啄木の息 <ブログ版>

─ いまもなお瑞々しく語りかけてくる啄木の魅力を追い その息づかいに触れてみたい ─

     「本家 啄木の息」のリンクは、このページの最下段にあります。

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2010-11-30

[] 啄木の旧居で神事と餅まき

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[クサギ]


「啄木旧居宅」修理工事報告会

  • 修理中の「旧斎藤家啄木旧居宅」で、12月4日に茅葺き屋根の棟上に伴って神事と餅まき、

現場報告会と見学会が行われることになった。

  • 神事と餅まきの会場は石川啄木記念館内の旧斎藤家にて13時〜。(子供たち優先)
  • 報告会は、渋民勤労者研修センターにて13時半〜。

2010-11-29

[] 「祖父と啄木」金田一京助の孫・秀穂教授語る

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[桜紅葉]


「祖父と啄木」ユーモア交え 盛岡で講演

  • 岩手県立図書館は27日、開催中の「啄木資料展」に合わせて講演会を開いた。石川啄木と親交が深かった金田一京助の孫で杏林大外国語学部の金田一秀穂教授が、自身から見た祖父の姿や啄木の魅力を語った。
  • 啄木作品の魅力について「自分の思いを百パーセント表現できる言葉を使っている」と分析した。

(2010-11-28 岩手日報

2010-11-25

[][] 「はじめての石川啄木」短歌12月号 本日発売

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[12月号 表紙]


大特集『一握の砂』刊行100年 はじめての石川啄木

  ○「短歌 12月号」 角川学芸出版

  ○ 2010年11月25日発売 特別定価 910円

なぜ啄木は今なお光り輝いているのか。12月で刊行100年となる『一握の砂』を中心に石川啄木の魅力をさまざまな視点からわかりやすく伝える。

  • 総論「日本人の幸福ー〈食ふべき歌〉をめぐって」 三枝昂之
  • 論考『一握の砂』の世界

「短歌史を創る『一握の砂』の意義」 太田 登

「へなぶりの思想」 木股知史

「啄木三行書きの意義」 近藤典彦

「口語発想の文語文体」 今野寿美

「ふるさとの創造」 山田富士郎

  • 啄木観察

 執筆者 藤岡武雄・山名康郎・池田功・谷岡亜紀・佐伯裕子

  • わが青春の『一握の砂』

 執筆者 尾崎左永子・伊藤一彦・小池 光・春日真木子・秋葉四郎

  • 啄木を読むー若い世代の啄木発見

 執筆者 松村正直・笹 公人・小島なお・山田 航・里見佳保・佐藤弓生

  • コラム

 執筆者 河野有時・田中綾・山本玲子・梶田順子

  • 年譜 佐藤勝 編

2010-11-24

[] 雨に濡れし夜汽車の窓に… 啄木

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[ヤツデ]


編集手帳 -読売新聞-

  • 夜行寝台の列車に乗っていて途中で目が覚めるのは、停車して静まり返ったときである(英文学者の外山滋比古さんの随筆)。
  • 旅に限るまい。失言、陳謝、失言、陳謝…菅運転士・仙谷車掌コンビが走らす列車の絶え間ない振動と騒音に、悲しいかな、慣らされた気味がなくもない。
  • 石川啄木に一首がある。〈雨に濡れし夜汽車の窓に/映りたる/山間(やまあい)の町のともしびの色〉。にじむ灯のもとには、人の営みがある。ガタンゴトンに神経を麻痺させて、もっと切実な、車窓の光景を見逃すまい。

(2010-11-24  読売新聞>編集手帳)

2010-11-22

[] 啄木「一握の砂」企画展&記念パーティー 12/1

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[ツタの絡まる…]


発刊100年の記念パーティーも

  • 石川啄木の歌集「一握の砂」発刊100年を来月1日迎えるにあたり、歌をパネルで紹介した企画展「一握の砂を示しし人」が、盛岡市玉山区の石川啄木記念館で開かれている。節目を機に、作品世界を視覚的にも楽しめる、歌を合わせた立体的なパネル30枚を展示している。
  • 発刊日の12月1日には、盛岡グランドホテルで発刊100年の記念パーティーを開く。啄木の好物や歌にちなんだ料理が振る舞われ、詩の朗読もある。
  • 会費1万円。問い合わせは石川啄木記念館(電話019-683-2315)

