啄木の息 <ブログ版>

─ いまもなお瑞々しく語りかけてくる啄木の魅力を追い その息づかいに触れてみたい ─

     「本家 啄木の息」のリンクは、このページの最下段にあります。

 | 

2010-10-30

[][] 「石川啄木展」北海道立図書館 11/2〜12/26

f:id:takuboku_no_iki:20101030161211j:image

[ヒバ]


「石川啄木展」

  「一握の砂」出版から100年

今年は、26 歳で病没した石川啄木の「一握の砂」が出版されて、100 年になります。 これにちなみ、さまざまな資料から石川啄木が北海道に残した足跡をたどります。


  • 北海道立図書館 北方資料室展示コーナー(江別市文京台東町41)
  • 2010年11月2日(火)〜12月26日(日)

2010-10-29

[] 石川啄木 著(P.36〜37)空寝入生呿呻など

f:id:takuboku_no_iki:20101029210427j:image

[ヒノキ]


我を愛する歌


(P.36)


   空寝入生呿呻など

   なぜするや

   思ふこと人にさとらせぬため


   箸止めてふつと思ひぬ

   やうやくに

   世のならはしに慣れにけるかな



<ルビ>空寝入=そらねいり。生呿呻=なまあくび。


(P.37)


   朝はやく

   婚期を過ぎし妹の

   恋文めける文を読めりけり


   しつとりと

   水を吸ひたる海綿の

   重さに似たる心地おぼゆる


<ルビ>海綿=かいめん。

2010-10-28

[] 石川啄木ら「明星」系の文学者たちは、何を思い、何を考えたか

f:id:takuboku_no_iki:20101028170123j:image

[アオツヅラフジ]


明星研究会 第4回<講演&シンポジウム>

  文学者の大逆事件---<リアル>の衝撃---

今年は日韓併合100年目にあたります。100年前の1910年、思想弾圧も強まり、天皇暗殺を企てたとして幸徳秋水らが検挙されました。世を震撼させた「大逆事件」は、文学者たちにどのような衝撃を与えたか。

事件の被告の弁護を引き受けた弁護士・平出修。平出に思想的理解を促した森鴎外。評論「時代閉塞の現状」を書き同年に歌集『一握の砂』を刊行した石川啄木。絞首刑となった医師・大石誠之助と親交を結んだ与謝野寛と佐藤春夫。

こうした「明星」系の文学者たちはリアル(現実)の破壊力を目の当たりにしたとき、何を思い、何を考えたのでしょう。

  • 2010年12月5日(日)13時〜17時(12時半開場)
  • 場所 文化学院 ホール階(13F)東京都千代田区神田駿河台2-5
      • 講演 辻原登(作家)「管野スガの『針文字手紙』から見えてくるもの」
      • 箏演奏 横山裕子「詩からのインスピレーション〜晶子とみすゞ〜」
      • シンポジウム「明星の文学者はどう反応したか」
        • 平出洸・坂井修一・若林敦・永岡健右 司会 松平盟子
        • 総合司会 米川千嘉子

  • 会費 2,000円(資料代含む) 学生 1,000円
  • アクセス

2010-10-27

[] 1世帯当たりの書籍購入額 11,449円 啄木のふるさと盛岡市

f:id:takuboku_no_iki:20101027183417j:image

[シナノキ]


盛岡市2年連続東北一 世帯当たり書籍購入額

  • 2009年の総務省家計調査で盛岡市の1世帯当たりの書籍購入額(雑誌・週刊誌を除く)が1万1449円と、東北6県の県庁所在地で2年連続トップになった。
  • 2004年は全国1位になっており、本への投資を惜しまない風土がうかがわれる。
  • 県書店商業組合の玉山哲理事長は「本屋が減っているので、購入額が減少するのは仕方ない。盛岡は石川啄木をはじめ文人を多数輩出するなど読書に親しむ文化的風土がある。今後もイベントなどを通じた啓発活動を続けたい」と語る。

(2010-10-27 岩手日報)

[] 『手紙が結ぶ胡堂と啄木』あらえびす記念館

石川啄木記念館学芸員の山本玲子氏をお迎えし、胡堂と啄木の書簡をもとに、2人の交流についてお話していただきます。

  • 2010年11月14日(日)開演13:30(開場13:00)
  • あらえびす記念館(岩手県紫波郡紫波町彦部字暮坪193-1)
  • 入場料 300円 要整理券
  • 電話受付 019-676-6896

