聴講ください。

在京疾風会HP

『北天の詩想 -- 啄木・賢治、それ以前・それ以後』

 遊座昭吾先生が現代に贈る渾身のメッセージ

  • 遊座昭吾 著 桜出版
  • 2008年 952円+税

年若き旅人よ、何故にさはうつむきて辿り給ふや。目をあげ給へ、常に高きを見給へ。かの蒼空にまして大いなるもの、何処にあるべしや。如何に深き淵も、かの光の海の深きにまさらず、如何に高き穹窿もかの天堂の高きに及ばじ。日は常に彼処にあり。

(石川啄木「一握の砂」より)

「盛岡中学校校友会雑誌」第十号(明治40年9月20日に寄稿)

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「本家 啄木の息」は、下記のリンクでご覧になれます。

・石川啄木 年譜 ………… 26年と53日の生
・ローマ字日記………… 漢字と仮名では書けないことをローマ字で
・啄木文学散歩………… 息づかいの聞こえる ゆかりある場所を訪ねて
・啄木行事レポート …… イベントに参加しての私的レポート
・啄木の 女性たち ……… 啄木の人生を彩った「忘れな草」たち
・啄木と花 ……………… 歌に登場する花や木の資料

◉ 「本家 啄木の息」のトップページ ……………… アーカイブです。


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