(2010-11-22 毎日新聞 地方版)

[] 「旧斉藤家」石川啄木ゆかりの建築物

  • 啄木の郷里にある石川啄木記念館敷地内で、現在「旧斉藤家」の茅葺きの葺き替え工事を行っている。
  • 工事期間中は建物の内部は見られない。葺き替え作業を見るいい機会で、現在は3段目の平葺き作業が行われている。

2010-11-19

[] 石川啄木 著(P.42〜43)ことさらに燈火を消して

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[浅草の凌雲閣(浅草寿町)]


我を愛する歌


(P.42)


   ことさらに燈火を消して

   まぢまぢと思ひてゐしは

   わけもなきこと


   浅草の凌雲閣のいただきに

   腕組みし日の

   長き日記かな


<ルビ>燈火=ともしび。凌雲閣=りよううんかく。腕組み=うでくみ。日記=にき。


(P.43)


   尋常のおどけならむや

   ナイフ持ち死ぬまねをする

   その顔その顔


   こそこその話がやがて高くなり

   ピストル鳴りて

   人生終る

  

<ルビ>尋常=じんじやう。人生終る=じんせいをはる。


啄木の息・文学散歩/浅草

2010-11-18

[] 啄木の墓参り

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[コムラサキ]


死者と自分と出会うために 新井満さん『お墓めぐりの旅』出版

 私のお墓の前で/泣かないでください/そこに私はいません/死んでなんかいません

  • 有名な「千の風になって」の翻訳と作曲を手がけた作家の新井満さんが「お墓めぐりの旅」を出版した。
  • 十代のころ、石川啄木の『一握の砂』が好きで、海辺でよく読みふけった。広告代理店に就職した2年目にお金ができたので、函館にある啄木の墓をお参りに行った。
  • 墓めぐりの魅力とは、そこに眠っている故人について思いをめぐらし、どうして自分はこの人を大切に思うのか、尊敬するのかを考える。
  • 墓をめぐれば、自分の過去、現在、未来に目を向けざるを得なくなる。言ってみれば、死者に出会い、自分にも出会う。それが墓めぐりなのかもしれない。

「お墓めぐりの旅」新井 満 著 朝日新聞出版 819円

(2010-11-17 朝日新聞)

2010-11-17

[][] 講座「石川啄木その生き方と文学の魅力」新潟県十日町 12/8~2/2

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[紅葉]


近代日本文学講座〜石川啄木 その生き方と文学の魅力

国民読書年記念・近代日本文学講座が12月8日から5回にわたって情報館で開催される。

  • 講師 山下多恵子さん
  • 場所 十日町情報館(新潟県十日町市西本町2)
  • 申し込み 十日町情報館(電話025-750-5100)
  • 日程(時間 19:00~21:00)
      • 12月8日 「啄木と金田一京助・土岐哀果」
      • 12月22日 「啄木と宮崎郁雨・平出修」
      • 1月 5日 「啄木と節子」
      • 1月19日 「啄木と智恵子・小奴」
      • 2月 2日 「啄木と一禎・カツ」

(2010-11-16 十日町新聞)

2010-11-16

[]「昴(すばる)」誕生

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[紅葉の寺]


谷村新司 ココロの巡礼「昴」30年目の真実』

  放送 2010年11月5日 テレビ東京

  • 「昴(すばる)」誕生は1980年。あれから30年。あの時なぜあの歌をつくったのか。自分の求める昴はどこにあるのか。答えを求めて中国、インド、熊野を巡る。
  • 1980年、引越の最中に、突然「昴」ということばと「さらば昴」という二つのことばが浮かんできた。紙を引っ張り出し床に寝っ転がって書き始めた。自分では何も考えないで書いていたような気がする。気がつくと詞は全部書いていて頭の中でメロディーが鳴っていた。ことばが降ってくるかのように完成した。