2010-10-22

[] レポ「国際啄木学会」立命館大学・つづき-2

f:id:takuboku_no_iki:20101022154651j:image

4.「忘れがたき人人」を読む

・河野有時 氏

   潮かをる北の浜辺の 砂山のかの浜薔薇よ 今年も咲けるや

この歌は、結句「今年も咲けるや」に回想している現在の姿が映し出されることでよく知られる。回想される過去は「かつてあったが今はない」か、「今はないがかつてあった」か、そのどちらに比重がかかっているか、重心の取り方が回想歌の魅力だといっておきたい。


5.編集意識から「手套を脱ぐ時」を読む

 ・大室精一 氏

  手套を脱ぐ手ふと休む/何やらむ/こころかすめし思ひ出のあり

 この歌がこの章の内容を極めて絶妙に表現している。この歌がもともと啄木の歌の中でどう変化していったか。

・東京毎日新聞(明治43年4月8日)柿の色づく頃

   褐色の皮の手袋脱ぐ時にふと君が手を思ひ出にけり

 「君」は橘智恵子のことをイメージして発想された。


つづきはこちら→レポ「国際啄木学会」(更新した部分はページの下方です)

2010-10-21

[] 啄木の姿に迫る資料群 盛岡で一握の砂100年展 〜12/19


f:id:takuboku_no_iki:20101021172024j:image

[ガマズミ]


「一握の砂100年展」もりおか啄木・賢治青春館

  • 石川啄木の「一握の砂100年展」は、盛岡市のもりおか啄木・賢治青春館で開かれている。一握の砂発刊100年を記念し、啄木直筆の書簡を約30年ぶりに公開。啄木の歌集を詳しく解説した見応えのある資料が数多く展示され、作品の世界に深く触れることができる。
  • 見どころは普段は劣化を避けるため公開されていない啄木直筆の書簡3点。盛岡中学時代の文学仲間に送った書簡で、遠く離れた古里に対する思いなどがつづられ、啄木の人柄を感じることができる。
  • 2010年12月19日まで。

(2010-10-20 岩手日報)

[] 企画展「一握の砂を示しし人」石川啄木記念館 11/1〜1/31

石川啄木の歌集『一握の砂』発刊100年を記念して,啄木の歌を立体的に表現し,見て,触れて楽しめる内容となっています。

  • 2010年11月1日(月)〜2011年1月31日(月)
  • 開催場所 石川啄木記念館(盛岡市玉山区渋民字渋民9)
  • 問合せ先 石川啄木記念館(電話 019-682-2315(直通))

「砂」をテーマに,砂や流木を配置し,歌の世界を再現。民俗学者でもあり歌人でもある折口信夫氏が『一握の砂』に書き入れた評釈や東京の古書店で発見された啄木の日記の欠落部分(レプリカ)の展示も注目すべき見どころ。

 

[] 石川啄木の最晩年の年賀状公開 函館市 10/18〜4/13

  • 函館市文学館は、北海道ゆかりの歌人・石川啄木が肺結核で死亡する3カ月前に病床から函館の友人につづった年賀状を初公開した。
  • 公開された年賀状は、1912(明治45)年1月に函館在住の歌人仲間の岩崎正にあてたもの。「謹賀新年」の後、「今も猶やまひ癒えずに告げてやる文さへ書かず深きかなしみに」と書かれた短歌が添えられている。
  • この短歌は晩年の作品を集めた歌集「悲しき玩具」には未収録だが、すべての全集に収録されている。文学館の森武館長は「もっと生きて書き続けたかった啄木の思いが伝わってくる」と話す。
  • 公開は、啄木の百回忌となる来年4月13日まで。

問い合わせ 函館市文学館(電)0138-22-9014

(2010-10-19、17 毎日新聞、北海道新聞)

2010-10-20

[][] 『啄木と郁雨』が出版  新潟日報


f:id:takuboku_no_iki:20101020171955j:image


『啄木と郁雨 友の恋歌矢ぐるまの花』出版

  • 本誌(新潟日報)に56回にわたって連載された『啄木と郁雨 友の恋歌矢ぐるまの花』が、このほど出版された。
  • わずか26歳で世を去った啄木だが、著者は『よく生きた』人と見る。
  • 「啄木の友」としてのみ語られがちな郁雨については、資料の乏しい中、何度も函館へ足を運んで、その素顔を探っている。啄木一家へ注がれた愛情に、才能への尊敬ばかりでなく、同じく故郷新潟を追われた自分の父母と重ねた思いを見る。

