〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木の姿に迫る資料群 盛岡で一握の砂100年展 〜12/19



[ガマズミ]


「一握の砂100年展」もりおか啄木・賢治青春館

  • 石川啄木の「一握の砂100年展」は、盛岡市のもりおか啄木・賢治青春館で開かれている。一握の砂発刊100年を記念し、啄木直筆の書簡を約30年ぶりに公開。啄木の歌集を詳しく解説した見応えのある資料が数多く展示され、作品の世界に深く触れることができる。
  • 見どころは普段は劣化を避けるため公開されていない啄木直筆の書簡3点。盛岡中学時代の文学仲間に送った書簡で、遠く離れた古里に対する思いなどがつづられ、啄木の人柄を感じることができる。
  • 2010年12月19日まで。

(2010-10-20 岩手日報

企画展「一握の砂を示しし人」石川啄木記念館 11/1〜1/31

石川啄木の歌集『一握の砂』発刊100年を記念して,啄木の歌を立体的に表現し,見て,触れて楽しめる内容となっています。


「砂」をテーマに,砂や流木を配置し,歌の世界を再現。民俗学者でもあり歌人でもある折口信夫氏が『一握の砂』に書き入れた評釈や東京の古書店で発見された啄木の日記の欠落部分(レプリカ)の展示も注目すべき見どころ。
 

石川啄木の最晩年の年賀状公開 函館市 10/18〜4/13

  • 函館市文学館は、北海道ゆかりの歌人石川啄木が肺結核で死亡する3カ月前に病床から函館の友人につづった年賀状を初公開した。
  • 公開された年賀状は、1912(明治45)年1月に函館在住の歌人仲間の岩崎正にあてたもの。「謹賀新年」の後、「今も猶やまひ癒えずに告げてやる文さへ書かず深きかなしみに」と書かれた短歌が添えられている。
  • この短歌は晩年の作品を集めた歌集「悲しき玩具」には未収録だが、すべての全集に収録されている。文学館の森武館長は「もっと生きて書き続けたかった啄木の思いが伝わってくる」と話す。
  • 公開は、啄木の百回忌となる来年4月13日まで。

問い合わせ 函館市文学館(電)0138-22-9014
(2010-10-19、17 毎日新聞北海道新聞