  メヲトジテナニモミエズ カナシクテメヲアケレバ

  コウヤニムカウミチヨリ ホカニミエルモノハナシ

  

  イキヲスレバムネノナカ コガラシハフキツヅケル

  サレドワガムネハアツク ユメヲオイツヅケルナリ

  • 西安、デリー、ガンジス川の上流と巡り歩き、「昴」に隠された意味を探る。
  • 今までの自分をこわし、新たな人生を歩み夢を追い続けていく。「昴」とは、これからの自分自身へのメッセージだった。

2010-11-15

[][] 『啄木と郁雨』書評

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[ハナミズキ]


『啄木と郁雨』山下多恵子 著 (未知谷、2,500円)

評・本郷和人

  • 母は願う。息子よ、ひとかどの人物となっておくれ。妻は信じる。あなたは芸術家として花開く方だもの。
  • 不仲の母と妻、それに娘を北海道に残し、石川啄木は東京に出る。仕送りをしない(できない)啄木に代わり留守家族を養ったのが、親友の宮崎郁雨であった。
  • 「啄木はエゴイスト」というある歌人の評価に、筆者は「疑いを禁じえ」ず、あくまでも啄木に寄り添っていく。

(2010-11-15 読売新聞>書評)

2010-11-12

[] 石川啄木 著(P.40〜41)目の前の菓子皿などを

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[見上げれば…]


我を愛する歌


(P.40)


   目の前の菓子皿などを

   かりかりと噛みてみたくなりぬ

   もどかしきかな


   よく笑ふ若き男の

   死にたらば

   すこしはこの世のさびしくもなれ


<ルビ>菓子皿=くわしざら。


(P.41)


   何がなしに

   息きれるまで駆け出してみたくなりたり

   草原などを


   あたらしき背広など着て

   旅をせむ

   しかく今年も思ひ過ぎたる   


<ルビ>草原=くさはら。


《つぶやき》

「あたらしき背広など着て」は、迷わず萩原朔太郎にリンクする。

  「旅上」 萩原朔太郎 

  ふらんすへ行きたしと思へども

  ふらんすはあまりに遠し

  せめては新しき背廣をきて

  きままなる旅にいでてみん。

  汽車が山道をゆくとき

  みづいろの窓によりかかりて

  われひとりうれしきことをおもはむ

  五月の朝のしののめ

  うら若草のもえいづる心まかせに。

2010-11-10

[][] 石川啄木・フォト短歌コンクール 12/10

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[ダンギク]


短歌と写真でつづる わが街、函館 石川啄木"一握の砂"刊行100周年記念

 石川啄木・フォト短歌コンクール

  • フォト短歌とは 「短歌」(五、七、五、七、七の31音)と「写真」を組み合わせた作品
  • 募集テーマ「わたしの好きなもの」
  • 応募締め切り 2010年12月10日(金)必着
  • 選考 櫻井健治、柳澤美晴、山本玲子、 森武、正田真
  • 主催 NHK函館放送局など

[]「解説!啄木と一握の砂」1/22

  • 2011年1月22日(土)
  • 函館市中央図書館視聴覚ホール
  • 【内容】啄木と一握の砂に関するセミナー型イベント

2010-11-09

[] 石川啄木の歌碑修復 盛岡

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[ダイモンジソウ]


盛岡天満宮の高台 啄木の歌碑修復

  • 盛岡市の盛岡天満宮の市街地を見渡せる高台に、「啄木望郷の碑」がある。77年前に建てられ老朽化していたこの歌碑を、有志らの手できれいによみがえらせた。提案したのは、盛岡市の産婦人科医、小林高さん。同市の国際啄木学会評議員・森義真さんや市などの協力を得て補修、整備された。
  • 歌碑には、「一握の砂」の中の望郷の念を詠んだ歌が、啄木の直筆の文字で刻まれている。

「病のごと/思郷のこころ湧く日なり/目にあをぞらの煙かなしも」

  • 碑の文字に白い塗料を入れ、ひびを補修したほか、碑の下に台座をつくり、周辺にあったシラカバの木で陰になっていたが、伐採して明るくなった。市の協力で碑の隣には、新たな案内板も設置された。小林さんたちは、境内にある他の啄木歌碑も磨いてきれいにした。