『啄木と郁雨 友の恋歌矢ぐるまの花』

  • 山下多恵子 著 未知谷 出版
  • 2010年9月発行 2,625円(本体2,500円+税)

詳しい紹介

 

 

[] 啄木と賢治、心の表現解説 盛岡で山折さん講演

  • 第58回東北地区国語教育研究協議会岩手大会は10月15日、盛岡市で開かれ、宗教学者の山折哲雄・盛岡大客員教授が「啄木・賢治にみることばの力」と題して講演した。
  • 山折さんは、日本の近代文学史で重要な3人として本県出身の石川啄木、宮沢賢治、山形県出身の斎藤茂吉を紹介。「共通点は美しい自然と社会的閉鎖性を持つ盆地で生まれたことだ」と説明した。
  • 啄木の作品には「心」という言葉が多く使われていることについて、「自分の心の安定を願い、いろいろな角度の心を表現したのではないか」と分析した。

(2010-10-16 岩手日報)

2010-10-19

[] 「与謝野寛・晶子と石川啄木」 さいたま市 11/21

f:id:takuboku_no_iki:20101019162044j:image

[ハナオクラ]


第6回 「石川啄木を語る会」

 -もう一度、読んでみませんか-

与謝野寛・晶子研究の第一人者としてご活躍されている逸見久美先生をお迎えし、与謝野寛・晶子研究の視点からお話しいただきます。恒例の啄木講座もやります。

  • 2010年11月21日(日)13:20~16:50(開場 13:00)
  • さいたま市浦和コミュニティセンター 第14集会室 入場無料

  浦和駅東口徒歩1分 コムナーレ10階

アクセス

    • 主催 国際啄木学会・埼玉会員

 

 

[] コンサート 啄木「一握の砂」発刊100周年記念 11/28

「石川啄木」を歌う

    小川邦美子コンサート

  • 2010年11月28日(日) 12:30開場 13:00開演
  • 会場:ともしび新宿店
  • チケット:前売り2000円(1ドリンク付き) 要予約
    • うた:小川邦美子、吉田正勝
    • ピアノ:山田剛史 お話し:碓田のぼる(新日本歌人協会)
    • 曲目:歌集「一握の砂」より、東海の、初恋、たはむれに、友の恋歌、ふるさとの訛り、地図の上、初恋(藤村)、落葉松、かやの木山、霧と話した

  • ともしび新宿店
    • 東京都新宿区新宿3−20−6 FSビル6F
    • 電話 03-3341-0915

2010-10-18

[] 啄木を語り尽くす 雑誌「すばる」

f:id:takuboku_no_iki:20101018173549j:image

[ヒガンバナ]


○「すばる」 2010年 11月号 集英社 880円

特集 石川啄木

『一握の砂』の出版から100年。今も根強い人気を誇る啄木を語り尽くす

日本現代詩歌文学館開館20周年記念シンポジウム

 『一握の砂』から100年――啄木の現在

  • 宮坂静生 啄木の「泣く」「悲しい」ということに共感しました。俳句の世界では真正面から詠わずに気持ちとして抑えるということなので、啄木の歌に対する感動が心の底にありながら俳句といかにかかわるかを考えています。
  • 高橋睦郎 高校生のときにかなり啄木を読んだのですが、どちらかというと反発のほうが強かったですね。どこから評価が逆になったかというと、詩ですね。
  • 三枝昂之 国際啄木学会の研究者たちは、非常に綿密な仕事をなさっている。ただ論ずるのではなくて、基礎的な資料を整理する。そういうことが本当に啄木を愛することだと思わせるような仕事です。
  • 小池光 啄木の歌と向き合うのは、自分が中年になってから。そのとき「ここに大人がいる」と思いました。26、7で亡くなった人の書いたものに、すごく大人を感じた。
  • 篠弘 『一握の砂』が出版されてちょうど今年が100年になる。しかし、100年たっても、ほんの昨日に出版されたようなイメージで、今もって広く迎えられています。

「木のけむり」石川美南

仙台、渋民、盛岡、北上と巡る旅で、ツイッターにつぶやく。「啄木は自分の結婚式のために故郷に帰る途中、仙台で下車し……、式は啄木不在のまま進められた」。

ツイッターの反応は「単なるダメな人ですね……」。

いや、でも、ダメなだけの人じゃないんですよ、……。

2010-10-16

[][]「啄木歌集『一握の砂』刊行百周年を迎えて」・「啄木の交友録(17)」街もりおか

f:id:takuboku_no_iki:20101016173801j:image


 月刊誌「街もりおか」執筆 森 義真 氏

  2010年9月号(No.513)〜10月号(No.514)