(2010-11-09 朝日新聞>マイタウン>岩手)

2010-11-08

[] 石川啄木 著(P.38〜39)死ね死ねと己を怒り

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[ホオズキ]


我を愛する歌


(P.38)


   死ね死ねと己を怒り

   もだしたる

   心の底の暗きむなしさ


   けものめく顔あり口をあけたてす

   とのみ見てゐぬ

   人の語るを


<ルビ>己を怒り=おのれをいかり。


(P.39)


   親と子と

   はなればなれの心もて静かに対ふ

   気まづきや何ぞ


   かの船の

   かの航海の船客の一人にてありき

   死にかねたるは


<ルビ>対ふ=むかふ。何ぞ=なぞ。船客=せんかく。


《つぶやき》

「けものめく顔あり口をあけたてす」る、その相手を啄木は好きではない。いや、嫌いだ。いくら自分の考えに囚われていったとしても、「けものめく」とは言うまい。

2010-11-07

[] 「ろくでなし啄木」完売

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[ジュズダマ]


三谷幸喜新作「ろくでなし啄木」発売56分で完売

  • 三谷幸喜氏作・演出、藤原竜也主演で来年1月開幕の舞台「ろくでなし啄木」東京公演の前売りチケットが6日発売され、全36公演、計3万枚が56分間で完売した。
  • 「ろくでなし啄木」は藤原と中村勘太郎、吹石一恵の3人芝居で、藤原は純真な文学青年のイメージをくつがえすような、酒飲みで金や女にルーズな啄木を演じる。
  • 藤原は「皆さんの想像を超えるような啄木を演じきれるよう全力を尽くしたい」とコメントしている。

(2010-11-07 中日スポーツ

2010-11-03

[] レポ「国際啄木学会」立命館大学(終)

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[京都タワー・街の灯台]


『一握の砂』徹底討論と研究発表

窪田空穂は、「みなさんに読んでほしい歌集の第一は啄木である」ということを述べている。

  空穂の作品 大正4年5月『濁れる川』

   啄木の歌よみつぎつほほ笑みてあればいつしか悲しくなりぬ

たぶん『悲しき玩具』のことかと思われ、空穂が啄木の本の熱心な愛読者であった証拠となる。内部生活をどこまで詠みこめるかというところで、空穂と啄木とはかなり近いところにあった。

  • なんとかして21世紀の人たちに啄木の価値を伝えていきたい。

つづきはこちら→レポ「国際啄木学会」(更新した部分はページの下方です)

 

  

2010-11-01

[] 汽車を下りしに/ゆくところなし 啄木

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[ソバとキバナコスモス]


リニア中央新幹線を下りて…[斜面]

  • 〈何となく汽車に乗りたく思ひしのみ/汽車を下りしに/ゆくところなし〉。明治期の歌人石川啄木が詠んでいる。地方に鉄道が整備された時代。線路の先にあるように思えた希望が、実際は幻想にすぎないことを知った若者の嘆きが伝わってくる。
  • 東京−大阪を結ぶリニア中央新幹線と聞くと、なぜかこの歌を連想する。
  • どのルートを通るにしても、リニアは自然環境に手を加える代償に見合うものなのか。新しい駅の周りに、どこにでもあるような看板や店が並ぶ街の光景が広がったとしたら、〈汽車を下りしに/ゆくところなし〉にはならないか。

(2010-11-01 信濃毎日新聞>斜面)

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カテゴリー


「本家 啄木の息」は、下記のリンクでご覧になれます。

・石川啄木 年譜 ………… 26年と53日の生
・ローマ字日記………… 漢字と仮名では書けないことをローマ字で
・啄木文学散歩………… 息づかいの聞こえる ゆかりある場所を訪ねて
・啄木行事レポート …… イベントに参加しての私的レポート
・啄木の 女性たち ……… 啄木の人生を彩った「忘れな草」たち
・啄木と花 ……………… 歌に登場する花や木の資料

◉ 「本家 啄木の息」のトップページ ……………… アーカイブです。


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