○ 啄木歌集『一握の砂』刊行百周年を迎えて(「啄木の交友録」は、今月お休み)(2010-09)

作家の井上ひさしが「啄木の歌が日本人の心の索引(インデックス)になっている」と評価したように、日本人のみならず誰でもが抱いているさまざまな心情が、啄木の歌によってうまく表現されている場面が多い。

啄木は生涯を通じて約4千首の歌を詠んだが、心のインデックスに通じる歌の多くは、啄木の処女歌集『一握の砂』に収められている。


『一握の砂』・第九十銀行100年展

  • 2010年9月6日(月)〜12月19日(日)
  • もりおか啄木・賢治青春館(盛岡市)にて開催

記念フォーラム

岩手日報文学賞「啄木賞」受賞者による

「一世紀を超えて『一握の砂』は今もなお!」

  • 2010年11月21日(日)14時開演
  • 会場:おでってホール
    • パネルディスカッション

   パネリスト:近藤典彦・望月善次・木股知史

   コーディネーター 一戸彦太郎・遊座昭吾


「啄木の交友録」

17. 堀合 節子(2010-10)

節子は啄木の妻となった女性である。啄木の歌に「己が名をほのかに呼びて/涙せし/十四の春にかへる術なし」があるが、この歌の初句は、当初「君が名を」であったことから、数え14歳のころから2人の愛が芽生えたと考えられている。

啄木の才能を信じて、貧しさに耐え、姑との確執にも耐え、見知らぬ土地での生活に耐えていた節子の姿に、明治の女性の芯の強さを感じる。


  • タウン誌「街もりおか」に連載中

2010-10-15

[] 『一握の砂』100年 啄木学会京都大会 

f:id:takuboku_no_iki:20101015165356j:image

[会場横断幕・立命館大学 敬学館]


国際啄木学会京都大会から :岩手日報

「一握の砂」100年 未来への視座

国際啄木学会京都大会は立命館大学で9月4、5日の両日開かれた。「歌集『一握の砂』刊行100年への視座」をテーマにシンポジウムと研究発表を繰り広げ、次の100年を視野に啄木文学の魅力を深く掘り下げた。

  • シンポジウムは「徹底討論『一握の砂』を読む」をテーマに、5つの章ごとに読み解く初の試み。前半では5人が収録順に各章を解読した。
  • 後半は、章ごとの考察に対し、討論者2人が問題提起し、論議した。
  • 「一握の砂』をめぐる章ごとの考察の試みは、民衆の自然な感情を巧みな編集で紡ぎ出した啄木短歌の魅力を更に引き出す充実した論議となった。
  • 最終日の研究発表は2人が登壇。啄木以前の地方と東京の関係について考察し、また、近代短歌史における啄木短歌の位置づけを見直した。
  • 次の100年も読み続けられる啄木像を探る中で、啄木の原点を見つめ直す意義ある大会となった。

(2010-09-10、11 岩手日報)

2010-10-14

[] 望月善次〈『あこがれ』石川啄木〉27

f:id:takuboku_no_iki:20101014185731j:image

[ススキ]


〈音読・現代語訳「あこがれ」石川啄木〉27 望月善次

塔影(とうえい)

秋の夕べ、古く寂れた寺の大戸に持たれて塔の影をみていると、全てのものは、この塔の影と共に滅んだのではないかと思われるのです。

  塔影(とうえい)

眠(ねむ)りの大戸(おほど)に秋(あき)の日(ひ)暫(しば)し凭(よ)りて

見(み)かへる此方(こなた)に、淋(さび)しき夕(ゆう)の光(ひかり)、

劫風(ごふふう)千古(せんこ)の文(ふみ)をぞ草(くさ)に染(そ)めて

金字(きんじ)の塔影(とふえい)丘辺(をかべ)に長(なご)う投(な)げぬ。

紅爛(かうらん)朽(く)ち果(は)て、飛竜(ひりゆう)を彫(ゑ)れる壁(かべ)の

金泥(こんでい)跡(あと)なき荒廃(すさみ)の中(なか)に立(た)ちて、

仰(あふ)げば、乱雲(らんうん)白蛇(はくじや)の怒(いか)り凄(すご)く

見入(みい)れば幽影(ゆふえい)しじまのおごそかなる。

 

               (甲辰《こうしん》三月十八日夜)

 

「塔の影」〔現代語訳〕

 

眠っているような(寺の)大戸に、秋の日を暫し(浴びながら)もたれて

ふりかえる此方には、淋しい夕べの光が差しています、

この世の始めから吹いていた風の中を耐えて来た千年をも越える古い文章(教典)を草に染めて

金字に光る塔の影が、丘辺に長く投げられています。

紅色の爛干も朽ち果て、飛竜を彫った壁の

金泥の跡もない荒廃の中に立って、

空を見上げると、乱れた雲は、白蛇の怒りのように物凄く

見入ると、幽かな影がもたらす沈黙が厳かに染み通るのです。


(2010-10-14 盛岡タイムス)

2010-10-13

[] 龍馬、啄木、原敬を題材に講演

f:id:takuboku_no_iki:20101013172840j:image

[ハナミズキ]


歴史と文学の「オモシロ」雑学講座

作家の松田十刻さんが坂本龍馬、石川啄木、原敬を題材にして、歴史をひもとく楽しさについて講演

  • 会場:盛岡市立図書館
  • 2010年10月30日(土)14:00 〜 16:00

(019-661-4343 盛岡市立図書館)

2010-10-12

[][] 「金田一京助と石川啄木」講演会 11/3


f:id:takuboku_no_iki:20101012055016j:image

[キンモクセイ]


盛岡市先人記念館「文化の日記念講演会」

「金田一京助と石川啄木」

  講師 石川啄木記念館 山本玲子学芸員

  • 2010年11月3日(水)13:30~15:00
  • 盛岡市先人記念館地下ホール(盛岡市本宮字蛇屋敷2-2)

2010-10-08

[] 石川啄木 著(P.34〜35)剽軽の性なりし友の死顔の

f:id:takuboku_no_iki:20101008190753j:image

[リンドウ]


我を愛する歌


(P.34)


   剽軽の性なりし友の死顔の

   青き疲れが

   いまも目にあり


   気の変る人に仕へて

   つくづくと

   わが世がいやになりにけるかな


<ルビ>剽軽の性=へうきんのさが。死顔=しにがほ。


(P.35)


   龍のごとくむなしき空に躍り出でて

   消えゆく煙

   見れば飽かなく


   こころよき疲れなるかな

   息もつかず

   仕事をしたる後のこの疲れ


<ルビ>龍=りよう。躍り出でて=をどりいでて。後=のち。


《つぶやき》

「あるある探検隊」(…死語?)ではないが、啄木の歌は「こんなことあるある」と思ってしまうことがよくある。ここでは「気の変る人に仕へて」「こころよき疲れなるかな」に共感する。

2010-10-07

[] つづき・レポ「国際啄木学会」立命館大学

f:id:takuboku_no_iki:20101007190530j:image


2.「煙」を読む 

・田口道昭 氏

回想歌は都市にいる自分との合わせ鏡になっている。

   不来方のお城の草に寝ころびて 空に吸はれし 十五の心

過去の回想が中心となりながら十五の心を見つめる現在の自分が対峙されている。

 

3.「秋風のこころよさに」を読む

・小菅麻起子 氏


  父のごと秋はいかめし 母のごと秋はなつかし 家持たぬ児に

「父」「母」は「ふるさと」に換言できる。「家持たぬ児」は、根っこのない存在の自分が強調されている。この歌も歳時記によくとられていて啄木の秋の代表歌になっている。家持たぬ児・さまよひ・旅の子と根のない自分が強調され郷愁にもつながっていくと思う。


つづきはこちら→レポート「国際啄木学会」立命館大学

2010-10-06

[][] たった一人の韓国併合批判〜石川啄木〜講演 11/19

f:id:takuboku_no_iki:20101006171238j:image

[ミゾソバ]


世界人権宣言62周年記念豊中集会

 講演「たった一人の韓国併合批判〜石川啄木の歌5首〜」

日露戦争から大逆事件、韓国併合などの時代にあって、炯眼をもってこれらをとらえ、詩人・歌人としての持ち前の嗅覚・感性で作品に詠んだのは、石川啄木でした。啄木は、かの時代に何を見、その先に何を見ていたのでしょうか。

  • 2010年11月19日(金) 18時30分〜20時30分(開場18時)
  • 大阪府豊中市 豊中人権まちづくりセンター
  • 講演「たった一人の韓国併合批判〜石川啄木の歌5首〜」

  講師 近藤典彦さん(啄木研究家・元群馬大学教授)

        • 連絡先 06-6841-5300 世界人権宣言豊中連絡会議
        • 参加無料

2010-10-02

[] はたらけど はたらけど 求人情報に見入る人

f:id:takuboku_no_iki:20101002165950j:image

[ホトトギス]


サラリー激減 [卓上四季]

  • 悲しいかなサラリーマンの財布が一段と薄くなった。
  • 民間企業に勤める人が、昨年1年間に受け取った平均給与は前年に比べて23万7000円も減ってしまった。
  • 懸命に仕事をしても賃金がダウンし家計が縮む。<はたらけど はたらけど猶(なお)わが生活(くらし)楽にならざり ぢつと手を見る>−石川啄木の一首が、いまもなお多くの共感を呼ぶ情けなさ。
  • 調査では、一年を通して働くことができた人の数が80万人以上減った。働きたくても仕事に就けず働けない。<手>ならぬ求人情報に見入る人が大勢いる。若者も中高年も。

(2010-10-02 北海道新聞)

2010-10-01

[] 啄木愛、次世代へ 盛岡天満宮の歌碑補修

f:id:takuboku_no_iki:20101001172054j:image

[ホトトギス]


盛岡天満宮 石川啄木の歌碑補修

  • 盛岡市の小林高さんらは30日、盛岡天満宮内の「啄木望郷の碑」の補修と周辺の整備を始めた。
  • 望郷の碑は境内西側に位置し、表面に啄木がふるさと盛岡を詠んだ短歌「病のごと/思郷のこころ湧く日なり/目にあをぞらの煙かなしも」が刻まれている。
  • 補修では読みにくくなっていた文字部分に塗料を入れるほか、碑石のひび割れ個所の補強なども行う。
  • 歌碑は、1933年に盛岡啄木会が建立。会員だった小林さんの祖父茂雄さん(故人)と啄木との交友は、歌集「一握の砂」の作品でも取り上げられている。
  • 今年4月、歌碑を訪れた小林さんが保存状態を憂い、友人で国際啄木学会盛岡支部の森義真事務局長に補修を依頼。天満宮全体が中世の遺跡であるため、盛岡市や天満宮を管理する盛岡菅公会などと協議を重ね、今回の補修整備にこぎ着けた。
  • 補修整備は11月中旬に終了する予定。

(2010-10-01 岩手日報)

[] 韓国併合100年@東北(下)

  地図の上朝鮮国にくろぐろと墨をぬりつつ秋風を聴く

  • 韓国併合から1カ月ほどたった1910年10月1日発行の短歌雑誌「創作」に、石川啄木の「九月の夜の不平」と題した34首が載った。
  • 岩手県日戸村(現盛岡市)に生まれた啄木。併合前年に東京朝日新聞の校正係に就いた。「韓国併合条約」公布翌日の1910年8月30日付の東京朝日新聞も早々に目にしていた可能性が高い。
  • 2面には日本列島、樺太、台湾に加えて朝鮮半島も塗りつぶされて「日本の領地」を示した地図が載った。3面は朝鮮半島の拡大図。紙面はお祝いムード。だが、啄木の思いは違った。
  • 国際啄木学会の森義真・評議員の解釈は、啄木は3面の地図を墨で塗ったというものだ。「併合され、亡国となった民にとって、喪を示す悲しみの黒で塗りつぶして哀悼を」。そんな心が歌に込められているとみる。

(2010-09-30 朝日新聞>マイタウン>青森)

 | 
2006 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2007 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2011 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2012 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2013 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2014 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2015 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2016 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2017 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2018 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |

カテゴリー


「本家 啄木の息」は、下記のリンクでご覧になれます。

・石川啄木 年譜 ………… 26年と53日の生
・ローマ字日記………… 漢字と仮名では書けないことをローマ字で
・啄木文学散歩………… 息づかいの聞こえる ゆかりある場所を訪ねて
・啄木行事レポート …… イベントに参加しての私的レポート
・啄木の 女性たち ……… 啄木の人生を彩った「忘れな草」たち
・啄木と花 ……………… 歌に登場する花や木の資料

◉ 「本家 啄木の息」のトップページ ……………… アーカイブです。


ページビュー
1352847